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殿様の試写室

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ローマ法王になる日まで
-2-

Chiamatemi Francesco-ⅱPapa della gente

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(C)TAUDUE SRL 2015


さて、本作では
青年時代と老年時代のホルヘ・マリオ・ベルゴリオこと
後のフランシスコ法王を
ふたりの俳優が演じています。

この若き日のベルゴリオを演じたのは
なんとチェ・ゲバラの親戚であり、
そのゲバラを主人公にした
『モーターサイクル・ダイアリー』で
ゲバラの親友アルベルトを演じ、
アルゼンチン最優秀男優賞を受賞した
ロドリゴ・デ・ラ・セルナです。

いまや生けるレジェンドとなった
ローマ法王フランシスコの若き日々の
懊悩と悲しみと痛みを
生き生きと演じ切っていますよ。

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ストーリー
1960年ブエノスアイレスの酒場。
ベルゴリオは信仰に生きることを決意していた。
学友たちはなんとか翻意させようとし、
彼に恋心を抱くガブリエラも
俗世に留まるようかきくどくが、
彼の決心は堅かった。

1976年
軍事独裁政権が始まる。
南米イエズス会管区長に任命された
ベルゴリオの周囲にも軍の圧力が迫っていた。
失踪者が増え、
反政府活動を行ったとして
神父たちも銃殺された。

そんな折、
ベルゴリオは他の教区の神父から
反政府運動に関わった3人の学生を
匿うよう頼まれる。
だが、
やってきたのは
十数人の武装組織の青年達――

ベルゴリオは彼らを教会内に匿い、
不当拘束や失踪家族のために闘う判事
オリベイラに相談するが、
彼女もまた軍に目をつけられていた。

ある日
軍のスパイをする神父が手引きし、
教会内が捜索される。
間一髪、ベルゴリオの機転で
武装組織の青年たちは
国外逃亡に成功。

が、しかし、
教会の命を受けたベルゴリオは
武装組織の家族や子どもたちの世話をする
2人の神父を訪ね、
その活動を止めるよう
説得せねばならなかった。

彼の説得を拒んだ神父たちは
教会から追放され、軍に連行される。
更に、オリベイラ判事にも危機が迫る。

大学時代の恩師から
妊娠中の娘が失踪したまま帰ってこない、
という連絡を受けたベルゴリオは
単身で大統領官邸に乗り込み、
失踪者に慈悲を与えるよう直訴。

だが、失踪者名簿を公表しようとした
恩師とその友人たちは逮捕。
そして
移送前の予防接種と偽って眠らされたまま、
機上から海に向かって投げ落とされていった――

1983年
暗黒時代が幕を閉じた。
1985年
ベルゴリオはドイツに留学する。
そこで初めて
心の底から安心できる日々を送り、
名もない人々の信仰に触れ、
感動の涙を流すのだった

帰国したベルゴリオは
ブエノスアイレスから700キロ離れた
田舎で一神父として日々を送っていた。

ある日、
クアラチノ枢機卿が彼を訪問。
法王の任命書を手渡し、
補佐司教として首都に戻るよう要請する……

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ブエノスアイレス出身のイタリア移民2世、
初の南半球出身、
初のイエズス会出身、
ブエノスアイレスのサッカークラブ
サンロレンソの名誉サポーターであり、
タンゴを愛するフランシスコ法王。

ローマ・カトリック教会は
聖職者による児童への性的虐待や
バチカン銀行(宗教事業協会)の
マネーロンダリングなど
数々のスキャンダルにまみれていました。
フランシスコ法王は
そんなバチカンを蘇生させつつあり、
アメリカとキューバの国交正常化の
道も拓きました。

“ボナ・セーラ!”と
明るく声をかける優しいパパ・フランシスコ。
彼がこんな苦しい時代を
生き抜いてきた人だったことを知り、
あらためてアルゼンチンやチリの軍事政権の
残虐さに息を呑みました。




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ローマ法王になる日まで
監督・原案・脚本/ダニエーレ・ルケッティ、原案/マルティン・サリナス、ピエトロ・ヴァルセッキ、脚本/マルティン・サリナス、撮影/クラウディオ・コッレピッコロ、
イヴァン・カサルグランディ、製作/ピエトロ・ヴァルセッキ
出演
ロドリゴ・デ・ラ・セルナ/ホルヘ・ベルゴリオ(1961~2005)、セルヒオ・エルナンデス/ホルヘ・ベルゴリオ(2005~2013)、ムリエル・サンタ・アナ/アリシア・オリベイラ、ホセ・アンヘル・エヒド/ヴェレス、アレックス・ブレンデミュール/フランツ・ヤリクス、メルセデス・モラーン/エステル・バッレストリーノ、ポンペイオ・アウディヴェルト/アンジェレッリ、パウラ・バルディーニ/ガブリエラ
6月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、
YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2015年、イタリア、スペイン語・イタリア語・ドイツ語、113分、カラー、字幕/山田香苗、ダニエル・オロスコ、提供・配給/シンカ、ミモザフィルムズ、後援/駐日バチカン市国ローマ法王庁、アルゼンチン大使館、イタリア大使館、イタリア文化会館、セルバンテス文化センター東京、推薦/カトリック中央協議会広報、http://roma-houou.jp/

by Mtonosama | 2017-05-22 07:00 | 映画 | Comments(2)

