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フォックスキャッチャー
-2-
FOXCATCHER

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(C)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


こんな大変な事件なのに、どうして全く記憶にないのかなぁ、やばいなぁと、思いつつ、
スクリーンに目を奪われたとのであります。

事件は覚えていなかったけれど、
富めるものも
ストイックな努力家も
一様に抱える生きるということの困難さをあらためて思い知らされました。

ストーリー
マーク・シュルツは1984年のロサンゼルスオリンピックに出場し、
アメリカに金メダルをもたらした選手だ。
だが、彼は壁にぶちあたっていた。
金メダリストとはいえ、レスリングはアメリカではマイナーな競技。
そのスポーツ環境には厳しいものがあった。
彼もまたうら寂しいアパートに独居し、ストイックな日々を送っている。
マークのよりどころは同じくレスリング金メダリストの兄デイヴ。
幼い頃から父親のような存在である。
だが、デイヴは今では妻と二人の子どもに囲まれ幸せな家庭を築いていた。

ある日、マークに一本の電話が。
それは大企業デュポン社の御曹司ジョン・デュポンの代理人からのものだった。
ジョン・デュポンがマークと直接会って話がしたいというのだ。
先方が用意したファーストクラスの飛行機とヘリコプタ―を乗り継ぎ、
広大な敷地に建つデュポン家の豪邸に到着。
ジョンと対面する。

鳥類学者であり、慈善家でもあるデュポン氏の提案は思いがけないものだった。
かつて独立戦争の激戦地であり、その後はキツネ狩りが行われた敷地に、
レスリングのトレーニング施設を作り、氏自らが率いるレスリングチーム
“フォックスキャッチャー”を世界一に導くというのだ。
「ソ連は挙国態勢でレスラーを育てているが、アメリカは違う。君は栄誉を与えられていない」
デュポンの壮大な望みに圧倒され、年俸2万5千ドルという契約を結ぶマーク。
アパートに戻ったマークは兄デイヴにもフォックスキャッチャー入りを誘うが、
デイヴは妻子との今の生活を選ぶ。
生まれて初めて兄と離れ、単身旅立つマーク。

家賃も光熱費も不要の一軒家を宿舎として与えられ、
マークは2ヶ月後に迫った世界大会に向けてトレーニングを開始。見事優勝を果たす。

だが、次第にジョン・デュポンに奇行が目立ち始める。
帰国後の祝勝会で泥酔し、
名馬の育成にのめりこみ自分を顧みない母親への不満を人前でわめきたてる・・・
ふらりとジムに現れ、天井に向けて銃を発砲する・・・
パーティに向うヘリコプターの中でマークにコカインの吸引を強いる・・・
マーク自身もアルコールとドラッグに溺れ、次第に生活が荒れていくのだった。
そして、ある日、ジョン・デュポンがチームの面前でマークを罵ったことから
両者の関係は崩壊する。

そんな折、デイヴが妻子と共にペンシルバニアへ。
デュポンの要請をついに聞きいれたのだ……

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いやはや、こうなるか――
というラスト。
実在の事件ゆえ、皆さま既にご存知のこととは思いますが、
3人の男の性格の違いを声高に叫ぶのではなく、
静かに積み上げるように示していく演出が心にくい。
同時に3人のマッチョマンの演技がすごい。

しかし、人間というのはどれほど極めても、もっと何かがほしいという生きものなのですね。
なんとまあ業の深い存在でありましょうか。






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☆2015年1月25日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

フォックスキャッチャー
監督/べネット・ミラー、脚本/E・マックス・フライ、ダン・ファターマン、製作/ミーガン・エリソン、ベネット・ミラー、ジョン・キリク、アンソニー・ブレグマン、撮影/グレッグ・フレイザー、レスリング・コーディネーター/ジョン・ギウラ、レスリング振付師/イェッセ・ヤンツェン
出演
スティーヴ・カレル/ジョン・デュポン、チャニング・テータム/マーク・シュルツ、マーク・ラファロ/デイヴ・シュルツ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ジャン・デュポン、シエナ・ミラー/ナンシー・シュルツ、アンソニー・マイケル・ホール/ジャック、ガイ・ボイド/ヘンリー・ベック、デイヴ・“ドッグ”・ベネット/ドキュメンタリー制作者
2015年2月14日(土)全国ロードショー
2014年、アメリカ、135分、英語、字幕/稲田嵯裕里、提供/KADOKAWA、ロングライド、配給/ロングライド
http://www.foxcatcher-movie.jp/

by Mtonosama | 2015-01-25 04:16 | 映画 | Comments(2)
フォックスキャッチャー
-1-
FOXCATCHER

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(C)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED.


