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殿様の試写室

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タグ:エリック・ポッペ監督 ( 2 ) タグの人気記事


ヒトラーに屈しなかった国王
-2-

Kongens nei

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(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Väst/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures


オスロ郊外の王族居住区の
雪の積もった庭園で
小さな孫息子と遊ぶ
優しそうなおじいちゃん。

可愛くて、可愛くて
もう食べちゃいたい位
メロメロな様子。

え、この好々爺が王様?

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ストーリー

1940年4月8日
息子オラフ皇太子が
孫と戯れる国王に告げる。
「ドイツ軍が
ノルウェーへの侵攻を開始した」と。

オスロ南方のオスカースボルグ要塞では
いまだ政府からの命令が届かない中、
エリクセン司令官はドイツの攻撃に備え
準備を整えつつあった。

4月9日
午前0時
オスロ王室で
兄のデンマーク王・クリスチャン10世に
電話をする国王へ
ドイツ軍がフィヨルドまで迫って
きていることが告げられる。

午前4時20分
オスロ外務省では
ドイツ公使ブロイアーが
ドイツ軍のノルウェー侵攻には
疑問を持ちながら、
ヒトラーの命により
ノルウェー政府に対し、
降伏協定へのサインを求めるため
外務省を訪れる。
その内容は、無抵抗での降伏――
コート外相は突っぱねる。

オスカースボルグ要塞では
エリクセン司令官が
政府の命令を待たず、
沖合のドイツ巡洋艦に向けて砲撃。
命中し、沈んでいく巡洋艦。

午前6時20分
本格的なドイツ軍の侵攻。
王たちはやむなくオスロから退避。
気持ちの整理がつかないまま
駅に到着する国王。
そこには多くの市民たちが
国王を見送っていた。
「自分は国民によって
選ばれた王なのだ・・・」
国王一家と閣僚たちは北へ移動する。

午前11時10分
駅に到着。
兄のデンマーク国王が
降伏したことを告げられる。

平和的な解決を望む
ドイツ公使ブロイアーは
オスロから更に侵攻を続ける
ドイツ軍を引き留めようとする。
だが、交渉での解決を望むのなら
今日中に政府の合意を得るため、
国王を探し出すしかなかった。
一方、議会に参加した国王は
閣僚たちに
「国民のために国を率いる責務がある」
と進言。
主権国家として
あくまで交渉を続けていくという
政府の意志を尊重する。

ミッツコーゲン農場では
国王に迫るドイツ軍を止めるため
少年兵が集結している。
一人の少年兵の前に停まる国王の車。
国王の言葉がけに
「すべては国王のために」と
敬礼する少年。
国王は
「祖国のためだ」と言い直した――

4月10日
午後12時30分
国王とドイツ公使ブロイアーとの謁見。
公使はノルウェーの状況を伝え、
降伏協定を結ぶように要請。

国王はノルウェー国家としての
決断を伝えるのだった……

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「この国の行く末は
密談によって決まるのではない。
国民の総意で決まるのだ」

閣僚たちを集めて
国王としての意志を語ったホーコン7世。

「自分は国民によって選ばれた国王」

追い詰められ、
逃亡のさなかにありながらも
常にそのことが意識と心に沁み込んでいる
国王の姿勢に感動。

「国王のために」と
敬礼した少年兵に対して
「祖国のためだよ」と
言い直す場面には
思わず背筋を伸ばしました。

1940年6月には
イギリスへ亡命した国王と政府でしたが、
7月、ロンドンからラジオ放送で
退位要求を拒否し、
国内に残るレジスタンスを
鼓舞したのでした。

ホーコン7世を演じた
イエスパー・クリステンセンの演技には
瞠目。

私達が生きる今も
何やら不安材料に満ち満ちているからでしょうか。

孫と遊ぶ優しいおじいちゃんが
迎えた苦難と苦悩の日々が身に沁みます。

しかし、その芯に確固としてある
「国民に選ばれた国王である」
との意識には感銘しました。







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☆12月11日に更新しました。今日も皆さまにとって良い一日でありますように☆

ヒトラーに屈しなかった国王
監督/エリック・ポッペ、脚本/ヤン・トリグヴェ・レイネランド、ハラール・ローセンローヴ=エーグ、
原案/アルフ・R・ヤコブセン、製作/フィン・イェンドルム、スタイン・B・クワエ、
撮影/ヨン・クリスティアン・ローセンルン
出演
イェスパー・クリステンセン/ホーコン7世(ノルウェー国王)、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン/オラフ(ノルウェー皇太子)、カール・マルコヴィクス/ドイツ公使、カタリーナ・シュットラー/ドイツ公使夫人、ユリアーネ・ケーラー/ドイツ公使館秘書、アルトゥール・ハカラーティ/少年兵、スヴェイン・ティンドベルグ/大臣、ケティル・ホーグ/外相、ゲラルド・ペッテルセン/首相、ヤン・フロスタッド/議長、エリック・ヒヴュ/大佐
12月16日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
2016年、ノルウェー、ノルウェー・独・デンマーク・スウェーデン語、136分、配給/アット・エンタテインメント、http://kings-choice-jp.com/


by Mtonosama | 2017-12-11 06:27 | 映画 | Comments(3)

