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タグ:パーマネント野ばら ( 2 ) タグの人気記事

パーマネント野ばら -2-
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             (C)2010映画『パーマネント野ばら』製作委員会

抒情―――でした。

抒情とは、広辞苑には〈自分の感情を述べ表すこと〉とあります。
あれ?案外、当たり前のことなんですね。
ま、感情ですから、笑いも恋も驚きもエッチもなんでもあり、ということなんでしょう。

映画の冒頭、ぬるくて、ゆるい音楽が流れます。
土佐の輝く海を遠景に、子供用の真新しいピンクの自転車の車輪が
アップになってカラカラと回っています。
「なおちゃ~~ん、待ってやぁ」という子どもの声がかぶさり―――

〈永遠の野ばら〉にとりつかれている殿は「う~ん、ありがちだなぁ」と
どこまでも意地が悪い観方をしています。
しかし、なおちゃんを追いかけるはしっこそうな女の子・みっちゃんと
ぞろりとした女の子・ともちゃんが出てくるあたりから、
ちょっと変わってきました。
野ばらの魔法にかけられてしまったようです。
さて、ストーリーは―――

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ストーリー
小さな漁港に面したパーマ屋さん「野ばら」。
一人娘のももを連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と、その母まさ子(夏木マリ)が
切り盛りしている、町に一軒きりの美容室です。
そこは町の女たちが夫の悪口や虚実ないまぜにした恋の話をして憂さを晴らす社交場。

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まさ子には夫のカズオ(宇崎竜童)がいますが、カズオは女の家に入り浸り。
なおこは母を気遣い、カズオに会いにでかけ「お母ちゃんのところに戻って」と頼むのですが、
カズオの訳のわからない理屈に押し切られてしまいます。

なおこの友達でフィリピンパブを経営しているみっちゃん(小池栄子)は
夫のヒサシ(加藤虎ノ介)に手を焼いています。
ヒサシは店の女の子に手をつけ、みっちゃんには金の無心ばかりするダメ亭主。
いつもは見ないふりをしてきましたが、今度の浮気は本気じゃなかろうか、と
不安と怒りが爆発したみっちゃん。
ラブホテルから出てきた浮気相手を車で轢き殺そう(!)と実力行使に出ました。
ところが、車にぶつかったのは浮気相手をかばった亭主。
みっちゃんも大けがをして夫婦で病院に運ばれます。

なおこの友達ともちゃん(池脇千鶴)は男運最悪。
つきあったすべての男から手ひどい仕打ちを受けてきました。
今はギャンブルに溺れて行方不明になった亭主を心配する日々。
ある日、なおことまさ子はゴミ屋敷に暮らす老夫婦の髪を切りに行った帰途、
山道でボロボロになったともちゃんの夫ユウジ(山本浩司)にバッタリ。
なおこはユウジからスロットマシンのコインをともちゃんに渡すようにと
ことづけられました。

一方、なおこにも理科教師をしているカシマ(江口洋介)という恋人がいます。
学校の実験室で、あるいは、旅館で、海岸で、デートを重ねる2人でしたが…

大笑いの後に、え?とはぐらかされ、
そして、リリック(抒情詩)の世界に浸らせられる―――
そうか、これだったか。サイバラマジック。

はしっこいまま大人になったみっちゃんが
「なおちゃん、男に都合のよい女を自分でつくる必要はないきに」と慰めるのを聞いて、
みっちゃんはボーヴォワールを超えた、と思いました(笑)。
ボーヴォワール女史は「女に生まれるのではない、女になるのだ」と言いましたが、
昔っから、土佐の女はおばさんになることで自分を守ることができるんですよ。きっと。

ところで、西原さんは自作が映画化されると、必ず映画のどこかに顔を出すのだそうです。
そうです、そうです。ヒッチコックみたいに。
さて、本作ではどこに顔を出しているか?
わからなかった殿のために、どなたか「パーマネント野ばら」をご覧になって教えてくださいませ。

