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殿様の試写室

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タグ:コリン・ファース ( 7 ) タグの人気記事

ラビング

愛という名前のふたり

-1-

Loving


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  (C)2016 Big Beach, LLC. AllRights Reserved.


なんともはや最近では
驚かせてくれてばっかりのアメリカです。

この実話も結構びっくりさせられました。

つい最近までは
あの国も人権を侵害する国だったのですね。


だからこそ、様々な闘いがあり、
努力もされてきたのに、

トランプ大統領は
それらをひっくり返そうとでもしているかのようです。

とまあ、大統領の話はこの際、脇においておきます。


本作の舞台はアメリカ・バージニア州。

時代はそう60年前。
それほど大昔という頃ではありません。

1950年代のことです。


アメリカのいくつかの州では
異人種間の結婚が禁じられていました。

“愛する”という名字を持つ
リチャードとミルドレッド・ラビング夫妻が

ある夜、突然逮捕されました。


なぜか。


リチャードは白人で
ミルドレッドは黒人だったからです。


それだけで逮捕って・・・

かなり理不尽な話です。


でも、この実話がすごいのは

お金も教育もない労働者階級の二人が

その理不尽な法律を変えたということ。


ラビング夫妻にスポットライトが
あてられるきっかけとなったのは

2008年ミルドレッド・ラビングの死亡記事を見た

ドキュメンタリー映画監督のナンシー・バースキーが

彼らのドキュメンタリー映画『The Loving Story
を作ったことです。


その後、彼女は本作のドラマ映画化に向けて

プロデューサーとして動き始め、

その企画をコリン・ファースに持ちかけました。


そうです。
『英国王のスピーチ』のあのコリン・ファースです。


「社会的、人道的にも意義のある話だけど、

これは本当に素晴らしいふたりの人間の
ラブ・ストーリーだと思ったんだ」

とコリン・ファース。


そんな訳で映画に法廷シーンなどは登場せず、

ただ子どもたちを愛し、
親しい人々の暮らすバージニアの地で

家族と一緒にいたいという当たり前の気持ちを
大切にした夫婦を

静かな情愛をこめて描き出した作品です。


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       だから、少しだけふたりのことを
           紹介しますね


