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殿様の試写室

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ポンペイ -2-
POMPEII

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(C)2014 Constantin Film International GmbH and Impact Pictures (POMPEII) Inc.


なにせ殆どの市民が死に絶え当時の目撃談はほとんどない、というポンペイの大惨事。
歴史家が頼るべき文献は、小プリニウスが友人タキトゥスに語った書簡集ぐらいのものだといいます。

となれば、どのような物語にするかは作り手の裁量に任されています。
しかし、大噴火、迫りくる火砕流、地震によってひきおこされた津波。
過去最大のスケールで描かれたスペクタクル映画であることに間違いはありません。

さあ、いったいどんなストーリーなのでありましょう。


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ストーリー
西暦62年。北ブリタニア(現在のイギリス)。
ケルト騎馬民族たちの村をローマ軍が進撃して行った。
彼らが過ぎた後に残ったのは焼きつくされ奪いつくされ殺されつくした村だった。
一人生き残った少年の眼に焼きついたのは虐殺の指揮を執った将校の顔と
ローマ帝国の象徴である鷹の紋章。
かろうじて生き残った少年だったが、彼は奴隷商人に捕えられてしまう。

17年後。西暦79年。ブリタニア州都ロンディニウム。
少年マイロは逞しい青年に成長し、剣闘士(グラディエーター)になっていた。
当時、繁栄していたポンペイは剣闘士を集めており、マイロも買われる。
ポンペイへ向かうマイロ達奴隷集団。
鎖につながれて旅を続ける途中、泥にはまって立ち往生している馬車に出会う。
馬車には、ローマから故郷ポンペイへ向かう途中の有力者の娘カッシアが侍女と乗っていた。
騎馬民族の息子であるマイロは馬が助からないことを瞬時に見てとり、安楽死させるのだった。
マイロの優しさを理解したカッシア。ふたりはこの時、恋に落ちる。

ポンペイ。カッシアは両親の待つ邸宅へ。
邸はローマから視察に訪れる元老院議員コルブスの歓迎準備に沸いていた。
一方、マイロはポンペイのコロシアムに入り、他の剣闘士たちと闘いの訓練を始めるが、
誰とも言葉を交わさない。
皆いずれは殺し合う関係、誰とも友人とはなりえないからだ。
だが、ポンペイ最強の戦士アティカスにだけは不意打ちから命を守ってもらったことで、
友情に似た感情が生まれていた。

宴の夜。マイロたち奴隷も金持ち女の一夜の慰み者として邸宅に呼ばれていた。
ローマから視察に訪れた元老院議員コルヴスはこの邸の令嬢カッシアを呼び寄せる。
だが、彼女はローマ滞在以来しつこくつきまとうコルヴスの求愛をきっぱりと断った。
宴のさなか、大きな地震が発生。興奮した馬たちが騒ぎ始める。
カッシアは馬を落ち着かせるため、マイロを厩へ呼ぶ。
カッシアへの想いから思わず彼女を馬上に引き寄せ、外へと駆けだすマイロ。
しかし、追手を振り切れず、投降。コルヴスの前へ引き出される。
なんと、コルヴスこそ、17年前両親と一族を目の前で惨殺したあの男だった――

カッシアの必死の弁護から死刑だけは免れたコルヴス。
鞭打ちの刑を受け、牢へと戻されるのだった。

翌朝、コロッセウムに引き出されるマイロたち7人の剣闘士。
貴賓席にはコルヴスとカッシアの姿が。
闘技の開始を告げるコルヴスの合図とともに襲いかかる数十人のローマ軍兵士。
しかし、マイロとアティカスの指揮のもと、剣闘士たちは次々に兵士たちを斃してゆく。
だが、多勢に無勢。生き残ったマイロとアティカスの胸に向って数十の弓矢がつがえられた。
コルヴスが親指を下げれば「殺せ」、上げれば「生かせ」のサインとなる。
咄嗟にカッシアがコルヴスより先に親指を上げ、マイロたちは生きながらえる。
怒り心頭に発したコルヴスはカッシアを邸内に幽閉――

