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         人生、ここにあり! -1-
                       Si Puo Fare

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                      (c) 2008 RIZZOLI FILM

                       いやあ、面白い映画です。
                 なのに、ご紹介が遅れてしまって申し訳ございません。
       いえ、面白い映画はひと様には教えず独り占めしたかったからということではないのです。
                      決して、誓って、そうじゃありません。

                       きわめて痛快な映画でした。
        なにが痛快かというと、左遷された熱血組合員と精神病患者たちが大活躍するのです。
             といっても、荒唐無稽なお話でもなんでもなく、実話に基づいたお話です。
        この実話がまた面白い話満載なんですけどね。それはまた後編でのお楽しみということで。

                          舞台はイタリア。
           実は、イタリアという国は世界で初めて精神科病院をなくした国なのだそうです。
                  といっても、もう30年以上も前からそういうことになっていて、
             日本からも精神病理学を学ぶ多くの学生がイタリアに留学しているのだとか。

        そういうことになっているのは、1978年にバザーリア法という法律が制定されたから。
                           バザーリア法?
           1978年5月13日、世界で初めて公布された精神科病院廃絶法のことです。
   その名前は、精神科病院の廃絶をイタリアで最初に唱えた精神科医フランコ・バザーリアにちなんだもの。

                          この法律が公布されて、
        イタリアでは1999年には犯罪者の病院を除いた国立の精神病院は全て廃止になりました。

バザーリア法によって、精神科病院の新設、すでにある精神科病院への新規入院、1980年末以降の再入院を禁止し、予防・医療・福祉は原則として地域精神保健サービス機関で行うこととなる。治療は患者の自由意志のもとで行われる。やむを得ない場合のために一般総合病院に15床を限度に設置するが、そのベッドも地域精神保健サービス機関の管理下に置く。緊急に介入しなければならない時、必要な治療が拒まれた時には強制治療できる。その場合、二人の医師が個別に治療が必要という判断、治療の場は地域精神保健サービス機関以外、という条件を満たさなければいけない。また、市長あるいは市長の任命する保健担当長の承諾や、その市長が48時間以内に裁判所への通報することも義務づけられている。強制期間は7日間。延長の場合は再度手続きを踏む。本人や本人に近しい人は裁判所へ抗告することもできる。(Wikipediaより)

    バザーリアは精神的障害者の強制収容は15日間だけで、器具を使用するショック療法なども廃して、
       元患者が社会参加することによって、心を解放していく治療を主張したお医者さんです。

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     日本でも想田和弘監督が「精神 Mental」 http://mtonosama.exblog.jp/11123248という作品で、
  岡山にある精神科外来病院《コラール岡山》に通院するさまざまな患者さんを撮影して話題になりました。
     この映画をご紹介するときには、こちらにもなにか逡巡するものがあったことを覚えています。
         え~?モザイクなしで患者さんの顔を出すのって、問題なんじゃないかなぁ?
             入院せずに、通院だけでいいの?とおっかなびっくりでした。

  ところがイタリアでは40年近く前から《コラール岡山》のような病院があったというから、驚くではありませんか!
               ということは、イタリア人はとののように逡巡することなく、
          普通に元精神病者や現患者を社会に受け入れているということですよね。

        ジュリオ・マンフレドニア監督はバザーリア法についてこんなことを言っています。
        それはユートピア志向の野心的な法律だけど、大いに文化的な法律で、
            社会がこの問題ときっちりと向き合わざるを得なくさせた


                             なるほどね。

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               「精神 Mental」の時には、眉間にしわを寄せて鑑賞したけれど、
            「人生、ここにあり!」は目じりにしわが増えることになってしまいました。
                ドキュメンタリー映画と劇映画という違いもあるのでしょうが、
              「人生、ここにあり!」には、え~~~っ!?と思う実話もたっぷり。
          なにより言えることはイタリア人は、精神病者に対する認要度が高いというのか、
                   精神疾患も個性のひとつと考えているのでしょうね。
                        イタリアのお国柄なんでしょうか。

                    今回、国民投票で反原発を選択したところを見ても、
        イタリアってお国柄とか、キャラだけで片付けてはいけない部分もいっぱいありますよね。
     キャラだけからとらえていたら、イタリアがボランティアの国だなんてことも想像つきませんもの。
              さあ、いったいどんなお話でしょうか。続きは次回で。乞うご期待です。

                               

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☆7月26日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

人生、ここにあり!
監督・脚本/ジュリオ・マンフレドニア、原案・脚本/ファビオ・ボニファッチ、撮影監督/ロベルト・フォルツァ、製作/アンジェロ・リッツォーリ
出演
クラウディオ・ビジオ/ネッロ、アニータ・カブリオーリ/サラ、ジュゼッペ・バッティストン/フルラン医師、ジョルジョ・コランジューリ/デルベッキオ医師
7月23日(土)よりシネスイッチ銀座他にて全国順次公開
2008年、イタリア、111分、配給・宣伝/エスパース・サロウ
http://jinsei-koko.com/

by mtonosama | 2011-07-26 07:10 | 映画 | Comments(6)