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殿様の試写室

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タグ:ミア・ワシコウスカ ( 3 ) タグの人気記事


奇跡の2000マイル
-1-
Tracks

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(C)2013 SEE-SAW (TRACKS) HOLDINGS PTY LIMITED, A.P. FACILITIES PTY LIMITED, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, SCREEN NSW AND ADELAIDE FILM FESTIVAL


映画といったらロードムービーでしょう。
最近、旅行をしていないので、その代わりといってはなんですが、
映画で旅気分になろうというとのであります。

『奇跡の2000マイル』。
サンドベージュの砂漠を4頭のラクダと黒い犬と女性が歩いている画像が
強烈に目をひきます。

砂漠に行きたいと思い、チュニジアやモロッコへ想いを馳せていたのに
諸般の事情から行けなくなって早や5年。
そうこうする内にこれまた国際情勢の変転やらISやらで
憧れの北アフリカの砂漠には行けず、このまま朽ち果てていくのか、口惜しや――
と思っていたところへ、砂漠です。ラクダです。
パタパタと半折れの耳を揺らしながら歩く犬です。
もう観るしかありません。

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4頭のラクダと愛犬をお供にオーストラリアの砂漠を横断したのは
桃太郎ならぬロビン・デヴィッドソンというオーストラリア人女性。
実話です。

ロビン・デヴィッドソン
オーストラリア・クイーンズランド州の牧場に生まれ。
クイーンズランド大学で動物学、哲学、日本語を、シドニー音楽学校でピアノを学んだ。
1970年代半ばにアリス・スプリングスに赴き、西海岸までラクダと共にでかける旅の準備に着手。
1977年初めに同地を出発し、195日後に西海岸に到達。
この旅の物語はナショナル・ジオグラフィック誌など世界中の雑誌で紹介され、
1981年には回顧録「TRACKS」を発表。
欧米各国でベストセラーとなった本書はブラインド・ソサエティ賞や
トーマス・クック・トラベル・ブック賞を受賞。

1980~86年にはさまざまな場所を旅し、数多くの雑誌や新聞に寄稿。
その後はエッセイ集「Travelling Light」、小説「Ancestors」、北西インドの旅行記「Desert Places」を
発表するとともに映画脚本の執筆や国際機関での講義などを実施。
2000年代から現在にかけて現代の遊牧民の生活に関するリサーチに情熱を注いでいる。

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なぜ、ラクダなのか。
まず、その着想がユニークなんです。
どうしてこんなとてつもないことを想いついたのかという位、変わっています。

時代は70年代。
歳の頃は24~5。都会暮らしの女子ならば、お洒落や仕事に一生懸命なお年頃です。
でも、主人公のロビンはきっとなにかが物足りなかったのでありましょう。
そして、猛烈に旅に出たいと思ったのでありましょう。
都会からオーストラリア中央部のアリス・スプリングスへとやってきました。

彼女はオーストラリア西部の砂漠を約3000キロ、
インド洋まで横断するという旅を計画していたのです。
それも飛行機やジープを利用してではなく、
自分の足で歩いて横断する――
砂漠をつっきるのならラクダの背に揺られて行けばいいのに、と思うのですが。

彼女のプランは1日あたり約32キロのペースで
3000キロの行程をあくまでも歩き通すというもの。
ラクダはそのために必要なテントや食糧を運ぶのに不可欠だったのです。

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冒険の様子はナショナル・ジオグラフィックで報じられ大反響を呼びました。
彼女自身も回顧録「TRACKS」を出版。
それは10ヶ国語以上の言語に翻訳されベストセラーになりました。

1981年の発売以来、当然、何度も映画化の話が持ち上がりました。
今回いよいよ実現。本作を監督するのはジョン・カラン。
そして、主人公ロビン・デヴィッドソンを演じたのはミア・ワシコウスカです。
砂漠の強烈なUVもなんのその、顔の皮膚がボロボロになっての大熱演でした。

アリス・スプリングからエアーズロックを経て、インド洋へと至る3000キロ。
さあ、どんな旅が待っているのでしょうか。

続きは次回まで。
乞うご期待でございます。



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奇跡の2000マイル
監督/ジョン・カラン、製作/ミール・シャーマン、イアン・カニング、脚本/マリオン・ネルソン、原作/ロビン・デヴィッドソン
出演
ミア・ワシコウスカ/ロビン・デヴィッドソン、アダム・ドライバー/リック・スモーラン、ライナー・ボック/クルト・ポセル、ローリー・ミンツマ/ミスター・エディ、ジョン・フラウス/サリー、ロバート・コールビー/ポップ、ティム・ロジャース/グレンデル
7月18日(土)有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2013年、オーストラリア、112分、配給/ブロードメディア・スタジオ

by Mtonosama | 2015-07-12 05:49 | 映画 | Comments(6)
イノセントガーデン -2-
Stoker

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(C) 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.


