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殿様の試写室

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愛について、
ある土曜日の面会室
 -1-
Qu'un seul tienne et les autres suivront

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刑務所の面会室というのは普通あまりなじみのない場所ですが、
この映画ではその面会室が重要なポイントとなっています。
監督か脚本家が入っていたことがあるのでしょうか。

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レア・フェネール。
弱冠28歳の美しいこの人。
彼女が本作の監督なのですが、実は、何度も面会室に行ったことがあるのです。
収監されていたわけではありません。

2005年、彼女がまだ21歳の時ですが、
刑務所傍聴援助会(SEP91)でボランティア活動をしていたのだそうです。

面会者のための事務的な手続きを手伝ったり、
子どもの面倒を見たり、
字を書けない人のために手紙を書いたり――

ま、そんな活動内容です。

彼女がその活動に参加した時はパリ郊外クリシー=ス=ボワで暴動が起こり、
収監者が急増した時期にあたっていました。


2005年パリ郊外暴動事件とは、2005年10月27日にフランス・パリ郊外で北アフリカ出身の三人の若者が警察に追われ逃げ込んだ変電所で感電し、死傷したことをきっかけにフランスの若者たちが起こした暴動。暴動はフランス全土の都市郊外へ拡大した。(Wikipediaより)

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レア・フェネール監督は、ボランティア活動をしていた時、
30分の面会時間のために遠くから刑務所にやってくる面会者たちを見ていました。そこには当然ドラマがあり、涙することも、感動することも、驚くようなこともあったのだと思います。


そして、監督と面会室との接点はもうひとつありました。
彼女が中学生の頃でしたが、その中学に隣接して刑務所があり、そこで見た光景です。
それは、ひとりの女性が塀越しに、夫であろう収監者に向って
近況や子どものこと、あるいは性的な話題までも
房内に届けとばかりの大きな声で叫ぶように話していました。
そこを通る人々は泣き叫ぶ彼女を大きく迂回しながらも、
全身でその声を聞き、その姿を見ていたことでしょう。
そんな監督の体験が、心にしみる1本の映画になりました。

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物語は3つのエピソードから成り立っています。
そのひとつは若い男女の、
もうひとつは収監中の犯罪者にたまたま瓜二つだった不器用な男の、
そして、三番目は、息子を殺されたモスレムの母親の、
それぞれの人生です。

塀の外と内をつなぐ唯一の場所である面会室。
どちらに属する人にとっても異空間であるその場所でいったい何が起こるのか――
カトリーヌ・ドヌーヴがその才能を絶賛したレア・フェネール監督の長編デビュー作。
乞うご期待でございます。



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☆11月30日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

愛について、ある土曜日の面会室
監督・脚本/レア・フェレール、脚本/カトリーヌ・パイエ、撮影/ジャン=ルイ・ヴィアラール
出演
ファリダ・ラウアッジ/ゾラ、レダ・カテブ/ステファン、ポーリン・エチエンヌ/ロール、マルク・バルベ/ピエール、ヴァンサン・ロティエ/アレクサンドル、ジュリアン・リュカ/アントワーヌ、デルフィーヌ・シュイヨー/セリーヌ、ディナーラ・ドルカーロワ/エルザ、ミカエル・エルベルディング/フランソワ
12月15日(土)シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー
2009年、フランス、120分、配給/ビターズ・エンド
http://www.bitters.co.jp/ainituite/

by Mtonosama | 2012-11-30 06:13 | 映画 | Comments(4)