ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

タグ:ウォルフガング・ムルンベルガー ( 2 ) タグの人気記事

     ミケランジェロの暗号 -2-
                   Mein Bester Feind

f0165567_6175527.jpg

          ©2010 AICHHORZER FILM & SAMSA FILM ALL RIGHTS RESERVED.

                      またまたタイトルが気になるとの。
                      まず邦題「ミケランジェロの暗号」。
         これ、なんとなく「ダ・ヴィンチ・コード」を連想させて、もう既にサスペンス感いっぱいです。
         連想させるったって、ミケランジェロとレオナルド・ダ・ヴィンチ、素直すぎる連想ですけど。

              そして、原題が“Mein Bester Feind”。英語で言えば“My Best Enemy”。
                       直訳すれば「わが最良の敵」。

                 「わが最良の敵」がなぜ「ミケランジェロの暗号」か。
        まったく関連がないようでありながら、これ両方ともこの映画のキーワードなんです。
                うーん、今回のタイトルは☆5つですね。うまいです。
              ユダヤ人画商カウフマン家が隠し持つミケランジェロの素描。
         それはナチス・ドイツの戦況を左右する国宝級の一枚なのですが―――

              さあ、いったいどんなストーリーが展開するのでしょうか。

f0165567_6282130.jpg


ストーリー
1938年ウィーン。
ユダヤ人一族カウフマン家の画廊にルディ・スメカルが突然戻ってきた。
ルディは25年間もカウフマン家に仕えた使用人の息子。
一家は彼をわが子のように可愛がり、息子のヴィクトルにとっては良き友人であり、
兄弟のような間柄だ。また幼なじみのレナを愛するライバル同士でもあった。

その夜、画廊ではパーティが開かれ、マスコミ関係者も大勢集まっていた。
イタリア人記者が、挨拶するヴィクトルに「ミケランジェロの絵はどこにあるのか?」
と詰め寄る。
400年前バチカンから盗まれたその絵をカウフマン家が所有しているという噂が流れていたのだ。
記者は、さらに「絵はイタリアに返還すべき。ムッソリーニ閣下もそうお考えだ」と追及する。

パーティの後、ヴィクトルはルディをバーへ誘った。
仕事を済ませた安心感からヴィクトルはルディにミケランジェロの絵の秘密を明かす――

カウフマン家、そして、ウィーンのユダヤ人たちの平和な日々は
ナチス・ドイツのオーストリア侵入によって潰えさった。
ナチスによって財産が略奪されることを知ったカウフマン家は、
所蔵する絵画をチューリッヒへ輸送する準備を進めていた。
ところが、ある朝、ナチス兵士が―――
彼らはなぜかミケランジェロの絵の隠し場所も知っていた。

なんと、兵士たちの中にあのルディが!
密かにナチスに傾倒していた彼は軍でのしあがるため、絵の隠し場所を密告したのだ。

銃で脅されながら、ミケランジェロの隠された部屋の扉を開くヴィクトル。
だが、そこに、ミケランジェロの絵はなかった…


f0165567_6374128.jpg

            ミケランジェロの一枚の素描をめぐって繰り広げられるナチスの陰謀。
                      その絵に隠された暗号。
                   そして、2人の幼なじみの複雑な心情。

                   豊かに育ってきたユダヤ人・ヴィクトル。
       ヴィクトルとは分け隔てなく育てられながら、使用人の息子という意識からは
                  自由になれなかったオーストリア人・ルディ。

                    面白いところは、2人の個性です。
         豊かな家庭の御曹司だからといって、ただのお坊ちゃまじゃないヴィクトル。
    かたや、友情を裏切り、ナチでのし上がろうとはするけれど、本当の悪にはなりきれないルディ。

   時代の空気として存在したユダヤ人排斥は幼なじみの気持ちすら大きく歪めてしまうんですけどね。

              “最良の敵”ってこういうことだったのか、と納得させられました。

                   それにしても、何度もピンチを迎え、
    「ああ、もうだめだ」と思わせながら、ふっとハンドルを切って危機を脱出するところなんぞ、
                     小憎らしいばかりのうまさです。
                 とのなんて、一体、何回、目を覆ったことでしょう。

        ラストシーンで、ヴィクトルがニヤッと笑いながら、歩き去っていくところ、もう最高。
         スローモーションになったスクリーンにヴィクトルの口元が残像のように残ります。
      まるで「不思議な国のアリス」のチェシャ猫のニヤニヤ笑いが暮れなずむ大木の葉の間に
                        いつまでも残っている感じ。
              鳥肌が立ちながら、知らない内に彼と一緒に笑っていました。


             こればっかりは是非皆さまご自身の眼で確認していただきたいと思います。
                        ブライプトロイ、良いです。
                        Toll!  Super!(すばらしい)

  

                              

今日もポチッとお願いいたします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月28日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

小さな声も集まりゃデカい!
こちらもポチッとお願いいたします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!


