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タグ:クレイジーホース ( 2 ) タグの人気記事

クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち -2-
CRAZY HORSE

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(C) 2011 - IDEALE AUDIENCE - ZIPPORAH FILMS, INC.TOUS DROITS RESERVES - ALL RIGHTS RESERVED

1951年5月19日
アラン・ベルナルダンがクレイジーホースを創業した日です。

それから、既に61年。
最新の音楽と前衛的なスタイルで、フランスだけでなく世界中の観客に受け入れられたクレイジーホースも
代が変わり、2005年にはベルナルダン一家から新しい経営陣に変わりました。

映画には新しい総支配人アンドレ・ダイセンバーグ、そして、
コンテンポラリーダンス界の鬼才フィリップ・ドゥクフレを演出と振付に迎えた後の
クレイジーホースが描かれています。

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さて、ダンス好きのワイズマン監督の話をちょっと聞いてみましょうか。
監督は、2009年4月、パリのジョルジュ・サンク大通りにある「クレイジーホース」の
メカニズムを撮影するために無制限の撮影許可を獲得しました。
クレイジーホースのショーはアートなのかストリップなのか?
商業的なエロティック・ファンタジーとは?
バレエとはどう違うのか?

そんな疑問の他に、監督をひきつけたのは、
クレイジーホースをめぐって揺らめくいろいろな立場の人の幻想だったそうです。

美女の裸体を見せることによって、大金を稼ぎたいオーナーや株主たちの幻想、
より美しく芸術的な舞台を演出したい演出・振付家の幻想、
ショーを観る観客たちの幻想、
ダンステクニックと鍛え抜いた肉体を、半裸で、あるいは、全裸に近い状態でさらし、
役に扮するダンサーたちの幻想――

相矛盾したさまざまな立場の人々の幻想がスクリーンに去来します。

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そして、映画の始まりはこんな風に――
1人の男のシルエット。
その指と手が、悪魔の横顔を形作り、犬を吠えさせ、鳩を飛ばします。
そんな素朴ともいえる影絵が、
ピンクの水玉のライトを浴びて揺れるダンサーたちの美しい背中とヒップに変わっていきます。

映画の父リュミエール兄弟をひきあいにだすまでもなく、映画の始原は光と影。
光があるから影が生じるし、影があるから光がきわだつ。
そして、人の目は光と影を追って動きます。
映画の始まりとも言える影絵の世界から、
煌めくライトと美しいオブジェとも見紛う裸体への移り変わり。
これ、とっても鮮烈でした。

そんな目にも鮮やかで、もったいないような美女たちのレビュー風景はもちろん
フィリップ・ドゥクフレとダンサーたちの練習風景。
ダンサーが踊りやすく、より美しく見えるために考え抜かれたコスチューム。
優しく、穏やかな口調ながらすさまじいまでのプロ意識を見せる衣裳係。
オーナーや演出家、スタッフたちの利害がぶつかりあう会議。
毎週1回行われ、ゲイのダンサーも参加するオーディション。
ダンサーたちの休憩時間・・・・・

ハレの場であるステージと日常風景が、
ダンスをこよなく愛するフレデリック・ワイズマン監督の手によって切り取られました。

それにしても、鏡の前に立ってポーズを決めるダンサーたちの背中の筋肉にはビックリ。
はい、最近腰痛防止のため腹筋背筋を鍛えているのでついつい筋肉に目が行ってしまうんです。

芸術的なバレエであれ、ショービジネスであれ、
それらを支えるのはダンサーたちの誇りをかけたプロ意識であり、鍛え抜いた肉体なんですね。
見せることを目的とした肉体の美しさとそれを維持する努力には脱帽するしかありません。
アートか、ストリップか。
そんなことはもうどうでもいいです。

圧倒されるような女性の肉体の乱舞の中で、影が薄い男性陣ですが、
クレイジーホースでは男性も踊ります。
こちらは裸ではありませんし、お歳も若干召しておいでですが、
彼らの一糸乱れぬタップダンスもすごいですよ。

パリのクレイジーホースにはなかなか行くことはできませんが、
この映画でステージだけでなく、楽屋も、練習も、女性のダンスも男性のダンスも堪能させてもらいました。
もう100年分位のパリを楽しんだ気分です。





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クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち
監督・音響・編集/フレデリック・ワイズマン、撮影/ジョン・デイヴィ、製作/ピエール・オリヴィエ・バルデ
出演
フィリップ・ドゥクフレ、クレイジーホースダンサーほか
6月30日(土)Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次ロードショー
2011年、フランス・アメリカ、134分、日本語字幕/古田由紀子、配給/ショーゲート、後援/フランス大使館、フランス観光開発機構、ユニフランス・フィルムズR-15、http://crazyhorse-movie.jp/

by Mtonosama | 2012-06-24 06:35 | 映画 | Comments(8)
クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち -1-

CRAZY HORSE

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(C) 2011 - IDEALE AUDIENCE - ZIPPORAH FILMS, INC.TOUS DROITS RESERVES - ALL RIGHTS RESERVED

おそらく「殿様の試写室」初のR-15指定の映画です。
いわゆる15歳未満の入場(鑑賞)禁止という映画です。

ま、とんでもないわっ!

