ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

タグ:ミラクルツィンズ ( 1 ) タグの人気記事

ミラクルツインズ -2-
THE POWER OF TWO

f0165567_6575410.jpg

©Twin Triumph Productions.LLC

前回、長々と病気や臓器移植の引用をしてしまいました。
誰でも病気にはなるし、臓器移植も他人事とはいえないのではありますが、
できれば、あまり目にしたくはない現実です。
でも、なぜかこの映画を観てしまったとのです。

彼女たちが日系アメリカ人だったからでしょうか。
その賢そうで、思慮深い顔立ちに魅かれてしまったからでしょうか。
あるいは、自分自身、生きることに憶病になっていたからでしょうか――

アナベル・万里子さんとイサベル・百合子さんは
1972年に日本人の母親とドイツ人の父親の間に生まれた一卵性双生児です。
彼女たちは生まれた時から嚢胞(のうほう)性(せい)繊維症(せんいしょう)という肺の難病を抱えていました。
幼い時から毎日苦しい治療をしながら、成長し、名門スタンフォード大学を卒業。
カウンセラーとして働いてきました。
治療を重ね、胸が苦しい時には背中をたたいてもらいながら、肺に溜まった粘液を排出し、
同病の患者たちとのキャンプで励まし合いながら成長したふたりでしたが、
ある日、とうとう肺が機能しなくなる日が来ました。
そして、それぞれ両肺の移植を受けたのです。

f0165567_732662.jpg

映画は水泳大会で見事に泳ぎ抜くふたりの姿から始まります。
その大会は移植手術を受けた人たちのものです。
背中や腹部に大きな傷跡のある人々が力強く泳いでいます。
スウィマー・とのはここにも魅かれました。

映画は、更に彼女たちの家族、臓器移植によってつながったドナーの家族たちのコメント、
彼女たちの母親の国である日本での取材などから構成され、
(そこでは、父・河野洋平氏に生体肝移植を行った河野太郎氏へのインタビューも行われています)
医療分野に限らない様々な角度から、臓器移植の意味を伝えています。

「ミラクルツインズ」という邦題、
2000年にアナベルが両肺の移植に成功し、
2004年にはイサベルも両肺移植に成功、
2007年にはアナベルの移植した肺が拒絶反応を起こし、再移植を行い、成功。
その結果、ふたりは水泳や登山もするまで回復できたこと――
映画では、そんな“奇跡”が描かれています。

大変な病気を抱えながら、
いつも穏やかな笑顔を絶やさない彼女たちが前向きでいられるのは何故なんでしょう。

f0165567_77363.jpg

アナベルが言っています。
「ネガティヴな態度でいては、自分と周囲の人々を苦しめることになってしまいます。
病気であっても人生を楽しむことはできるし、
病の経験を成長するチャンスとして使えばいいのです」


イサベルも言っています。
「私は今までもっと効果のある薬ができるという希望、
移植後にはもっと良い人生があるという希望を持って生きてきました。
さらには愛する者に囲まれて安らかに死ぬという希望も持っているので、
それが人生のバネになっています。
ポジティヴでいることは辛いことを見てみぬふりをすることとは違います。
ネガティヴな感情を経験しなければ、ポジティヴになることを学べません」


死ぬことをも希望として語ることのできるイサベルってすごいな、と思いました。

幼い頃も、少女時代も、穏やかで楽しそうな顔をしていた彼女たちですが、
きっと発作に苦しむときには何度ももう死ぬかもしれないと思ったことでしょう。

彼女たちがシャボン玉を吹いているシーンがあります。
なんかわざとらしくて好きじゃないな、と思いましたが、
実は、シャボン玉を吹くということは彼女たちが呼吸できることの象徴的な行為でした。

カメラの前で傷跡を見せ、胸をさらした彼女たちは
まずは自分たちの体験を示すことによって、臓器移植について知ってほしいと考えています。

苦しいときに苦しい顔をしても苦しさは消えていかないのだったら、
笑っていた方がいいですよね。病気に限らず、どんなときにでもあてはまることかも。






今日もポチッとお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆11月9日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ミラクルツインズ
監督・プロデューサー/マーク・スモロウィッツ、プロデューサー/アンドリュー・バーンズ
出演
アナベル・ステンツェル、イザベル・ステンツェル・バーンズ
11月10日(土)渋谷アップリンク他にてロードショー
2011年、アメリカ・日本、94分、協力/社団法人臓器移植ネットワーク
http://www.uplink.co.jp/miracletwins/

by Mtonosama | 2012-11-09 07:13 | 映画 | Comments(6)