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       歴史は女で作られる -2-
                         Lola Montes

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                        ローラ・モンテス(1818-79)。
               退廃の19世紀末をタンブリングウィードのごとく漂泊しながら、
              男から男へと渡り歩いたダンサーにしてクルチザンヌ(高級娼婦)。
                  その恋人はアレクサンドル・デュマ、フランツ・リスト、
           そして、なんとバイエルン国王ルードヴィッヒ1世と、綺羅星のごとくであります。

              そんな華やかな恋に彩られた彼女も今ではしがないサーカスの女芸人。
             団長の口上に導かれるまま、その恋の遍歴をショーにしたてて披露します。
             さあ、美しきクルチザンヌの山あり谷ありの人生と恋の物語の始まりです。

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ストーリー
19世紀のパリ-----ローラ・モンテスは、美しき少女でありました。
母親の恋人ジェームズはローラへの恋情抑えがたく、彼女を連れ出し駈け落ちするのであります。
しかし、その生活は長く続かず、自由な世界へと飛び出したローラ。
男から男への遍歴が始まったのでありました。

おお、ローラ、ローラ。汝は華麗な紅バラか、それとも男の血を吸うヴァンプなのか。
華やかなスキャンダルをまきちらしながらヨーロッパ中をさまようローラ。
作曲家のリストもそんな彼女を愛した一人でありました。
彼は彼女の為にいくつかの歌を作曲し、やがて去って行くのであります。
その後、ローラはロシアへ。
ロシアで金を使い果たし、ドイツにやってまいりましたローラ。
そこで、なんと彼女はバイエルンの国王ルードヴィッヒ1世に接近、誘惑したのであります。
王はたちまちローラの魅力の虜に。
ローラもまたこの王を心から愛し、貞淑な妻のように仕えたのでございます。

しかし、好事魔多し。
国民は彼女の追放を叫び、革命が勃発。
ローラは彼女に想いを寄せるミュンヘン大学の学生に助けられ、城から脱出しました。
学生は2人で新しい人生を築こうとローラをかき口説くのであります。
数々の浮名を流してきた彼女ではございましたが、まだ若い学生の将来を考え、
彼の申し出を断るのでございます。
「おお、ローラ。そんなこと言わないでおくれ」。
若き学生は涙にくれるのでありました。

やがて、旅のサーカスに身を投じたローラ。
その姿を、ニュー・オーリンズの男たちは好奇の目で見守ります。
立板に水を流すような団長の口上が響く中、ステージに据えられた玉座のような椅子に腰をおろし、
かつての恋の女王は静かに座り続けるのでありました……

             と、まあ活弁士ふうにご紹介するなら、こんなことになるのでしょうか。
       祖父の弁士ぶりを一度でも見ていたら、もっとそれらしくできたのではございましょうが、
         とのの生まれたときには祖父はもうとっくに弁士を廃業しておりましたので、
                      インチキ活弁であいすみません。

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 華やかなサーカスのショーの合間に、幕間のようにリストとのラブアフェアやミュンヘン大学の学生との出会い、
                 ルードヴィッヒ1世を籠絡する経緯を織り交ぜた構成。
            それはもうキッチュでありながら、華やかで一瞬たりとも目を離せません。
            こんなに素晴らしいのに、製作陣は構成にも変更を加えたというのですから、
                   オフュルス監督が怒るのも無理はありません。
 映画がもっとも華やかだった時代、華麗な映像美を創り出してくれた監督に大きな拍手を送りたいと思います。

  

                                

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歴史は女で作られる
監督・脚本/マックス・オフュルス
出演
マルティーヌ・キャロル、ピーター・ユスチノフ、アントン・ウォルブルック
映画「歴史は女で作られる」デジタル・リマスター完全復元版
12月23日(金・祝)-1月13日(金)まで3週間限定
渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開
1956年-2009年、フランス、110分、配給/紀伊國屋書店、マーメイドフィルム、配給居力/(社)コミュニティシネマセンター、後援/東京日仏学院、uniFlance Films、協力/アニエス・ベー、ロレアル、http://www.eiganokuni.com/meisaku4-rekishi/

by mtonosama | 2011-12-11 05:57 | 映画 | Comments(12)
       歴史は女で作られる -1-
                         Lola Montes