と、お思いの皆さまもせっかくここまでお越しくださったのですから、
もうしばらくおつきあいください。
観光ツアーではなかなか足を運べないパリの夜の顔、クレイジーホースを覗いてみましょうよ。

あ、踊り子さんにお手を触れないでください。
って―――
そういう映画じゃないですから。


クレイジーホース
パリの3大ナイトショーのひとつ。高級感が漂うジョルジュ・サンク通りにあるパリで最も前衛的なキャバレー、クレイジーホース。音と光に彩られた洗練されたクレイジーホースのショーは、まさに「ヌードの芸術」。モード関係者、アート関係者、洗練されたステージパフォーマンスに目がない女性にも好評。
日本ではあまり馴染みのないキャバレーショーだが、世界各国、選りすぐりのダンサーが出演し、奇抜な衣装や舞台装置、エキサイティングな各種ダンスや歌などで男女を問わず観客を魅了。宝塚やミュージカルやバレエが好きな方などにも、本格的に楽しめるエンターテイメントの一つ。ムーランルージュ、リドを観たら次はクレイジーホースという人も多い。

ドレス・コード
基本的には狭い会場に人がひしめきあっており、カジュアルからドレスアップした人まで様々です。男性の方は正装、もしくは、ジャケットかネクタイを着用、 ジーンズとスニーカーはNGです。女性は、ロングである必要はありませんが、膝丈程度の長さのドレスを着用(少し高級なレストランで食事をする時のような恰好でOKです)。
今までの経験から、服装でサービサーの態度は変わります。ワンピース、ヒール、アクセサリー、出来るだけ素敵な格好でお出かけしましょう。
http://paris-travel.amary-amary.com/c_theater/crazyhorse.php

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なんかワクワクしますね。
本物の大人の社交場っていう感じ。R-15指定なのも無理はありません。
15歳未満のボクやワタシたち。こういう贅沢な世界に足を踏み入れるのは大人になるまで待ってくださいね。



さて、クレイジーホースは要するにキャバレーですが、
現代の日本のそれを思い浮かべると大間違い。

フランスのキャバレーは19世紀の末からパリで発達し、
社会風刺を含む歌や寸劇、ダンスを見せて当時の紳士淑女を楽しませた酒場のことをいいます。
第1次世界大戦と第2次世界大戦の狭間で花開き、
バレエの他に「芸術的なダンス」のなかったフランスにとって
キャバレーは新しいダンスというアート発表の場でした。

「ムーランルージュ」「リド」「クレイジーホース」。
パリの3大キャバレーです。

そのクレイジーホースを題材にドキュメンタリーを撮ったのが、
「ダンスといえばこの人」ともいうべきフレデリック・ワイズマン監督。
「BALLETアメリカン・バレエ・シアターの世界」
当試写室でも上映した「パリ・オペラ座のすべて」http://mtonosama.exblog.jp/11865047/
など、ダンスとダンサー、そして、彼らを支える裏方の人たちを撮らせたら
この方をおいてはいないかもしれません。

元々は弁護士で、大学でも教えていたことのあるワイズマン監督。

ダンスはダンスでも、今回はヌードダンサーたちに密着したドキュメンタリー作品を撮りました。
さあ、一体どんな映画なのでしょう。
乞うご期待でございます。



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☆6月21日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

クレイジー・パリ 夜の宝石たち
監督・音響・編集/フレデリック・ワイズマン、撮影/ジョン・デイヴィ、製作/ピエール・オリヴィエ・バルデ
出演
フィリップ・ドゥクフレ、クレイジーホースダンサーほか
6月30日(土)Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次ロードショー
2011年、フランス・アメリカ、134分、日本語字幕/古田由紀子、配給/ショーゲート、後援/フランス大使館、フランス観光開発機構、ユニフランス・フィルムズR-15、http://crazyhorse-movie.jp/

by Mtonosama | 2012-06-21 05:54 | 映画 | Comments(8)