《事実は小説よりも奇なり》
まさにそれを地でいく映画であります。

1996年1月26日にアメリカで起こった事件です。

よほどボンヤリしていたのか、それとも、レスリングに興味がないからか、
とのはこの事件を覚えていないのですが。

この日、世界的な化学会社デュポン社の創業者一族の息子ジョン・デュポンが
レスリングのオリンピック金メダリストを射殺したという事件です。


デュポン
デュポン(Du Pont)は、アメリカ合衆国の化学会社。デュポン家は、1800年代に黒色火薬工場としてスタートし、世界屈指(世界第3位)の化学会社へと成長(世界最大はBASF)。なおアメリカ国内では英語読みで「デュポント」と発音される。

創業は1802年。資本金は111億3600万USドル。創業者はフランス出身のユグノーでエミグレ(フランス革命後に国外へ逃亡した人々)であるエルテール・イレネー・デュポン (1771-1834) 。メロン財閥、ロックフェラー財閥と並ぶアメリカの三大財閥と称されることもある。
(Wikipediaより)

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そんなすごい会社の御曹司がいったいなぜ?

とは思いますが、
伝統ある会社も、由緒ある一族も、よほどこまめに流れを整えていないと、
不都合な事態になっていくものであります。
あの栄光のハプスブルグ家だって末期にはそうでしたものね。

そんな次第でこの大金持ちのおぼっちゃまも何か問題を抱えていたのでしょうか。

事件は1984年のロスアンゼルス・オリンピックで
金メダルをとったレスリング選手マーク・シュルツに届いた
青天の霹靂ともいえる知らせから始まります。

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デュポン家の御曹司ジョンを演じるのはスティーヴ・カレル。
このシリアスな役からは想像もつかなかったのですが、喜劇俳優です。
そして、ジョン・デュポンから思わぬオファーを受けるレスリング選手
マーク・シュルツはチャニング・テイタム。

そうです。『マジック・マイク』(‘12 スティーヴン・ソダーバーグ監督)で
マッチョな男性ストリッパーを演じた彼。
今回はやはりマッチョなレスリング選手を演じましたが、
筋肉にも明るい筋肉とそうでない筋肉があるということを教えてくれました。
っていうか、筋肉を使って演技のできる稀有な俳優ですね。

更に、もうひとりの重要な人物がマークの兄でやはりレスリング金メダリストの
デイヴ・シュルツです。演じるはマーク・ラファロ。

このマッチョな男たちの静かな絡みが
実際に起こった事件の深刻な薄気味悪さと
恵まれた男の抱える心の暗黒部分と
強い男が秘める脆弱さを
描き出します。

監督はベネット・ミラー。
未だ存命の関係者とも連絡を取り合い、
このミステリアスな作品のメガホンをとりました。

さあ、いったいどんな映画なのでしょうか。
続きは次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆2015年1月22日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

フォックスキャッチャー
監督/べネット・ミラー、脚本/E・マックス・フライ、ダン・ファターマン、製作/ミーガン・エリソン、ベネット・ミラー、ジョン・キリク、アンソニー・ブレグマン、撮影/グレッグ・フレイザー、レスリング・コーディネーター/ジョン・ギウラ、レスリング振付師/イェッセ・ヤンツェン
出演スティーヴ・カレル/ジョン・デュポン、チャニング・テータム/マーク・シュルツ、マーク・ラファロ/デイヴ・シュルツ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ジャン・デュポン、シエナ・ミラー/ナンシー・シュルツ、アンソニー・マイケル・ホール/ジャック、ガイ・ボイド/ヘンリー・ベック、デイヴ・“ドッグ”・ベネット/ドキュメンタリー制作者
2015年2月14日(土)全国ロードショー
2014年、アメリカ、135分、英語、字幕/稲田嵯裕里、提供/KADOKAWA、ロングライド、配給/ロングライド
http://www.foxcatcher-movie.jp/

by Mtonosama | 2015-01-22 06:56 | 映画 | Comments(4)