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殿様の試写室

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グランドフィナーレ
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Youth

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(C)2015 INDIGO FILM, BARBARY FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA, NUMBER 9 FILMS, C - FILMS, FILM4


風景が、雰囲気が、インテリアが、音楽が、そして、映像が、
もうため息が出るほど美しいのです。

作曲家が主人公とあって音楽には力が入っています。
しかし、音楽が際立ち過ぎることはないんですよね。
ミュージカル映画でない限り、音楽がでしゃばらない。
これは基本ですね。

音楽を担当したのはデヴィット・ラング。

デヴィット・ラング
1957年、ロサンゼルス生まれの現代音楽家。
2008年ピュリッツアァー賞(作曲部門)を受賞。
本作で、世界の主要映画祭の音楽賞を席巻、
アカデミー賞主題歌賞にノミネートされる。

さあ、どんなお話でしょうか。

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ストーリー
美しいアルプスのふもとに佇む豪奢なリゾートホテル。
そこでバカンスを送るフレッド・バリンジャーを訪ねて、英国女王の使者が来ていた。
女王からの勲章授与と
女王夫君フィリップ殿下の誕生祝賀コンサートで
彼が作曲した名曲「シンプル・ソング」の指揮を依頼するためだ。
だが、フレッドは「自分は引退の身だから」と名誉ある要請にも耳を傾けない。

母国イギリス・ロンドン、ニューヨーク、ヴェネチアで
24年間にわたって作曲と指揮に全力を注いできたフレッド。
80歳になった今はこのリゾートホテルで過ごしている。
宿泊客は、今も子どもたちのヒーローである元サッカー選手や
ハリウッドスターなどのセレブリティばかり。

そこにはフレッドの60年来の親友である映画監督のミック・ボイルもいた。
現役を続ける彼はスタッフ達と新作の脚本執筆に忙しかった。

一方フレッドは彼の体を気遣う娘のレナが予約した
マッサージや健康診断等の医療メニューをこなす日々。
その合間に親友ミックと昔話に花を咲かせ、悪ふざけをし、病気自慢をするのが楽しみだった。

フレッドが部屋へ戻ると夫のジュリアンと旅に出たはずのレナが部屋で泣いている。
夫に捨てられたというのだ。
ジュリアンはミックの息子である。
フレッドはミックにそのことを告げる。
驚いたミックがジュリアンを呼び出すと、彼は新しい彼女を伴っていた。
だが、レナの持つ品性も知性も美貌もその女にはなかった。

レナを慰めるフレッド。
するとレナは
「音楽がすべてでママのことを顧みたこともないパパに
夫婦の愛情の何がわかるっていうのよ」と・・・

自分には音楽しかないと気づかされたフレッド。
再び訪れた女王の特使に「シンプル・ソング」に秘めた想いを語る。

バカンスは終わる。
ミックが長年いっしょに映画作りをしてきた主演女優ブレンダに出演を断られたのだ。
ミックは去り、フレッドはあることを決意するのだった……

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夏のリゾート地を背景に繰り広げられる人々のさが。
今も子どもたちのヒーローである元サッカー選手というのはマラドーナでしょうか。
肥りすぎて身動きも難しいような巨体です。
ロボット映画に出演し、その役名でしか呼んでもらえないハリウッドスター。
輝くような肢体を誇るミス・ユニバース。
彼女がスパに入ってきた時のフレッドとミックの視線がスケベっぽくて良いです。

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夏の美しいリゾートホテルにいるのは若くて美しい人ばかりではありません。
どこか俗っぽく、老いも病も、仕事への執着も、俗悪さも
すべてを内包しています。

美しさは
80%の美と15%の俗悪さと5%の醜悪さから
成り立っているのかもしれません。





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グランドフィナーレ
監督・脚本/パオロ・ソレンティーノ、製作/カルロッタ・カロリ、フランチェスコ・チーマ、ニコラ・ジュリアーノ、共同製作/ファビオ・コンヴェルシ、撮影/ルカ・ビガッツィ、美術/ルドヴィカ・フェラーリオ、衣装/カルロ・ボッジョーリ、音楽/デヴィッド・ラング
出演
マイケル・ケイン/フレッド・バリンジャー、ハーヴェイ・カイテル/ミック・ボイル、レイチェル・ワイズ/レナ・バリンジャー、ポール・ダノ/ジミー・トリー、ジェーン・フォンダ/ブレンダ・モレル
4月16日(土)新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
2015年、イタリア、フランス、スイス、イギリス、124分、字幕翻訳/松岡葉子、配給/ギャガ、http://gaga.ne.jp/grandfinale/

by Mtonosama | 2016-04-07 06:52 | 映画 | Comments(4)