冒頭、先端が鋭く尖った単子葉類イネ科の丈高い草が生い茂り、
ザワザワと風に揺れる様子が不安をそそります。
無限地獄、尖端恐怖症・・・・・
ゾゾーッ・・・・・
静かな薄気味悪さに捉えられてしまいました。

なにかを予感させるオープニング。
ここで、はまります。ドキドキします。

とのの場合、映像でガツンといってしまった場合、
音楽はとりたててその存在を意識することはありません。
すいません。クリント・マンセルさん。
「ブラック・スワン」でも散々こわがらせてもらっていながら、なんて失礼な言い草でしょう。
ま、それは違和感なく映像と一体化しているということでしょうね。

さあ、一体どんなお話なのでしょうか。


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ストーリー
18歳の誕生日を迎えた日、
インディア・ストーカーは丘の上にある邸宅の庭で探し物をしていた。
毎年、誕生日には邸内のどこかにプレゼントの靴が隠されているのだが、
その日、庭の樹上に見つけた箱の中には1本の鍵が入っていただけだった。
そして、同じ日、父リチャードが急死した。

「リチャードは何のためにあんな遠くまで行ったの?」
「車ごと橋から落ちるなんておかしいわ」
父の死についてひそひそと交わされる会話を聞きながら、
孤独なインディアはたった一人の理解者である父を失ってしまった喪失感にうちひしがれていた。

葬儀の日、長い間、旅をしていたという叔父のチャーリーが現れ、参列者を驚かせる。
その日から彼はストーカー家に滞在することになる。

翌日、インディアは長年ストーカー家に勤めるマクガーリック夫人が
チャーリーを何やら責めているのを見かける。
だが、なぜか夫人はその日の内に姿を消した。

インディアと心を通わせない母エヴィは亡夫・リチャードとの仲も冷え切っていた。
その母がチャーリーと楽しげに買い物に出かけるのを冷めた目で見送ったインディアは
2人の留守中に彼のバッグを探ってみると、そこにインディアへのプレゼントと同じ箱があった。

おしゃれで、ガーデニングや料理もこなし、フランス語もテニスもうまい。
そんな完璧なチャーリーに「あなたは何が望みなの?」と訊ねるインディア。
「君と友だちになりたいんだ」
「わたしたちは家族だわ」

ある日、遠方から弔問に訪れた大叔母のジンがチャーリーを見て動揺する。
ディナーでエヴィになにか話したそうにするが冷たくあしらわれ、ホテルへ帰る。
そして、彼女もそのまま姿を消してしまった。

自分と同じように独特な感性を持つチャーリーに共鳴し始めるインディア。
だが、同時に彼が抱える過去にも疑問を抱き始めるのだった……


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ミステリー映画のオープニングでがっつりつかまってしまう場合、
そのラストでしゅーっとしぼんで、その竜頭蛇尾ぶりにがっかりすることがままあります。

しかし、本作は最後までひっぱられました。
日中のはずなのに薄暮のような影を予感させる暗さ。
人が群れているのに、なぜかそれは親和感のない集合体であったり。
そして、自らの心と感覚の食い違いに居心地の悪さを感じていた少女が、
叔父の登場によって真実の自分に気付かされる――

少女から大人に変わるその短い期間を、巧妙に繰りこまれた映像が象徴的に描いていきます。

〈少女から大人へ〉から、
♪大人の階段のぼる 君はまだシンデレラさ♪(「想い出がいっぱい」)
なんて歌詞を連想した方もおいででしょうが(あ、自分だけか?)、はっきり言って、違います。

イノセントな少女がこんな大人に変わっていくとは、ブルル、怖いです。
内側から浸み出てくるような変貌の様を見せてくれたミア・ワシコウスカ、すごいです。





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☆5月20日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

イノセントガーデン
監督/パク・チャヌク、脚本/ウェントワース・ミラー、製作/リドリー・スコット、トニー・スコット、マイケル・コスティガン、製作総指揮/スティーヴン・レイルズ、マーク・ロイバル、撮影監督/チョン・ジョンフン、プロダクション・デザイナー/テレーズ・デプレス、音楽/クリント・マンセル
出演
ミア・ワシコウスカ/インディア・ストーカー、マシュー・グード/チャールズ・ストーカー(チャーリー)、ダーモット・マローニー/リチャード・ストーカー、ジャッキー・ウィーヴァー/グウェンドリン・ストーカー(ジン大叔母)、ニコール・キッドマン/イヴリン・ストーカー(エヴィ)、フィリス・サマーヴィル/マクガーリック夫人、オールでん・エアエンライク/ホイップ、ルーカス・ティル/ピッツ、ラルフ・ブラウン/保安官、ジュディット・ゴドレーシュ/ジャクィン医師
5月31日(金)TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
2012年、アメリカ映画、99分、配給/20世紀フォックス映画
http://www.foxmovies.jp/innocent-garden/

by Mtonosama | 2013-05-20 06:55 | 映画 | Comments(6)
イノセントガーデン -1-
Stoker

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(C) 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.


