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殿様の試写室

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グランド・ブダペスト・ホテル
 -2-
THE GRAND BUDAPEST HOTEL

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(C)2013 Twentieth Century Fox

さて、本作の舞台は架空の国ズブロフカ共和国。
アルプスを望むヨーロッパ東端の国という設定です。

ズブロフカ共和国には、19世紀末から第1次世界大戦まで、
あちこちにステキな温泉リゾートがありました。

その中でもネベルスバートは国内外から大勢湯浴みに訪れる有名な温泉地。
(あ、これも架空の温泉地です)
あまたの宿泊地の中で、特に上流階級の人々が好んで宿泊したのが
グランド・ブダペスト・ホテルなのでした。

山の上に建つ宮殿のようなホテル。
ホテルへ向かうケイブルカーが夢の世界へ誘い、
バックに流れる男声合唱が、敬虔というかエキゾチックというか、
神妙な気分と期待感をいやがうえにも盛り立ててくれるイントロダクション。

お話は、現代、60年代、30年代と3つの時代にまたがって進行します。
進行役はズブロフスカ共和国の国民的作家であり、
小説「グランド・ブダペスト・ホテル」の作者があい勤めます。

さて、さて――


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ストーリー

今は昔。
1968年。ズブロフカ共和国の国民的大作家がまだ青年だった頃。
作家は疲れた神経を休めようと、既にかつての華やかさを失くしてはいたものの
その国きっての高級ホテルであるグランド・ブダペスト・ホテルへと温泉療養に訪れた。

そこで作家はホテルのオーナーであるゼロ・ムスターファに出会う。
謎に満ちた人物。
無一文の移民の彼がいかにして富豪になったか。
何のためにこのホテルを買ったのか。
なぜフラリと訪れては一番狭い使用人部屋に泊まるのか。

彼はその謎と人生をありのままに語り始めた。

さらに昔。
1932年。ゼロがグランド・ブダペスト・ホテルでロビーボーイとして働き始めた頃。
伝説のコンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・Hがゼロの師であり父親でもあった。
顧客への究極のおもてなしにつとめるグスタヴはマダムたちの夜のお相手もこなし、
多くの客が彼を目当てにホテルへやってきたものである。

そこに大事件が起こる。
グスタヴの最高の顧客であり大親友でもあったマダムDがある夜、何者かに殺されたのだ。
グスタヴがゼロを引きつれ、彼女の邸宅に駆けつけると、
弁護士のコヴァックスが親類縁者の前で名画「少年と林檎」をグスタヴに贈る
という遺言を読み上げるところだった。

それを聞いたマダムDの息子ドミトリーは激怒してグスタヴを殴り飛ばす。
グスタヴとゼロは怒りと見せしめのため、マダムDの執事セルジュ・Xの協力を得て
絵画を邸宅から持ち出すことにした。

だが、ホテルに戻ったグスタヴは殺人犯として警察に逮捕されてしまう。
遺産狙いでマダムDを殺害したというのだ。

グスタヴは刑務所に収監される。
しかし、そこでも一流のコンシェルジュ精神を発揮した彼。
囚人部屋をしきるルートヴィヒに気に入られ、脱獄に成功。
待ち受けていたゼロと共に逃避行に。

ところが、グスタヴに迫る悪の手。
マダムDの遺言代理人コヴァックスが殺害され、グスタヴにまつわる人物が次々と死んでいく。

コンシェルジュの秘密結社とゼロの婚約者アガサの協力を得て、
ゼロと共に謎に挑むグスタヴ。
彼を追う警察、真犯人の一味。
そして、おりしもヨーロッパには大戦の火蓋が切って落とされようとしていた。

さあ、どうなるグスタヴとゼロ……

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さて、ズブロフスカ共和国の運命ですが、
戦争が始まり、30年代にはファシストに占領され、
その21日後には独立国家ズブロフスカ共和国は正式に消滅し、共産圏に組み込まれます。
その後、不運な国民をさらにプロイセン風邪が襲い、何百万人もの死者が出たのであります――

そんな架空のズブロフカ共和国を舞台にし、
ハイスピードでめりはりのきいた巧みな展開で繰り広げられるストーリー。
これはあの国のこと?と想像させながら、決して観客を深刻に考えこませず、
次々と新しいシーンへと誘います。
まさに映画のワンダーランド。

