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もうひとりのシェイクスピア -1- ANONYMOUS

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(C)2011 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC All Rights Reserved

ずっとフランス語の映画が続いていたので、今回は英語の映画を。
それも、英語の中の英語、シェイクスピアでいきましょう。

といってもあのストラトフォード・アポン・エイヴォン生まれのウィリアム・シェイクスピアが主役ではないんですよ。
また、彼のいくつもの戯曲のひとつが映画化されたというわけでもありません。
じゃ、なんなのか。
謎ときの前に、皆さまよくご存じとは思いますが、シェイクスピアをウィキってみますと――

ウィリアム・シェイクスピアWilliam Shakespeare, 1564年4月26日(洗礼日) - 1616年4月23日(グレゴリオ暦5月3日))は、英国の劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はイングランド地方ストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。
「シェイクスピア」は、今日の中国語では簡体字で「莎士比亚」、繁体字で「莎士比亞」と音訳される。また日本では、かつて「莎」を「沙」と、「亞」を「亜」と略し、「士」の代わりに「吉」を用いて「沙吉比亜」とする借字も見られた。このため、頭文字を採って華僑社会では「莎翁」、日本では「沙翁」と呼ぶこともしばしばある。(Wikipediaより)

Wikipediaにはこのように紹介されている沙翁ことシェークスピアですが、
実は彼が書いた37の戯曲、154篇のソネット、物語詩数編。
この内1作たりともここ400年の間、本人による自筆原稿がみつかっていないのだそうです。

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そんなことから誰からともなく囁かれ始めたウィリアム・シェイクスピア別人説。
200年も前から、囁きどころか大きな声で議論されていたのですって。

ま、出る杭は打たれるといわれます通り、
あまりにも傑出した人物に対しては足をひっぱる人も大勢いるはず。
今でこそ観光地として多くの旅行者が押しかけるこぎれいな街、ストラトフォード・アポン・エイヴォンも
シェイクスピアが生まれた450年前は茅葺き屋根が並ぶただの田舎町。

”そんな田舎に生まれ、高等教育を受けたわけでもないウィリアム・シェークスピアが
あれほどの教養を持っているなんておかしくない?”
”大体なんであんなに王室の情報に詳しいの?”
”おかしいよ。”
”うん、おかしい、おかしい。”
”作者はさぁ他にいるんじゃないかなぁ”――

というようなやりとりだったかどうかは実際に聞いていたわけではないので定かではありませんが、
これに類した議論が18世紀から行われていたのであります。
アカデミックな分野のみならず、フロイトやマーク・トウェイン、チャーリー・チャップリンやオーソン・ウェルズなども
この「ウィリアム・シェイクスピア別人説」の支持者だったそうですよ。
本作は、そうした別人説の中でも最有力視されている第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアが
シェイクスピア諸作品の真の作者であるという説に立脚して、描かれています。
彼がなぜ自分の名前をだすことなく表沙汰にすることなく
(オリジナルタイトルのanonymousはここから来ているんですねぇ)、
作品を書き続けたのか――

ここに、えぇぇぇーっ!と驚くきわめて数奇な運命があるのでした。
歴史劇と見せながら、その実、謎に満ちた傑作ミステリーなのであります。
いやいや、これは乞うご期待でございますよ。



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☆12月12日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

もうひとりのシェイクスピア
監督・製作/ローランド・エメリッヒ、脚本・製作総指揮/ジョン・オーロフ、美術/セバスチャン・クラウィンケル、撮影/アンナ・J/フォースター、衣装デザイン/リジー・クリステル
出演
リス・エヴァンス/オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア、ヴァネッサ・レッドグレイヴ/エリザベス1世、ジョエリー・リチャードソン/若き日のエリザベス1世、デイヴィッド・シューリス/ウィリアム・セシル、ゼイヴィア・アミュエル/サウサンプトン伯ヘンリー・リズリー、セバスチャン・アルメストロ/ベン・ジョンソン、レイフ・スポール/ウィリアム・シェイクスピア、エドワード・ホッグ/ロバート・セシル、ジェイミー・キャンベル・バウアー/若き日のオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア、デレク・ジャコビ/語り
12月22日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他全国ロードショー
2011年、英語、129分、配給/ファントム・フィルム、
http://shakespeare-movie.com/

by Mtonosama | 2012-12-12 08:48 | 映画 | Comments(14)