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殿様の試写室

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最高の花婿
-2-
Qu’est -ce qu’on a fait au Bon Dieu ?

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(C)2013 LES FILMS DU 24 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - TF1 FILMS PRODUCTION


3人の娘たちが皆アラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚し、
宗教も生活習慣も違う婿たちとの交際には気疲れすることばかりのヴェルヌイユ夫妻。
そして、この子だけはカトリック教徒と結婚してほしいと願っていた末娘までも…

フランスでは大ヒットした映画です。

ストーリー
今日は三女の結婚式。
クロードとマリーのヴェルヌイユ夫妻。
おめでたい日なのに、心の底からは笑えない。

四人の娘がいる夫妻。
長女はアラブ人、次女はユダヤ人、そして三女は中国人と結婚したからだ。
もちろん、嬉しくない訳ではない。
ただ、ロワール地方シノンに暮らす夫妻は敬虔なカトリック教徒。
娘たちにも自分たちが式を挙げた教会で挙式してほしかったのに、
三女もまた異教徒と市役所で挙式したことに内心がっかりしていたのだ。

半年後
次女の息子の割礼式で遂にクロードの不満が噴き出す。
「モンマルトルは外国人ばかり」と話しただけで
婿たちに「それは差別だ!」と反撃され、キレてしまったクロード。
三女の婿が作ってくれた料理に手もつけず帰ってしまった。
残された婿たちも互いの民族を皮肉る内に大喧嘩に。

一年半後
マリーは娘たちに会えないのが寂しくて仕方ない。
嫌がるクロードを説得し、クリスマスに娘夫婦たちを招待することにした。
アラブ人の長女の婿のため、ハラールの七面鳥を購入し、
三女の夫に北京ダックのレシピを教わり、なんとか和解策を講じるマリー。
だが、クロードは最後の希望の星である末娘ロールを
知り合いのカトリック教徒の息子と結婚させようと画策していた。

そのロールは恋人シャルルと空港にいた。

突然、ロールの前に膝まづき、プロポーズするシャルル。
笑顔で「ウイ」と答えるロール。

が、しかし

シャルルはカトリックではあったが、
コートジボワール出身の黒人だった……

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ちょっと危ない展開です。
婿たちのみならず、「それって差別じゃね?」と言いたくなりますよね。

でも、この後の展開が楽しいんです。
フランス人も案外人情ものが好きなんだなあ、となんか嬉しくなりました。

でも、本筋とは関係ないんですけどね、
とのにはアラブ人婿とユダヤ人婿の区別がつかないのです。
どう見てもアラブ人としか思えない浅黒く濃い顔の婿が
その大きな鼻ゆえにユダヤ人だというし、
これはユダヤ人だと思いこんでいた婿がアラブ人なのだそうです。

ヴェルヌイユ夫妻のことを差別主義者という前に
自分自身、型にはまった民族観を持っていました。
すいません。

フランスでは外国人と親戚になることは身近な出来事で、
統計によればフランスの人種間混合結婚率は世界一。
20%近くが異なった民族・人種・宗教間での結婚しているのだそうです。
そんなフランスだからこそ難民問題で揺れながらも
こうした結婚をコメディとして笑い飛ばせる大らかさを持っていられるのでしょうか。

それでも、娘達の結婚に理解を示しながら内心穏やかでない
主人公夫婦の心情を「ある、ある」とわかってしまう人にとって
ある意味ガスを抜く映画になったのかもしれません。

4人娘の親としては
一度くらい自分たちの伝統に則った結婚式を挙げたかったのでしょう。
っていうか、
女目線で見れば、
どうしていつも婿側の習慣に従わなくてはならないの?と思うんですけど。





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最高の花婿
監督/フィリップ・ドゥ・ショーヴロン、脚本/フィリップ・ドゥ・ショーヴロン、ギィ・ローラン、撮影/ヴァンサン・マティアス
出演
クリスチャン・クラヴィエ/クロード・ヴェルヌイユ(父)、シャンタル・ロビー/マリー・ヴェルヌイユ(母)、メディ・サドゥアン/ラッシド・ベナセム(長女の夫)、アリ・アビタン/ダヴィッド・ヴェニシュ(次女の夫)、フレデリック・チョウ/シャオ・リン(三女の夫)、ヌーム・ディアワラ/シャルル・コフィ(四女の恋人)、フレデリック・ベル/イザヴェル・ヴェルヌイユ(長女)、ジュリア・ピアトン/オディル・ヴェルヌイユ(次女)、エミリー・カーン/セゴレーヌ・ヴェルヌイユ(三女)、エロディ・フォンタン/ロール・ヴェルヌイユ(四女)、パスカル・ンゾンジ/アンドレ・コフィ(シャルルの父)、サリマタ・カマテ/マドレーヌ・コフィ(シャルルの母)、タチアナ・ロホ/ヴィヴィアン・コフィ(シャルルの妹)
2016年3月19日(土)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2014年、フランス、97分、日本語字幕/横井和子、http://www.cetera.co.jp/hanamuko/

by Mtonosama | 2016-03-17 06:24 | 映画 | Comments(10)

最高の花婿
-1-
Qu’est -ce qu’on a fait au Bon Dieu ?