19331029日 

バージニア州セントラル・ポイントで

リチャード・ペリー・ラビング誕生

1939722

バージニア州セントラル・ポイントで

ミルドレッド・ドローレス・ジーター誕生

195862

リチャードとミルドレッド、ワシントンD.C.で結婚。

その後、セントラル・ポイントのミルドレッドの実家に移り住む。

同年712

夫妻逮捕。

リチャードは一晩留置され
1000ドルの保釈金を払い釈放。

ミルドレッドは5日間留置され、
保釈金
1000ドルで釈放される。

同年10

ラビング夫妻はバージニア州の異人種間結婚を禁じた
法令に
違反したとして起訴される。

19591

1年間の服役という判決

「直ちにキャロライン郡とバージニア州を立ち去り、

25年間、同郡・同州に一緒に又は同時に戻らない」
という条項に

同意することで執行猶予となる。

1963

ミルドレッドはロバート・F・ケネディ司法長官に
手紙を書き、

司法長官はアメリカ自由人権協会(ACLU)に委ねる。

6月にはACLUのバーナード・コーエン弁護士が
事件を担当。

その後、公民権を専門に扱うフィリップ・ハーシュコプ弁護士も加わり、

無償で夫妻の弁護にあたる。

11月コーエン弁護士は夫妻の有罪判決を無効にし、

判決を破棄するよう判事に申し立てを提出。

1964

夫妻は3人の子どもたちとバージニア州に戻り、
ひそかに暮らす。

1965122

判事はコーエン弁護士の申し立てを退ける。

196637

バージニア州最高裁は夫妻の申し立てを是認。

25年間、州を立ち去る条項は無効であるとして
判決の変更を求め、

事件を州巡回裁判所に差し戻す。

ラビング夫妻対バージニア州裁判が米国連邦最高裁判所に上訴される。

1967612

最高裁判所はすべての異人種間結婚禁止法を
違憲であるとする
全員一致の判決を下す。

現在612日は“Loving Day”として記念日になっている。


裁判の日々を書き写すだけで疲れてしまったので、

続きは次回に。

乞うご期待でございます。


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☆2017年3月3日に更新しました。

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ラビング

監督・脚本/ジェフ・ニコルズ、プロデューサー/ゲド・ドハティ、コリン・ファース、サラ・グリーン、ナンシー・バースキー、マーク・タートルトーブ、ピーター・サラフ、撮影/アダム・ストーン

出演

ジョエル・エドガートン/リチャード、ルース・ネッガ/ミルドレッド、マートン・ソーカス/ブルックス保安官、ニック・クロール/バーナード・コーエン、テリー・アブニー/ガーネット、アラーノ・ミラー/レイモンド、ジョン・ベース/フィリップ・ハーシュコプ、マイケル・シャノン/グレイ・ビレット

33日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー

2016年、イギリス・アメリカ映画、123分、カラー、字幕翻訳/牧野琴子、配給/ギャガ







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by Mtonosama | 2017-03-03 07:05 | 映画 | Comments(6)
モネ・ゲーム -2-
Gambit

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(C)2012 Gambit Pictures Limited

美術品詐欺。そして、そこで使われたのがモネの「積みわら」というのがミソの本作。
さすが、コーエン兄弟。
「積みわら」はシリーズ作品で25点もあるということで、
これを詐欺の映画に使おうと思いついたんですね。

さあ、一体どんなストーリーが展開されるのでしょう。


ストーリー
ロンドンの美術鑑定士ハリーは完全無欠な詐欺の計画を立てた。

彼の雇い主ライオネル・シャバンダーはTV局から出版社まで所有するメディア王。
大金持ちである。その富は美術品収集に注ぎ込まれていた。
カタブツのハリーが騙そうとしているのはそのライオネルだ。

なぜか?
傲慢で気どり屋で最低男の雇い主・ライオネルからこれまで受けた数々の侮辱に反撃するためだった。
そんなハリーに協力するのは贋作が趣味のネルソン少佐。
少佐が描いたモネの贋作を、雇い主シャバンダーに15億円(!)で売りつけようというのだ。
そして、ハリーのシナリオにはもう一人重要な人物がいた。
その人物とはPJ・プズナウスキー。彼女を探すため、ハリーと少佐は一路テキサスへ。

さて、なぜモネなのか?なぜPJが重要人物なのか?
話せば長くなるが、1891年、印象派の巨匠モネは2枚の油絵を完成させた。
「積みわら 夜明け」と「積みわら 夕暮れ」だ。
その後「夕暮れ」は戦争を挟み、数奇な運命を辿る。
1941年、パリの美術館からナチスに奪われ、
1945年、パットン将軍第一師団がナチスを襲撃。そして「夕暮れ」は消える。
この時の隊長がPJ・プズナウスキーの祖父だというのだ。
ずいぶん入念なシナリオではないか


印象派のコレクターであるシャバンダー。
彼が咽喉から手が出る程、欲しいのがモネのこの二作品。
まずは「積みわら 夜明け」を1100万ポンドで落札。
オークションで最後まで争った日本のメディア王アキラ・タカガワを蹴落とす。

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ハリーのシナリオは、PJを「積みわら 夕暮れ」の持主に仕立て上げれば、
シャバンダーは確実にくいついてくる――というものだった。

さて、テキサス。ハリーと少佐はPJをうまく説得できるか?
「いいわよ」
あっさり話に乗ってきたPJ。
趣味はロデオ、鶏肉工場で働き、トレーラーハウスで祖母と二人暮らしのPJにとって
飛行機でロンドンへ行くだけでも夢のような話。
ハリーは壁に飾った贋作の「夕暮れ」をバックにPJと祖母の写真を撮り、シャバンダーに見せる。
写真を見たシャバンダーは即座に無視するが、ハリーからPJの祖父の話を聞く内に興味津々。
いよいよPJがロンドンへ。

