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              孫文の義士団 -2-
                          十月圍城

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               (c)2009 Cinema Popular Ltd.All Rights Reserved.

台湾でも、大陸でも、尊敬されている孫文こと孫中山でありますので、
この中山を冠した道路「中山路」や公共の建築物を、中国のあちこちで見ました。
(かの地で「あ、中山さんだ」などと気安く呼ばせていただいたことをお許しください)
彼の生まれ故郷である広東省香山県翠亨村もその名にちなんで中山市と改称されています。

とまあ、おなじみの孫文先生ですし、
今年2011年は辛亥革命からちょうど100年にあたる記念の年でもあるので、
「孫文の義士団」は孫文の偉業を讃える映画なのかなぁ、と思っていたわけであります。
ですから、カンフーあり、剣戟あり、任侠あり、人情あり、の本作には良い意味で裏切られました。

あ、もちろん、孫文の偉大さを前提とした映画であることに間違いはありません。
さあ、どんなお話なのでしょうか。

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ストーリー
1906年10月1日
英国領・香港に向かって、清朝打倒をめざす革命家・孫文が日本を出発した。
彼の目的は同志と会合を持ち、蜂起の計画を立てることだ。
だが、孫文帰国の報を入手した北京では西太后の指令によって或る男が呼びつけられていた。
その男、非情にして冷静な暗殺団首領ヤン。
彼が率いる500人の団員によって孫文暗殺計画が着々と進められ始めたのだ。
Xデーは、孫文が香港に到着する10月15日午前9時――
孫文を暗殺団から守りぬき、同志たちとの会合を成功させることが、
香港革命派に与えられた急務であった。

10月11日。孫文到着まであと4日
新聞社の社長であり、革命派中国同盟会・香港支部長のチェンは
大実業家ユータンに資金援助を依頼。
さらに、現在は京劇団団長として身を潜め、6年前朝廷から追放された元将軍ファンに
協力を要請していた。
だが、そんなチェンの足取りを追跡する男が。
それは香港警察の警官チョンヤン。ギャンブルに身を持ち崩し、金欲しさから暗殺団首領ヤンにスパイとして雇われていた男だった。

10月12日。孫文到着まであと3日
この日いつものようにお抱え車夫のアスーが引く人力車に乗っていた実業家ユータンは
市内でアジテーションをしている息子チョングァンを発見。動揺するユータン。
チョングァンは米・イエール大学に入学が決まり、ユータンの跡を継ぐことになっていた自慢の一人息子だ。革命支持派のユータンも、心中ひそかに息子だけはこの事態から遠ざかっていてほしいと願っていた。

その夜、暗殺団は行動を開始。

襲撃された元将軍ファンとその仲間たちは全滅し、ファンの一人娘ホンだけが生き残る。
そして、革命派・香港支部長のチェンも暗殺団の手によって九龍城に監禁されてしまう。

10月13日。孫文到着まであと2日
香港警察のシー警部はチェンの新聞社の閉鎖命令を出す。
また、英国政府も北京の動きに一切干渉しない旨を発表。
前夜の虐殺に対して、捜査すらしない香港警察に怒ったユータンは監禁されてしまったチェンに代わり、
自ら孫文を守り抜くことを決意したのだった。
彼は孫文を暗殺者の魔手から守る義士団結成のため、義士を募っていく。

10月14日。孫文到着まであと1日
暗殺団に父を殺されたホンをはじめ、無名の市民によって結成された義士団。
彼らは孫文の名前も思想も知らない。
だが、守るべき愛する者たちのために自らの命を賭して、義士となった。
その中には暗殺団のスパイだった警察官チョンヤンもいた。
彼もまた愛する者を守り抜こうと暗殺団に背を向けたのである。

時は迫る。
暗殺団の巣窟・九龍城から脱走に成功したチェン。
彼は同志たちに孫文の影武者を使うことを提案。
だが、くじ引きによって影武者に決まったのは、彼の優秀な生徒であり、
支援者ユータンの一人息子・チョングァンだった。

そして、その日が来た……


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いやぁ、すごい!
もちろんフィクションでありますが、8年間にわたって作り上げた100年前の香港のセット。
その壮大なセット=香港市街地の雑踏で繰り広げられるアクションには息をするのも忘れて
夢中で観入ってしまいます。思わず知らず肩に力が入り、拳を握りしめていました。

大勢の俳優が出演していますが、そのひとりひとりのキャラが立ち、義士団ひとりひとりの運命にのめりこまざるを得ません。実はとのは実生活でも名前と顔がなかなか一致しない困った人物なのであります。しかし、この映画では違いました。

義士のひとり、臭豆腐売りの大男、少林寺出身のワン。彼を演じたメンケ・バータルはプロバスケットボールの選手。「歩く万里の長城」という異名を持ち、身長211㎝、体重140kgという巨体の持ち主です。彼、体がでかいから、当然目立ちますが、それだけでなく良い味を見せてくれました。

国への思いと法の間で悩む香港警察署長シーも福々しい身体ながらもミョーに味わい深いキザな演技。
これが香港スターの持ち味というものでしょうか。
全員をご紹介できないのが残念です。

宙を舞うワイアーアクション、キレのいいカンフーの技、息を呑む剣戟。
これ、絶対元気が出る映画です。

                              

