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殿様の試写室

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タグ:ヨナス・ヨナソン ( 1 ) タグの人気記事

100歳の華麗なる冒険
 -2-
THE 100 YEAR OLD MAN

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(C)NICE FLX PICTURES 2013. All Rights Reserved


150歳のとのには92歳のボーイフレンドがいました。
残念ながら6年前に亡くなってしまいましたが――
歳も近いので、いろいろ悩みごとを相談したりもしました。
ところが、この方、何を話しても笑い飛ばしておしまいになるのです。
最初は「なにさ」と思ったりもしましたが、
「ふんふん、これが歳をとるということか。なんでも達観できるようになるのだなぁ」
と感心したものであります。

本作でも達観したマイペースのおじいさんの活躍に
ハラハラさせられつつもお楽しみいただけると思いますよ。

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ストーリー
スウェーデンの田舎町の老人ホームからひとりのおじいさんが姿を消した。
彼の名はアラン・カールソン。
まさにその日が100歳の誕生日。
職員総出でパーティの準備をしている真っ最中に、窓から抜け出したのだ。

駅までやってきたアランはポケットの有り金をはたいて
一番早く出発するバスの切符を購入。
そして、駅のトイレで偶然出会った若造のギャングに持たされた大きなスーツケースを返さないまま、
来合わせたバスに乗り込んだ。

ロシア革命からスペイン内戦(1917~1939)
1900年代生まれのアランの人生は幼い頃から波乱万丈。
共産主義者の父親はロシア革命に憧れてモスクワに行き、ひと騒動起こして処刑され、母も病死。
母の最期の言葉は「考えても無駄。人生はなるようにしかならないからね」。
これが今後のアランの人生を決定づける人生訓になった。
天涯孤独のアランは独学で爆薬の研究に没頭。
ある日、通りすがりの男性を爆死させてしまう。
そのまま精神病院に送られ、病院で成長したアランは工場に就職。
そこで知り合った反ファシズムに燃える男に誘われるまま、
スペイン内戦に義勇兵として参加、スペイン各地を転戦しながらいくつもの橋を爆破した。
大好きな爆薬三昧の日々だったが、突然、戦争に嫌気がさし、出国を決意。
そこへ通りかかったフランコ総統を爆弾から偶然救うことになる。
アラン、彼が何者なのかさえ知らなかったのだが・・・

現在
とあるバス停に降りたアラン。そこで彼はユーリウスという70歳の男性と意気投合。
アクアビットを飲み交わし、気炎を上げているところへスーツケースを取り戻そうと
いきり立った若造ギャングが追いついた。ユーリウスの首を絞め、危機一髪。
それをアラン、背後からハンマーでブン殴った。
とりあえず冷凍室にギャングを放り込み、問題のスーツケースをこじ開けてみると、
なんと5000万クローナ(約7億5千万円)もの大金が!
哀れ、翌朝、冷凍室のギャングは凍え死んでいた。
ギャングの死体を運び、あてのない旅に出たアランとユーリウス。
死体はアフリカ行き貨物船の積み荷の中に隠し、
ベニーという気の弱いインテリ青年の車をヒッチハイク。
スーツケースを持って3人が行きついたのは緑豊かな小さな村だった。
そこにはソーニャという象と暮らすグニラという女性がいた。

その頃、アラン失踪の通報を受けたア―ロンソン刑事がラジオ出演し、
目撃情報を募ったため、「100歳の老人が行方不明!」のニュースはスウェーデン中に拡がった。
さらに、もうひとつの騒ぎが。
5000万クローナをなんとしても取り戻さなくてはならないギャングが死にもの狂いで
スーツケースを探していた・・・

第二次世界大戦から東西冷戦時代(1939~1989)
アランはスペインからアメリカへ。
世界最大の新型爆弾を造るというマンハッタン計画に興味を持ち、
ロス・アラモス国立研究所に雑用係として就職。
そこで彼が爆発物についてお得意の知識を披露した相手はこともあろうに原爆の最終工程
に頭をひねっていたロバート・オッペンハイマー博士だった。
原爆成功に感謝したトルーマン副大統領から記念のライターを贈られスウェーデンに帰国したアラン。
政府から歓待を受ける。
そこへ接近してきたのがソ連の物理学者ポポフ。
そのまま潜水艦に乗せられ、アランはクレムリンへ。
時はあたかも冷戦時代。
アメリカに対抗するため、核爆弾の製造をもくろむスターリンと対面したアラン。
ところがアランときたらウォッカを呑み過ぎ、失言。
強制収容所送りになってしまった・・・

現在
象のソーニャのいる小さな村で家族のように親しくなったアラン、ユーリウス、ベニー、グニラ。
4人はソーニャも連れて大きなトレーラーで旅立つことに。
激動の20世紀を生き抜いてきたアランは警察やギャングの追跡もおかまいなし。
さあ、4人と1頭は一体どこへ向かうのだろうか……

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いやはや荒唐無稽なお話ではありますが、ゆったりマイペースな老人力に脱力しつつ、
楽しめる映画です。
ま、原爆のくだりには笑えませんが――

スウェーデン映画といえば、思い浮かべるのはイングマール・ベルイマン監督(1918~2007)。
あの痛みすら感じる重厚で深刻な作品を観ていたため、
本作のように脱力系の映画に出会えるとは意外でありました。
さすが、北欧系の底力であります。





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☆10月15日に更新しました。いつも応援してくださって感謝感激です☆

100歳の華麗なる冒険
監督/フェリックス・ハーングレン、脚本/フェリックス・ハーングレン、ハンス・イングマンソン、原作/ヨナス・ヨナソン(「窓から逃げた老人」西村書店刊)、製作/マルテ・フォルセル、フェリックス・・ハーングレン、ヘンリック・ヤンソン=シュヴァイツァー、パトリック・ネボウト、撮影/ゴラン・ハルベルグ
出演
ロバート・グスタフソン/アラン・カールソン、イヴァル・ヴィクランデル/ユーリウス・ヨンソン、ダヴィド・ヴィバーグ/ベニー、ミア・シュリンゲル/グニラ、イエンス・フルテン/イエッダン、アラン・フォード/ピム、ラルフ・カールソン/ア―ロンソン警部主任、ビアンカ・クルセイロ/カラカス、スヴェン・ローン/ヒンケン、グスタフ・デニオフ/リッキー、ヴィクトール・フリーベルグ/警察本部長、ダヴィド・シャックルトン/ヘルベルト・アインシュタイン、コルド・ロサダ/フランコ将軍、アルギラダス・ロムアルドス/ヨシフ・スターリン、ケリー・シェール/ハリー・S・トルーマン、シギタス・ラッキーズ/ミハイル・ゴルバチョフ、キース・チャンター/ロナルド・レーガン、フィリップ・ロッシュ/ロバート・オッペンハイマー
11月8日(土)新宿ピカデリーほか、全国ロードショー
2013年、スウェーデン、115分、カラー、スウェーデン語・英語・露語ほか、後援/スウェーデン大使館、配給/ロングライド
http://www.100sai-movie.jp/

by Mtonosama | 2014-10-15 06:00 | 映画 | Comments(9)