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(C)2013 LES FILMS DU 24 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - TF1 FILMS PRODUCTION


人は誰しも人生に夢を描きます。
自分だけではなく、
子どもの結婚に対してもこうあってほしいという夢を持っています。
そして、その夢にも
自分の来し方を反映させているものなのかもしれません。

人というのは自らの経験を基準にしてしか
物事を考えられない存在なのではございますまいか。

いえいえ、それほど大層なことではないのですが・・・

いや、やっぱり大変なことかも。

今回当試写室で上映する『最高の花婿(ハナムコ)』。
4人の娘を持つフランス・ロワール地方に暮らす夫婦が主人公です。

監督・脚本はフィリップ・ドゥ・ショーヴロン。
本作でリュミエール賞のオリジナル脚本賞を受賞しました。

フランス西部に位置するロワール地方には
シャンボール城やシノン城など
ロワール河沿いに美しい古城が点在しています。
パリからは約170km、車で2~3時間の観光地です。

主人公のヴェルヌイユ夫妻はフランスの典型的な中流階級。
カトリック信者で、教養もあって、伝統的なフランス系家庭に育った人たち。
そのお屋敷もお庭が広くてとっても素敵です。

「若草物語」のように4人の美しい娘も授かり、
満ち足りた日々を送っておりました。

ところが・・・

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上の3人の娘たちがアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚。
婿たちは生活習慣も違えば、宗教も違います。
典型的なフランス系中流階級であるヴェルヌイユ夫妻にとっては
異文化婿との交流はとまどうことばかり。
娘たちは自分たちのように教会で結婚式も挙げることもしなかったし、
その上、ハラールでしょ、割礼でしょ、コーシャでしょ、大家族でしょ。

ハラール
ハラールはイスラムの教えで「許されている」という意味のアラビア語。
反対に「禁じられている」と言う意味の言葉が「ハラーム(ハラム)」。
モノや行動が「神に許されている」のか「禁じられている」のかどうかを示す。
例えば、嘘をついたり物を盗んだりすることは「ハラム」とされる。
ハラールとは神に従って生きるイスラム教徒の生活全般に関わる考え方で
イスラム教徒の日々の生活全てに関わる商品やサービスなどの提供も含んでいる。
http://www.halal.or.jp/halal/


割礼
「安息日」や「過越祭」同様、ユダヤ教の重要な儀式。
通過儀礼として生後8日目の男児の性器の包皮を切り取る。
イスラム教でも重要とされるが、行う時期は新生児から思春期までと幅がある。


コーシャ
ユダヤ教徒のための食べ物に関する規定。
紀元前の旧約聖書の教えに即したカシュルートと呼ばれる厳格な「食事規定」がその語源。「コーシャ」とは「食べて良い食物」のことを意味する。
製品の原材料から製造過程まで厳しくチェックされ、その判断基準は細かく厳格。
http://www.kosher-japan.org/about.php

ヴェルヌイユ夫妻、表立っては娘たちの結婚に反対しないまでも、
「あ~あ」の心境でありましょう。

次女夫婦に男の子が生まれ、
割礼式で切り取られたモノを屋敷の庭に埋めさせられるし、
長女夫婦、次女夫婦との食事会ではハラールやコーシャを
考えてメニュー作りをしなければなりません。

あ~あ、大変。

さあ、いったいどんなお話でしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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最高の花婿
監督/フィリップ・ドゥ・ショーヴロン、脚本/フィリップ・ドゥ・ショーヴロン、ギィ・ローラン、撮影/ヴァンサン・マティアス
出演
クリスチャン・クラヴィエ/クロード・ヴェルヌイユ(父)、シャンタル・ロビー/マリー・ヴェルヌイユ(母)、メディ・サドゥアン/ラッシド・ベナセム(長女の夫)、アリ・アビタン/ダヴィッド・ヴェニシュ(次女の夫)、フレデリック・チョウ/シャオ・リン(三女の夫)、ヌーム・ディアワラ/シャルル・コフィ(四女の恋人)、フレデリック・ベル/イザヴェル・ヴェルヌイユ(長女)、ジュリア・ピアトン/オディル・ヴェルヌイユ(次女)、エミリー・カーン/セゴレーヌ・ヴェルヌイユ(三女)、エロディ・フォンタン/ロール・ヴェルヌイユ(四女)、パスカル・ンゾンジ/アンドレ・コフィ(シャルルの父)、サリマタ・カマテ/マドレーヌ・コフィ(シャルルの母)、タチアナ・ロホ/ヴィヴィアン・コフィ(シャルルの妹)
2016年3月19日(土)YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2014年、フランス、97分、日本語字幕/横井和子、http://www.cetera.co.jp/hanamuko/

by Mtonosama | 2016-03-14 20:40 | 映画 | Comments(8)