ある映画で感動させてくれたアジアの監督が、
全く違う印象の作品をハリウッドで撮り、そして瞠目させてくれました。

パク・チャヌク監督です。

1963年、韓国ソウル生まれ。映画監督、脚本家、プロデューサー。
ソガン大学哲学科在学中に映画クラブを設立し、映画評論に取り組みました。
そして、2000年、「JSA」で当時の韓国歴代最高の興行成績を記録。

もう13年も前のことになるんですね。
この映画「JSA」を観たとのはびっくりしました。

「JSA」
38度線板門店にある共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件。
生き残った南北の兵士たちはなぜか互いに異なる陳述を繰り返す・・・・・

まだ若かったイ・ビョンホンも初々しいですが、
なによりほぼリアルタイムで韓国と北の隣国が抱える重い状況を
このように優れたエンタテインメントに仕立て、
なおかつ感動させてくれる監督には本当に驚かされました。

「JSA」以後も「オールド・ボーイ」(‘03)でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ、
「親切なクムジャさん」(‘05)ではヴェネツィア映画祭のコンペ部門で受賞、
ヨーロッパ映画祭にノミネートされ、‘09年「渇き」でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞。
‘11年、全編をアイフォンで撮影した短編「Paranmanjang」で
ベルリン国際映画祭金熊賞(短編部門)を受賞するなど、その活躍の世界は韓国にとどまりません。

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というわけで、パク・チャヌク監督、
本作「イノセントガーデン」ではハリウッドでメガフォンをとることになりました。
出演は「アリス・イン・ワンダーランド」(‘10)「ジェーン・エア」(’11)「アルバート氏の人生」(‘11)等で
強い印象を残したミア・ワシコウスカ。
そして、ご存知ニコール・キッドマン、という大物スターです。

舞台はアメリカ南部(多分)、時代は現代ではありますが、その年代を特定することはできません。

きわめて鋭敏な感覚を持つインディア・ストーカーという少女を主人公にした
若干ホラーの薫りも漂わせたミステリーです。
う~、ドキドキ――

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この作品は一冊の匿名の脚本から生まれました。
なにやら秘密めいたその脚本。
プロデューサーのマイケル・コスティガンにその存在を教えたハリウッドのエージェント、
彼女は脚本家の名前がテッド・フォークであるということしか明かしません。
しかし、後に、TVシリーズ「プリズン・ブレイク」の主演俳優ウェントワース・ミラーだったことがわかりました。
しかもこの人気俳優が8年もかけて書いた初めての脚本。
テッド・フォークというのは彼の愛犬の名前からとったペンネームでした。
なぜ犬の名前を使ったかというと、俳優が書いた脚本、という先入観を恐れたからなんだそうです。
「俳優がお遊びで書いたものじゃないぞっ!」と強調したかったんでしょうね。

限られた狭い地域、ごく短期間のできごと、そして、僅かな登場人物。
その数少ない登場人物もすぐに姿を消すのですからね(おっと、それは内緒でした)。
かなりの自信作なのでしょう。

さあ、パク監督。このいわくつきの脚本をどう料理するのでしょうか?
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆5月17日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

イノセントガーデン
監督/パク・チャヌク、脚本/ウェントワース・ミラー、製作/リドリー・スコット、トニー・スコット、マイケル・コスティガン、製作総指揮/スティーヴン・レイルズ、マーク・ロイバル、撮影監督/チョン・ジョンフン、プロダクション・デザイナー/テレーズ・デプレス、音楽/クリント・マンセル
出演
ミア・ワシコウスカ/インディア・ストーカー、マシュー・グード/チャールズ・ストーカー(チャーリー)、ダーモット・マローニー/リチャード・ストーカー、ジャッキー・ウィーヴァー/グウェンドリン・ストーカー(ジン大叔母)、ニコール・キッドマン/イヴリン・ストーカー(エヴィ)、フィリス・サマーヴィル/マクガーリック夫人、オールでん・エアエンライク/ホイップ、ルーカス・ティル/ピッツ、ラルフ・ブラウン/保安官、ジュディット・ゴドレーシュ/ジャクィン医師
5月31日(金)TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
2012年、アメリカ映画、99分、配給/20世紀フォックス映画
http://www.foxmovies.jp/innocent-garden/

by Mtonosama | 2013-05-17 06:30 | 映画 | Comments(4)