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殿様の試写室

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グレート・ミュージアム
ハプスブルグ家からの招待状

The Great Museum

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(C) Navigator Film 2014

グレート・ミュージアム。
645年にわたりウィーンに君臨したハプスブルグ家の王侯たちが
収集した膨大な美術品や珍品を収蔵し、
今年で創立125年を迎えたゴージャスな美術館――ウィーン美術史美術館。
1891年ハプスブルグ家のフランツ・ヨーゼフ1世の命によって設立された
ウィーンの誇る偉大な美術館です。
まさに世紀末ウィーンの結晶ともいえる存在ではないでしょうか。

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収蔵作品は
いま折しも国立西洋美術館で開催中のクラーナハ、
ドイツルネッサンス期の画家であり、版画家であり、数学者でもあるデューラー、
ベラスケス、ルーベンスなどの名画から
歴代皇帝たちの王冠や貨幣コレクション、黄金の塩入れという美術工芸品など
多彩な品々まで。
なかでも教科書でもおなじみの「バベルの塔」をはじめとした
ブリューゲル・コレクションは世界最多を誇ります。

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さて、そんな美術館中の美術館が創立120周年を迎えた2012年
大規模な改装工事にとりかかりました。
その改装工事に2年以上密着し、撮影したのが本作です。

監督はヨハネス・ホルツハウゼン。
1960年ザルツブルグ生まれ。
‘81年からウィーン大学で美術史を学び、
'85年,’86年に国際的に著名な美術館や美術史家を招いて
「アートとアートのコンセプト」と題した講義シリーズを
開催するなどした美術畑の監督。
脚本も書いています。

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本作ではナレーションもインタビューも音楽もなく撮影しています。
館長や学芸員、修復家、美術史家、運搬係、お客様係は
一筋縄ではいかない組織の中で働く苦労を垣間見せ、
同時に
この偉大な美術館を構成する一員であることに
この上ない誇りを持っているようです。

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印象的だったのは何百年を経た絵画や工芸品の修復に携わる修復家の姿でした。
明かり取りの窓から差し込む光線の中、
細かい作業にいそしむ女性の姿はそれ自体絵画のようでありました。

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同時にこのような宝の宝庫でありながら、
美術館のブランド戦略をめぐり意見の食い違いを見せるスタッフ、
美術より収支という経営陣と収支より美術という現場の責任者たち、
どんな世界でも悩みはつきないものであります。
こんなに宝物があるのだから、
経営戦略などさして必要ではないのかと思いきや
やはりこの美の殿堂でもマーケティングが必要なのありましょう。

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そんな人間模様や
素晴らしい美術作品
そして
グレート・ミュージアムのビフォーアフターを楽しめる
『グレート・ミュージアム~ハプスブルグ家からの招待状~』は
現在上映中です。

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国立西洋美術館で開催中の
「クラーナハ~五百年後の誘惑~」にも足を伸ばしてくださいませ。

まあ、今回はなんと格調の高い試写室であったことでございましょう。





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☆11月28日に更新しました。いつも応援して下さって誠にありがとうございます☆

グレート・ミュージアム ハプスブルグ家からの招待状
監督・脚本/ヨハネス・ホルツハウゼン、製作/ヨハネス・ローゼンベルガー、共同脚本/コンスタンティン・ウルフ、撮影/ヨルク・ベルガー、アッティラ・ボア
出演
ザビーネ・ハーク、パウル・フライ、パウルス・ライナー
11月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2014年、オーストリア、ドイツ語・英語、98分、カラー
提供/ドマ、ハピネット、スターサンズ、配給/スターサンズ、ドマ、配給協力/コピアポア・フィルム、後援/ウィーン美術史美術館、オーストリア大使館、日本語字幕/吉川美奈子、字幕監修/千足伸行、http://thegreatmuseum.jp/

by Mtonosama | 2016-11-28 05:57 | 映画 | Comments(4)