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       呪われた映画、とまで言われた1955年製作のフランス映画「歴史は女で作られる」。
    昨年2月にはファム@トウキョウで上映されましたが、http://mtonosama.exblog.jp/12875369/
               今回、デジタル・リマスター版で初めて日本公開されます。
       12月23日より1月13日までの3週間限定公開ですので、なにとぞお見逃しなきよう。

監督は「女性映画」の巨匠、マックス・オフュルス。
彼はドイツに生まれ、フランスに帰化した人物。
1902年、もともとはフランス領であるザールブリュッケンに生まれる。本名はマックス・オッペンハイマー。
舞台俳優であったが映画とかかわりを持つようになり、1931年に映画監督としてデビューした。
第二次世界大戦中にフランスへ亡命(フランス国籍を得る)、1941年に渡米。ハリウッドで『風雲児』、『忘れじの面影』などを撮る。
1950年にヨーロッパに戻り、1957年、心臓病のためハンブルクにて死去した。息子マルセル・オフュルスは映画監督、ドキュメンタリー作家としても活躍している。 (Wikipediaより)

              しかし、この映画、なにゆえ呪われた映画といわれるのでしょうか。

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  8億フランの莫大な費用を投じ、総天然色シネマスコープ作品としてつくりあげられた「歴史は女で作られる」。
      監督が巨匠マックス・オフュルス、主演は当代きっての人気女優マルティーヌ・キャロルとあって、
               超大作映画として、企画の段階から大いに期待されていました。
                       ところが、パリの初公開で大コケ。
            焦った製作者たちが、オフュルス監督が休暇で留守にしているのをいいことに、
                    作品をズタズタにカットしてしまったのでした。

                             えーーーっ!

              この事件を知ったジャック・リヴェットとフランソワ・トリュフォーは
 憤るオフュルス監督にインタビューして映画評論誌“カイエ・デュ・シネマ”(‘57 72号)に真相を公開しました。

        そして、この仕打ちで怒り心頭に発していた監督は同年54歳で亡くなってしまったのです。

                      あんまりです!ひどいじゃないですか!
                      これがいわゆる憤死ってやつですよね。
                         憤りながら死ぬなんて・・・・・
                       どれほど無念だったことでしょう。

                  以上、呪われた映画といわれる所以でありますが、
            呪っていいのは、そんなひどい仕打ちを受けたオフュルス監督であり、
                   呪われるべきなのは製作者サイドであります。

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   とはいえ、“呪われた映画”という惹句にそそられて、ほいほい観に出かけたのでありますが-----

                   いったい、なんで、これが大コケしたので?
                  なんですと!?日本でも当たらなかったですと?
                       当時の観客の目は節穴ですかっ。

               と、そこまでえらそーに言える筋合いのものではありませんが、
                   いや、ホント、ファーストシーンの意外性に始まり、
           ラストでは、グーッと襟首つかんで、つかんで、ポイッと突き放す気の持たせ方、
              まさに、年増女の手練手管そのもの。さすが、女性映画の巨匠です。
             最初から最後まで、華麗な色彩と構成に釘付けになってしまいました。

             草葉の陰のオフュルス監督も「おお、おれが撮ったとおりじゃないか!」と
             喜ばれるのは間違いなしでございます。どうぞ無念をお晴らしくださいませ。

         ローラ・モンテスの恋の遍歴を完全復元したデジタル・リマスター版「歴史は女で作られる」。
                          さてさて、どんなお話でしょうか?

                                  

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12月23日(金・祝)-1月13日(金)まで3週間限定!
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1956年-2009年、フランス、110分、配給/紀伊國屋書店、マーメイドフィルム、配給協力/(社)コミュニティシネマセンター、後援/東京日仏学院、uniFlance Films、協力/アニエス・ベー、ロレアル、http://www.eiganokuni.com/meisaku4-rekishi/

by mtonosama | 2011-12-08 06:41 | 映画 | Comments(8)