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殿様の試写室

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タグ:チャン・ロンジー監督 ( 4 ) タグの人気記事


共犯
-2-
PARTNERS IN CRIME

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Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved


情報の海を泳ぎ、
100年前の高校生とは比較にならないほど多くの友人とつながっている現代の高校生。
如才なくふるまっているようには見えても
まだまだ肩は細いし、後ろ姿は悲しくなるほど華奢だったりする年頃です。

そんな高校生たちが繰り広げるお話とは――

ストーリー
いじめられっ子のホアンは通学途中の路地に血を流して倒れている女生徒をみつけた。
丁度そこを通りかかった同じ制服を着たイエとリン。3人はとにかく警察に知らせた。
第一発見者として警察で事情聴取される3人。
友だちではないが、偶然3人で彼女の死体を発見したと聴取に答えるのだった。

数日後、教師からカウンセラーとの面談を指示された3人は
放課後の時間をカウンセリング室で過ごすようになった。
3人だけになると話すのは当然あのこと。
亡くなった女性とは1年上級のシャー。
その死の理由についてもいろいろ想像し始める。
「恋愛トラブル?」とリン。
「シャーに彼氏はいない」とホアン。
イエも「シャーは金持ちで上から目線のお姫さまだったから友だちもいない」。
と、ホアンが言う。「自殺の理由がわからないのは理解者がいない証拠だ」

放課後、ホアンは自宅でパソコンを開いていてシャーの情報をみつける。
思わぬ素顔にますます好奇心を募らせるホアンだった。

翌日カウンセリングは終了。
その帰り路、ホアンは2人にシャーの葬式に参列しようと提案。
「僕たち3人は彼女の最期に立ち会ったんだから」。

ある日、シャーが倒れていた路地を取りかかった3人は好奇心から彼女の自宅を捜す。
ニュースでは5階から落ちたと言っていた。
マンションに上がりドアフォンを鳴らすが、シャーの母は海外出張中だ。
リンは止めるが、イエはベランダから侵入。
3人は空き巣のように部屋を物色し始めた。
その帰り、ホアンは2人にある情報を伝える。
シャーをいじめた人間がいる。その名はチュウ・チンイーという、と。

その数日後、イエとリンはホアンから学校の裏山に呼び出される。
山道を登っていくと池のほとりにホアンが既に来ていた。
シャーがよく訪れていたこの場所でチュウを制裁するというのだ……


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はい、突然ネタばれします。
制裁といっても「な~んだ」とガックリするほど子どもっぽいもの。

しかし、
意外な展開はその後に訪れます。
幼稚な制裁とその背後にひそむ孤独感。
抱え込んだ秘密と日常との齟齬に思い悩む高校生たち。
ネット社会とその中で生きながら社会性を備えきれていない高校生。

友だちが欲しいのにうまく作れない主人公ホアンが
シャーの死を通じて知り合った友人たちとの交友をいかにも嬉しげに、
でも、薄気味悪く、楽しむ様子がなんかホラーっぽかったですよ。
共犯というのは友人を意味していたのかもしれませんね。





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共犯
監督/チャン・ロンジー、原作・脚本/シア・ペア、ウーヌーヌー、製作/チェン・ホンユエン、ジャッキー・パン、撮影/ジミー・ユィ
出演
ホアン・リーファイ/ウー・チェンホー、チェン・カイユアン/イエ・イーカイ、トン・ユィカイ/リン・ヨンチュン、ヤオ・アイニン/シャー・ウェイチャオ、ウェン・チェンリン/チュウ・チンイー、ホアン・ヨンチェン/サニー・ホン、リー・リエ/シャーの母
7月25日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋他にてロードショー
2014年、台湾、89分、中国語、配給/ザジフィルムズ、マクザム、後援/台北駐日経済文化代表処、http://www.u-picc.com/kyouhan/

by Mtonosama | 2015-07-21 04:51 | 映画 | Comments(6)

共犯
-1-
PARTNERS IN CRIME

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Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved


