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         抵抗 死刑囚の手記より -1-
un Condamné à mort s’ ést échappé ou le Vent
souffle où il veut


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© 1956 GAUMONT / NOUVELLES ÉDITIONS DE FILMS


岩波ホールで上映される『抵抗と人間』をテーマにしたレジスタンス映画・第2弾!
「抵抗 死刑囚の手記より」です。
前回の「海の沈黙」同様、岩波ホールをさしおいて当試写室からお送りいたします。

原題“un Condamné à mort s’ ést échappé ou le Vent souffle où il veut”は
「ひとりの死刑囚が逃げた、あるいは風は自らの望むところに吹く」
という意味だそうです。

「風は自らの望むところに吹く」は『ヨハネによる福音書』から引用された章句。
最後の最後は運任せみたいなニュアンスでしょうか。
一生懸命、努力すれば神様がなんとかしてくれるさ、みたいな。

邦題に「死刑囚の手記より」とあるように
本作は文芸誌「フィガロ・リテレール」1954年11月20日号に掲載され
その後、単行本にもなったアンドレ・ドゥヴィニー少佐の手記がもとになっています。

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監督はロベール・ブレッソン。
この作品が5作品目にあたる映画作家です。
彼もまた約1年間ドイツ軍の捕虜になっていたことがあり
収容中に知り合った司祭に映画制作を依頼され
終戦後「罪の天使たち」を撮影。
この作品で職業俳優を一切使わないというブレッソン流の
演出を確立しました。
彼は出演者を俳優とは呼ばず《モデル》と呼んだそうです。
寡作ではありましたが、数年おきに作品を発表し
1999年98歳で亡くなりました。(Wikipediaより)




モデル…
洋服のモデルは洋服を目立たせないといけませんよね。
じゃ、映画のモデルは主役のおかれた状況をきわだたせて見せるということでしょうか。
ということは、監督の考えを体現する道具であることが要求されるわけです。
モデルには素直さと同時に、深い理解力も必要とされます。
演技するのではなく、カメラの前で、行動すること、存在することが
そのままパルチザンになっていなければならないのですね。

その映画論にはちょっと理屈っぽいところもあるブレッソン監督ですが
「抵抗 死刑囚の手記より」はすごい映画でした。
こんなことを言っていいなら、ものすごくおもしろい映画でした。

ジャン=リュック・ゴダールはこの映画を観て
「ドストエフスキーがロシア小説であり、モーツァルトがドイツ音楽であるように
ブレッソンはフランス映画である」

と称賛したのだそうです。
さすが、ゴダール監督。かっこいいことを言ってくれます。

日本でも高い評価を得てきたブレッソン監督。
1969年には「ジャンヌ・ダルク裁判」(‘62製作)
1970年「バルタザールどこへ行く」(’66製作)
が日本アート・シアター・ギルド(ATG)で公開されています。
1957年に日本で初めて公開され、しかもヒットした彼の作品が他ならぬこの「抵抗」。
当時は「抵抗」の2文字だけで、それも《レジスタンス》と読ませたのだそうです。
時代を感じますね。

さあ、どんな映画なのでしょう。
どうぞ後編までお待ちください。

To be continued.
  
抵抗 死刑囚の手記より
監督・脚本/ロベール・ブレッソン、原作/アンドレ・ドヴィニー、
撮影/レオンス=アンリ・ビュレル、美術/ピエール・シャルボニエ、編集/レイモン・ラミ、製作/ゴーモン、製作総指揮/ジャン・テュイエ、アラン・ポワール
出演
フランソワ・ルテリエ/フォンテーヌ、ロジェ・トレルヌ/テリー、シャルル・ル・クランシュ/フランソワ・ジョスト
3月20日(土)より、岩波ホール他でロードショー
1956年、97分、モノクロ、フランス映画、配給/クレストインターナショナル
公式サイト:http://www.crest-inter.co.jp/selection/index.html


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by mtonosama | 2010-01-28 05:58 | Comments(11)