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殿様の試写室

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タグ:ルバート・フレンド ( 2 ) タグの人気記事

      クレアモントホテル -1-
          Mrs. Palfrey at The Claremont

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                 (C)2005 Claremont Films,LLC

初めからお手数をかけて恐縮ですが、
末尾にある原作者の名前をご覧いただけますでしょうか?

そうなんです。
びっくりなさったでしょう?エリザベス・テイラーです。

でも、あの「クレオパトラ」や「いそしぎ」のエリザベス・テイラーとは違います。

本作「クレアモントホテル」の原作者エリザベス・テイラー
「クレオパトラ」のエリザベス・テイラーと同姓同名の上、
活躍の時代もかぶっていたのが不運でした。

1944年、12歳の美少女エリザベス・テイラー主演の「緑園の天使」が公開され、
成功をおさめた翌年、
英国出身32歳のエリザベス・テイラーは作家デビューしました。

エリザベス・テイラー(旧姓コールズ)は、1912年7月3日にイングランド、バークシャーの
レディングで生まれた。
高校卒業後ガヴァネス(昔の通例住み込みの女性家庭教師)として働き、
その後、図書館司書となる。24歳で結婚。
結婚後はずっとバッキンガムのPennで暮らした。
第二次世界大戦時、英国国軍で働いた。1975年11月19日、63歳で逝去。
(http://www.geocities.jp/british_women_novelists/writers/Elizabeth_Taylor.html)

美少女(やがては美女)のエリザベスにくわれてしまって、
「もう一人のエリザベス・テイラー」と呼ばれたまま、世を去ってしまった彼女。
エリザベス・テイラーは長編11作を残し、10作目にあたる「クレアモントホテル」は、
1960年代のロンドンを舞台に書かれ、1971年に発表された作品です。
この後、彼女はガンに侵され、闘病生活を続けながら遺作”Blaming”(咎め)を書き上げ、
発表後、亡くなりました。
死後30年以上を経た今日になって、20世紀のジェイン・オースティンと称されています。

でも、亡くなってからももう一人の誰かとなぞらえられるのは気の毒ですよね。

ジェーン・オースティン(Jane Austen、1775年12月16日 - 1817年7月18日)は、
イギリスの小説家。ハンプシャーのスティーブントン生れ。
18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、女性の私生活を結婚を中心として皮肉と愛情を込めて描き、イギリス小説の頂点とされる。また英語における自由間接話法(描出話法、w:Free indirect speech)の発達に大きく貢献したことでも知られる。主要作品は『分別と多感』『高慢と偏見』『エマ』『マンスフィールド・パーク』『ノーサンガー僧院』『説得』の6つの長編小説。(Wikipediaより)

本作「クレアモントホテル」の監督ダン・アイアランドは
歳をとることはめそめそすることではない」(「八月の鯨」‘87)という言葉を引用し、
主人公パルフリー夫人のエレガントで、凛として、威厳を持った生き方を描いています。

これまでの人生、私はずっと誰かの娘で、誰かの妻で、誰かの母親だった。
だから、残りの人生は私として生きたいの

と語るパルフリー夫人。

もう、かっこいいんだから。

上品でありながら、凛として、なおかつ知的でユーモア溢れる会話を楽しませてくれる
パルフリー夫人。
彼女を彼女たらしめているのはなんといっても女優ジョーン・ブロウライトの功績でありましょう。
ジョーン・ブロウライトは、かのサー・ローレンス・オリヴィエ夫人なのだそう。
でも、映画の中でのセリフ通り、誰かの妻であることなんて関係ありません。

自分をしっかり持っている人は年齢を超越してかっこいいものです。

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そして、そして、
この映画には今とのが夢中なルバート・フレンドが出ています。
http://mtonosama.exblog.jp/12431157、http://mtonosama.exblog.jp/14516305/
彼、「クレアモントホテル」の制作時はまだ無名で、
65人の応募者の中から選ばれたのだそうです。
応募者が65人いようが、300人いようが彼なら選ばれるに決まっていますけどね。

名女優ジョーン・ブロウライトと今最高の英国俳優ルバート・フレンド。
はたして、どんなお話なのでしょうか。

乞うご期待!



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クレアモントホテル
監督/ダン・アイアランド、脚本/ルース・サックス、原作/エリザベス・テイラー、プロデューサー/リー・カプリン、カール・コルバート、ザカリー・マッツ、製作総指揮/グスタヴス・プリンツ、撮影監督/クラウディオ・ローシャ
出演
ジョーン・プロウライト/パルフリー夫人、ルパート・フレンド/ルードヴィック・メイヤー、アンナ・マッセイ/アーバスノット夫人、ゾーイ・タッパー/グウェンドリン、ロバート・ラング/オズボーン氏、マルシア・ウォーレン/ポスト夫人、ジョージア.・ヘイル/バートン夫人、ミリセント・マーティン/サリス夫人、エマ・パイク/ヴァイオレット、アンナ・カートレット/エリザベス、ティモシー・ベイトソン/サマーズ(ドアマン)、マイケル・カルキン/ウィリー、ローカン・オトゥール/デズモンド、カール・プロクター/支配人、ソフィー・リンフィールド/ロージー、クレア・ヒギンズ/ルードヴィックの母
12月4日(土)より、岩波ホール他全国順次ロードショー
2005年、108分、イギリス・アメリカ、英語、配給/クレストインターナショナル
http://www.cl-hotel.com/

by mtonosama | 2010-11-12 05:52 | 映画 | Comments(6)
私の可愛い人―――シェリ -2-
Chéri

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        (c) TIGGY FILMS LIMITED & UK FILM COUNCIL 2009