舞台は整った。ハリーの計画通りにことが運べば、15億円が転がり込むはず――
だったが……

その後、シャバンダーがPJにぞっこんになったり、
どこか抜けてるハリーが鑑定士をクビになったり――

カタブツなんだけど、詰めが甘い英国人ハリー。
顔とスタイル、抜群。外見だけナイスな女子と思いきや、案外賢いヤンキーガール。

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ステレオタイプな国民性を対比させてウラをかくという
これまたよくあるパターンのコメディ。

リメイク版の抱える問題はさすがのコーエン兄弟も克服できなかった・・・?

コリン・ファース、ちょっと重すぎたかもしれません。
いえ、身体が、ではなく、これまでの役柄が。
王様、スパイときた後、ツメの甘い鑑定士はコリン・ファースには酷かなぁ。
重厚な役柄に続く軽妙なコメディは難しかったか。

でも、不器用そうな美術鑑定士を不器用に演じるコリン・ファースも
なかなか味わい深いものがありました。





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モネ・ゲーム 
監督/マイケル・ホフマン、脚本/ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン、製作/マイク・ロベル、アダム・リップ、撮影/フロリアン・バルハウス
出演
コリン・ファース/ハリー・ディーン、PJ・プズナウスキー/キャメロン・ディアス、アラン・リックマン/ライオネル・シャバンダー、トム・コートネイ/ネルソン少佐、スタンリー・トゥッチ/マーティン・ザイデンベイバー
5月17日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
2012年、アメリカ、90分、配給/ギャガ、http://monetgame.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2013-05-02 06:24 | 映画 | Comments(4)
モネ・ゲーム -1-
Gambit

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(C)2012 Gambit Pictures Limited


「モネ・ゲーム」。
最初、「マネー・ゲーム」と思い込んでいました。
耳も目もおかしい150歳です。
オリジナル・タイトルはGambit。

Gambitって?

辞書によりますと、

1.[チェス]〈ポーンなどを捨て駒にする〉序盤のさし手
2.[通例 an opening gambit]〈交渉などで〉口火となる言葉[行動]、先制的な言葉[行動]
3.話題;策略、戦略、計略〈tactics〉

だそうです。となると、この映画の場合は3.の「策略、戦略、計略」でしょうか。
うん、おそらく、そうでしょう。

コリン・ファース演じる冴えない美術鑑定士が、
イヤミで横暴な億万長者、そして、彼の雇い主であるメディア王を相手にしかけた完全犯罪。
お宝鑑定泥棒エンタテインメント映画であります。

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実は、この「モネ・ゲーム」。
1966年にシャーリー・マクレーンとマイケル・ケインが共演した
「泥棒貴族」(Gambit)のリメイク版。

泥棒貴族
詐欺師のハリー(マイケル・ケイン)は、中東の富豪が所有する、古代中国の胸像を盗み出す計画をたてた。彼はその第一歩として、ナイトクラブの踊り子(シャーリー・マクレーン)を味方に引き入れる。彼女をつかって、富豪に接近しようと言うのだが……
おしゃれな泥棒の冒険を描いたロマンティックなコメディ。

本作のプロデューサー、マイク・ロベルがまだ映画業界に入る前のこと、
「泥棒貴族」の英国プレミア上映会に出席し、いたく楽しんだとご想像ください。
それから14年。
ユニヴァーサル・スタジオと契約し、映画プロデューサーとして成功したロベル氏。
その後、何年か経ち保管室の映画を調べていた折、
なんと、あの時の「泥棒貴族」を発見。

