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殿様の試写室

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奇跡の2000マイル
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Tracks

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(C)2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL


ロビン・デヴィッドソンのこの冒険は
アボリジニの村落でも語り継がれているということですし、
ナショナル・ジオグラフィックからも追っかけ取材されたくらいです。
だから、このロビンさんは結構バリバリの目立ちたがり屋さんかも、と思いませんでした?

でも、彼女の旅の始まりがラクダ入手のため
牧場で埃だらけになって働くところからだった、というのが奇妙で面白いです。

目立ちたがりで一攫千金をもくろむ要領の良い女の子だったら、こうまでしないよな、
ちょっと、いや、かなり変わってない?というロビンを
ミア・ワシコウスカが好演していました。
どこか影をひきずっていそうなダサくてこだわりの強過ぎる若い女の子を演ずるには
彼女以上の女優はいないと思います。

さあ、一体どんなお話でしょう。

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ストーリー
1975年、アリス・スプリングスという埃っぽい田舎町に
20代半ばのロビン・デヴィッドソンが愛犬ディギティと共に降り立つ。

彼女は壮大な夢を持っていた。
それは、この田舎町からインド洋に面した西オーストラリアの海岸まで
2000マイルの砂漠を徒歩で横断するというものだ。
そのためにはまず水や食料などたくさんの荷物を運ぶラクダを手に入れる必要があった。

彼女は観光客相手にラクダ牧場を経営しているポゼルにこきつかわれながら
一からラクダの扱い方を習得していく。
ポゼルはロビンを雇う際、8ヶ月無休で働けば2頭のラクダを与えるという約束をしていた。
ところが彼はその約束を守らない。
頭に来たロビンはディギティと牧場を飛び出し、廃墟になった小屋で寝起き。
そして、運よくアフガニスタン人のラクダ飼育農家マホメットのもとで働けることに。

マホメットのところで働き、ラクダも調達できたロビンは
ナショナル・ジオグラフィックス誌からの援助を得ることにも成功。
問題はすべて解決したかにみえたが、
旅の折々にリックというカメラマンの撮影を受け入れるのが資金援助の条件だった。

1977年4月9日。
アリス・スプリングスに駆けつけてくれた父や姉、姪っこたちの見送りを受け、
ロビンは旅立った。
同行するのはバブ、ドゥーキー、ゼリー、そして、ゼリーが産んだゴライアス。
その4頭のラクダと愛犬ディギティ。

人間と犬とラクダの一行は29日後エアーズロックに到着。
観光客から “キャメル・レディ”と呼ばれ、無遠慮にカメラを向けられ、
カメラマン・リックからもポーズや表情の注文をつけられ、不機嫌になるロビン。

だが、前代未聞の旅はそんなことでは終わらない。
凄まじい暴風の襲来。
ラクダたちの逃亡。
女人禁制の聖地。
発情した野生ラクダの襲撃。
さまざまな苦難を一つ一つ乗り越えるロビン。

野生ラクダを撃退し、難を逃れたロビンの前に現れたのはアボリジニのMr.エディだった。
英語は話せないが、案内人を務めてくれるという。
砂漠や自然やしきたりの知識が豊富なエディ。
言葉はわからなくても陽気な彼との旅はロビンに喜びを与えてくれた。
出発から80日。エディの集落に到着。そこでエディとはお別れだ。
ここから更に2ヶ月。
砂漠の旅はまだまだ続き、思いがけない悲しみも待ってはいるが、
ロビンは歩き続ける……

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砂まみれの旅を描きつつ、ロビンの過去が時折フラッシュバックされます。
70年代という時代の妙にザワザワした雰囲気が、茫漠とした砂漠の風景と対をなし、
ロビンが選んだ困難な旅も納得できるような気がします。

彼女が旅をした70年代後半は世界中を吹き抜けた学生運動も遠のき、
ヒッピーたちが自然や自分の中に沈み込んでいた頃。

彼女自身もきっと子どもとして受け止めるにはきつ過ぎた母の自殺と
それ以後の幼年時代を振り返り、
今後を生き抜くために
あえてこの大変な旅を選んだのかもしれません。

もうちょっと楽な旅ならまた出かけてみたいな、という気持にさせてくれた映画でした。







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☆7月15日に更新しました。暑いです。そして、国会ではもっと熱そうな気配が・・・☆


奇跡の2000マイル
監督/ジョン・カラン、製作/ミール・シャーマン、イアン・カニング、脚本/マリオン・ネルソン、原作/ロビン・デヴィッドソン
出演
ミア・ワシコウスカ/ロビン・デヴィッドソン、アダム・ドライバー/リック・スモーラン、ライナー・ボック/クルト・ポセル、ローリー・ミンツマ/ミスター・エディ、ジョン・フラウス/サリー、ロバート・コールビー/ポップ、ティム・ロジャース/グレンデル
7月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、オーストラリア、112分、配給/ブロードメディア・スタジオ

by Mtonosama | 2015-07-15 05:49 | 映画 | Comments(6)