「ああ、何がうれしいといっても、ベッドを独り占めできる喜びにまさるものはないわね」
小間使いに世話をさせながら、レアはためいきとともにベッドにもぐりこみます。
そう、引退する前の彼女の仕事はココット(高級娼婦)。
見知らぬ男とベッドを共にすることがなりわいでした。

ストーリー
富と名声を得たレア(ミシェル・ファイファー)は40代でココットを引退し、
優雅な独身生活を送っていました。その美貌も未だ衰えを見せてはいません。
住まいはアール・ヌーヴォーの邸宅、
室内は趣味の良い調度品で飾られたすばらしいものでした。

ある日、レアはかつての同業者マダム・プルー(キャシー・ベイツ)の屋敷での
昼食会に招待されました。
かつては美しかったマダム・プルーも、引退した今はゴシップ好きの意地悪女です。
レアも彼女を特に好きというわけではないのですが、
彼女たちのような職業についていた女性は普通の奥様方とおつきあいすることは
なかなか難しいことなのです。

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マダム・プルーにはフレッド(ルバート・フレンド)という息子がいました。
幼いころ、レアにシェリと呼ばれ、可愛がられていたフレッド。
彼はいまや輝くような美青年に。
ところが、19歳にして既に、女には飽き飽きというデカダンな青年でした。
母の苦言には耳を傾けないフレッドですが、幼い頃からレアには心を開いています。
マダム・プルーは息子の遊興費がかかり過ぎることから、ある計画を思いつきました。
それはレアが彼を養い、将来有望な結婚ができるような立派な男性に育てるというもの。

マダム・プルーのこの虫のいい計画を、レアはなんと実行に移しました。
レアはシェリを愛しながら、良い男に育てあげていきます。
数週間のつもりだった計画も早や6年を過ぎ、一緒に暮らすことは2人にとって
とても自然で居心地の良いものになっていたのです。

ある日のこと、シェリは母親たちの昼食会によばれ、
その席で、母の知人であるココットの18歳の娘との結婚話が知らされました。
マダム・プルーはレアにもそのことを伝えます。
なんとか動揺をけどられないようにふるまえたレアでしたが…

きました!またまた歳の差恋愛です。
光源氏と若紫のような、若い男(女)を自分好みの男(女)に染め上げて行く―――
でも、育てるつもりが相手にのめりこんでしまったのですね。
相手をその気にさせるけれど、自分からは決して恋に落ちない。
それが元ココットとしてのレアのプライドだったのに。
ああ、恋って、なんてやっかいなものなのでしょう。

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女としてのプライドと、残酷におしよせてくる老い。
若いシェリ(恋人)が歳相応の花嫁を迎えるとき、
レアは自分が既に若くはないという事実をつきつけられるのです。
それとともに生まれてくるシェリへの遠慮、老いていく自分の惨めさ。
いえいえ、私は百戦錬磨のココットよ、と、折れそうな気持の合間合間に浮かぶ誇り。
ミシェル・ファイファー、まるで自分自身が本当にそんな想いに揉まれているかのような演技でした。

キャシー・ベイツの意地悪なせりふも最高。思わず笑ってしまいます。
シェリの結婚話を祝うふりをしながら、傷心を隠すレアをハグして
「あら、良い香り。歳を取ると肌がゆるんで香水の香りがしみこみやすくなるのね」
ですって。
あの貫録と間合いで言われるこのせりふ。甲羅を経た女ならではの意地悪です。
キャシー・ベイツ、さすがです!

小気味よく、テンポの速いクィーンズ・イングリッシュ、
フランス語でなくてもこの作品に関しては全然気になりませんでした。
脇を固める老ココットたちは、英国で高い評価を受けている舞台俳優たちが演じています。
細かいところまで神経の行き届いたよくできた映画でした。

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50代、60代、もしくはそれ以上の年齢で若い男を好きになってしまった場合、
年長の女にはそれなりの覚悟が必要ですね。そして、それを覚悟と感じさせない優美さも。

                          

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私の可愛い人―――シェリ
監督/スティーヴン・フリアーズ、脚本/クリストファー・ハンプトン、製作/ビル・ケンライト
出演
ミシェル・ファイファー/レア・ド・ロンヴァル、ルバート・フレンド/シェリ、フレッド・ブルー、キャシー・ベイツ/マダム・ブルー、フェリシティ・ジョーンズ/エドメ、イーベン・ヤイレ/マリ=ロール、フランシス・トメルディ/ローズ、アニタ・パレンバーグ/ラ・コピーヌ、ハリエット・ウォルター/ラ・ルーピオット
10月16日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
2009年、90分、英・独・仏、配給/セテラ・インターナショナル
www.cetera.co.jp/cheri/

by mtonosama | 2010-09-05 06:24 | 映画 | Comments(8)