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殿様の試写室

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あしたのパスタはアルデンテ 
                        Mine Vaganti

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                          (C) Fandango2010

                           南イタリア・レッチェ。
  この映画の舞台となっているイタリア半島(アペニン半島)のブーツのかかとの一番先にあたる美しい都。
                 このブーツのかかと部分はサレント半島というのだそうです。
    BC12世紀からの歴史を誇る古い街で、独特の石灰岩を用いたバロック建築が建ち並んでいます。
      この石灰岩が、天気や湿度によって灰色や黄金色などさまざまな色に変わるのだとか。
                          ―――ああ、行きたい―――
         レッチェがあるブーリア州は小麦、トマト、オリーヴオイル、ワインが特産物。
        この映画にも出てくるオレッキエッテ(小さな耳)はブーリアの代表的なパスタです。

            というわけで、3代にわたってパスタ会社を経営する一族の物語。

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             浮遊機雷とはいったい誰で、アルデンテとはいったい何なのか。
                  そして、どんなパスタが楽しめるのでしょう。

                           行きますよ。
                      Buon appetito ! (いただきます)

ストーリー
南イタリア、ブーリア州の美しい古都レッチェ。
カントーネ家は祖母の代からパスタ会社を経営するこの街のセレブ。
祖母は義理の弟と会社を切り盛りしていましたが、今は引退の身。
少々、高めの血糖値ゆえ、甘いものは厳禁されています。
パスタ会社の現在の社長は、息子に後を継がせて幸せなファミリー経営を夢見る父・ヴィンチェンツォ。
母・ステファニアは気の利かないお手伝いさんたちを怒鳴りながら、家庭を守る専業主婦です。
叔母のルチアーナはちょっとアルコール依存症気味のシングル。
この家の子どもたちは3人いまして、
長男・アントニオが父の片腕としてパスタ会社を手伝っています。
長女・エレナの夫は、パスタ会社で働いてはいるものの、
父・ヴィンチェンツォにはあまり気に入られていない様子。
そして、次男・トンマーゾは小説を書きながらローマで暮らしています。

ある日、トンマーゾは久しぶりにレッチェに帰って来ました。
一家のパスタ会社を息子たちと共同経営者に引き継ぐための重要なディナーが開かれることになったからです。
しかし、トンマーゾは秘密を明かして、さっさとローマに帰ってしまおうと企てていました。
その秘密というのは、
家族が望んでいた経営学部ではなく文学部を卒業したこと、
パスタ会社を継ぐつもりはなく、作家になるということ、
そして、ゲイであること―――

いよいよ告白しようとしたとき、
なんと兄のアントニオが「30年言わずにきたけれど、僕はゲイなんだ」とカミングアウト!
父は、アントニオに勘当を言い渡し、怒りのあまり、その場に昏倒してしまいました。
告白の機会を失ったトンマーゾは、兄の代わりとして共同経営者の娘アルバと一緒に
パスタ会社を任されることに。

f0165567_5512375.jpgローマには帰れず、恋人のマルコからは電話で責め立てられ、パスタ工場に毎日出勤せねばならず、おまけに、アルバはトンマーゾを憎からず想っているようです。
(本来なら、こんな美人できれものの彼女に想いを寄せられるなら、最高なんですけど)
そんなとき、ローマから友人たちがやってきました!
アルデンテな友人たちに家族は困惑。

そして、おばあちゃんはひそかにある決心をします……

               一族で会社を興し、経営を続けていくことを望むおとうさん。
         一昔前の(いや、もっと前でしょうか?)家父長的オヤジさんが夢見る一族経営です。
           息子が良い結婚をし、後継ぎが生まれ、子孫繁栄し、末長く商売繁盛―――
          洋の東西を問わず、そこそこの財産を築いたおやじさんの考えることは同じです。

                  ところが、頼みの息子はゲイ(それも2人とも)。
                そりゃあ、がっかりでしょうね。子孫繁栄はかないません。
     でも、おとうさん、自分がマッチョだからって息子にもそれを期待するのは、どうでしょう。
                 親思いで商売上手な娘の存在を思い出してくださいな。

