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殿様の試写室

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タグ:タハール・ラヒム ( 1 ) タグの人気記事

 

ダゲレオタイプの女
-1-
LA FEMME DE LA PLAQUE ARGENTIQUE

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(C)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema


海外でも評価が高い黒沢監督。
いえ、今回は黒沢明監督ではなく、黒沢清監督です。
一字違いですが、お二人の間に血縁関係はありません。

カンヌ、ヴェネチア、ベルリン世界三大映画祭に出品され、
ヨーロッパを中心に世界中で賛嘆の声があがる監督。
2008年『トウキョウソナタ』が
第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞、
第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。
2015年カンヌ国際映画祭ある視点部門では
深津絵里と浅野忠信が主演した
『岸辺の旅』で監督賞を受賞しています。

カンヌで大いに認められている監督
なんと今回オールフランスロケで映画をつくりました。
ロケのみならず、キャストもスタッフも、
言葉もすべてフランスづくし。
フランス語のオリジナルストーリーで臨みました。
初の海外進出作品です。

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『ダゲレオタイプの女』

ダゲレオタイプという言葉が意味深げでそそりますし、
「女」がまとう瑠璃色の光沢のあるドレスがまた美しい。
フェルメールブルーですねえ。
きれいです。
そして、
この色がホラーにしてラブロマンスという本作を
象徴的に示しています。

さあ、ダゲレオタイプ。
いったい何でしょう。

ダゲレオタイプ
ダゲレオタイプ(フランス語:daguerréotype)とは、
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールにより発明され、
1839年8月19日にフランス学士院で発表された世界初の実用的写真撮影法。
湿板写真技法が確立するまでの間、
最も普及した写真技法。
銀メッキをした銅板などを感光材料として使うため、
日本語では銀板写真とも呼ばれる。
ダゲレオタイプは銀板上に定着されたポジティブ画像そのものが
最終的に鑑賞に供される画像となる。
つまり、
ダゲレオタイプで撮影された写真は
一枚しか存在しえない。
またダゲレオタイプに使う銀板は不透明であるから、
感光面側から像を鑑賞する形となり、
左右が反転した像を見ることとなる。
接触等によって銀板上に定着した像が壊されやすい。
(Wikipediaより)

この撮影法は長時間の露光を必要とするため、
生きた人物を撮影する場合には、
拘束具を使って身体を拘束します。

どうです?
怪奇小説好きなら、ここまでで相当そそられますよね。

かてて加えて入念なロケーションハンティングで
探し出されたいかにもな、古い館。
その荒び具合と薄気味悪さがたまりません。

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物語の舞台はパリ市内と郊外の境目あたり。
というのも、日本でもそうなのですが、
現代社会の見慣れた地域であっても
現実と非現実が微妙に混じり合う物語が
成立する場所は
都市と田舎の境界線あたりだと思っていた、
と監督はいいます。

確か中世史家・阿部謹也先生も同じようなことを
書いていらしたという記憶があります。

こんな脚本や監督の魅力にヨーロッパの名優たちが集結。
主人公には『消えた声が、その名を呼ぶ』
(’14 ファティ・アキン監督)のタハール・ラヒム。
http://mtonosama.exblog.jp/24778443/ http://mtonosama.exblog.jp/24787641/

写真家の役にはダルデンヌ兄弟監督の
『イゴールの約束』以降全作品に出演している
オリヴィエ・グルメ。
そして、マチュー・アマルリック。

日本の監督作品にこれだけの名優が出揃うとは
なんと誇らしいことでありましょう。

さあ、いったいどんな作品でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆10月4日に更新しました。いつもご来室くださって誠にありがとうございます☆

ダゲレオタイプの女
監督・脚本/黒沢清、プロデューサー/吉武美知子、ジェローム・ドプフェール、共同製作/ジャン・イブ・ルーバン、定井勇二、オリヴィエ・ペール、レミ・ビュラ、フランス語翻案/カトリーヌ・パイエ、エレオノール・マムーディアン、脚本コンサルタント/黒沢弘美、撮影/アレクシ・カヴィルシーヌ、製作/FILM-IN-EVOLUTION、LES PRODUCTIONS BALTAZAR、共同製作/FRAKAS ORODUCTIONS、ビターズ・エンド、ARTE FRANCE CINÉMA
出演
タハール・ラヒム/ジャン、コンスタンス・ルソー/マリー、オリヴィエ・グルメ/ステファン、マチュー・アマルリック/ヴァンサン、マリック・ジディ/トマ、ヴァレリ・シビラ/ドゥーニーズ、ジャック・コラール/ルイ
10月15日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
2016年、フランス=ベルギー=日本、131分、http://bitters.co.jp/dagereo/


by Mtonosama | 2016-10-04 06:44 | 映画 | Comments(8)