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殿様の試写室

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(c) 2004 - Rectangle Productions / Leap Films / 1551264 Ontario Inc / Arte France Cinema

クリーンClean

「クリーン」は当試写室で4月に上映した「夏時間の庭」の監督オリヴィエ・アサイヤスの作品です。
主役は「花様年華」(‘00)で、なんとも切なげな女性を演じたマギー・チャン。

しかし、オリヴィエもマギーも前作のイメージを抱いて、本作を観ると
ある意味、期待が裏切られます。

     といっても、以下の程度のことですけれど。

     オリヴィエって音楽好きだったのね。80年代ロックですか!?
     マギー、今っぽいお洋服もとても似合うのね。さすが、ミス香港。
     そうですか!?お二人はご夫婦だった。え?3年で別れた?
     そして、マギーさん、今の彼氏はドイツ人?
  
     ふーん、あのチャイナドレスの儚げなマギーは夢か幻か。
     英語、フランス語、中国語が堪能なマギーに
     またまたドイツ語という新しい言葉が加わるのですね。

     いえいえ、そんな下世話な話はどうでもいいのです。

舞台はカナダ・バンクーバー、パリ。
一人の女性ミュージシャンが、同じくミュージシャンの夫をドラッグ過剰摂取で亡くします。
一人になった彼女は、音楽の他にも、
もうひとつ大切なものがあることを思い出します。

でも、それはドラッグ浸りの彼女の今の生活では絶対に手が届かないもの。
クリーンにならなくては、その手に抱きとめることはできないものなのです。


     《ストーリー》
    少し落ち目のロックスター、リー。
    その妻・エミリーも、歌手としての成功を夢見ていました。
    二人の間にはジェイという男の子がいます。
    でも、ジェイは今、バンクーバーに暮らすリーの両親のもとで育てられています。
    ある晩、エミリーは夫と激しい口論の末、宿泊していたモーテルを飛び出します。
    車の中で夜の港をみつめ一晩過ごし、翌朝戻ってくると
    モーテルの前にはパトカーや警官が。

    リーがドラッグの過剰摂取で息絶えていたのでした。
    その時ヘロインを所持していたエミリーは
    夫の死と向き合うことも許されないまま、逮捕。
    刑務所生活を送ることに。
    「夫をドラッグ漬けにした女」と責めたてられ、家も仕事も失ったエミリー。
    出所後、息子ジェイを預かってくれている舅のアルブレヒトに再会します。
    ところが、彼の口から出た言葉は「ジェイとは距離をおいてほしい」というものでした。

    数週間後、エミリーはモーテル暮らしと縁を切り、
    以前暮らしていたパリに向かいます。
    仕事をみつけ、クリーンになるために。
    
    少しずつまともな生活を送るようになったメアリーに
    サプライジングなニュースが舞い込んできます。それも、ふたつも!
    ひとつは、ロンドンにやってきた舅のアルブレヒトが
    「ジェイと会ってもいい」と言ってきたこと。
    もうひとつは
    彼女の夢だったサンフランシスコでのレコーディングの知らせ。
    だが、そのスケジュールは…

「あれか、これか、どちらかを選びなさい」と二者択一を迫られるのってつらいです。
だって、人間って、あれもこれも欲しいじゃないですか。
究極の選択なんて無理。
そのふたつが人生に必要なら、ふたつとも求めてしまいたい。

確かに「エミリー、ちょっとムシがいいんじゃない?」って
つっこみたくなる部分もあります。
だけど、この映画は20代、30代と勝手をしてきた人間がリセットする物語。
エミリーはムシがいいどころか、すごく頑張ったんです。
若い時ってバカをするものだと思いません?
一生懸命やっていても、周囲からは「あいつバカだな」って言われることもありますし。

     孤立無援のエミリーを支える舅を演じたニック・ノルティが
     とてもいい味を出しています。
     10年位前のニックはゴリゴリの共和党員ってイメージでしたが
     ずいぶん変わりました。
     歳をとることって案外悪くないですね。

気が強い自分勝手なマギー・チャンも
憂いを帯びた母の貌を見せるマギー・チャンも素敵でした。
まさに、アジアの名花です。
いろいろな顔を持つということ。
いろいろな映画を撮れるということ。
この元夫婦、なかなかいいです。

どこかモノトーンで憂愁に充ちた色彩に彩られ
ロックなのに、アンニュイな雰囲気に包まれる映画です。

クリーン
監督・脚本/オリヴィエ・アサイヤス
キャスト
マギー・チャン/エミリー、ニック・ノルティ/アルブレヒト、ベアトリス・ダル/エレナ、ジャンヌ・バリバール/イレーヌ、ジェイムス・デニス/ジェイ
(2004/フランス・イギリス・カナダ/111分/35mm/シネマスコープ/ドルビーSRD)
8月29日(土)シアター・イメージフォーラムにてロードショー
http://www.clean-movie.net/

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by mtonosama | 2009-08-05 13:22 | Comments(13)