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ラスト・タンゴ
-2-
Un tango más

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(C) WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion


タンゴが生まれたのは1860年頃のこと。
その頃、「タンゴ」という言葉は一般社会から反感を持たれる場所で踊られる
荒々しく即興的なダンスのスタイルの呼び名だったそうです。

それが、今では無形文化遺産に認定(‘09)されました。

1910年代にはヴァイオリン、ピアノ、コントラバス、バンドネオンによる
今日に伝わるタンゴ楽団のサウンドが確立。
タンゴはダンス・音楽・歌・詩のすべてで大発展し、
アルゼンチン、ウルグアイ両国の文化を代表するジャンルになっています。

愛と憎しみと苦しみ
すべてが妖艶なステップや激しいリズムに刻まれ、昇華していきます。

はい、こればっかりは観ないと始まりません。

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ストーリー
ブエノスアイレスの夜。
2台の車が走っている。
タクシーの後部座席に座るのはマリア・ニエベス、80歳。
真っ赤なショートヘア、細く描かれた眉。
紫煙をくゆらせながら車窓からの夜景を眺めている。
もう1台にはフアン・カルロス・コペス83歳が自らハンドルを握る。
タンゴに革命を起こし、今なお現役でステージに立つ男だ。
ビシッとスーツを着こなし、鋭い視線で周囲を睥睨する。

二人は世界中で喝采を浴びたタンゴダンサー。
出会ったのはマリアが14歳、フアンが17歳の時だった。

出会いが二人を最高のダンスパートナーにし、最高の恋人に変えた。
タンゴ・ブームに沸くブエノスアイレスの街で踊る二人。
だが、ブームはあっけなく去っていった。
フアンは仲間を集め、ショー形式のタンゴで公演する。
マリアもステージに立つが、
他のショーダンサーに目移りするフアンが気になってならない。

二人はアメリカ公演に旅立つ。
金もなく辛い日々が続く中、
小さな卓子の上で踊る二人のタンゴが大評判を呼ぶ。
ツアーも成功を収め、二人はラスベガスで結婚式を挙げた。

温かな家庭を夢見るマリア。
野心に燃えるフアン。

4年後大盛況だったショーのブームは終わる。
追い詰められたフアンを救い出したのはマリアではなく
20歳も若いミリアムだった。
娘も生まれていた。
だが、マリアは怒りと憎しみと悔しさが沸き返る心に蓋をして
フアンとタンゴを踊り続けた――

二人はブロードウエイで公演した「タンゴ・アルヘンティーノ」で
最高のペアとして伝説を残したが、
心は離れたままで踊り続けるのだった。

そして、1997年の日本公演を最後にコンビを解消する……

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嗚呼、この二人ときたら
争うかのように、また、エロティックなまでに
絡み合い、ステップを刻むアルゼンチン・タンゴの
あの妖艶さ、激しさそのままのような人生ではありませんか。

この二人の若い姿を現在のダンサーたちが再現します。

若いダンサーも美しいけれど
いまやレジェンドを化した老いたマリアとフアンの人生の方に
心を動かされるのは
当方、酸いも甘いも嚙み分ける150歳というお年頃になったからでしょうか。






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ラスト・タンゴ
監督・脚本/ヘルマン・クラル、製作/ニルス・ドゥンカー、ディーター・ホレス、ヘルマン・クラル、製作総指揮/ヴィム・ヴェンダース、ロドリゴ・フュルト、ヤコブ・アブラハムソン、撮影/ヨー・ハイム(ドイツ撮影監督協会)、フェリックス・モンティ(アルゼンチン撮影監督協会)、音楽/ルイス・ボルダ、セステート・マジョール、ゲルト・バウマン、美術/マティアス・マルティネス、振付/メリーナ・ブルフマン、レオナルド・クエジョ、サブリナ&ルベン・べリス、ブレンダ・アンヒエル
出演
マリア・ニエベス、フアン・カルロス・コペス、パブロ・ベロン/フアン・カルロス・コペス(壮年時代)、アレハンドラ・グティ/マリア・ニエベス(壮年時代)、フアン・マリシア/ファン・カルロス・コペス(青年時代)、アジェレン・アルバレス/マリア・ニエベス(青年時代)
7月9日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
2015年、ドイツ・アルゼンチン、85分、後援/アルゼンチン大使館、セルバンテス文化センター東京、提供/ニューセレクト、配給/アルバトロス・フィルム、http://last-tango-movie.com/

by Mtonosama | 2016-06-27 05:52 | 映画 | Comments(12)

ラスト・タンゴ
-1-
Un tango más

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(C) WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion


男と女が存在するのは
ダンスをするため
踊りをせんとや生まれけむ、であります。
あ、「遊びをせんとや生まれけむ」でしたっけ?。

セクシーとか官能的という言葉は
このダンスのためにあるのでしょうね。

そう、アルゼンチン・タンゴです。

本作はアルゼンチンで語り継がれる伝説のタンゴ・ダンサー
マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペス
の半生を切り取ったドキュメンタリーです。

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いえ、ドキュメンタリーといっていいのでしょうか。
実物の老マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペス
そして、彼らの青年時代、壮年時代を踊り、演ずるダンサーも登場するのだから、
ドキュメンタリー・ドラマというのかもしれません。
あるいはドラマティック・ドキュメンタリー?