その時だった。ベスヴィオ火山が火を噴いたのだ。
空が立ち上る噴煙によって夜のように暗くなり、街に向って火砕流が押し寄せる。
火山弾が逃げ惑う人々の上にふりそそぎ、海が膨れ上がり人々を容赦なく呑み込んでいく。
アティカスと港での再開を約し、カッシアを救い出すため一人向うマイロ。
愛し合う二人の運命やいかに……

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すさまじい火砕流と大きくひき裂かれ人々を呑みこむ大地。
予知もなく、避難誘導もなく、怖ろしい大自然の怒りを前になすすべもない人間。
Visual EffectsことVFXとはたまげたものだなぁ、と感心しきりであります。

ポンペイというとあの石膏の人型を思い浮かべますが、
母は子を守るように抱きしめ、
あるものは救いを求めるように腕をつきだし、
2000年前の姿のまま、保存されています。

自然の怒りの前には善も悪も愛も憎しみも無力なものだなぁ、
と妙に神妙な気分になりながら試写室を後にしました。





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☆6月1日に更新しました。もう6月です。早いものですね。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ポンペイ
監督・製作/ポール・W・S・アンダーソン、脚本/ジャネット・スコット・バチェラー、リー・バチェラー、マイケル・ロバート・ジョンソン、製作/ジェレミー・ボルト、ロバート/クルツァー、ドン・カーモディ、製作総指揮/マルティン・モスコウィッツ、ピーター・シュレッセル、ジョン・ブラウン、撮影監督/グレン・マクファーソンASC,CSC、美術デザイン/ポール・デナム・オースタベリー、衣装デザイン/ウェンディ・パートリッジ、音楽/クリントン・ショーター、VFX監修:デニス・べラルディ、デジタルVFX/ミスター・エックスinc.
出演
キット・ハリントン/マイロ、キャリー=アン・モス/アウレリア、エミリー・ブラウニング/カッシア、アドウェール/アキノエ=アグバエ、サーシャ・ロイズ/プロキュラス、ジャレッド・ハリス/セヴェルス、キーファー・サザーランド/コルヴス、ジェシカ・ルーカス/アリアドネ、カリー・グレアム/ベラトール
6月7日(土)ロードショー
2014年、アメリカ・カナダ・ドイツ合作、カラー、3D・2D、1時間45分、字幕翻訳/林完治、配給/GAGA
http://pompeii.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2014-06-01 05:53 | 映画 | Comments(6)
ポンペイ -1-
POMPEII

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(C)2014 Constantin Film International GmbH and Impact Pictures (POMPEII) Inc.


西暦79年。
およそ2000年前の8月24日正午過ぎ、ヴェスヴィオ火山が大噴火。
一日にしてひとつの都市が火山灰と溶岩の下に埋まってしまいました。

「ローマは一日にしてならず」と習いましたが、
ポンペイは一日で火砕流に押し流され、溶岩に埋まってしまったんですね。


ヴェスヴィオ山(伊: Il monte Vesuvio)は、イタリア・カンパーニア州にある火山。ナポリから東へ約9kmのナポリ湾岸にある。現在は噴火していない。
紀元後79年8月24日の大噴火が有名であり、この時の火砕流でポンペイ市を、土石流でヘルクラネウム(現エルコラーノ)を埋没させた。この噴火について、小プリニウスが伯父大プリニウスが死んだ日の様子を友人タキトゥスに語った書簡がその書簡集に含まれており、その詳細な描写から、ヴェスヴィオ山のように大量の軽石や火山灰を高く噴き上げる大規模な噴火をプリニー式噴火というようになった。以降数十回の噴火を繰り返している。
432年の大噴火の他、1631年12月には79年以来最大の噴火をおこし、約3,000人が死亡した。また1822年には噴煙を14km噴き上げている。最近の噴火は1944年3月22日のもので、サン・セバスティアーノ村を埋没させた。
1880年には山麓から火口まで登山電車(フニコラーレ)の「ヴェズヴィアナ鋼索線」が開通した。これを記念して作られた歌(いわゆるコマーシャルソング)が『フニクリ・フニクラ』である。この登山電車は前述の1944年の噴火で破壊された。(Wikipediaより)

