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殿様の試写室

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タグ:シュリニバーサ・ラマヌジャン ( 1 ) タグの人気記事


奇跡がくれた数式
-1-
The Man Who Knew Infinity

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ノーベル賞の季節が来るたびに「頭の良い人はいるものだなあ」と
いつも感心しつつ、我が身、我が係累には誰もいないな、
と改めて己が頭脳に絶望するのであります。

今回、当試写室で上映するのは
ノーベル賞こそ受けはしませんでしたが、
独学で数学を学んだインド人天才数学者
シュリニバーサ・ラマヌジャンと
英国人数学者G・H・ハーディの
友情と美しい数式を描いた『奇跡がくれた数式』です。

美しい数式といっても数学に弱いとのには
美しいのかどうかわかりません。
でも、
宇宙のごとく整然としているような気はします。

あ、本作は実話です。

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(C)Richard Blanshard


シュリニバーサ・ラマヌジャン
シュリニバーサ・ラマヌジャン(1887~1920)はインド南部に生まれる。
独学で数学を学んだインド人天才数学者。
正式な教育は受けていなかったが、
数学的解析、数論、無限級数、及び連分数において多大な貢献をもたらした。

10歳の時、数学に出会い、すぐに才能を開花。
さらに独自の定理を発見し、オイラーの等式を独力で再発見した。
16歳の時、ジョージ・シューブリッジ・カーズ著「純粋数学の初等的結果要覧」を
教科書にして、高等数学を独学。
17歳の時にはベルヌーイ数とオイラーの定数における独自の研究を行っていた。
その後、インド南部の大学から奨学金を受け、入学したが、
数学以外の授業を落第したことから奨学金は停止。
別の大学に移り、研究を続けながら、
生計を立てるためマドラス港信託事務所経理局の事務員として働いていた。
1912年~13年、ケンブリッジ大学の3人の教授に研究のサンプルを送る。
その中の1人だったG・H・ハーディはラマヌジャンの才能に気付き、
ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジへ誘う。
1914年~19年、2人は共同研究を行い、
ラマヌジャンは英国王立協会とトリニティ・カレッジのフェローとなる。
1920年、インドに帰国した翌年、栄養失調、肝臓の感染症が原因で死去。
32歳だった。

G・H・ハーディ
G・H・ハーディ(1877年~1947年)は
数論と数学的分析において功績を残した英国人数学者。
1940年に発表した論文「ある数学者の障害と弁明」は
数学に対する美意識を洞察したものとして有名。
あるインタビューで最大の功績は何かと訊ねられ、
「ラマヌジャンを見出したことだ」と答えたという。

ハーディはサリー州に住む教育者の家庭に生まれ、
数学に優れた両親の下で幼い頃から数学に親しんでいた。
ウィンチェスターカレッジから奨学金をもらい、研究者として働き始める。
1896年トリニティ・カレッジに移り、1900年にはフェローとなる。
1919年にはバートランド・ラッセルの事件の余波を受け、ケンブリッジを去る。

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(C)Richard Blanshard

数式と言えば「博士の愛した数式」(小川洋子著)しか知らないので、
このお二人の説明ばかりが長くなってしまいました。

映画の方はどうかといいますと
ラマヌジャンを演じたのはデヴ・パテル。
『スラムドッグ$ミリオネア』の気弱そうな様子が印象的だった彼です。
http://mtonosama.exblog.jp/10706035/

そうそう
『マリーゴールドで会いましょう』でも
http://mtonosama.exblog.jp/18459415/  http://mtonosama.exblog.jp/18510401/
口から先に生まれたような調子のよいホテルマネージャーを演じていましたね。
スラムドッグから7年、マリーゴールドからも5年、
スリムな少年もほんの少し男らしくなっての出演で「大きくなったね」と
150歳はつぶやいてしまいました。

G・H・ハーディ先生は先日上映した
『ある天文学者の恋文』
http://mtonosama.exblog.jp/25751942/  http://mtonosama.exblog.jp/25782299/
で教授役だったジェレミー・アイアンズですよ。

数学は成績こそ悪かったけど、数の不思議には惹かれる150歳。
自分の誕生日が月も日にちも素数であることが自慢です。
月と日にちをとっぱらって一つの数字にしても素数なんですよ。
って、どうでもいいですよね。

さあ、いったいどんな映画でしょうか。
数学が苦手でも十分に楽しめる映画だということはお約束します。
乞うご期待でございます。



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☆10月10日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

奇跡がくれた数式
監督・脚本/マシュー・ブラウン、原作/ロバート・カニーゲル、撮影/ラリー・スミス、美術/ルチャーナ・アリギ、プロデューサー/エドワード・R・プレスマン、ジム・ヤング、ジョー・トーマス、マシュー・ブラウン、ソフィア・ソダーヴァン、ジョン・カッツ
出演
デヴ・パテル/ラマヌジャン、ジェレミー・アイアンズ/G.H.ハーディ、デヴィカ・ビセ/ジャナキ、ジェレミー・ノーサム/バートランド・ラッセル、ケヴィン・R・マクナリー/パーシー・アレキサンダー・マックマーン、リチャード・ジョンソン/ヘンリー・ジャクソン、アンソニー・カーフ/ロバート・アルフレッド・ハーマン、ポードリック・ディレーニ―/ベグラン、シャザド・ラティフ/チャンドラ・マハラノビス、アルダティ・ナグ/コーマラタンマル、ドリティマン・チヤタージー/S・ナーラヤーナ・アイヤル、スティーヴン・フライ/サー・フランシス・スプリング、トビー・ジョーンズ/ジョン・リトルウッド
10月22日(土)角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国順次ロードショー
2016年、イギリス、108分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/KADOKAWA、http://kiseki-sushiki.jp/

by Mtonosama | 2016-10-10 06:45 | 映画 | Comments(11)