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殿様の試写室

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湾生回家 
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©田澤文化有限公司


とのの故郷は名古屋です。
関東に暮らすようになってからの年月の方が
名古屋にいた日々よりずっと長くなってしまいました。
でも、名古屋が懐かしいです。

名古屋城とかテレビ塔とか味噌煮込みうどん、
丸栄、大名古屋ビルヂングという言葉を聞くとソッコウで反応してしまいます。
小学校がテレビ塔のすぐ下で、
NHK名古屋も東海テレビ(フジテレビ系列)もCBC(TBS系列)もご近所でした。
図工の時間、写生といったらテレビ塔でしたし、
卒業式や入学式などのイベントには必ずどこかのテレビ局が取材に来ていました。

おっと、いけない。
自分の故郷の話じゃなかった。

生まれ故郷となると
老若男女を問わず多弁になってしまうものなのでしょうか。

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ストーリー
清水家で法要が行われている。
清水一成さん(72歳)は花蓮港吉野村生まれの湾生だ。
祖父は日本人移民村の村長を務め、自身は3歳の時に引き揚げたので
台湾の記憶はないが、ルーツを探るため、定期的に花蓮を訪れる。
富永勝さんは88歳。独り暮らしになってしまったが元気なムードメーカー。
かつての友人を探すため、何度も台湾を訪れる。
やっと探し当てたその家にいたのは幼馴染にそっくりの息子。
友人は数ヶ月前に他界したのだという。
松本洽盛さんは花蓮港瑞郷生まれの78歳。
帰国当時は9歳。「自分の家はどこか?」という疑問を解くため、台湾への旅を重ねる。
最後に還る場所は台湾だと心に決めている。
家倉多恵子さん(85歳)は台北に生まれ育ち、女学校のとき花蓮に転校。
彼女は日本人で日本の友人もたくさんいるが、
この日本で暮らす自分を異邦人のように感じている。
ある日、台湾で自分の戸籍を発見する――
中村信子さん(85歳)も台湾に残ることを望んでいた。
日本に戻り、台湾が日本の植民地であったこと、差別や不平等もあったことを知る。
片山清子さんは本作に登場する6人の湾生の中で唯一台湾に残った人。
幼少時に台湾人に預けられ、その後80年間実の母親の居場所を探していた。
今は入院し、体の自由が利かないが、
娘や孫が日本にわたり、母の望みを叶えようとする……

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日本に生まれ育った日本人としての眼で見ると
かつての日本は台湾を植民地としていたので申し訳ないという気持ちがあります。

しかし、そんな日本人を責めるでなく、排除するでなく、
優しく受け入れ、このような映画を作り、
また、鑑賞した若者たちは湾生たちに感動したというのです。

台湾の人々はおおらかで穏やかでした。
本作に登場した湾生たちがこうまで台湾を想うのも納得できます。
とのも台湾へ行った折、
台湾の人々がなぜかつての占領国にこれほど優しい目を向けてくれるのか
不思議に思いました。

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占領される側と占領する側ですから
何事もなかったということはないでしょう。
今はおじいさん、おばあさんでも台湾では子供だったのですから、
良い思い出しかなかったのも頷けます。
でも、作中、台湾の人も訪れた湾生を
ほんとうに懐かしげに受け入れていました。

なによりも台湾でこの映画が作られたことに感動します。

試写室で後ろの座席にいた湾生のおじいさんが
「こんな良い映画はみんなが見なくてはいけないねえ」
とつぶやいていたことをお伝えします。
(おじいさんの声はとても大きかったのでした)





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☆11月10日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございました☆

湾生回家
監督/ホァン・ミンチェン(黄銘正)
出演
富永勝、家倉多恵子、清水一也、松本洽盛、竹中信子、片山清子ほか
11月12日(土)より岩波ホールにてロードショーほか全国順次公開
2015年、台湾、111分、提供/マクザム、ワコー、太秦、配給/太秦、http://wansei.com/

by Mtonosama | 2016-11-10 05:40 | 映画 | Comments(4)