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        ちいさな哲学者たち -2-
                   JUST A BEGINNING

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                     c Ciel de Paris productions 2010

                   哲学ってなんか賢そうな感じがしますよね。
               だけど、哲学と聞くだけで、ちょっと構えてしまうのも事実です。

             とのの場合、いきなりカントあたりに手を出してギャッとヤケドしたり、
  大学に入り、せっかく「哲学」を受講したのに、昼食後の第3限という悪条件ゆえ、ほとんど眠っていたり、
            たまに起きていても、「帰納と演繹」を「機能と演繹」と発表して、
          「私は大学生を教えていたのではなかったかな?」と教官にしかられたり、
                    嗚呼、本当にろくな思い出はございません。

                     しかし、哲学っていったいなんでしょう?

                     パスカリーヌ先生は子どもたちに訊きます。
                    「みんなは考えるってどういうことだと思う?」                       
                         園児A 「脳みそだよ」
                      園児B 「お口から外へだすこと」
          みんな知っている言葉を一生懸命に使って、「考える」ってどういうことなのか、
                        哲学ってなんなのか、考えます。

                     「お友達と恋人はどう違うのかな?
                    園児C 「友達も恋人も両方とも好きな人」
              園児D 「あのね、友達はほっぺにキスするけど、恋人は口にキスするの」
                              キャッ(との)
                           キャー、キャー(園児たち)

                          「死ぬのはこわい?
                       園児E 「人が死ぬのは楽しくない」
                         「どうして楽しくないの?
              園児E 「なぜって、ママンやおじいちゃんに死んでほしくないから。
              おじいちゃんのひとりは死んだけど、おばあちゃんは死んでなくて、
            もう1人のおばあちゃんも死んでない。いとこたちにも死んでほしくない」
                        「どうして死んでほしくないの?
         園児E 「だって、だって、1人になりたくないもの。1人になったら迷子になっちゃう」

                         「豊かってどういうこと?
                     園児F 「知りたいことがあるんだけど・・・
                   貧乏な人たちは、どうやって貧乏になったの?」

                        「自由ってどういうことかな?
             園児G 「自由って1人でいられること、呼吸して優しくなれること」
                    園児H 「自由って、監獄から出ること」
                 園児I  「家具の上の埃を掃除するときは自由じゃない」

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           パスカリーヌ先生の繰り出す質問は身近な問題から死や愛、貧困など、
        園児にはちょっと難しいのではないかな、と思われる問題まで多岐に渡っています。
       それに対して、園児たちも「わかんな~い」などと逃げることなく、真剣な態度で考え、
                   発言中のお友達の話もちゃんと聴きます。
            ときどき、どうしてもおねむになってしまう子もいますが、それはそれ。
            パスカリーヌ先生から投げかけられたテーマをしっかりと受け止め、
           自分たちの小さな脳で考えたことを、幼い言葉ながら表現する子どもたち。
               子どもは身体が小さいだけで、心も頭も大人と一緒なんですね。

             そして、園児たちの真剣な態度は園児達の家庭へも広がっていきます。
         おとうさんもおかあさんも祖父母も園児達の持ち帰ったテーマを考えるようになります。
                      父母会で、ある母親が発言しました。
                     「両親が話をするきっかけになったわ」
            食卓で、あるいは散歩しながら、親と子が哲学をします。それも楽しげに。

     「すべての子どもは哲学者だ。そして、ある子どもたちはいつまでも哲学者のままであり続ける

      2007年、フランス国営ラジオ局の放送でミシェル・オンフレという哲学者の話したフレーズが、
     「小さな哲学者たち」のプロデューサーの耳にとまり、「小さな哲学者たち」の誕生となりました。
                 ミッシェルさん、よくぞ聞きとめてくださいました。

                哲学って人間が人間であるための条件なんですね。
                  哲学って思っていたほど難しいことじゃないけど、
                             哲学がなければ、
                人と人がきちんとお互いの話を聞き、向かい合うことがなければ、
                     人間らしく生きることはできないんですよね。

   国会で怒鳴り合っている人たち、ジャック・プレヴェール幼稚園の園児たちを見習ってくださいよ。

    1人の幼稚園児が言ってました。「ぼくが哲学をやるのは、考えることが好きだからだよ

 人の話をよく聞き、想像力を働かせて、何をなすべきか考える態度こそ、すべての基本なんですから。

        

                               

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☆6月17日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ちいさな哲学者たち
監督/ジャン=ピエール・ポッツィ&ピエール・バルジェ、製作/ジャン=ピエール・ポッツィ、ピエール・バルジェ、シルヴィ・オパン、撮影/ジャン=ピエール・ポッツィ&ピエール・バルジェ、カメラマン/ジャン=ピエール・ポッツィ、ピエール・バルジェ、マチュー・ノルマン、アンドレス・メンドーサ、編集/ジャン・コンテ
出演
ジャック・プレヴェール幼稚園の園児たち、パスカリーヌ・ドリアニ先生、イザベル・デュブロック校長
7月9日(土)新宿武蔵野館他全国ロードショー
97分、2010年、フランス、後援/フランス大使館 文部科学省選定(青年向き・成人向き)、配給/ファントム・フィルム
http://tetsugaku-movie.com/

by mtonosama | 2011-06-17 06:56 | 映画 | Comments(6)