現代、1968年、1932年と3つの時代を軽々と飛び越え、
おとぎ話のようなホテルやお菓子で夢見心地にさせ、
笑わせ、ハラハラさせながら、エンターテインメントの世界に導いてくれます。

で、ありながら、ピンクのホテルの壁についたくすんだカビの色のように、
あるいは甘いお菓子に一粒混じった苦い薬のように、
ただただ楽しいだけではない人生やら世の中をふっと想わせる作品でもあります。
甘い夢のような色彩とコンシェルジュのしゃれた言い回しで笑わせ、
テンポの良い追跡劇に興奮させつつ、
ん?それだけじゃないぞ、と感じさせる作品でした。

これはイケメン・ドアボーイにおもてなししてもらう以上の映画でありましょう。





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グランド・ブダペスト・ホテル
監督・脚本/ウェス・アンダーソン、ストーリー/ウェス・アンダーソン&ヒューゴ・ギネス、製作/ウェス・アンダーソン、スコット・ルーディン、スティーヴン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン、製作総指揮/モーリー・クーパー、チャーリー・ウォーケン、クリストフ・フィッサー、ヘニング・モルフェンター、共同製作/ジェーン・フレイザー、撮影監督/ロバート・イェーマン、A.S.C.、プロダクションデザイン/アダム・ストックハウゼン、編集/バーニー・ピリング、音楽スーパーバイザー/ランドール・ポスター、音楽/アレクサンドラ・デスプラ、衣装デザイン/ミレーナ・カノネロ
出演
レイフ・ファインズ/ムッシュ・グスタフ・H、トニー・レヴェオリ/若き日のゼロ・ムスタファ、F・マーレイ・エイブラハム/ミスター・ムスタファ、マチュー・アマルリック/セルジュ・X、エイドリアン・ブロディ/ドミトリー、ウィレム・デフォー/ジョプリング、ジェフ・ゴールドプラム/代理人コヴァックス、ハーヴェイ・カイテル/ルートヴィッヒ、ジュード・ロウ/若き日の作家、ビル・マーレイ/ムッシュ・アイヴァン、エドワード・ノートン/ヘンケルス、シアーシャ・ローナン/アガサ、ジェイソン・シュワルツマン/ムッシュ・ジャン、レア・セドゥ/クロチルド、ティルダ・スウィントン/マダムD、トム・ウィルキンソン/作家、オーウェン・ウィルソン/ムッシュ・チャック
6月6日(金)新宿シネマカリテ他全国ロードショー
2013年、イギリス=ドイツ合作、英語、カラー、配給/20世紀フォックス、日本語字幕/岸田恵子
http://www.foxmovies.jp/gbh/

by Mtonosama | 2014-06-07 06:30 | 映画 | Comments(10)
グランド・ブダペスト・ホテル
 -1-

THE GRAND BUDAPEST HOTEL

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(C)2013 Twentieth Century Fox


最近、旅をしていないとの。
旅にでかけないということはホテルにも泊まっていないということ。

そこで『グランド・ブダペスト・ホテル』です。
せめて映画で旅気分、高級ホテル宿泊気分を楽しもうと試写を観てきました。
とても人気の映画でして、二度目の挑戦でようやく試写最終日に観ることができました。

ウェス・アンダーソン監督の最新作です。


ウェス・アンダーソン
1969年、米・テキサス州生まれ。
『アンソニーのハッピー・モーテル』('96未)で長編映画監督デビュー。
『天才マックスの世界』('98未)でインディペンデント・スピリット賞監督賞受賞。
『ザ・ロイヤル・テネンバウム』('01)が大ヒットし、アカデミー賞脚本賞にノミネート。
『ライフ・アクアティック』('05)、
『ダージリン急行』('07)の後、
アニメ『ファンタスティックMr.FOX』('09)でアカデミー賞と英国アカデミー賞にノミネート。
カンヌ国際映画祭のオープニング作品に選ばれた『ムーンライズ・キングダム』('12)で
アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞作品賞にノミネート。
その他、ブラッド・ピットが出演したソフトバンクのCMシリーズなどを監督。