ああ、これぞ運命の再会!とリメイクを決意。
ロベル氏が、その脚本の執筆に起用したのがコーエン兄弟でした。

兄弟の脚本は、詐欺計画を実行する男の物語ということ以外はまったく新しくなり、
若干、類型的ではありますが、
アメリカ文化と英国文化の違いを扱ったコメディ作品に生まれ変わりました。

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モネ「積みわら~朝~」

さて、邦題になった「モネ・ゲーム」のモネ。
日本人はモネが好きですからね。なかなか良いタイトルといえるでしょう。

本作に登場する2つのモネの名画「積みわら ―夜明け」と「積みわら ―夕暮れ」は
モネの名作「積みわら」シリーズからヒントを得てオリジナルに作成されました。
撮影は、映画用に用意された作品を使用しています。


モネ
『積みわら』は、印象派を代表するフランス人画家クロード・モネの作品。収穫後の畑に積まれた干し草の山を描いた一連の絵画の総称。同じ主題を、異なる時間、季節、天候それぞれの光の下で描き分けた作品群としてよく知られ、当時モネが住んでいたフランス・ジヴェルニーの家のすぐそばにあった畑をモデルに描かれた作品である。
『積みわら』はモネの作品の中でも最も重要な絵画となっている。モネの絵画を多くコレクションしている美術館として、パリのオルセー美術館、マルモッタン美術館、マサチューセッツのボストン美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館、東京の国立西洋美術館などがあげられるが、25点の『積みわら』のうち6点がイリノイのシカゴ美術館の所蔵となっている。その他、ボストン美術館に2点、オルセー美術館に1点、ロサンゼルスのゲティ・センター 、1888年から1898年に描かれた『積みわら』の初期バージョン5点のうち1点も所蔵するコネチカットのヒルステッド美術館 、エディンバラのスコットランド国立美術館、ミネソタのミネアポリス美術館、チューリッヒのチューリッヒ美術館 、バーモントのシェルブーン・ミュージアム が挙げられ、個人が所蔵している作品もある。(Wikipediaより)

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モネ「積みわら 夕陽」

というわけで長々とモネ「積みわら」について引用してしまいましたが、
これがオリジナルタイトル“Gambit”と深く関わってくるのでご容赦くださいませ。
さて、いったいどんなお話なのでしょうか。乞うご期待でございます。



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モネ・ゲーム 
監督/マイケル・ホフマン、脚本/ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン、製作/マイク・ロベル、アダム・リップ、撮影/フロリアン・バルハウス
出演
コリン・ファース/ハリー・ディーン、PJ・プズナウスキー/キャメロン・ディアス、アラン・リックマン/ライオネル・シャバンダー、トム・コートネイ/ネルソン少佐、スタンリー・トゥッチ/マーティン・ザイデンベイバー
5月17日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
2012年、アメリカ、90分、配給/ギャガ、http://monetgame.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2013-04-29 06:58 | 映画 | Comments(7)
裏切りのサーカス -1-
TINKER TAILOR SOLDIER SPY

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© 2011 KARLA FILMS LTD,PARADIS FILMS S.A.R.L .AND KINOWELT FILM PRODUKTION GMBH.ALLRIGHTS RESERVED.

冒頭からいきなり、ですが、○○の○○というタイトルは好きじゃありません。
今年2月に当試写室で上映した「恋人たちのパレード」
http://mtonosama.exblog.jp/17221880/ http://mtonosama.exblog.jp/17233263/ でも、
タイトルのことで散々ぶーたれてしまいました。
(あ、このブログのタイトルも○○の○○、「殿様の試写室」でした・・・・・)

そんなわけで、この映画もタイトルゆえに試写を観に行くのを避けていたとのです。
ところが、いつもお邪魔しているパリの梨の木さんが既にこの映画をご覧になったとのことで、
〈サーカス〉というのはイギリス諜報部のことだと教えてもらいました。
いわゆるコードネームみたいなもの?
フランスでのタイトルは「La Taupe(もぐら)」だったそうです。
(梨の木さん、ありがとうございました)
それを知ってちょっと心を動かされました。

