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ウッドストックがやってくる! 
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                TAKING WOODSTOCK

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         (c) 2009 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

1969年
世界中で学生たちが反逆の烽火をあげ、
日本でも、東大の入試が中止になり、大学はバリケードで封鎖され、
キャンパスをヘルメットやタオルで覆面をした学生たちが闊歩した時代。
アメリカは泥沼のようなべトナム戦争に足を取られ、
その現実から国民の目をそらせるため、月にロケットを飛ばした年です。

そして、この年、ベトナム戦争にうんざりした若者たちは何かを期待して、ウッドストックに集まりました。

熱く、ロックな時代でしたが、もちろん、しけた日々を送る人もいました。
エリオット・タイチバーグもそんな一人。

でも、ウッドストックを経て、大きく人生が変わったという点では、
熱い時代に生きた多くの人と同じ、あるいは、それ以上だったかもしれません。

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彼は本作「ウッドストックがやってくる!」の原作者で実在の人物です。
ウッドストック・フェスティバル終了後はベルギーへ移住し、
現在は戯曲、テレビ、映画用のミュージカル・コメディ脚本を手がける作家として活躍しているとか。

さてさて、どんなお話かというと

ストーリー
テレビの前で、ベトナム戦争やアポロ11号のニュースをエリオットの母が観ています。
エリオットはユダヤ系移民の家庭に生まれた34歳。
グリニッジ・ヴィレッジのデザイナーとして成功し、絵画の才能にも恵まれていたのに、
ニューヨーク州ホワイトレイクの実家で、モーテルを営む両親を手伝い、
地元商工会の会長まで任されています。
一見、好青年ながら、実は鬱屈した気持ちを抱えるエリオット。
母親は無愛想な変わり者で客商売もままならないし、
父親ときたら覇気などかけらもない無気力人間。
こんな困りものの親を見捨てることもできず、
今日も銀行でモーテルの借金返済猶予に四苦八苦するエリオットでした。

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7月15日の朝、エリオットはある新聞記事に目が釘付けに。
巨大な野外コンサート・ウッドストック・フェスティヴァルが近隣住民の反対で
取りやめになったというのです。
地元商工会の若き会長である彼は町おこしのため、
このフェスティバルをホワイトレイクに招くことを思いつきました。

早速、ウッドストック事務局に電話をかけると、
主催者のマイケル・ラングがヘリコプターで視察にやってきました。
同年輩の2人はすっかり意気投合。
マイケルはモーテルから程近い牧場を一目で気に入り、
広大な牧場を会場として借り受ける契約を牧場オーナーのマックスと結びます。
運営組織の本部はモーテル”エル・モナコ“に決定。
ジャニス・ジョプリン、ジョーン・バエズ、サンタナ、ジェファーソン・エアプレイン、ザ・フー、
ジミ・ヘンドリックスなど
大物ミュージシャンが出演するウッドストックの誘致がトントン拍子で実現しました!
ところが……


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いやぁ、あの「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督がこんな映画をつくるとは思いもしませんでした♪

アン・リー監督
生年月日 : 1954/10/23
出身地 : 台湾
75年に国立芸術専門学校を卒業した後、アメリカに渡る。イリノイ州立大学とニューヨーク大学で映画を学び、卒業製作作品が84年のニューヨーク大学学生映画祭でグランプリに輝いた。91年の台湾・アメリカ合作の「推手」で商業監督デビュー。93年の「ウェディング・バンケット」と94年の「恋人たちの食卓」で2年続けてアカデミー外国語映画賞候補になった。00年の「グリーン・デスティニー」は、第73回アカデミー外国語映画賞など4部門を受賞、一躍ハリウッドでも期待の映画監督として大きな注目を集めるようになる。そして03年、自身初となるハリウッド・メジャー作品「ハルク」を監督、みごと全米で1億ドルを超える大ヒットを記録、名実ともにアジアでもっとも成功を収めた映画監督の一人となる。05年にはカウボーイ同士の禁断の愛を描いた問題作「ブロークバック・マウンテン」を発表、繊細なテーマにもかかわらずヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を皮切りに、その年の映画賞をほぼ総ナメにする快進撃を見せ、全米で社会現象とも言える大きな話題を振りまいた。大トリのアカデミー賞ではライバル「クラッシュ」に作品賞をさらわれる大番狂わせで惜しくも涙を呑んだが、それでもみごとアカデミー賞監督賞を獲得、世界的名監督としての評価を不動のものとした。http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=5853


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女装趣味の元海兵隊員とか、ベトナム戦争帰りのPTSD症状のエリオットの友人とか、
かなりおかしなエリオットの母親とか、脇役たちの面白さもさることながら、
ウッドストック=ヒッピーという側面だけではなく、
地味な一町民の奮闘とそれによって変わっていく家族の関係をじっくりと描き出すという意外さが面白い、
面白過ぎます。

アーティストたちがひとりも登場しなくても、あの3日間の昂揚と熱狂を舞台裏から
覗きつつ興奮したり、ダメ両親の思いがけない素顔にほろりとしたり。
ウッドストックというアメリカ的祝祭を描いても
どこかアン・リー監督のアジア人としての血脈が感じられて、同胞意識を持ってしまいました。

ね、ウッドストックを知ってる世代も、知らない世代も楽しめる映画なんです。

                               

ウッドストックがやってくる!
監督/アン・リー、脚本/ジェイムス・シェイマス、原作/エリオット・タイバー・共同著者/トム・モンテ、プロデューサー/ジェイムス・シェイマス、アン・リー、セリア・コスタス、撮影監督/エリック・ゴーティエ(「モーター・サイクル・ダイアリーズ」、「イントゥ・ザ・ワイルド」)
出演
ディミトリ・マーティン/エリオット・タイチバーグ、ヘンリー・グッドマン/エリオットの父、イメルダ・スタウントン/エリオットの母、ジョナサン・グロフ/マイケル・ラング(ウッドストック主催者)、メイミー・ガマー/ティシャ(マイケル・ラングのアシスタント)、エミール・ハーシュ/ビリー(エリオットの親友)、ダン・フォグラー/デヴォン(劇団“地球の光”主催者)、リーブ・シュレイバー/ヴィルマ(女装趣味を持つ元海兵隊員)、ユージン・レヴィ/牧場主マックス
1月15日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー
2009年、アメリカ、121分、配給/フェイス・トゥ・フェイス
www/ddp-movie.jp/woodstock


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by mtonosama | 2011-01-07 06:18 | 映画 | Comments(6)