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             スープ・オペラ -2-
                         SOUP OPERA

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                         Ⓒスープの会

スープといえば、お鍋。お鍋といえば湯気。湯気といえば台所。
まぁ、なんて素直な連想でしょう。

舞台は、懐かしい感じの古い和風木造住宅。
台所はこぎれいに片付けられ、なんとなく寂しげな雰囲気もありますが、
ホッとできるゆる~い感じで湯気が漂っています。

ストーリー
ある古い家屋のキッチン、あ、キッチンというよりおだいどこって呼んだ方が合いますか。
お鍋からは鶏がらスープの湯気とおいしそうな匂いが漂ってきます。
大学図書館に勤めるルイは叔母のトバちゃんと2人で、この古い家に暮らしています。
トバちゃんはルイを産んで間もなく亡くなった姉の代わりに、洋裁店をしながら、
女手ひとつで育ててくれた人。ルイにとってはおかあさんです。

そのトバちゃんが還暦を前に20歳近く年下の医師・水谷さんと恋に落ち、
家を出ていってしまいました。
ひとりぼっちになってしまったルイ。
そこへ田中十二夫、トニーと名乗る変なおじさんが舞い込んできました。
トニーさん、勝手に庭に入り、絵を描いたりしています。
もちろん、出ていってもらったのですが。

ある日、ルイは学生時代からの友人で編集者の奈々子に誘われ、
人気作家・井上豪の接待パーティに同席します。
とんでもない我が儘作家のハチャメチャぶりにあきれながらも、
隣席の若いバイト編集者・康介に勧められた「冷製桃のスープ」の美味しさに
思わず夢見心地になるルイ。
その夜、ルイを家まで送ってくれた康介。
そこへトニーが現れたのです。

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翌日、ルイが仕事から帰ると、なぜかトニーと康介が2人、
台所で楽しげに食事の支度をしています。
3人の楽しい夕御飯が始まり、ルイの鶏がらスープを味わった康介はうっとり。
「いいなぁ、ここに暮らしたい」。
そんな康介に、「住もうよ」とトニー。
ルイが言葉をはさむ間もなく、2人はこの家に下宿することになりました…

夏草に覆われた朽ちかけたメリーゴーラウンド。
おや、猫がいますよ。
草の中で、おじさんが一人バンドネオンを弾き始めます。
冒頭から、まったりムード全開。

あ、おじさんなどと気安く言ってしまいましたが、
バンドネオンを奏でるのは京谷弘司さん。
あのピアソラから「近い将来、アストル・ピアソラのライバルとなるコウジへ!」という
とびきりのメッセージを受けた日本が誇るバンドネオン奏者です。
常に第一線で活躍し、その演奏力は本場アルゼンチンでも知られる京谷さん。
穏やかで、優しくて、思わずホッ、でした。

バンドネオンの京谷さん、クラリネットの稲元渡さん、ヴァイオリンの立花純平さんたち
の演奏をバックに登場人物が踊り、壊れていたメリーゴーラウンドがくるくる回り始める―――
ラストシーンはフェリーニの「8 1/2」を思い出させてくれました。
「8 1/2」ラストのあの印象的なハジケっぷりには及びませんが、ま、いけてました。
日本の俳優たちってハジケる前に、どうしても照れてしまうんでしょうね。

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癒し系映画というと、必ず美味しそうなご飯がつきもので、
料理担当者が話題になります。
この映画も六本木「ラ ファランドール」のオーナーシェフ
稲元亘さんが腕をふるいました。
この人、クラシック・フレンチをベースに、身体に負担のかからない料理を追求、
日本の旬と素材を活かし、フランス料理の文化と懐の深さを表現することを目指す
料理人です。

おいしいごはんと優しい音楽、そして、気のおけない仲間がいれば、
ひとは癒されます。
でも、ごはんとは別に、ルイを演じた坂井真紀さんのおっとりした優しい口調にも
ホッと息をついたとのでした。

                              

