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殿様の試写室

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タグ:ディーター・ハラーホールデン ( 2 ) タグの人気記事


陽だまりハウスでマラソンを
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(C)2013 Neue Schonhauser Filmproduktion, Universum Film, ARRI Film & TV


実際に2012年ベルリン・マラソンのレースで撮影された本作。
パウル爺さんを演じたディーター・ハラーフォルデンはドイツでは大人気の喜劇俳優です。
実際のコースを彼が走っているのに気づいた観客から自然に大きなウェーブが起きたんですって。

そういうのって感動しますよね。

さあ、映画を観る時はそこんとこも注目!ですよ。

ストーリー
1956年、メルボルン・オリンピックのマラソン競技で世界中を沸かせた選手がいた。
西ドイツのパウル・アヴァホフだ。
強敵ポポルをおさえ、堂々の金メダルを西ドイツにもたらしたのだ。
敗戦後、暗い生活を送っていた国民に大きな希望をもたらした出来事だった。
それから60年近い年月が経った現在。
パウルもすっかりおじいさんになって、妻のマーゴと穏やかに暮らしていた。
たったひとつの気がかりはマーゴの体調が悪いこと。

一人娘のビルギットはシングルだが、キャビンアテンダントの仕事で世界中を駆け回り、
病気がちな母の面倒をみることができない。
で、いやいやながらもパウルはマーゴと共に老人ホームへ入居。
そこに待っているのはお絵かきや工作、幼稚園児のような生活だった。
パウルには口先だけお上手な施設スタッフも気に入らない。
しかし、体調不良を抱えるマーゴは現実を受け入れる。
パウルは杓子定規な療法士ミューラーにもホーム入居者の仕切り屋ルドルフにもむかつく。
そこで、パウルは一大決心をした――

翌朝、ホームの住人たちはビックリ。
よれよれのジャージでパウルがホームの庭を走っていたのだ。
「ベルリン・マラソンに出る!」と宣言するパウル。
最初は夫の計画に反対したマーゴも彼の現役時代を思い起こし名サポート役に復帰。
住人たちも彼の輝かしい雄姿を思い出し、それぞれの1956年に遠い目を向けるのだった。

大会までは8週間しかない。
パウルとマーゴは二人三脚でトレーニングを続けた。
入居者たちも工作やお歌の時間をさぼり、二人の応援に必死だ。
面白くないのは療法士のミューラー。
「パウルは病気の妻を失う不安から走っている」と神経科医師に受診させる。
不満を爆発させたパウルはマーゴと共に脱走。
ビルギットのマンションに転がり込んだ。

その後、ひょんなことから人気トーク番組に出演することになった二人。
パウルはベルリン・マラソンでのカムバックを高らかに宣言する。
ホームの住人たちも二人の無事を知って大喜び。
パウルの復帰は新聞紙上でも取り上げられ、パウルは時の人に。

選手登録も完了し、トレーニングも順調。
だが、そんな時、最大の不幸が二人を襲う。マーゴが倒れ、救急車で運ばれたのだ……

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「ふたりは風と海!」を合言葉に生きてきたパウルとマーゴはどうなるのでしょう。

若い頃から「ふたりは風と海」といいながら生きてきた老夫婦。
水と油の夫婦は大勢いても、風と海の夫婦は貴重です。
風と海も、水と油同様、決して混じることのない存在ですが、
風は波を起こし、波は風に勢いを与える――
影響しあう良い存在です。

ああ、羨ましい。

マラソンや老人たちが登場するお話ですが、
歳をとってもこんな夫婦でいられたらいいな、と思わせる映画でもありました。






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陽だまりハウスでマラソンを
監督/キリアン・リートホーフ、脚本/マーク・ブレーバウム、キリアン・リートホーフ、製作/ボリス・シェーンホルダー、撮影/ユーディット・カウフマン
出演
ディーター・ハラーホールデン/パウル・アヴァホフ、ターチャ・ザイプト/マーゴ・アヴァホフ、ハイケ・マカッシュ/ビルギット・アヴァホフ、フレデリック・ラウ/トビアス、カトリーン・ザース/リタ、カタリーナ・ローレンツ/ミュラー、オットー・メリース/ルドルフ、ハインツ・W・クリュッケベルク/フリッチェン、マリア・メグデフラウ/ラビンスキー夫人、バーバラ・モラヴィーツ/キューネムント夫人、アンネカトリン・ビュルガー/モートホルスト夫人、メーディ・ネブー/ジェローム、イェルク・ハルトマン/グレーンヴォルト医師
3月21日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、ドイツ、105分、字幕翻訳/寺尾次郎、配給/アルバトロス・フィルム
http://hidamarihausu.com/

by Mtonosama | 2015-03-08 06:15 | 映画 | Comments(4)

陽だまりハウスでマラソンを
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Back on Track

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(C)2013 Neue Schonhauser Filmproduktion, Universum Film, ARRI Film & TV