孫文の義士団
監督/テディ・チャン、脚本/チュン・ティンナム、グオ・ジュンリ、ジェームズ・ユエン、ウー・ビン、アクション監督/トン・ワイ、撮影監督/アーサー・ウォン、美術監督/ケネス・マク、スタント・コーディネーター/谷垣健治、製作/ピーター・チャン、ホアン・チェンシン
出演
ドニー・イェン/シェン・チョンヤン、ワン・シュエチー/リー・ユータン、レオン・カーフェイ/チェン・シャオバイ、ニコラス・ツェー/アスー、フー・ジュン/ヤン・シャオグオ、クリス・リー/ファン・ホン、エリック・ツァン/シー・ミーフ、サイモン・ヤム/ファン・ティアン、ファン・ビンビン/ユエル、チョウ・ユン/アーチュン、ワン・ポーチエ/リー・チョングアン、メンケ・バータル/ワン・フーミン、カン・リー/チェンシャン、レオン・ライ/リウ・ユーバイ
4月16日(土)シネマ・スクエアとうきゅう他全国順次ロードショー
2009年、中国・香港合作、139分、配給/ギャガGAGA★
http://sonbun.gaga.ne.jp/


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☆4月5日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
by mtonosama | 2011-04-05 06:47 | 映画 | Comments(8)
             孫文の義士団 -1-
                         十月圍城

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                (c)2009 Cinema Popular Ltd.All Rights Reserved.

「孫文の義士団」。
このタイトルを見て、まず多くの方は「中国製作の歴史映画かな?」と想像なさるでしょう。
とのはそうでした。

が、

これ、とんでもなく痛快なアクション映画です。

痛快無比なアクション映画といったら香港映画ですが、
その香港映画スタッフが艱難辛苦を乗り越えて撮った映画がこの「孫文の義士団」。

隆盛を誇り、日本にもファンの多かった香港映画も、
93年頃から国民の映画離れや不景気ゆえに斜陽化の一途を辿っていました。
しかし、「かつての華やかさを」と模索の道を求めるそんな香港映画人の前に、
思いがけない救世主が。

それが中国だったんですねぇ。
2001年に世界貿易機関に加盟し、自由化が始まった中国映画界。
これまでとは違い、世界も意識したエンタテインメント性の高い商業映画をつくるようになりました。
(チャン・イーモウ監督「HERO」(’02)などもその動きの中でつくられました)
激増する市民の消費力、膨大な人口。
香港映画復興を悲願する香港の映画人にとっては、これはおいしい!

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まさにエンタの神様として中国映画の一歩も二歩も先を行く香港。
さあ、香港映画人。中国との合作に活路を見出しました。

2003年、中華人民共和国の中央政府と香港特別行政区政府の間で調印されたCEPA
(Mainland and Hong Kong Closer Economic Partnership Arrangement)という自由貿易協定。
CEPA以前、中国国内での上映が認められる外国映画(香港映画を含む)は年間20本までとされていたのが、
この調印によって、すべての香港映画が中国の自国映画として公開できることになりました。

ま、中国当局による検閲という余計なおまけはつきましたけど―――

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しかし、あるものですねぇ。
香港・中国という合作の形を取りつつ、製作費を集め、検閲をクリアし、なおかつ、
香港映画らしい映画をつくる道が。
それが、古装片(時代劇)、武侠片(チャンバラ映画)、功夫片(カンフー映画)といったジャンルでした。

これなら「少林サッカー」「インファナル・アフェア」のような現代ものとは違って
中国本土で上映禁止になる可能性はより少ないのでしょう。

本作に登場する辛亥革命が時代劇になるのかどうか、の議論は脇に置くとして、
「革命の父」として尊敬される孫文を描いたアクション映画なら、
検閲はなんの問題もなくクリアされたと思います。

孫文と辛亥革命
1911年10月。300年近く続いた清王朝を倒し、
2000年にわたる中国の君主制に終止符を打ったのが辛亥革命です。
孫文は言わずと知れたこの革命の指導者であり、初代中華民国臨時大総統。
民族・民権・民生の三民主義の提唱者であることはご存知の通り。
中国では「革命の父」、台湾では「国父」と呼ばれ、敬愛される英雄です。
日本とも縁が深く、彼の号である中山は日本に由来を持っています。

さて、孫文先生と辛亥革命を時代背景とした痛快アクション映画「孫文の義士団」とは?
どんなお話かは次回までのお楽しみ。乞うご期待であります。

                              

孫文の義士団
監督/テディ・チャン、脚本/チュン・ティンナム、グオ・ジュンリ、ジェームズ・ユエン、ウー・ビン、アクション監督/トン・ワイ、撮影監督/アーサー・ウォン、美術監督/ケネス・マク、スタント・コーディネーター/谷垣健治、製作/ピーター・チャン、ホアン・チェンシン
出演
ドニー・イェン/シェン・チョンヤン、ワン・シュエチー/リー・ユータン、レオン・カーフェイ/チェン・シャオバイ、ニコラス・ツェー/アスー、フー・ジュン/ヤン・シャオグオ、クリス・リー/ファン・ホン、エリック・ツァン/シー・ミーフ、サイモン・ヤム/ファン・ティアン、ファン・ビンビン/ユエル、チョウ・ユン/アーチュン、ワン・ポーチエ/リー・チョングアン、メンケ・バータル/ワン・フーミン、カン・リー/チェンシャン、レオン・ライ/リウ・ユーバイ
4月16日(土)シネマ・スクエアとうきゅう他全国順次ロードショー
2009年、中国・香港合作、139分、配給/ギャガGAGA★
http://sonbun.gaga.ne.jp/


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☆4月2日に更新しました。新しい季節の始まりに期待を持ちたいです☆
by mtonosama | 2011-04-02 05:26 | 映画 | Comments(2)