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殿様の試写室

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タグ:ジャライノール ( 3 ) タグの人気記事

           2011 BEST 10 OF
    殿様の試写室
  -1-

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                  ほんとうにいろいろなことがあった2011年でした。
           いえ、あった、と過去形で語ることなど、まだ、できないのかもしれません。
                 でも、困難な状況も時の経過とともに日常になります。
                 とにかく今日という一日を、そして、明日という一日を、
                      なんとか生きていかねばなりません。

                     新しい一年が希望の年でありますように。

                   というわけで、殿様の試写室恒例の映画ベスト10。
             例のごとく、なんの裏づけもなく、印象に残った作品だけを選んでいます。
               さあ、皆さまのベスト10と一致する映画がありますでしょうか。

                            第10位
                        ジャライノール 
                    紮賚諾爾/扎賚諾爾

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                     http://mtonosama.exblog.jp/15306493/
                     http://mtonosama.exblog.jp/15324173/


                    辺境、廃墟好きにはたまらない映画です。
                          空が広い。大地が広い。
                   どこまでも続く荒野を蒸気機関車が突き進みます。
        力強い機関車なのに、中国でも、既に過去の領域へ去っていきつつあるのがうらさびしい。
                          「送君千里、終須一別」
               「君を千里送るとも、終(つい)には須(すべから)く別すべし」
                      という言葉がテーマになった映画でした。
                     当試写室では2011年1月に上映しました。

                              第9位
                       英国王のスピーチ
                       The King’s Speech

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                      http://mtonosama.exblog.jp/15480781/
                      http://mtonosama.exblog.jp/15497438/


                      アカデミー賞第83回作品賞受賞作品。
                    現英国女王エリザベス2世の父ジョージ6世のお話。
                超話題作でありましたから、ご覧になられた方も多いと思います。
             こういっちゃ畏れ多いのですが、華もなくあまり冴えない王様のお話でした。
                          でも、大ヒットでしたね。
             コリン・ファースの好演もありましょうが、突然、ふりかかってきた王様職
               (この時代だからこそ、王様というのは大変な職業ですよね)
          にとまどいながらも、国民の輝く星になったジョージ6世の地道なサクセスストーリーが
                            万人の心を打ちました。
                           当試写室では2月に上映。

                            まずは10位、9位でした。
                          では、また明日お会いしましょう!

                                  

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by mtonosama | 2011-12-26 06:46 | 映画 | Comments(8)
             ジャライノール -2-
                       JALAINUR
                   ZHA LAI NUO ER 
                   紮賚諾爾/扎賚諾爾

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唐突ですが、エベレスト登頂のドキュメンタリー番組をご覧になったこと、ありますか?
8千メートル以上の山から空を見ると、
それは空というより、もう宇宙、蒼さの中に闇黒をほのかに感じさせます。
地球でありながら、そこは宇宙というか、どこか知らない世界というか、
不思議な感覚にめまいを覚えそうな光景です。

このジャライノールもそんな土地です。
大きく穿たれた石炭露天掘りの穴。
白煙を吐いて行き交う巨大な生物のような蒸気機関車の群。
あとは見渡す限り、何もない大地。闇をはらんだように蒼い空。
内モンゴル自治区ジャライノール

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100年以上にわたって石炭が掘られ続け、その石炭を運び続けてきた蒸気機関車も
昨年をもってすべて廃止されてしまいました。
期せずして、2008年製作の本作はその最後の姿をとらえた映画になったわけです。

ストーリー
見渡す限り、荒涼とした大地と蒼い空が拡がるジャライノール炭鉱。
石炭を運搬する蒸気機関車の鉄道機関士・朱老(ジュー・ヨウシアン)と、
後輩の李治中(リー・ジーチョン)。

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親子ほど年は離れていますが、機関車の運転席でお酒を飲んだり、
仕事が終わった後も一緒に過ごしたり、長年共に働き続けた気の合う2人です。
(運転席で飲んだことは労働者集会でばれてしまいますが)
石炭とSLしかないような極寒のジャライノールの町でも、
人々は犬とじゃれたり、トラックから脱走した豚を追っかけたり、
楽しげに暮らしています。
でも、逆らわないのが一番の上策という庶民の知恵が身についているからでしょう。
党の方針にはまじめそうな顔を装いながら、従っています。

そんなある日、李治中(リー・ジーチョン)は、
朱老(ジュー・ヨウシアン)が機関士を辞め、30年間働き続けた炭鉱から去ることを知りました。彼はロシア国境の近くに住む娘夫婦のもとで生活するというのです。