しかし、もぐら…?サーカス…?まだよくわかりませんよね。
原題となると、もっとわからないかもしれません。
「Tinker,tailor,soldier,spy」ですもん。「鋳掛屋、仕立屋、兵士、スパイ」ですよ。
いよいよもってわかりません。

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でも、ジョン・ル・カレのファンならすぐおわかりでしょう。
元MI6諜報部員であり、そして、スパイ小説の大家であるジョン・ル・カレの最高傑作。
彼がMI6在職中に実際に起きた事件を基に書き上げ、
“スパイ小説の金字塔”と呼ばれた小説
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を完全映画化した作品なのでありました。


イギリス情報局秘密情報部(英: Secret Intelligence Service、SIS)は、イギリスの情報機関の1つである。外務大臣等の指揮下にあり、英国国外での人による諜報活動(ヒューミント)を主な任務としている。1909年設立。
旧称からMI6(エムアイシックス、Military Intelligence section 6 - 軍情報部第6課)としても知られており、公式サイトに表示されているロゴマークも"SECRET INTELLIGENCE SERVICE MI6"となっている。(Wikipediaより)

とのはジョン・ル・カレの作品は読んだことはありませんし、
映画化作品も「ナイロビの蜂」(‘05)しか観ていないので、
純粋にこの映画だけから感じた印象をいうと、
1970年代前半という時代の心象風景というか、
東西冷戦を、そのままスクリーンに反映したかのようなどこか薄暗い静かなものを感じました。
そのしーんとあらゆるものを吸いこんでしまうような静かなイメージ、なかなか良いです。


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そう、時代は東西冷戦下。
英国諜報部<サーカス>のリーダー・コントロール(ジョン・ハート)が諜報部幹部の中にソ連の二重スパイ<もぐら>がいるという驚くべき情報をつかんだというのが、この映画の骨子です。
「果たして<もぐら>とはいったい誰!?」というだけの映画ではありません。

本作のもの静かな雰囲気を構成するのに洋服も大きな役割を果たしている気がします。
さりげないステンカラーのコートとか、ツイードのジャケット、
コードネーム・テイラーの名の通り、コリン・ファース演じるビルが着こなす三つ揃いのスーツとか、
さすが英国という感じ。
お洒落もお洒落ですけど、良いものを着ているし、洋服に着られてる感じがないし、
渋くて素敵なんですよね。

余談ですが、衣装デザインを担当したジャクリーン・デュランは、
MI6に勤務する男たちはサヴィル・ロウに通っていると想定したのだそうです。
サヴィル・ロウ。そうです。ロンドン中心部のオーダーメイドの紳士服店が集中しているショッピングストリートで、
日本語の<背広>の語源になったとも言われている街です。

すいません。余談で終わってしまいました。
さあ、どんなお話でしょうか。原作を読んだ方も、読んでない方も、充分楽しめる映画ですよ。



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裏切りのサーカス
監督/トーマス・アルフレッドソン、製作/ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー。ロビン・スロヴォ、脚本/ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン、原作/ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ハヤカワ文庫刊)、製作総指揮/ジョン・ル・カレ、ピーター・モーガン、ダグラス・アーバンスキー、撮影/ホイテ・ヴァン・ホイテマ、衣装/ジャクリーン・デュラン
出演
ゲイリー・オールドマン/ジョージ・スマイリー、キャシー・パーク/コニー・サックス、ベネディクト・カンバーバッチ/ピーター・ギラム、デヴィッド・デンシック/トビー・エスタヘイス、コリン・ファース/ビル・ヘイドン、スティーヴン・グレアム/ジェリー・ウェスタビー、トム・ハーディ/リッキー・ター、キアラン・ハインズ/ロイ・ブランド、ジョン・ハート/コントロール、トビー・ジョーンズ/パーシー・アレリン、スヴェトラーナ・コドチェンコワ/イリーナ、サイモン・マクバーニー/オリヴァー・レイコン、マーク・ストロング/ジム・プリドー
4月21日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他にて全国順次公開
2011年、イギリス・フランス・ドイツ合作、128分、字幕/松浦美奈、配給/ギャガ、http://uragiri.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2012-04-09 06:59 | 映画 | Comments(6)
         英国王のスピーチ -2-
                 The King’s Speech

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            (C) 2010 See-Saw Films. All rights reserved.