奇跡の2000マイル
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Tracks

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(C)2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL


映画といったらロードムービーでしょう。
最近、旅行をしていないので、その代わりといってはなんですが、
映画で旅気分になろうというとのであります。

『奇跡の2000マイル』。
サンドベージュの砂漠を4頭のラクダと黒い犬と女性が歩いている画像が
強烈に目をひきます。

砂漠に行きたいと思い、チュニジアやモロッコへ想いを馳せていたのに
諸般の事情から行けなくなって早や5年。
そうこうする内にこれまた国際情勢の変転やらISやらで
憧れの北アフリカの砂漠には行けず、このまま朽ち果てていくのか、口惜しや――
と思っていたところへ、砂漠です。ラクダです。
パタパタと半折れの耳を揺らしながら歩く犬です。
もう観るしかありません。

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4頭のラクダと愛犬をお供にオーストラリアの砂漠を横断したのは
桃太郎ならぬロビン・デヴィッドソンというオーストラリア人女性。
実話です。

ロビン・デヴィッドソン
オーストラリア・クイーンズランド州の牧場に生まれ。
クイーンズランド大学で動物学、哲学、日本語を、シドニー音楽学校でピアノを学んだ。
1970年代半ばにアリス・スプリングスに赴き、西海岸までラクダと共にでかける旅の準備に着手。
1977年初めに同地を出発し、195日後に西海岸に到達。
この旅の物語はナショナル・ジオグラフィック誌など世界中の雑誌で紹介され、
1981年には回顧録「TRACKS」を発表。
欧米各国でベストセラーとなった本書はブラインド・ソサエティ賞や
トーマス・クック・トラベル・ブック賞を受賞。

1980~86年にはさまざまな場所を旅し、数多くの雑誌や新聞に寄稿。
その後はエッセイ集「Travelling Light」、小説「Ancestors」、北西インドの旅行記「Desert Places」を
発表するとともに映画脚本の執筆や国際機関での講義などを実施。
2000年代から現在にかけて現代の遊牧民の生活に関するリサーチに情熱を注いでいる。

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なぜ、ラクダなのか。
まず、その着想がユニークなんです。
どうしてこんなとてつもないことを想いついたのかという位、変わっています。

時代は70年代。
歳の頃は24~5。都会暮らしの女子ならば、お洒落や仕事に一生懸命なお年頃です。
でも、主人公のロビンはきっとなにかが物足りなかったのでありましょう。
そして、猛烈に旅に出たいと思ったのでありましょう。
都会からオーストラリア中央部のアリス・スプリングスへとやってきました。

彼女はオーストラリア西部の砂漠を約3000キロ、
インド洋まで横断するという旅を計画していたのです。
それも飛行機やジープを利用してではなく、
自分の足で歩いて横断する――
砂漠をつっきるのならラクダの背に揺られて行けばいいのに、と思うのですが。

彼女のプランは1日あたり約32キロのペースで
3000キロの行程をあくまでも歩き通すというもの。
ラクダはそのために必要なテントや食糧を運ぶのに不可欠だったのです。

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冒険の様子はナショナル・ジオグラフィックで報じられ大反響を呼びました。
彼女自身も回顧録「TRACKS」を出版。
それは10ヶ国語以上の言語に翻訳されベストセラーになりました。

1981年の発売以来、当然、何度も映画化の話が持ち上がりました。
今回いよいよ実現。本作を監督するのはジョン・カラン。
そして、主人公ロビン・デヴィッドソンを演じたのはミア・ワシコウスカです。
砂漠の強烈なUVもなんのその、顔の皮膚がボロボロになっての大熱演でした。

アリス・スプリングからエアーズロックを経て、インド洋へと至る3000キロ。
さあ、どんな旅が待っているのでしょうか。

続きは次回まで。
乞うご期待でございます。



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☆7月12日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

奇跡の2000マイル
監督/ジョン・カラン、製作/ミール・シャーマン、イアン・カニング、脚本/マリオン・ネルソン、原作/ロビン・デヴィッドソン
出演
ミア・ワシコウスカ/ロビン・デヴィッドソン、アダム・ドライバー/リック・スモーラン、ライナー・ボック/クルト・ポセル、ローリー・ミンツマ/ミスター・エディ、ジョン・フラウス/サリー、ロバート・コールビー/ポップ、ティム・ロジャース/グレンデル
7月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、オーストラリア、112分、配給/ブロードメディア・スタジオ

by Mtonosama | 2015-07-12 05:49 | 映画 | Comments(6)