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タグ:ウィリアム・ウィルバーファース ( 2 ) タグの人気記事

        アメイジング・グレイス -2-
                     Amazing Grace

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     (c)2006 BRISTOL BAY PRODUCTIONS LLC.ALLRIGHTS RESERVED.

舞台は18世紀のイギリス。あのリンカーン大統領の奴隷解放宣言よりも前に、
生涯をかけて奴隷解放のために闘った政治家がいました。
当時、イギリスでは奴隷貿易は違法ではなく、貴族階級にとって重要な資金源になっていたのです。

その中で若造ともいえる20代前半の政治家ウィリアム・ウィルバーフォースが
奴隷貿易に対して叛旗を翻しました。
彼の味方は少数の仲間と志を同じくする愛妻、そして、彼の師であるジョン・ニュートンと
そのニュートン師が作詞した美しい曲「アメイジング・グレイス」でした。

さあ、どんなお話かというと―――

ストーリー
ウィリアム・ウィルバーフォースはイギリス・ハルにバルト海の交易で富を築いた裕福な一家の息子として生まれました。心の優しいウィリアムはその財産を貧しい人に食事を与えるなど、
慈善事業に費やしていました。
当時、イギリスの大きな収入源になっていた奴隷貿易に心を痛めたウィリアムは、
聖職者として神に祈るか、あるいは、政治家として社会を変えるか、
2つの選択肢の間で揺れていました。
そんな彼が相談したのは、師でもあり、「アメイジング・グレイス」を作詞したジョン・ニュートン。
ニュートン師の後押しにしたがい、若くして国会議員になったウィリアムは、友人であり、
イギリス最年少の首相でもあるピットと共に、奴隷貿易廃止という苦難の道を歩み始めるのでした。
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ウィリアムの同志となったのは、
どんなに危険な場所へも乗り込んで情報を集めてくるトマス・クラークソン、
11歳でナイジェリアから攫われた奴隷でありながら、その素晴らしい知性で自由を勝ち取り、奴隷解放論者となったオラウダ・エクイアノ、
そして、下院議員ヘンリー・ソーントンらを中心メンバーとした12人。

実はこれまでも、奴隷制度に対しては、詩人、哲学者、聖職者などさまざまな人々が
反対してきました。しかし、奴隷制度はイギリスの国益にとって不可欠なもの。
この制度に対して反対する声など、省みられることはありませんでした。
そのような厳しい状況のもと、1787年5月ウィリアムたちはとうとう行動を開始。

彼らは1年足らずの間にロンドンのカフェや地方のパブ、あるいはディナーパーティの席
など全国各地を回って演説。
その結果、30万人もの人々が奴隷制度廃止に賛同し、署名したのです。
かつて議会の請願書にこれほどの署名が集まったことはありませんでした。
その勢いで1791年、国会に奴隷貿易廃止法案を提出。

しかし、奴隷制度賛成派の妨害によって、法案はあっけなく否決されてしまいます。

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打ちのめされ、失意から病気になってしまうウィリアム。
そんな彼を友人夫婦は療養のため、自宅へ招きます。
と、その地で、ウィリアムは素晴らしい出会いを得ました。
バーバラ・スプーナーです。
後に妻となる彼女は折れそうになっていたウィリアムを新たな闘いへ向けて
立ち直らせるのでした……

         ツイッターもフェイスブックもない時代、
         運動を巻き起こすには演説と2本の足と知恵しかありませんでした。
         その中でウィリアムたちは、市民を船に乗せて奴隷船を間近に見せたり、
         カフェやパブで演説をしたり、実に、上手な戦略家でもあったのですね。

         何度も何度も声をあげては制され、立ち上がってはつぶされてきたウィリアムたちが、
         最後の最後、国会内で活躍する様子には思わず快哉の声を上げてしまいます。

         前編でも言いましたが、このご時世にありながら無意味な党利党略で動いている
         日本の政治家たちにぜひ観てもらいたいものです。

         同時に、若く、無力であっても、志を掲げていれば、成せぬことはないんだっ、
         と思わず拳を握り締めるとのでありました。いえ、とのは若くはありませんが。

         ちょっと感動し過ぎですが、勇気と音楽が一体となった「アメイジング・グレイス」、良いです。
         しかし、3月5日公開の映画、多いですねぇ。
         どれを観るか、迷った方は、もう全部観てしまいましょう。