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この古代に起きた大災害を最先端VFXで描き出したのが、本作「ポンペイ」です。
古代の災害でも映画としてはやはりパニック映画の範疇に入るのでしょう。

79年に埋もれたポンペイは
1748年に住宅や公共の建物が再発見され、
1800年代初頭には当時の道を歩きながら保存された建物を研究することができました。
考古学者たちは火山灰の堆積の中から発見された遺体によって形成された空洞から
犠牲者たちの石膏像を作り始め、当時の人々の生活の様子も知ることができるようになりました。
1997年には世界遺産に登録されています。

当時の様子は発掘された色鮮やかな壁画からもわかりますが、
ポンペイの壁画が豊かな色彩を失わなかった秘密は
この街を襲った悲劇にこそあったということです。

西暦79年8月24日、町の北西 10 km にあるヴェスヴィオ火山の噴火により押し寄せた火砕流や有毒ガスが、ポンペイの人々の命を次々と奪っていった。一瞬にして5 メートルの深さに町全体を飲み込んだ火砕流が、当時の人々の生活をそのままの状態で保存した。ポンペイが人々の前にその姿を再び現した18世紀半ばから、発掘は今に至るまで続けられている。地中から次々と現れるローマ時代の遺品の美しさに世界が驚愕したが、その美しさの秘密は実は火砕流堆積物にあった。火山灰を主体とする火砕流堆積物には乾燥剤として用いられるシリカゲルに似た成分が含まれ、湿気を吸収した。この火山灰が町全体を隙間なく埋め尽くしたため、壁画や美術品の劣化が最小限に食い止められたのであった。当時の宗教儀式の様子を描いた壁画。鮮烈な色合いは「ポンペイ・レッド」と呼ばれている。ポンペイの悲劇が皮肉にも古代ローマ帝国の栄華を今に伝えることになった。
(Wikipediaより)

ポンペイというと、当時の人々が燃え尽きてそのまま人がたとなった石膏像が印象的です。
歴史へのロマンを想わせると同時に、
災害の前に無力だった人間への悲哀を感じ、祈りを捧げたくなります。

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監督は「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン。
イギリス北部で子供時代を過ごした監督はローマ帝国の遺跡を目にする機会が多く、
ローマ文明、特にポンペイに非常に関心を持っていたとか。

なるほど、それで主人公のマイロはケルト民族の生き残りという設定なのか。
あ、いけない。また余計なことを。

さてさて一体どんなお話なのでしょうか。
続きは次回までお楽しみに。



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☆5月29日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ポンペイ
監督・製作/ポール・W・S・アンダーソン、脚本/ジャネット・スコット・バチェラー、リー・バチェラー、マイケル・ロバート・ジョンソン、製作/ジェレミー・ボルト、ロバート/クルツァー、ドン・カーモディ、製作総指揮/マルティン・モスコウィッツ、ピーター・シュレッセル、ジョン・ブラウン、撮影監督/グレン・マクファーソンASC,CSC、美術デザイン/ポール・デナム・オースタベリー、衣装デザイン/ウェンディ・パートリッジ、音楽/クリントン・ショーター、VFX監修:デニス・べラルディ、デジタルVFX/ミスター・エックスinc.
出演
キット・ハリントン/マイロ、キャリー=アン・モス/アウレリア、エミリー・ブラウニング/カッシア、アドウェール/アキノエ=アグバエ、サーシャ・ロイズ/プロキュラス、ジャレッド・ハリス/セヴェルス、キーファー・サザーランド/コルヴス、ジェシカ・ルーカス/アリアドネ、カリー・グレアム/ベラトール
6月7日(土)ロードショー
2014年、アメリカ・カナダ・ドイツ合作、カラー、3D・2D、1時間45分、字幕翻訳/林完治、配給/GAGA
http://pompeii.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2014-05-29 05:56 | 映画 | Comments(4)