何を隠そう。台湾好きのとのであります。
あ、別に隠す必要もありませんが。
数年前、29,800円の台湾旅行に出かけて以来、あの蒸し暑い亜熱帯の島が大好きです。
http://mtonosama.exblog.jp/13824916/~http://mtonosama.exblog.jp/13892154/

というわけで台湾映画というだけで観てしまいます。
今回、当試写室で上映するのは『共犯』。
以前、上映した盲目のピアニストを描いた映画『光にふれる』(‘12)
http://mtonosama.exblog.jp/21310000/ http://mtonosama.exblog.jp/21323698/
チャン・ロンジー監督の第2作です。
監督は脚本の持つ推理小説的な部分と登場人物たちが抱える孤独感に魅かれたそうです。

『光にふれる』で台湾金馬奨新人監督賞を受賞した監督。
本作『共犯』では学園ミステリーで現代の高校生たちの孤独、絶望を活写しました。

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ですが、監督は若い人々が最終的にはなんらかの出口を見いだせるような展開にしました。
若さはその無自覚な残虐さゆえ、
往々にして思わぬ悲惨な結末を迎えることもありますから。
救いのようなものは欲しいですものね。

台湾も日本も、今も昔も、若者たちの抱える痛みは同じなのだなぁ、
とSNSなど知らなかった100年前の高校生も思いました。

ちょっとダサい髪型の男子高校生3人。
暗くていじめられっ子のホアン。
両サイドかりあげのヘアスタイルでやんちゃなイエ。
ぼっちゃん刈りの優等生リン。

かなり類型的な区分の3人ではあります。

その3人の男子高校生が通学途中、たまたま通りかかった路地で
同じ高校の女生徒シャーが血を流して倒れているのを発見。
3人は警察で事情を話し、学校ではカウンセリングを受ける内、次第に仲良くなっていく・・・

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彼らは同じ高校の同学年でありながら、面識はなし。
それが女生徒の変死体の発見現場に偶然居合わせたことから友だちになる。
女生徒はなぜ死んだのか?
友だちになってそれからどうなる?
意外な展開に台北の男子高校生のヘアスタイルへの違和感など吹っ飛んで
ひきこまれていきます。

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大昔、自身が高校生だった頃、松本清張の「高校殺人事件」という推理小説を
自分と同じ高校生が主人公だったというだけで読みましたが、
150歳になったというのに、本作もまた一生懸命に観てしまいました。
何か悩みを持つ若い人が登場するだけでときめく自分ってちょっと変でしょうか?

6人の高校生の内4人は全員演技経験なし。
その新鮮さも150歳をひきつける魅力か?
全体に青っぽい緑を帯びた画面はまさに青春。
それを失い、既に長い時間が経った者だからこそひきこまれるのかもしれませんね。

ま、現実には「うっせぇんだよ。ばばあ」などといわれるんでしょうけど。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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共犯
監督/チャン・ロンジー、原作・脚本/シア・ペア、ウーヌーヌー、製作/チェン・ホンユエン、ジャッキー・パン、撮影/ジミー・ユィ
出演
ホアン・リーファイ/ウー・チェンホー、チェン・カイユアン/イエ・イーカイ、トン・ユィカイ/リン・ヨンチュン、ヤオ・アイニン/シャー・ウェイチャオ、ウェン・チェンリン/チュウ・チンイー、ホアン・ヨンチェン/サニー・ホン、リー・リエ/シャーの母
7月25日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋他にてロードショー
2014年、台湾、89分、中国語、配給/ザジフィルムズ、マクザム、後援/台北駐日経済文化代表処、http://www.u-picc.com/kyouhan/

by Mtonosama | 2015-07-18 06:35 | 映画 | Comments(10)
光にふれる -2-
Touch of the light
逆光飛翔

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(C)2012 Block 2 Pictures Inc. All rights reserved.