最近、当試写室では老人映画やマラソン映画のご紹介が多いです。
去年の6月には、メタボのおじさんたちがロッテルダム・マラソンを完走する
『人生はマラソンだ!』を上映しましたし、
http://mtonosama.exblog.jp/22259696/ http://mtonosama.exblog.jp/22287085/
8月には身体が不自由な息子と共にニースのアイアンマン大会に出場する父親を
描いた『グレートデイズ!―夢に挑んだ父と子―』を上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/22780314/ http://mtonosama.exblog.jp/22797660/
10月には『100歳の華麗なる冒険』
http://mtonosama.exblog.jp/23104053/ http://mtonosama.exblog.jp/23120692/
なんていうとんでもないおじいさんの映画も上映しました。

広い世の中にはじじ専などという高齢男子をお好きな方もいらっしゃいますから、
そのような嗜好のお方にとって本作は憧憬、垂涎、夢気分の作品といえるのではないでしょうか。

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1956年のメルボリン・オリンピック。
苦しい戦後の日々を送るドイツ国民を沸かせた快挙がありました。
西独出身のパウル・アヴァホフがソ連選手ポポルをゴール直前にかわし、優勝したのです。
金メダル!
しかし、それから半世紀近くを経た今、パウルもすっかりおじいさん。
選手人生を支えてくれた愛妻マーゴとのんびり年金生活を送っています――
という設定。

そんなパウルお爺さんがベルリン・マラソンに出場します。
老人ホームでの年寄り扱いに我慢できなかったから、というのです。

そうそう。とのの祖母もそうだったなぁ。
いえ、彼女はマラソンにこそ出ませんでしたが、
老人ホームで、名字で呼ばれるのではなくクメちゃんと呼ばれることをイヤがってました。
90歳を越した女性にちゃん付けはないです。
「おばあさんなら喜ぶでしょ」と決めつけ、お化粧教室への参加を強制されるのも嫌ってました。
もちろん好きな人はやってもらえばいいけれど、
老人だって、ぼけていたって、個性はそれぞれ違うのだから、
もっと高齢者に対する敬意を示してほしかったです。

あ~あ、思い出してしまいました。

大好きな祖母があんなふうに扱われるのは辛かったんです。
だからパウル爺さんの気持はよくわかります。
それに、とのだって150歳だし。

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映画のお話に戻ります。

この映画が生まれたのはキリアン・リートホーフ監督が
10数年前の新聞でみつけた小さな記事からでした。
それはうつ状態にあった高齢の男性が妻から「あなたが走らないなら離婚します」と
一喝され、マラソンに挑戦したという記事。

リートホーフ監督と脚本家のマーク・ブレーバウムはこれを見て
「人が人生の最終章に足を踏み入れた時、どう生きるか」をテーマにした脚本に
取り組み始めました。
日本と同じく高齢化社会のドイツでも
(あ、日本の場合は超がつきまして超高齢化社会ということですが)
高齢者問題や介護事情は関心が高いので、その辺はしっかり盛り込まれています。
そして構想なんと11年。
完成したのが本作『陽だまりハウスでマラソンを』です。

パウル爺さんを演じたドイツの国民的俳優ディーター・ハラーフォルデンは
2014年5月に行われたドイツ映画賞で史上最高齢の最優秀主演男優賞に輝きました。
撮影当時78歳だった彼は役作りのためマラソンに初挑戦。
9キロ減量し、集3回ジムに通い、毎日ランニングしたそうですよ。
映画では妻マーゴがトレーニングをサポートしていましたが、
日々の実際の相手は14歳の息子(えっ!)だったそうです。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
乞うご期待でございますよ。



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陽だまりハウスでマラソンを
監督/キリアン・リートホーフ、脚本/マーク・ブレーバウム、キリアン・リートホーフ、製作/ボリス・シェーンホルダー、撮影/ユーディット・カウフマン
出演
ディーター・ハラーホールデン/パウル・アヴァホフ、ターチャ・ザイプト/マーゴ・アヴァホフ、ハイケ・マカッシュ/ビルギット・アヴァホフ、フレデリック・ラウ/トビアス、カトリーン・ザース/リタ、カタリーナ・ローレンツ/ミュラー、オットー・メリース/ルドルフ、ハインツ・W・クリュッケベルク/フリッチェン、マリア・メグデフラウ/ラビンスキー夫人、バーバラ・モラヴィーツ/キューネムント夫人、アンネカトリン・ビュルガー/モートホルスト夫人、メーディ・ネブー/ジェローム、イェルク・ハルトマン/グレーンヴォルト医師
3月21日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、ドイツ、105分、字幕翻訳/寺尾次郎、配給/アルバトロス・フィルム
http://hidamarihausu.com/

by Mtonosama | 2015-03-05 07:10 | 映画 | Comments(6)