英国王エドワード8世が、離婚歴のあるアメリカ人女性シンプソン夫人との愛を選び、
1年足らずで王座を去った1936年12月。
その弟ヨーク公ジョージはジョージ6世となりました。
現英国国王エリザベス2世の父であり、間もなく華燭の典をあげるウィリアム王子の
曾祖父です。

国王になってしまったものの、彼は幼い頃から吃音に悩み、スピーチは大の苦手。
国王といえば、ことあるごとにスピーチして国民を鼓舞するという大切な公務があります。
大英帝国国民であることの誇りをここぞとばかりに国民の心に訴えかけねばなりません。
でも、ジョージ6世にはそれができませんでした。

さて、どうなるのでありましょうか。

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ストーリー
ジョージ6世は幼少時から吃音というコンプレックスを抱えて成長してきました。
英国王ジョージ5世の次男でありながら、人前に出ることが嫌いで、
いつも自分に自信が持てずにいました。
父はそんな次男を鍛えようと、様々な式典でのスピーチを厳しく命じます。
その度に失敗し、惨めな気分に陥るジョージ。
彼は妻のエリザベスに付き添われ、さまざまな言語聴覚士を訪れますが、改善しません。

ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネルのもとを訪ねます。
オーストラリア人のライオネルは「診察室では王族も平民もない」と宣言。
家族しか呼ばない愛称でジョージに呼びかけ、プライベートな質問も遠慮なくぶつけ、
ジョージを怒らせます。

ライオネルは怒って帰ろうとするジョージを「今、完璧に本を読めるようにしてさしあげよう」
とひきとめました。
そして、大音量で鳴り響くヘッドホンを装着させ、シェークスピアを朗読させ、録音。
怒りがおさまらず、帰っていくジョージにその録音盤を渡し、見送りました。

またも、父王からスピーチのことで叱責されたジョージ。
落ち込みながら、ライオネルから渡された先日の録音盤を聞いて、驚きました。
なんと一度もつまることなく滑らかにシェークスピアを朗読しているではありませんか!
ジョージは再びライオネルを訪れ、レッスンを受け始めました。

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1936年、ジョージ5世崩御。長男のエドワード8世が即位しました。
父の死に心乱れるジョージは自宅でくつろぐライオネルを訪問。
この日を境に2人の関係は深い信頼に基づいた友人のそれへと変わっていきます。

1年後、思いもかけないことが。
兄エドワード8世がアメリカ人シンプソン夫人との愛を選び、退位してしまったのです……

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国王だって、悩みや弱点を抱えた人間です。
まして、時代は大戦前夜。ナチス・ドイツの不気味な軍靴の音は英国に接近していました。
その後の動きは歴史に見る通りですが、
渦中に生きる気弱な国王が勇気を奮い起す様を
これほどつきつめて見せてくれた映画がかつてあったでしょうか。

ジョージ6世によりそう妻エリザベス、そして、友人として支え続けるライオネル。
ジョージ6世は弱い人間だったかもしれませんが、
愛する妻や友人の支えが彼を勇気ある人間に変えていったのですね。

愛と勇気―――
久々に古典的でありながら心温まるテーマの映画を満喫しました。 
                           

英国王のスピーチ
監督/トム・フーパー、脚本/デヴィッド・サイドラー、製作/イアン・カニング、エミール・シャーマン、ギャレス・アンウィン、撮影/ダニー・コーエンBSC
出演
コリン・ファース/ジョージ6世、ジェフリー・ラッシュ/ライオネル・ローグ、ヘレナ・ボナム=カーター/エリザベス、ガイ・ピアース/エドワード8世、ティモシー・スポール/ウィンストン・チャーチル、デレク・ジャコビ/大司教コスモ・ラング、ジェニファー・イーリー/ローグ夫人、マイケル・ガンボン/ジョージ5世
2月26日(土)全国ロードショー、2010年、イギリス-オーストラリア合作、118分、提供・配給/ギャガGAGA★
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/