朱(ジュー)がジャライノールを去る日。李(リー)はその後を追って旅に出ます。
朱は李に戻ることを勧めますが、結局、最終目的地まで2人は共に旅を続けます。
けれど、朱の娘夫婦が駅に現れたとき、李は静かに朱に背中を向けるのでした……


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「送君千里、終須一別」
「君を千里送るとも、終(つい)には須(すべから)く別すべし」

蒼い空とSLの白い蒸気がいつまでも脳裏を離れないロードムービーです。

心の浸透圧現象とでもいいますか―――
想像を超える世界を前にすると、自分の心のなかに抱えたものが
その世界へと浸み出し、雲みたいに漂い出していくような気持になります。

正月を飾るにふさわしい良い映画でした。

                             

ジャライノール
脚本・監督・編集/趙曄(チャオ・イエ)、エグゼクティブ・プロデューサー/崔紅、製作/崔紅、趙曄、撮影監督/張乙
主演
劉遠生、李治中
1月15日(土)より ポレポレ東中野にてロードショー
2008年、中国、中国語、カラー、92分、配給/シネマトリックス
http://www.cinematrix.jp/jalainur/


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by mtonosama | 2011-01-13 05:58 | 映画 | Comments(8)
             ジャライノール -1-
                        JALAINUR
                   ZHA LAI NUO ER 
                   紮賚諾爾/扎賚諾爾

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お待ちかね、辺境映画です。
え、待ちかねてはいない?
では、鉄ちゃん、鉄子さん待望、蒸気機関車の最後の聖地が舞台の映画といったらどうでしょう。

もしかしたら、皆さまのご意向には添わなかったでしょうか……

それでも、とのは断固このマイナーな世界を舞台にした映画を紹介させていただきます。
蒸気機関車はともかく、辺境好きのとのとしては結構ガツンときた作品です。
最近では辺境を旅することも難しくなったので、
映画でこういう世界を体験できるというのはありがたいことです。

タイトルのジャライノール(扎賚諾爾)というのは内モンゴル自治区満州里にある炭鉱の町。
中国で5番目に大きな淡水湖ダライ湖(達賚諾爾=ダライノール、モンゴル語で「海のような湖」という意味)に近い町です。
1901年にロシア帝国がここに駅をつくるとき、ダとジャを聞き間違えたため、ジャライノールと呼ばれるようになったのだとか。

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ジャライノールは露天掘り炭鉱として100年以上の歴史を持ち、
石炭の運搬には蒸気機関車が使われています。
世界中のSLファンから「最後の聖地」とよばれる町。
しかし、現在はトラックやディーゼル機関車への移行が進み、
昨年までに蒸気機関車はすべて廃止されてしまったそうです。

枯渇寸前のこの炭鉱で働く労働者たちを待ち受けるのもSLと同様の運命なのでしょうか。

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監督は趙曄(チャオ・イエ)。1979年生まれの若い監督。北京電影学院アニメーション学科出身です。「ドラゴンボール」の鳥山明(彼はとのと同郷です。ちょっと自慢)や「メゾン一刻」や「うる星やつら」の高橋留美子のファンで、以前は漫画家志望だったという経歴の持ち主。
「映画を撮る前には自分のイメージを描いた絵コンテを用意します。これは漫画家志望だったときの影響かもしれません」と語る監督です。

ここが同じ地球上とは思えないほど、空と大地しかない荒涼としたジャライノール。
凍えるような寒気に逆らって吹き上げるSLの蒸気も真っ白になって町の上空に漂います。
凍えた手に一生懸命、息を吹きかけて暖めるような感じで、どこかけなげな蒸気機関車。

このような土地で、
血の通った人間たちが働き、生活し、出会いがあり、別れがある、ということが既にものすごいドラマです。

中国に、
送君千里、終須一別
「君を千里送るとも、終(つい)には須(すべから)く別すべし」
という言葉があるそうです。

あなたと別れがたくてどんなに遠くまで送っていっても、
最後には結局別れなくてはならない―――

ああ、なんかすごくよくわかる。こんな経験が大昔にあったような。

まだ31歳の監督ですが、
いつの頃からか頭の中に住みついた「送君千里、終須一別」
という言葉の意味を探りたくなったのだそうです。
この言葉に触発されて創ったというストーリー。さて、どんなお話なのでしょう。

                                  

ジャライノール
脚本・監督・編集/趙曄(チャオ・イエ)、エグゼクティブ・プロデューサー/崔紅、
製作/崔紅、趙曄、撮影監督/張乙
主演
劉遠生、李治中
1月15日(土)より ポレポレ東中野にてロードショー
2008年、中国、中国語、カラー、92分、配給/シネマトリックス
http://www.cinematrix.jp/jalainur/


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by mtonosama | 2011-01-10 06:44 | 映画 | Comments(8)