ミケランジェロの暗号
監督/ウォルフガング・ムルンベルガー、脚本/ポール・ヘンゲ、脚色/ウォルフガング・ムルンベルガー、視覚デザイン/ペーター・フォン・ハラー、編集/エフィ・ローメン、音楽/マシアス・ウェバー、プロデューサー/ヨゼフ・アイヒホルツァー、共同プロデューサー/ヤーニ・ティルトジェ
出演
モーリッツ・ブライプトロイ/ヴィクトル・カウフマン、ゲオルク・フリードリッヒ/ルディ・スメカル、ウルズラ・シュトラウス/レナ、マルト・ケラー/ハンナ・カウフマン、ウド・ザメル/ヤーコブ・カウフマン、ウーヴェ・ボーム/ヴィドリチェク親衛隊大尉、カール・フィッシャー/マイヤー親衛隊中佐、クリストフ・ルーザー/ウェーバー親衛隊軍曹、セルゲ・ファルク/ノルドナー親衛隊大佐
9月10日(土)TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
2010年、オーストリア映画、106分、配給/クロックワークス
http://code-m.jp/

by mtonosama | 2011-08-28 07:01 | 映画 | Comments(14)
      ミケランジェロの暗号 -1-
                    Mein Bester Feind

f0165567_64939.jpg


         ©2010 AICHHORZER FILM & SAMSA FILM ALL RIGHTS RESERVED.

                        またもユダヤ人迫害の映画です。
                             続きますねぇ。
                でもね、この映画、第2次大戦中のユダヤ人迫害を扱っていながら、
                     今までの作品とはちょっと趣が違うんですよ。

                           どこが違うのかって?

            う~ん、こんな早い段階で、それを言ってしまっていいものかどうか―――

                            どうしようっかな。
                         えーい、言ってしまいましょう!

f0165567_69987.jpg


           これまで、ユダヤ人といえば、いつもナチにやられっぱなしだったではないですか。
                       ですが、この映画ではそうじゃないんです。
                   そうじゃなくて、ナチにぎゃふんと言わせてしまうんです。
                              ぎゃふんって…

           これができるのはあのモーリッツ・ブライプトロイ様の演技があってのことですが。
                        (ブライプトロイ、好きなんです)
            そう、彼が主人公のユダヤ人画商ヴィクトル・カウフマンを演じているのです。

                    「あ、やられる」と思わせて、ニヤッと笑いながら、
                 うまいことすり抜けていくブライプトロイ演ずる主人公ヴィクトル。
          彼だからこそできる、ふてぶてしいまでの、そして、ふ・ふっと笑わせてくれる演技です。
               ずいぶんおっさんになったけど、それはそれでまた良いんですねぇ。

f0165567_673610.jpg


           それにしても、ユダヤ人が、あの迫害の時代に知恵と機転で窮地を切り抜けていく
       ハラハラドキドキの展開って、これまでこの系統の映画にはあまりなかったんじゃないでしょうか。

          いつもやられっ放しの悲惨なユダヤ人ばかりが描かれるのを観てきた彼らにとっても
                    溜飲が下がる思いの映画だと思います。
                あの時代、ユダヤ人が被害者であったことは事実ですが、
              抵抗する人もいた訳だし、ぎゃふんと言わせたユダヤ人もいた筈。
         彼らだって、そういう部分を描いた映画を観てスカッとしたいと何度も思ったことでしょう。

             脚本を書いたのは1930年ウィーン生まれのユダヤ人ポール・ヘンゲ。
                        彼もまた戦争体験者です。

      そして、監督はヘンゲ氏の息子世代にあたる1960年生まれのウォルフガング・ムルンベルガー。
        ウィーン・フィルムアカデミーでの卒業制作「天国か地獄か」が異例の劇場公開となり、
    国内外で数々の賞を受けるという華々しいデビューを遂げたオーストリアを代表する映画監督です。

     さらに、プロデューサーは「ヒトラーの贋札」(‘07/ステファン・ルツォヴィツキー監督)で、
           アカデミー賞外国語映画賞を受賞したヨゼフ・アイヒホルツァー。
                   1950年生まれのオーストリア人です。
             しかし、彼は「ミケランジェロの暗号」の脚本を見たとき、
         自分が再びナチスについての映画をつくることにためらいがあったそうです。
               それも「ヒトラーの贋札」から間をおかずに―――

         当試写室ではいつもあまりプロデューサーに目を向けることはないのですが、
        今回ばかりはプロデューサーであるアイヒホルツァー氏の決断に感謝しなくては。

              いやぁ、痛快な映画ですよぉ。オーストリア映画、やりました。
            さて、一体どんなお話でしょうか。続きは次回までのお・た・の・し・み。

                                

今日もポチッとお願いできればうれしゅーございます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆8月25日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

小さな声も集まりゃデカい!
こちらもポチッとお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!

ミケランジェロの暗号
監督/ウォルフガング・ムルンベルガー、脚本/ポール・ヘンゲ、脚色/ウォルフガング・ムルンベルガー、視覚デザイン/ペーター・フォン・ハラー、編集/エフィ・ローメン、音楽/マシアス・ウェバー、プロデューサー/ヨゼフ・アイヒホルツァー、共同プロデューサー/ヤーニ・ティルトジェ
出演
モーリッツ・ブライプトロイ/ヴィクトル・カウフマン、ゲオルク・フリードリッヒ/ルディ・スメカル、ウルズラ・シュトラウス/レナ、マルト・ケラー/ハンナ・カウフマン、ウド・ザメル/ヤーコブ・カウフマン、ウーヴェ・ボーム/ヴィドリチェク親衛隊大尉、カール・フィッシャー/マイヤー親衛隊中佐、クリストフ・ルーザー/ウェーバー親衛隊軍曹、セルゲ・ファルク/ノルドナー親衛隊大佐
9月10日(土)TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
2010年、オーストリア映画、106分、配給/クロックワークス
http://code-m.jp/

by mtonosama | 2011-08-25 06:43 | 映画 | Comments(4)