グランドフィナーレ
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Youth

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(C)2015 INDIGO FILM, BARBARY FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA, NUMBER 9 FILMS, C - FILMS, FILM4


ルキノ・ビスコンティもフェデリコ・フェリーニも
はたと膝を打つのではなかろうかと思わせるこの作品。
『グランド・フィナーレ』

タイトルもゴージャスなら設定も登場人物もゴージャス。
150歳にもなるとゴージャスという言葉に弱いんです。

監督は『グレート・ビューティ/追憶のローマ』(‘13)のパオロ・ソレンティーノ。
未だ40代のイタリアの奇才です。

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彼の『グレート・ビューティ/追憶のローマ』は2014年8月当試写室でも上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/22739729/ http://mtonosama.exblog.jp/22761746/
第86回アカデミー賞外国語映画賞を始め、
ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞等主要な映画賞に輝いた作品でした。

本作も『グレート・ビューティ/追憶のローマ』同様
「これぞイタリア!」という贅沢な世界観に満ち満ちた作品であります。

そして
『ハンナとその姉妹』(‘86)、『サイダーハウス・ルール』(‘99)で
2度のアカデミー賞助演男優賞に輝くマイケル・ケイン
『ピアノ・レッスン』(‘93)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(‘13)等で
特異な妖気を放つ俳優ハーヴェイ・カイテル
更に、ジェーン・フォンダをも迎えた
豪華、絢爛、イタリアの貴族もかくあらん、という作品です。

あ、ちょっと舞い上がり過ぎましたでしょうか。

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いや、しかし、ソレンティーノ監督作品の映像の美しさには毎回ため息がもれます。
心がほどけていく感じとでも言ったらいいでしょうか。
こんな美しいものを観られたら、もう海外旅行なんて行くことはありません。

新作を発表する度にカンヌ国際映画祭コンペティション部門への
正式出品作品となってきたパオロ・ソレンティーノ監督。
『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』(‘08)で審査員賞受賞。
その時に審査委員長だったショーン・ペンからの熱烈な要請で
ペン主演の『きっと ここが帰る場所』が完成したのは有名な話です。

今回ソレンティーノ監督が贈るのは
一度は引退した老作曲家の胸中に溢れる音楽への愛と懊悩を
アルプスのふもとに佇む優雅なリゾートホテルを舞台に描いた作品。

美しいだけではなく
マイケル・ケイン、ハーヴェイ・カイテルの両名優が見せる演技。
もう確実に海外旅行へは行かなくてもよいという気分になってしまいます。

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さて、本作。
ある実話が基になっています。
著名なイタリア人指揮者が英国女王からオーケストラの指揮を依頼されたものの
レパートリーについて折り合いがつかずに断ったという話があったそうで。
それを知って監督はこの作品を創りました。

さあ、楽しみです。
いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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グランドフィナーレ
監督・脚本/パオロ・ソレンティーノ、製作/カルロッタ・カロリ、フランチェスコ・チーマ、ニコラ・ジュリアーノ、共同製作/ファビオ・コンヴェルシ、撮影/ルカ・ビガッツィ、美術/ルドヴィカ・フェラーリオ、衣装/カルロ・ボッジョーリ、音楽/デヴィッド・ラング
出演マイケル・ケイン/フレッド・バリンジャー、ハーヴェイ・カイテル/ミック・ボイル、レイチェル・ワイズ/レナ・バリンジャー、ポール・ダノ/ジミー・トリー、ジェーン・フォンダ/ブレンダ・モレル
4月16日(土)新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
2015年、イタリア、フランス、スイス、イギリス、124分、字幕翻訳/松岡葉子、配給/ギャガ、http://gaga.ne.jp/grandfinale/

by Mtonosama | 2016-04-04 04:52 | 映画 | Comments(2)