             本作、ゲイの息子とマッチョなおやじというだけで話ができあがっても、
                    結構おもしろい作品になっていたでしょう。
                 でも、半世紀前、おばあちゃんが泣く泣く諦めた愛があり、
                   小姑の叔母さんもただの酒好きではなかったり、
           南イタリアのちょっと封建的な家族の中にはさまざまな人生が隠されていました。

                          家族って、なんなんでしょうね。
     思い通りにはならない個人の集合体ではあるけれど、やはり1本の糸でつながっているのでしょうか。

        それにしても、トンマーゾとアントニオ、そして友人たちのゲイ達者ぶりには笑えました。

         誰が浮遊機雷で、なにがアルデンテなのか、どうぞ映画館でお確かめくださいませ。

  

                               

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あしたのパスタはアルデンテ
監督/フェルザン・オズぺテク、脚本/イヴァン・コトロネーオ、フェルザン・オズぺテク、撮影監督/マウリツィオ・カルヴェージ、音楽/パスカーレ・カタラーノ
出演
リッカルド・スカマルチョ/トンマーゾ、ニコール・グリマウド/アルバ、アレッサンドロ・プレツィオージ/アントニオ(兄)、エンニオ・ファンタスティキーニ/ヴィンチェンツォ(父)、
ルネッタ・サヴィーノ/ステファニア(母)、イラリア・オッキーニ/お祖母ちゃん、エレナ・ソフィア・リッチ/ルチアーナ(叔母)、ビアンカ・ナッピ/エレナ(姉)、マッシミリアーノ・ガッロ、パオラ・ミナッチョーニ/テレザ(お手伝いさん)、エマヌエーラ・ガブリエリ(ジョヴァンナ(お手伝いさん)、カロリーナ・クレシェンティーニ/若い頃のお祖母ちゃん、ジョルジオ・マルケ―ゼ/ニコラ(大叔父)、マッテオ・ターラント/ドメニコ(祖父)、カルミネ・レカーノ/マルコ(トンマーゾの恋人)、ダニエーレ・ペッチ/アンドレア(トンマーゾの友人)、ジャンルカ・デ・マルキ/ダヴィデ(トンマーゾの友人)、マウロ・バナッフィーニ/マッシミリアーノ(トンマーゾの友人)、ジェア・マルティレ/パトリッツァ(父の愛人)、ジャンカルロ・モンティジェッリ/ブルネッティ(共同経営者)、クレシェンツァ。グアルニエーリ/アントニエッタ(母の知人)
8月27日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
2010年、イタリア、113分、配給/セテら・インターナショナル、協力/イタリア文化会館、バリラジャパン株式会社
http://www.cetera.co.jp/aldente/

by mtonosama | 2011-08-16 06:19 | 映画 | Comments(8)
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(C)2008 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
ミルクMILK

ショーン・ペンは嫌いです。
ん?確か、前にもこんなこと言ったような。
そう、そう、彼が監督した「イントゥ・ザ・ワイルド」を紹介したとき(‘08年8月)だった。

はい。嫌いなことは嫌いなんです。
なんか妙に自信過剰で、男くさい(これって、マドンナとの結婚・離婚騒動で刷り込まれた印象かもしれませんが)。

その男くさいショーンがゲイの政治家を演じたのが「ミルク」。
この映画でショーン・ペンはアカデミー賞最優秀主演男優賞を
脚本を書いたダスティン・ランス・ブラックは最優秀脚本賞をとりました。

ミルクって牛乳じゃあなく、ハーヴィ・ミルクという実在した人物のことです。
1999年「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選ばれた人で
ゲイであることを公表してアメリカで初の公職についた人
それが、この「ミルク」で描かれるハーヴィ・ミルク。

        1978年11月27日
        サンフランシスコ市々政執行委員(日本で言えば市議です)の
        ハーヴィ・ミルクが撃たれました。
        犯人は同じ市政執行委員のダン・ホワイト。
        敬虔なキリスト教徒であり、地元の保守層の票を背景に当選した彼は
        ゲイであるミルクの華々しい政治手法に不満を感じていたのです。