でも、そんな呼び方などどうでもいいほど
圧倒的なダンスです。

監督はヘルマン・クラル。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス生まれの監督です。

ヘルマン・クラル

1968年生まれ。
1991年にドイツへ渡り、ミュンヘン テレビ・映画大学で映画を専攻。
1993~96年 ヴィム・ヴェンダース監督『ベルリンのリュミエール』(未/‘95)に参加。
1998年 卒業制作の『不在の心象』(未/‘98)はアドルフ・グリンメ賞にノミネート。
山形国際ドキュメンタリー映画祭で大賞受賞した他
バイエルン映画祭で若手ドキュメンタリー賞を受賞。

ヴィム・ヴェンダースを製作総指揮に迎えて制作された
『ミュージック・クバーナ』(‘04)はベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、
世界中で公開された。
ドイツ・アルゼンチン・日本共同製作となった
『EL ÚLTIMO APLAUSO』(未、‘05)はミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭で
バイエルン州映画映像基金のドキュメンタリー・タレント賞、
ミュンヘン市の新人映画賞を受賞。
現在は一児の父となり、ミュンヘンとブエノスアイレスを行き来する生活。

音楽好きでも知られたあのヴィム・ヴェンダースのお弟子さんですからね。
期待できますよ。

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あ、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コぺスもご紹介しなくては。

マリア・ニエベス
1934年ブエノスアイレス生まれ。ガリシア移民の貧しい過程に育つ。
姉の影響でタンゴを踊り始め、
14歳のときフアン・カルロス・コぺスと出会い、恋に落ちる。
二人は愛と別れを繰り返しながら半世紀、共に踊り続ける。
アルゼンチンだけでなくアメリカ、ヨーロッパでも大成功を収める。
1977年の東京公演を最後にペアを解消、引退するが
98年に復活、第10回国際タンゴフェスティバルのトリを飾る。
現在も日本のタンゴスクールの校長を務めるなど、アルゼンチン・タンゴの普及に努める。

フアン・カルロス・コぺス
1931年ブエノスアイレス生まれ。電気職人を目指していたが、
街のクラブステージを巡る内にマリア・ニエベスと出会い、タンゴの道を進み始める。
タンゴ集団の結成・解散を繰り返しながらプロ・ダンサーに。
ニューヨーク始め国際的なツアーを行なうようになる。
83年にはパリで大成功を収める。
「タンゴ・アルヘンティーノ」にマリアと参加し、振付も担当。
カルロス・サウラ監督の『タンゴ』(‘87)など振付師としても活躍。
2000年には「コぺス、タンゴ、コぺス」を初演。
現在も精力的に活躍している。

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しかし、人生というのは多彩なものです。
踊る人、それを撮る人、演じる人
いろいろな人々が自分のステージで全身で生きているのですから。

おっと締めに入ってしまったか?
いえいえ、この映画、そんな簡単に締められるようなタマじゃありません。

続きは次回にお届けします。
乞うご期待でございますよ。



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ラスト・タンゴ
監督・脚本/ヘルマン・クラル、製作/ニルス・ドゥンカー、ディーター・ホレス、ヘルマン・クラル、製作総指揮/ヴィム・ヴェンダース、ロドリゴ・フュルト、ヤコブ・アブラハムソン、撮影/ヨー・ハイム(ドイツ撮影監督協会)、フェリックス・モンティ(アルゼンチン撮影監督協会)、音楽/ルイス・ボルダ、セステート・マジョール、ゲルト・バウマン、美術/マティアス・マルティネス、振付/メリーナ・ブルフマン、レオナルド・クエジョ、サブリナ&ルベン・べリス、ブレンダ・アンヒエル
出演
マリア・ニエベス、フアン・カルロス・コペス、パブロ・ベロン/フアン・カルロス・コペス(壮年時代)、アレハンドラ・グティ/マリア・ニエベス(壮年時代)、フアン・マリシア/フアン・カルロス・コペス(青年時代)、アジェレン・アルバレス/マリア・ニエベス(青年時代)
7月9日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
2015年、ドイツ・アルゼンチン、85分、後援/アルゼンチン大使館、セルバンテス文化センター東京、提供/ニューセレクト、配給/アルバトロス・フィルム、http://last-tango-movie.com/

by Mtonosama | 2016-06-24 06:17 | 映画 | Comments(10)