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パーマネント野ばら
監督/吉田大八、原作/西原理恵子「パーマネント野ばら」(新潮社刊)、脚本/奥寺佐渡子、撮影/近藤龍人、照明/藤井勇、録音/矢野正人、美術/冨田麻友美、装飾/佐藤孝之、編集/岡田久美、音楽/福原まり、音楽プロデューサー/日下好明、主題歌/さかいゆう「train」(アリオラジャパン/オーガスタレコード)
出演
菅野美穂/なおこ、小池栄子/みっちゃん、池脇千鶴/ともちゃん、夏木マリ/まさ子(なおこの母)、宇崎竜童/カズオ、江口洋介/カシマ、畠山紬/もも、加藤虎ノ介/ヒサシ、山本浩司/ユウジ
5月22日(土)新宿ピカデリー、シネセゾン渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
配給/ショーゲート、2010年、日本、上映時間100分、
公式HP:http://www.nobara.jp/

by mtonosama | 2010-04-27 06:36 | Comments(10)
パーマネント野ばら  -1-



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(C)2010映画『パーマネント野ばら』製作委員会

最初、このタイトルを見て、〈パーマネントな野ばら〉つまり〈永遠の野ばら〉だと思い込みました。
で、脳裏に浮かんだのは瞳にお星さまがキラキラして、髪を縦ロールにしたお姫様風女子の姿。
髪は金髪です(どんな映画じゃ!)。

そんなわけで、なかなか観る気になれずにいたのですが、
菅野美穂8年ぶりの主役だというし、原作は西原理恵子だというし、
ま、ちょっと行ってみましょうか、と渋谷の試写室へ足を伸ばしました。

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そしたら、「パーマネント野ばら」っていうのは
〈パーマネント屋さん「野ばら」〉という意味ではないですか。
そりゃ、勝手に、縦ロールでお星様キラキラ女子を思い浮かべた殿が悪いんですけど…




西原理恵子の漫画というと四角い口の「毎日かあさん」とか、
週刊朝日の「恨ミシュラン」くらいしか読んだことがありません。
ところが、去年は「いけちゃんとぼく」(‘09 6月公開)「女の子ものがたり」(‘09 8月公開)
の2本が立て続けに映画化。
そうそう、鳳蘭がとんでもないかあちゃん役を演じた「ぼくんち」(‘03 4月公開)もありましたね。
そして、今年はこの「パーマネント野ばら」。さいばらさん、売れっ子です。

1964年高知県生まれの西原さん、可愛い顔をしていらっしゃいますが、
なかなかヤンチャな過去をお持ちです。
作品はそんな体験を活かした無頼派ギャンブル編と無頼派体験記編、そして、抒情派
とバラエティに富んでいます。

本作「パーマネント野ばら」は抒情派。

でも、でもね、パーマ屋さんにパンチパーマ(!)かけに来る
おばちゃんたちの話がすっごいんです。
女の本音炸裂。抒情でこんなに大笑いさせられるって…

「裏の麻雀にはまったら、終わりじゃき」(土佐弁です。「龍馬伝」を思い出しながら読んでくださいね)
とともちゃんがつぶやく真に迫ったセリフ。
無頼派ギャンブルの側面も随所に顔をのぞかせ、大いに勉強になりますきに。

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土佐の小さな港町の小さなパーマ屋さんで繰り広げられるおばちゃんたちの
他愛なくって、ちょっとエッチなおしゃべり。
おばちゃんたちは笑い飛ばしてはいるけれど本当は不安で切ない胸の内。
ドロドロ男女関係真っ最中の若い女たち。
若いのもおばちゃんも、女たちはパーマ屋「野ばら」で泣いたり笑ったりしながら、
明日への英気を養います。

以前、当試写室で上映したレバノンの美容院の話「キャラメル」を思い出しました。
http://mtonosama.exblog.jp/10242253
町の小さな美容院って洋の東西を問わず女の憂さの捨て所なんですね。

うん?ところで、どこが抒情的なんだ?
それは、次回までのお楽しみということで―――

To be continued.

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パーマネント野ばら
監督/吉田大八、原作/西原理恵子「パーマネント野ばら」(新潮社刊)、脚本/奥寺佐渡子、撮影/近藤龍人、照明/藤井勇、録音/矢野正人、美術/冨田麻友美、装飾/佐藤孝之、編集/岡田久美、音楽/福原まり、音楽プロデューサー/日下好明、主題歌/さかいゆう「train」(アリオラジャパン/オーガスタレコード)
出演
菅野美穂/なおこ、小池栄子/みっちゃん、池脇千鶴/ともちゃん、夏木マリ/まさ子(なおこの母)、宇崎竜童/カズオ、江口洋介/カシマ、畠山紬/もも
5月22日(土)新宿ピカデリー、シネセゾン渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
配給/ショーゲート、2010年、日本、上映時間100分
公式HP:http://www.nobara.jp/

by mtonosama | 2010-04-24 05:58 | Comments(8)