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殿様の試写室

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天使の分け前 -1-
THE ANGELS’ SHARE

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(C)Sixteen Films, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, Urania Pictures, France 2 Cinema, British Film Institute MMXII

あの真面目なケン・ローチ監督が楽しく痛快な最新作をつくってくれました。
社会派映画の巨匠というキャッチフレーズと一体になった監督ですが、
現代のお若い方々を主人公にした作品には楽しいものが多いような気がします。
「明日へのチケット」(‘05)に出てきたサッカーファンの3人のおにいさんたちも
イケメンでこそないけれど元気でおかしい若者たちでした。
その3人の内、2人が本作にも出演しています。

英国では失業中の若年層が100万人を超えました――

本作に登場するのもそんな若者たちです。
でも、本作に出てくるような、叩かれても踏みつけられてもへこたれない
おにいさんやおねえさんを観ると、こちらも元気をもらえるものでございます。
あ、なんだか年寄りじみたことを言ってしまいました。

「天使の分け前」。オリジナルタイトルは“The angel’s share”。そのまんまです。
これ、お酒好きな方ならよく意味をご存知でしょうが、

天使の分け前とは、ワインやブランデー、ウィスキーなど、その製造工程で熟成を要する酒類において、「熟成中に水分・アルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りする」こと。
ワインやブランデーなどの酒は、その製造工程に「樽などでの熟成」という工程を含んでいる。熟成は短くとも数年単位、十数年の熟成が行われることも珍しくはなく、場合によっては数十年の熟成がなされる場合もある。樽は基本的に木製であり、液体は通さないが気体は通すため、熟成の間に酒に含まれる水分やアルコール分が蒸気となって少しずつ樽からしみ出ていく。すると、熟成開始時の量と比較して、熟成終了時の量は減少してしまう。この減少分を、「天使の取り分」と呼ぶ。
熟成期間が長いほど、天使の取り分は多くなる。これが熟成年数の長い酒が高価となる一因である。熟成を行った場所の温度が高いほど、湿度が低いほど、天使の取り分は多くなる。よって、熟成を行う場所を慎重に検討する必要がでてくる。なお、一般に木製の樽で1年熟成すると、1〜3%程度が、天使の取り分として失われる。(Wikipediaより)

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美味しいウィスキーほど、天使にしっかりテイスティングしてもらっているということなんですね。

ウィスキーグラスを脇にカウンターに酔いつぶれた天使の姿がちらついてしまうんですが、
もちろんそんな天使は映画には登場しません。

とすると、ケン・ローチ監督は一体どんなふうに観客を酔わせてくれるのでしょうか。

それは次回のお楽しみということで。
乞うご期待でございますよ。



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☆4月10日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

天使の分け前
監督/ケン・ローチ、製作/レベッカ・オブライエン、脚本/ポール・ラヴァティ、製作総指揮/パスカル・コシュトゥ、ヴァンサン・マラヴァル、撮影監督/ロビー・ライアン
出演
ポール・ブラニガン/ロビー、シヴォーン・ライリー/レオニー、ジョン・ヘンショー/ハリー、ガリー・メイトランド/アルバート、ウィリアム・ルアン/ライノ、ジャスミン・リギンズ/モー、スコット・ダイモンド/ウィリー、スコット・カイル/クランシー、ニール・リーバー/スナイパー、ジェイムズ・ケイシー/ドーギー、キャズ・ダンロップ/キャズ、ギルバート・マーティン/マット、スチュアート・プレストン/州長官、ヴィンセント・フリール/検察官、カースティン・マーレイ、ニック・ファー、チャールズ・ジャミーソン/弁護士、フォード・キアナン/駅長、ロジャー・アラム/タデウス、チャーリー・マクリーン/ロリー・マカリスター、ディヴィッド・グッドール/ドビー、ブルース・アディソン/競売人
4月13日(土)より銀座テアトルシネマ他全国順次公開 ―銀座テアトルシネマ クロージング作品―
2012年、イギリス=フランス=ベルギー=イタリア、1時間41分、英語、日本語版字幕/太田直子、提供/角川書店、ロングライド、配給/ロングライド、後援/ブリティッシュ・カウンシル、http://tenshi-wakemae.jp/

by Mtonosama | 2013-04-10 06:44 | 映画 | Comments(7)