いつの時代でも、どこの国でも、若い方々が夢に向って一生懸命努力する姿は、
同じくらいの年齢の人々だけではなく、150歳の年配者をも励ましてくれるものです。

眼が視えないというハンデを抱えながらも、
目標に向って一歩一歩進む主人公やガールフレンドのシャオジェ。
かたやピアノ、かたやダンス。
しなやかな音感や身体表現は耳福、眼福でもあります。

柔らかい色彩、優しい光
台湾は本当に安らぎに満ちた地です。
眼も耳も心も癒されながらの110分。
どうぞお楽しみくださいませ。


ストーリー
音楽大学への入学が決まったユィシアン。彼は生まれた時から眼が視えず、
台中の田舎で花卉農家を営む両親、幼い妹と暮らしていた。
入学の日、寮での一人暮らしが決まったユィシアンは母が運転する軽トラックに揺られ、
台北の大学へ向かう。

授業初日、クラスの日直がユィシアンの教室移動を手伝うことになった。
迷惑そうな顔をするクラスメートたち。
当番にあたった日直は移動の途中で彼を置き去りにして行ってしまう。
夜、ユィシアンは母に頼んで演奏室までの道を必死の思いで頭に叩きこむ。
コツコツと鳴る白杖の音。
寮の部屋に戻るとルームメイトが寝ていた。チンである。
気のいいチンはスーパーミュージックというサークルをつくることを宣言し、
ユィシアンをひきずりこむ。

翌朝、ワンという教師がいきなり小テストをした。
音符が視えないユィシアンは呆然とする。
テスト終了後、ピアノの前に呼び出され、実技試験を受けるユィシアン。
その技量に驚嘆したワン先生は次週の課題であるバッハの演奏をユィシアンに命じた。
彼の姿を教室の外から見ていた母は安心して台中へと戻って行った。

大学構内でサークルの勧誘をするチンとユィシアン。
チンに好きな女性のタイプを訊かれ、ユィシアンは「声のきれいな人かな」と答える。
通り過ぎる女性たちの声に耳を傾ける2人。
そこへバイトで配達中のシャオジェが来る。彼女の声はユィシアンをひきつけた。

ある日、横断歩道を渡れずにいるユィシアンを見つけたシャオジェは彼を目的地まで案内。
視覚障害のある子供たちに音楽を指導するユィシアンに心を開くシャオジェ。
「わたし、踊っているときだけは生きているって感じるの」
「じゃあ、やってみなくちゃ」とユィシアンは彼女を励ます。

母の反対でレッスンが受けられないこと。ダンスのうまい恋人へのコンプレックス。
そんな理由からダンスから逃げていたシャオジェだったが、
ユィシアンの言葉でダンスカンパニーの体験レッスンに参加するのだった。

一方、クラスメートの意地悪から音楽コンクールに参加できなくなったユィシアン。
幼い頃、周囲からいわれた陰口「目が見えないからコンクールに入賞したんだ」が
彼の脳裏に蘇る……

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実話を基に構成された脚本。
ホアン・ユィシアンのピアノ演奏とシャオジェのコンテンポラリーダンスが
とても印象的です。
台湾のピナ・バウシュって感じでした。
そして、息子の自立を祈る母。
感動ものの急所はしっかりおさえた映画であります。

それぞれが困難な状況にありながら、夢にむかって一歩一歩進む姿には
疲れた心も融けていくに違いありません。

スクリーンにむかっていて感じる柔らかさ。
何でかなぁと不思議だったのですが、紗のかかったような白っぽい画面に
その理由があるような気がします。
眼が不自由な人の目を通した世界といった印象です。
きっとユィシアンの見えない眼に映る世界なのでしょうね。

優しさと同時に台湾の暖かさも感じさせる作品でした。





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光にふれる
監督/チャン・ロンジー、脚本/リー・ニエンシウ、提供/ウォン・カーウァイ、撮影監督/ディラン・ドイル
出演
ホアン・ユィシアン/本人、サンドリーナ・ピンナ/シャオジェ、リー・リエ/ユィシアン母、ファンイー・シュウ/ダンス講師
2014年2月8日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、川崎チネチッタ他全国ロードショー
2012年、台湾・香港・中国、110分、中国語、日本語字幕/樋口裕子、後援/台北駐日経済文化代表処、配給/クロックワークス、http://hikari-fureru.jp/

by Mtonosama | 2014-01-25 06:45 | 映画 | Comments(12)
光にふれる -1-
Touch of the light
逆光飛翔

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(C)2012 Block 2 Pictures Inc. All rights reserved.