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スープ・オペラ
監督/瀧本智行、原作/阿川佐和子、脚本/青木研次、撮影/柴主高英、美術/若松孝市
出演
坂井真紀/島田ルイ、北村海歩/5歳のルイ、加賀まりこ/トバちゃん(楢崎藤子)、藤竜也/トニー(田中十二夫)、余貴美子/田中泰子(トニーの妻)、西島隆弘/林康介、田山涼成/精肉店主人、草村礼子/桂木夫人、萩原聖人/水谷医師、鈴木砂羽/奈々子、平泉成/井上豪、コミア―ナ鈴木/クリスチーナ(井上豪の妻)、リアン/猫
10月2日(土)、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー他全国ロードショー
2010年、日本、119分、カラー、 www.soup-opera.jp

by mtonosama | 2010-08-12 05:24 | 映画 | Comments(6)
          スープ・オペラ -1-
                     SOUP OPERA

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                          Ⓒスープの会

癒し系映画と呼ぶ新ジャンル。
のったり、まったり、おいしいごはん
女子は小花プリントの少し長めの木綿ギャザースカートをはき
男子は穏やかな笑顔を浮かべ、白い開襟シャツを着ています。草食系男子です。
夏の日差しも紗を通したようで、どこか優しげ
静かに風も吹いていたりします。
「かもめ食堂」以来、
ある意味、パターン化しているこの手の映画。

でも、眠れない夜、静かな音楽を聴きたくなるように、
時々、誰も殺し合わない、意地悪も言わない、地球が滅びたりもしない、
の~んびりする映画を観たくなることって、ありません?

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「スープ・オペラ」って、そんな映画です。

阿川佐和子さん原作「スープ・オペラ」(新潮文庫刊)を瀧本智行さんが監督しました。
阿川さんも癒し系でくくるには「ちょっと…」という印象ですし(ごめんなさい)、
瀧本監督も監督デビュー作「樹の海」(‘04)を観た限りでは、
それ系の監督ではないのですけどね(それ系って…)。

猫といい、
バンドネオンやクラリネットを使った映画音楽といい、
古い木造和風家屋といい、
なんかホッと息をつきたくなるような映画です。

今の時代は、美味しくて素朴なごはんや、のんびり優しい人間関係みたいなものを
望んでいるのでしょうかねぇ。
最近の邦画、癒し系が多いような気がします。

阿川佐和子
1953年東京都生まれ。81年情報番組でリポーターを務め、83年より報道番組のアシスタント。
89年から「筑紫哲也NEWS23」のキャスターを務めた。
92年、渡米。帰国後「報道特集」でキャスター復帰。
98年からレギャラーを務める「TVタックル」は20年を超えた。
エッセイ集「ああ言えばこう食う」(壇ふみとの共著)で99年講談社エッセイ賞を受賞。
初の小説集「ウメ子」では坪田譲治文学賞を、「婚約のあとで」では島清恋愛文学賞を受賞
している。
「スープ・オペラ」は小説第5作目で初の映画化。

阿川さんが「スープ・オペラ」映画化に寄せた言葉です。

     「当初、私は一人の中途半端な年頃の、
      世の中に対してことさら意欲的でも無気力でもない中途半端な娘が、
      自分の人生をどう切り開いていくか、
      そこらへんをテーマに書こうと考えていました。
      ところがその娘の居場所を古びた家に定め、血縁は素っ頓狂な叔母さんのみ、
      のちの同居人として風変りなじいさんと妙に明るい若者を登場させてみたら、
      話が自ずとメリーゴーラウンドのようにぐるぐる回り始めました。―後略―」

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夏の暑さと、会社での人間関係に疲れ、仏頂面の夫との日々にうんざりした―――
はい。そうです。あなた、そして、わたし、です。

たまには空気を抜いて、こんな映画を見てのんびりしましょう。
え、どんなお話かって?それは次回のお楽しみということで。

                             

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スープ・オペラ
監督/瀧本智行、原作/阿川佐和子、脚本/青木研次、撮影/柴主高英、美術/若松孝市
出演
坂井真紀/島田ルイ、北村海歩/5歳のルイ、加賀まりこ/トバちゃん(楢崎藤子)、藤竜也/トニー(田中十二夫)、余貴美子/田中泰子(トニーの妻)、西島隆弘/林康介、田山涼成/精肉店主人、草村礼子/桂木夫人、萩原聖人/水谷医師、鈴木砂羽/奈々子、平泉成/井上豪、コミア―ナ鈴木/クリスチーナ(井上豪の妻)、リアン/猫
10月2日(土)、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー他全国ロードショー
2010年、日本、119分、カラー、配給/プレノンアッシュ www.soup-opera.jp

by mtonosama | 2010-08-09 06:09 | 映画 | Comments(9)