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殿様の試写室

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ジミーとジョルジュ
心の欠片(かけら)を探して
-2-

JIMMY P.:PSYCHOTHERAPIE OF A PLAINS INDIAN

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(C)2013 Why Not Productions-France 2 Cinema-Orange Studio



前回、当試写室にお立ち寄りくださったお客さまの中には
「う~ん・・・?」と腕を組んで考え込んでてしまわれた方もおられるのではないでしょうか。

実はとのもそうでして、
この映画は戦中戦後を通じて虐げられた両民族の心の闇を
精神分析という両者の言葉のやりとりを通じて描こうとした映画ではないか、
そう、社会派映画ではないか、
と決め込んでいました。

この映画の主人公ジミーのようなアメリカに住む多くのネイティヴ・アメリカンが
兵士として大戦に参加しました。
戦争後遺症に苦しむ兵士たちの問題は第二次世界大戦はじめ
その後の戦争でも社会問題になっていますから。

しかし、観てる内に「ちょっと違うかな」と思えてきました。

さあ、いったいどんなお話なのでしょうか。

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ストーリー
1948年。アメリカ・モンタナ州ブラウニングに住むネイティヴ・アメリカン、
ブラックフット族のジミー・ピカードは第二次大戦から戻って以来、
原因不明の症状に悩まされていた。
同居する姉に連れられカンザス州にある軍の病院に入院する。
しかし、医師たちは病状の原因を探り当てることができず、
精神分析医ジョルジュ・ドゥヴルーにジミーの診断を依頼する。

ハンガリー出身のユダヤ人のジョルジュは人類学者でもあり、
ネイティヴ・アメリカンのモハヴェ族の調査も行っていた。
ジョルジュに期待するメニンガー医師と
はるばるカンザスまでやってきたジョルジュの愛人マドレーヌの見守る中、
彼は初めての患者ジミーと対話を重ねる。
毎日ジミーの話を聞く内に
PTSDと思われていた症状は、彼の幼少期の体験や女性との関係に
影響を受けたものではないかと気づくジョルジュ。
こうして彼はジミーの心に潜む闇に触れることになるのだった…

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出自も経歴も全く違う二人の人間が精神分析という対話を通じて
次第に心を通わせていく様子が40年代の豊かなアメリカを背景に描かれていました。

デプレシャン監督は、これまで多くの社会派映画が犠牲者たちの問題を
掘り下げながら、彼らの恋愛や人間性などを描かないことに困惑していたのだそうです。

そうだったのか。でも、社会派は社会派であり通してもいいような気もするけれど・・・

しかし、ベニチオ・デル・トロって案外若々しいんですよ。
それもその筈まだ40代でした。
ありゃりゃ、マチュー・アマルリックもそうだった。
ああ、こんな風にして自分の歳に気づかされる日々であります。

って、そうじゃなく――

映画を観るとき、自分のスタンスを決めておくことばかり考えていると、
作品の真髄が見えなくなってしまうな、と痛感させられた映画でした。
やはり、素直に鑑賞する気持が一番ということなんでしょうね。






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☆2015年1月19日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ジミーとジョルジュ 心の欠片(かけら)を探して
監督・脚本/アルノー・デプレシャン、共同脚本/ジュリー・ペール、ケント・ジョーンズ、原作/ジョルジュ・ドゥヴルー「夢の分析:或る平原インディアンの精神治療記録」、撮影/ステファーヌ・フォンテーヌ
出演
ベネチオ・デル・トロ/ジミー・ピカード、マチュー・アマルリック/ジョルジュ・ドゥヴルー、ジーナ・マッキー/マドレーヌ、ラリー・パイン/カール・メニンガー医師、ジョゼフ・クロス/ホルト医師
2015年1月10日(土)よりシアターイメージフォーラム他全国順次公開
2013年、フランス、117分
提供/コムストック・グループ、配給/コピアポア・フィルム
http://kokoronokakera.com/

by Mtonosama | 2015-01-19 06:00 | 映画 | Comments(4)