この映画には、ひとりの同性愛者がウォール街での安定した職を捨て
70年代、サンフランシスコのゲイ・コミュニティの声を代弁し
さらに社会的弱者やマイノリティのために闘い続け、
志半ばで斃れるまでの8年間が描かれています。

        《ストーリー》
        1972年、ニューヨーク。
        地下鉄の階段でハーヴィ・ミルクは20歳年下のスコット・スミスと出会い
        恋に落ちる。
        二人はサンフランシスコへ。
        ゲイやヒッピー達が大勢暮らすカストロ地区で、髪を伸ばし
        気ままな暮らしを楽しんでいた。
        やがて自分たちのアパートの1階に「カストロ・カメラ」という小さなカメラ屋を開業。
        店にはゲイやヒッピーをはじめ、周辺の商店主や住民も集まり
        情報交換の場となっていた。
        しかし、周辺には同性愛者たちを快く思わない保守的なカトリック系の商店主達も
        多く暮していた。
        ミルクは差別的な商工会に対抗し、新しい商工会を結成。
        恋人のスコットやカストロ・カメラに集まる人々の協力を得て
        地元商店街や住民の抱える問題に関わっていく。
        やがて彼は「カストロ・ストリートの市長」と呼ばれるように。
        1973年にはサンフランシスコの市政執行委員に立候補し
        すべての人のための権利と機会の平等を求めて選挙を戦うが、落選。
        やがて、政治の世界にのめりこみ、次第に大きな存在になっていくハーヴィから
        恋人のスコットは去っていく。
        77年、4度目の選挙で当選。
        「アメリカよ、目覚めよ。人種差別、性差別、年齢差別はやめよう。
        憎しみあうことはやめにしよう。
        われわれはもう悩むことなく、クローゼットに隠れることもない。もう二度と!」

        彼は高らかに声を上げる。
        ミルクはアメリカ史上において、同性愛者であることを公言して
        選ばれた初めての公職者となった。
        当選を喜ぶ支援者の中には新しい恋人ジャック・リラ
        選挙参謀の同性愛者の女性アン・クローネンバーグ
        そして、スコットの姿もあった。
        委員就任後、公共・福祉政策の立案で住民の賛同を得たミルクの前に
        立ちふさがったのは同性愛者の教師は解雇できるという案件だった…

映画はミルクがマイクに向かって語る思い出や決意をはさみながら進行します。
その言葉の中には
私のような人間、すなわち活動家であり、ゲイである者は、
不安で臆病で怖がりで気持の乱れた人の標的になる恐れがあることを十分理解している
」(1977年録音)
というものも。
彼は死を覚悟して活動していたんですね。
70年代のアメリカはまだまだそんな時代だったということです。

        それにしても、いつも思うのですが、アメリカの政治家はかっこいい演説をします。
        「映画だからね」なんて思っていたけど
        オバマ大統領のスピーチは映画よりかっこいいじゃないですか。
        日本の政治家も、もっと胸にぐさりとくる真実味のある言葉を
        発してもらいたいものです。

この映画にはミルクの近くにいた彼の友人たちも出演しています。
彼らはまた脚本家ダスティン・ランス・ブラックのリサーチに協力
撮影現場で多くの時間を過ごし、俳優たちの役作りにも貢献しました。
「ミルク」の中に闘う70年代の昂揚感や緊迫感がみなぎっているのは
ミルクを間近に見て、共に行動した彼らの思いが反映しているからかもしれません。

ミルク
監督/ガス・ヴァン・サント、脚本・製作総指揮/ダスティン・ランス・ブラック
キャスト
ショーン・ペン/ハーヴィ・ミルク、ジェームズ・フランコ/スコット・スミス、
ジョシュ・ブローリン/ダン・ホワイト、アリソン・ピル/アン・クローネンバーグ
4月18日(土)、シネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9他にて全国ロードショー
http://milk-movie.jp/enter.html

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by mtonosama | 2009-04-14 06:12 | 映画 | Comments(12)