年の始めですから(もう年の始めとはいわないか・・・)、
正統派の感動映画を観ましょう。
「光にふれる」といってもひかちゃんに触るわけではありませんから、ご安心くださいね。
手術の際に爪を切ってもらったひかちゃんは
ひっかくことのできない憂さ晴らしからか、最近よく噛みつくんですわ・・・

あ、すいません。これは「三毛猫ひかちゃん」ブログではありません。

ホアン・ユィシアンという台湾出身の盲目ピアニストを描いた感動作です。


ホアン・ユィシアン
1987年台湾生まれ。ピアニスト、作曲家、編曲家。
国立台湾芸術大学ピアノ科学士取得。これはピアノ専攻で視覚障害のある学生としては台湾初のこと。
ユィシアンは出生時の網膜疾患により両目の視力を失う。幼い頃から、耳にするすべての曲を記憶するという音楽の才能を見せ、4歳よりピアノを始める。数々の楽曲を暗譜により習得。
1999年 Steinbach音楽芸術協会ピアノコンクール独奏部門で優勝。
2002年 同コンクールの独奏、重奏部門で優勝。
2007年 台湾の音楽殿堂である国家音楽肇廰で台湾国家管弦楽団と共演。

レパートリーはクラシック、ジャズ、ロック、ポップス、ラテン等あらゆるジャンルにわたり、即興演奏も得意。現在はクラシックコンサート活動のかたわら、台中視覚障害者福祉協会が助成しているバンドでピアニスト、キーボーディストとして活躍。

日本でも
2010年 Tokyo Down Cool Media Festival
2011年 東日本大震災復興支援チャリティピアノソロリサイタル、第8回ゴールドコンサート
等に出演。音楽以外でも、大学在学中に本作のもとになった短編「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)」(’08)に主演、音楽も担当している。本作でも主演し、音楽を担当。2012年台湾金馬奨で最優秀台湾映画人賞を受賞。

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台湾映画好きな上、4年前、台湾を訪れ、さらに台湾好きに拍車がかかり、
台湾ものというとどうしても気になってしまうとのです。
http://mtonosama.exblog.jp/13824916/ ~

本作も期待にもれず、台湾の熱気となつかしいような風景と優しい湿気を感じさせてくれる映画でした。

ホアン・ユィシアン本人をはじめ、中国系映画お約束の小太り男子のお友達といい、
台湾ヤングたちも親しみを感じさせていい感じでした。

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監督はチャン・ロンジー。
彼はホアン・ユィシアンを描いた短編「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)」
で台北映画祭最優秀短編賞を受賞しました。
彼の才能に着目したのが香港の名匠ウォン・カーウァイ。
そのウォン・カーウァイ監督とチャン・ロンジー監督の協力によって生まれたのが
「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)」の長編版「光にふれて」であります。

ウォン・カーウァイといえば「恋する惑星」(‘94)や「花様年華」(‘00)、
木村拓哉の出演で話題にもなった「2046」(‘04)を監督し、レジオンドヌール勲章も受けています。

さあ、どんな映画なのか楽しみになってきませんか?
続きは次回で。
乞うご期待でございます。



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☆2014年1月22日に更新しました。いつも応援をいただいてありがとうございます☆

光にふれる
監督/チャン・ロンジー、脚本/リー・ニエンシウ、提供/ウォン・カーウァイ、撮影監督/ディラン・ドイル
出演
ホアン・ユィシアン/本人、サンドリーナ・ピンナ/シャオジェ、リー・リエ/ユィシアン母、ファンイー・シュウ/ダンス講師
2014年2月8日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、川崎チネチッタ他全国ロードショー
2012年、台湾・香港・中国、110分、中国語、日本語字幕/樋口裕子、後援/台北駐日経済文化代表処、配給/クロックワークス、http://hikari-fureru.jp/

by Mtonosama | 2014-01-22 07:06 | 映画 | Comments(6)