3度もアカデミー賞にノミネートされているのですね。

それなのに、
日本でもヒットした『ザ・ロイヤル・テネンバウム』も『ダージリン急行』も観ていないとの。
本作が初見です。

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上映開始までワクワクしながら、チラシに目を通していると、
ルミネ新宿で『グランド・ブダペスト・ホテル』キャンペーンをやっているとありました。
シャンパンサービスとかイケメン・ドアマンのお出迎えとかあるらしいです。
http://www.lumine.ne.jp/shinjuku/topics/topics_details.html?article_no=1364

う~む、わからんなぁ。
試写の行列といい、巷の評判といい、シャンパンサービスといい、
本筋の映画以外で盛り上がっているのか?
う~む、いかんぞ。これは。
(『バチカンで逢いましょう!』で知ったカイザーシュマーレンを食べるためだけに
青山のカフェへ出かけた人間が何をえらそーに!ではありますが)

ま、とにかくベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し、
全米で歴代興行記録を打ち立てた大ヒット作です。
観てみないことには始まりません。

俳優陣もそうそうたる顔が揃っていました。

まず、主人公の伝説のコンシェルジュ、ムッシュ・グスタフ・Hを演じるのがレイフ・ファインズ。
『愛を読むひと』('08)の成長して弁護士になった主人公を演じた彼、良かったですね。

その主人公にホテル道と人生を教えられる難民のロビーボーイ、
ゼロ・ムスターファの老年役はF・マーレイ・エイブラハム。
『アマデウス』('84)のあのサリエリさんです。

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グランド・ブダペスト・ホテルの客で、
ムッシュ・グスタフ・H自らが夜のお相手を勤める上得意の伯爵夫人。
84歳のマダムDに扮するはティルダ・スウィントン。
そうです。『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アローン』('13)の女ドラキュラですね。

マダムDの執事セルジュ・Xはマチュー・アマルリック。
『潜水服は蝶の夢を見る』('07)で難病で体を動かせなくなったファッション誌編集長を演じた彼。
(実はこの人好きなんです)

そして、マダムDの息子ドミトリーはエイドリアン・ブロディ。
『戦場のピアニスト』('02)で史上最年少のアカデミー賞主演男優賞に輝きましたね。

まだまだいるんですけど、今回はここまで。
さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆6月4日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

グランド・ブダペスト・ホテル
監督・脚本/ウェス・アンダーソン、ストーリー/ウェス・アンダーソン&ヒューゴ・ギネス、製作/ウェス・アンダーソン、スコット・ルーディン、スティーヴン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン、製作総指揮/モーリー・クーパー、チャーリー・ウォーケン、クリストフ・フィッサー、ヘニング・モルフェンター、共同製作/ジェーン・フレイザー、撮影監督/ロバート・イェーマン、A.S.C.、プロダクションデザイン/アダム・ストックハウゼン、編集/バーニー・ピリング、音楽スーパーバイザー/ランドール・ポスター、音楽/アレクサンドラ・デスプラ、衣装デザイン/ミレーナ・カノネロ
出演
レイフ・ファインズ/ムッシュ・グスタフ・H、トニー・レヴェオリ/若き日のゼロ・ムスタファ、F・マーレイ・エイブラハム/ミスター・ムスタファ、マチュー・アマルリック/セルジュ・X、エイドリアン・ブロディ/ドミトリー、ウィレム・デフォー/ジョプリング、ジェフ・ゴールドプラム/代理人コヴァックス、ハーヴェイ・カイテル/ルートヴィッヒ、ジュード・ロウ/若き日の作家、ビル・マーレイ/ムッシュ・アイヴァン、エドワード・ノートン/ヘンケルス、シアーシャ・ローナン/アガサ、ジェイソン・シュワルツマン/ムッシュ・ジャン、レア・セドゥ/クロチルド、ティルダ・スウィントン/マダムD、トム・ウィルキンソン/作家、オーウェン・ウィルソン/ムッシュ・チャック
6月6日(金)新宿シネマカリテ他全国ロードショー
2013年、イギリス=ドイツ合作、英語、カラー、配給/20世紀フォックス、日本語字幕/岸田恵子
http://www.foxmovies.jp/gbh/

by Mtonosama | 2014-06-04 05:39 | 映画 | Comments(12)