ヒトラーに屈しなかった国王
-1-

Kongens nei

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(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Väst/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures


前回に続き、またもや
第二次世界大戦時の実話を
上映する当試写室であります。

今回はノルウェーが舞台。

ナチスに降伏を迫られた
ノルウェー国王ホーコン7世が
決断を下すまでの
運命の3日間を描いた映画です。

ホーコン7世(1872~1957)
デンマーク国王フレデリク8世と
ルイーセの次男。
兄はデンマーク国王クリスチャン10世。
1905年、ノルウェーが
スウェーデンとの同君連合を解消、
独立。
大叔父である
スウェーデン=ノルウェー国王
オスカル2世に代わって
国民投票により即位した
国王である。
息子はオラフ5世で
孫のハーラル5世は現国王。
ちなみにオラフ5世は
アムステルダム・オリンピック(‘28)
の金メダリストとしても知られる。

ホーコン7世は
八甲田山で起きた遭難死亡事故の
お見舞いとして
1909年明治天皇に
スキー板を贈呈。
日本とノルウェーの
スキー交流が始まるなど、
日本とのゆかりも深い国王である。

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さて、
1940年4月9日、
この温厚な国王にも
穏やかな国民にも苦難が訪れます。
ナチス・ドイツ軍が
ノルウェーの首都オスロに
侵攻したのです。
ドイツ軍と交戦するノルウェー軍。
しかし、
ナチス・ドイツ軍の
圧倒的な軍事力には抗しがたく
相次いで主要都市が占領されてしまいました。
降伏を求めるドイツ軍に対し
断固拒否の姿勢を貫く政府。
ホーコン7世は政府閣僚と共に
オスロを離れます。

その一方で、
ヒトラーの命を受けたドイツ公使は
国王との謁見の場を設けよという
最後通告を突きつけてきます―――

そんな時代背景の中で生き、
決断を下した国王を描いた作品。

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ナチス・ドイツが席捲した時代の
北欧を描いた映画には
『ヒトラーの忘れもの』
http://mtonosama.exblog.jp/27212109/
http://mtonosama.exblog.jp/27255579/

というデンマーク映画もありました。

これはドイツ軍に置き去りにされ
地雷撤去の任についた
ドイツの少年兵たちのお話でしたが、
戦時中にデンマークの置かれた状況や
国民の怒りもよくわかる佳作でした。

『ヒトラーに屈しなかった国王』は
ノルウェーでは3週連続1位を記録後、
ロングランを続け、
2016年の国内映画興行成績
第1位を獲得。
国民の7人に1人が鑑賞した
社会現象的な大ヒットを記録したそうです。

ノルウェーの人たちの
その気持ちはよくわかります。

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以前、
ノルウェーに行ったことがあります。
オスロ市内を散策した折、
海辺のホテルに人だかりがしていました。
「国王だ!」
という声が聞こえ、見に行きましたが、
警備もそんなにいません。

今、思えば、
あれがホーコン7世のお孫さんである
ハーラル5世だったのでしょう。

本作を観て、
「ノルウェーって自然は壮大だけど、
オスロ市はあまりパッとしないな」
などと思ってしまったことを
深く反省しました。

さあ、一体どんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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ヒトラーに屈しなかった国王
☆12月8日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

監督/エリック・ポッペ、脚本/ヤン・トリグヴェ・レイネランド、ハラール・ローセンローヴ=エーグ、原案/アルフ・R・ヤコブセン、製作/フィン・イェンドルム、スタイン・B・クワエ、
撮影/ヨン・クリスティアン・ローセンルン
出演
イェスパー・クリステンセン/ホーコン7世(ノルウェー国王)、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン/オラフ(ノルウェー皇太子)、カール・マルコヴィクス/ドイツ公使、カタリーナ・シュットラー/ドイツ公使夫人、ユリアーネ・ケーラー/ドイツ公使館秘書、アルトゥール・ハカラーティ/少年兵、スヴェイン・ティンドベルグ/大臣、ケティル・ホーグ/外相、ゲラルド・ペッテルセン/首相、ヤン・フロスタッド/議長、
エリック・ヒヴュ/大佐
12月16日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
2016年、ノルウェー、ノルウェー・独・デンマーク・スウェーデン語、136分、
配給/アット・エンタテインメント、http://kings-choice-jp.com/

by Mtonosama | 2017-12-08 07:04 | 映画 | Comments(4)