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by mtonosama | 2011-02-13 06:46 | 映画 | Comments(17)
英国王のスピーチ -1-
The King’s Speech

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(C) 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
人の上に立ち、その言葉で相手の心を打たなければならない立場にありながら、
どうしても人前で話すことが苦手…
そして、
緊張すればするほど、吃音が出てしまうとしたら…

ああ、その立場を想像しただけで、消えてしまいたくなります。

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「英国王のスピーチ」は現英国女王エリザベス2世の父ジョージ6世の
知られざる感動の真実を明らかにした映画。

王様だったら、
威厳があって、国民にアピールする言葉を持ち、自信に溢れている―――
私たち平民はそんなイメージを持ちますよね。

ところが、気弱で人前で話すことが、大の苦手。
それなのに、最も国難を抱えた時期に、
望みもしなかった王位についてしまった王様が、ジョージ6世でした。

この映画は英王室が舞台、そして、
「王冠を賭けた恋」で脚光を浴びたエドワード8世の陰に隠れて目立たなかった
英国一、内気といわれたジョージ6世の物語。
そんな彼がどのようにして国王になり、国難に立ち向かっていったのでしょう?

ジョージ6世を演じるのはコリン・ファース。
彼のおどおどとした視線、一転して、スピーチに臨む凛々しい姿勢。
もうジョージ6世そのもの(いえ、おつきあいはございませんが)。
思わず「コリン・フォースって王室出身?」と経歴を確認したくなる位、でした。

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そして、彼を支える妻エリザベスにはヘレナ・ボナム=カーター。
そうです、そうです。ハリー・ポッターで魔女を演じた女優です。
最近では「アリス・イン・ワンダーランド」にも出ています。
なんと、彼女の曾祖父、ひいおじいちゃんは元英国首相ハーバート・ヘンリー・アスキス
(任期1908年~1916年)なんだそうですよ。

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さらに、ジョージのスピーチ矯正をするオーストラリア人専門家ライオネル・ハンプトン
は自身もオーストラリア生まれのジェフリー・ラッシュ。

このライオネルさんについての公的な記録はほとんどありませんでしたが、
なんと撮影の2ヶ月前に、制作スタッフが本物の孫を発見!
そして、このお孫さんが日記や手紙、診察記録など、
ライオネルさんの資料をすべて持っていたのだそうです。

脚本は急遽書き直し。
この資料が映画づくり、そしてジェフリー・ラッシュの役作りに
貢献したのは言うまでもないことです。
この役はきっと後々までも彼の当たり役っていわれるに違いありません(きっぱり)。

王家の人々と外国人平民のからみも、ハリウッド映画によくある大げさで類型的なものとは
違い、さすが英王室の国の映画(英豪合作ですが)です。
うまいです。

さて、ビクトリア女王やエリザベス1世、同じ王様でも女王様には花があります。
ところが、男の王様、それも内気で気弱な王様が、主人公として登場するのは、
もしかしたら初めてではないでしょうか。

どんな映画なのでしょうか。乞うご期待であります。



国王のスピーチ
監督/トム・フーパー、脚本/デヴィッド・サイドラー、製作/イアン・カニング、エミール・シャーマン、ギャレス・アンウィン、撮影/ダニー・コーエンBSC
出演
コリン・ファース/ジョージ6世、ジェフリー・ラッシュ/ライオネル・ローグ、ヘレナ・ボナム=カーター/エリザベス、ガイ・ピアース/エドワード8世、ティモシー・スポール/ウィンストン・チャーチル、デレク・ジャコビ/大司教コスモ・ラング、ジェニファー・イーリー/ローグ夫人、マイケル・ガンボン/ジョージ5世
2月26日(土)全国ロードショー、2010年、イギリス-オーストラリア合作、118分、提供・配給/ギャガGAGA★
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/


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by mtonosama | 2011-02-10 06:45 | 映画 | Comments(11)
           シングルマン -1-
                    A SINGLE MAN

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          (c)2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.