                                  

アメイジング・グレイス
監督/マイケル・アプテッド、製作/テレンス・マリック、エドワード・R・プレスマン、脚本/スティーヴン・ナイト、撮影/レミ・アデファラシン、音楽/デヴィッド・アーノルド
出演
ヨアン・グリフィズ/ウィリアム・ウィルバーファース、ロモーラ・ガライ/バーバラ・スプーナー、ベネディクト・カンバーバッチ/ウィリアム・ピット、アルバート・フィニー/ジョン・ニュートン、ルーファス・シーウェル/トマス・クラークソン、ユッスー・ンドゥール/オラウダ・エクイアノ
3月5日(土)銀座テアトルシネマ他全国ロードショー
2006年、イギリス、118分、配給/プレシディオ、http://www.amazing-movie.jp/


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by mtonosama | 2011-03-06 06:53 | 映画 | Comments(10)
     アメイジング・グレイス -1-

                   Amazing Grace 
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       ©2006 BRISTOL BAY PRODUCTIONS LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

なぜか音楽家の映画が多い今年。
これまでに観ただけでも、

「ショパン 愛と哀しみの旋律」(3月5日公開予定)

「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」(春公開予定)

「マーラー 君に捧げるアダージョ」(G.W.公開予定)

そして、今回ご紹介する「アメイジング・グレイス」と、既に4本もあります。

「アメイジング・グレイス」は音楽家の映画というわけではないのですが、
この有名な歌がタイトルになった映画なので、ま、音楽でくくってみました。

Amazing Grace by John Newton

Amazing grace! How sweet the sound!
That saved a wretch like me!
I once was lost, but now I am found;
Was blind, but now I see.

'Twas grace that taught my heart to fear,
And grace my fears relieved;
How precious did that grace appear!
The hour I first believed.

Through many dangers, toils, and snares,
I have already come;
'Tis grace hath brought me safe thus far,
And grace will lead me home.

Amazing grace! how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost, but now I am found
Was blind, but now I see.



「アメイジング・グレイス」、日本では亡くなった本田美奈子さんが歌って有名になりましたよね。

でも、とのは作詞者のジョン・ニュートンも、この歌が生まれた背景も知らなかったし、
この歌を支えとして、イギリスの若い政治家ウィリアム・ウィルバーフォースが奴隷貿易廃止のために闘ったということも知りませんでした。
世の中にはなんて知らないことが多いのでしょう。

というわけで、「アメイジング・グレイス」は音楽の映画というより、
奴隷制度廃止に向けてイギリスを動かしたウィリアム・ウィルバーフォースという
一人の政治家の人生を描いた映画なのでした。

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ウィリアム・ウィルバーフォース(William Wilberforce、1759年8月24日 - 1833年7月29日)は、イギリスの政治家、博愛主義者、奴隷廃止主義者。奴隷貿易に反対する議会の運動のリーダーを務めた。(Wikipediaより)

21歳にしてハル選出の国会議員となり、生涯を奴隷制廃止のために捧げた政治家の実話。
情熱あり、駆け引きあり、後半の議会内の動きには血沸き肉躍るものがあります。

政治家たちはもちろん、元気をなくした若い男女にもぜひ観てほしい映画。
人間やればできるんですっ!

しかし、ご当地イギリス人たちも知らない人が多いという
ウィルバーフォースの生涯とその活動。

いったいどんなお話なのでしょう。乞うご期待であります。

                              

アメイジング・グレイス
監督/マイケル・アプテッド、製作/テレンス・マリック、エドワード・R・プレスマン、脚本/スティーヴン・ナイト、撮影/レミ・アデファラシン、音楽/デヴィッド・アーノルド
出演
ヨアン・グリフィズ/ウィリアム・ウィルバーファース、ロモーラ・ガライ/バーバラ・スプーナー、ベネディクト・カンバーバッチ/ウィリアム・ピット、アルバート・フィニー/ジョン・ニュートン、ルーファス・シーウェル/トマス・クラークソン、ユッスー・ンドゥール/オラウダ・エクイアノ
3月5日(土)銀座テアトルシネマ他全国ロードショー
2006年、イギリス、118分、配給/プレシディオ
http://www.amazing-movie.jp/


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by mtonosama | 2011-03-03 06:42 | 映画 | Comments(6)