スクリーンに映し出された画が必ずしも動かなくてもいいのではないか、
とふと思ってしまう映画「シングルマン」です。

その静謐なシーン
小気味いいほどに手際よく一日の終りに向けて準備する指先
まっすぐに見つめる大人になりかかっている少年のまなざし
生意気な少女の、実は子どもらしいふるまい―――

画像の1枚1枚の語りかけてくるものが多すぎて、
その1枚にいつまでも浸っていたいような、妙に受け身になってしまえる作品です。

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と、冒頭から、コアな部分をばらしてしまいました。

監督はトム・フォード。
ファッションに関心のある方ならよくご存知ですよね。
「デザイナーの暇つぶし映画?」とお思いの向きもおありでしょうが、
いえいえ、とんでもない。

トム・フォード
1990年、ニューヨークからミラノに移り、グッチのレディス部門のデザインを担当。
1994年からは、グッチのクリエイティブ・ディレクターとして活躍。
グッチのクリエイティブを統括しながら2000年、イヴ・サンローランおよびグッチグループ全体のクリエイティブ・ディレクターにも就任。
現在は自らの名を冠したブランドを主宰している。
CFDA賞ほかファッション業界における数々の賞を受賞。
(Wikipediaより)

その手腕で世界中にグッチ・ブームを再燃させ、
94年に2.3億ドルだった売り上げは、2004年には30億ドルまで拡大、
ドメニコ・デ・ソーレ(CEO)とともにブランドを救い、世界3位のブランドに育て上げた。

グッチのイヴ・サンローラン買収に伴い、2000年以降は、サンローランのプレタポルテ部門で
あるリヴ・ゴーシュのクリエイティブ・ディレクターも兼任することとなる。

トム・フォードの自身のブランドでは、クラシカルでオートクチュールのような手法で
メンズファッションを展開している。ニューヨーク、ミラノ、日本などに店舗を構えている。
http://www.fashion-press.net/brands/148


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1961年生まれのハンサムで有能なトム・フォードの映画監督デビュー作です。

監督だけでなく、脚本も、製作も担当しているのは、
その才能と財力と交友の広さゆえでしょうか。
しかし、デザイナーの自己満足映画に終わっていないことは
20の映画祭で14部門受賞23ノミネートという栄誉に輝いていることでも証明されています。

トム・フォード監督デビュー作の物語は、クリストファー・イシャーウッド原作の小説「A Single Man」。

愛する人を8カ月前に失った大学教授がその喪失による絶望感を拭えきれないまま、
1日の終りに自殺を計画している、という展開を新たに加えた脚本を書きあげ、
映画づくりに乗り出したトム・フォード監督。

さて、どんなお話なのでしょうか。続きは次回でのお楽しみ。
 
                            

唐突ではございますが、
皆さま、暑さに負けないよう、しっかり休養と水分を取ってくださいませ。

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シングルマン
監督・脚本・製作/トム・フォード、原作/クリストファー・イシャーウッド、衣装/アリアンヌ・フィリップス、音楽/アベル・コルゼ二オフスキー、追加音楽/梅林茂
出演
コリン・ファース/ジョージ、ジュリアン・ムーア/チャーリー、マシュー・グード/ジム、ニコラス・ホルト/ケニー、ジョン・コルタジャレナ/カルロス
10月2日(土)新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
2009年、アメリカ、101分、提供・配給/ギャガ
http://singleman.gaga.ne.jp/

by mtonosama | 2010-08-03 05:54 | 映画 | Comments(8)