ローマ法王になる日まで
-1-

Chiamatemi Francesco-ⅱPapa della gente

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(C)TAUDUE SRL 2015


4年前の3月13日、
史上初のアメリカ大陸出身の
法王が誕生しました。
第266代法王フランシスコ1世です。

先代ベネディクト16世が
いかにもドイツ人という
いかつい方だったので、
新法王はとても気さくなおじいさん、
という印象を受けました。

このアルゼンチン出身の
ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が
第266代ローマ法王フランシスコ1世に
就任しての初仕事は
就任式の式典時間を短縮したこと。

法王を一目見るために集まった
サンピエトロ広場の
20万人の信徒との直接の触れ合いに
時間を割きました。
従来とは全然違うタイプの法王様です。

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法王就任後初の記者会見で
「私は貧しい人々による
貧しい人々のための
教会を望みます」

と発言。
「日本のキリスト教共同体は
200年以上も聖職者なしで
維持されたのです」

ともおっしゃいました。

スコセッシ監督の『沈黙』
http://mtonosama.exblog.jp/27453065/ 
http://mtonosama.exblog.jp/27462086/

を鑑賞されたのでしょうか。
日本の隠れキリシタンを例に挙げての
「信徒たちが自律的に信仰を貫くように」
という発言です。

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同性愛者を受け入れるという改革は
成立こそしませんでしたが、
「神は新しいことを恐れていないのです。
神が絶えず思わぬ方法で私たちを驚かせ、
私たちの心を開かせ、
私たちを導いていることからもわかります。
神は常に私たちを”新しいもの”にしているのです」

2014.10/19
(ローマ法王庁:パウロ6世の列福式での法王フランシスコからのメッセージより)

と語り、旧態然とした法王庁に新風を吹き込んでいます。

法王庁改革に取り組み
貧しさや困難にあえぐ人々に寄り添い、
環境問題、人種差別、金融システムにも言及し、
「壁を作る」と発言したトランプ大統領候補に
苦言を呈し、
「ローリングストーン」誌の
表紙を飾ったこともあります。

ご覧になった方も多いと思いますが
信徒の足に口づけする法王の
姿には新鮮な驚きを感じました。

第266代ローマ法王フランシスコ1世
教皇就任2013年3月13日
先代ベネディクト16世
司祭叙階1969年12月13日
司教叙階1992年6月27日(ブエノスアイレス補佐司教)
その他2001年:枢機卿
本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ
Jorge Mario Bergoglio
出生 1936年12月17日(80歳)
アルゼンチン、ブエノスアイレス
原国籍 アルゼンチン
宗派カトリック(イエズス会)
居住地 バチカン
母校ブエノスアイレス大学
Wikipediaより

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さ、そんな法王ですが、
本作は
♪聖なる、聖なる、聖なるかな♪
と彼を讃える映画ではないんですよ。

以前『光のノスタルジア』
http://mtonosama.exblog.jp/24535828/
という映画を当試写室で上映しました。

この作品はチリ軍事支配下の民衆弾圧を
描いた素晴らしいドキュメンタリー映画ですが、
『ローマ法王になる日まで』も
アルゼンチン軍事独裁政権下での
圧制、迫害が重要な背景になっています。

あの優しいお顔の法王が
どんな時代を生きてきたのでしょう―――
さあ、
続きは次回まで
乞うご期待でございます。





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ローマ法王になる日まで
監督・原案・脚本/ダニエーレ・ルケッティ、原案/マルティン・サリナス、ピエトロ・ヴァルセッキ、
脚本/マルティン・サリナス、撮影/クラウディオ・コッレピッコロ、イヴァン・カサルグランディ、
製作/ピエトロ・ヴァルセッキ
出演
ロドリゴ・デ・ラ・セルナ/ホルヘ・ベルゴリオ(1961~2005)、セルヒオ・エルナンデス/ホルヘ・ベルゴリオ(2005~2013)、ムリエル・サンタ・アナ/アリシア・オリベイラ、ホセ・アンヘル・エヒド/ヴェレス、アレックス・ブレンデミュール/フランツ・ヤリクス、メルセデス・モラーン/エステル・バッレストリーノ、ポンペイオ・アウディヴェルト/アンジェレッリ、パウラ・バルディーニ/ガブリエラ
6月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、
YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
2015年、イタリア、スペイン語・イタリア語・ドイツ語、113分、カラー、字幕/山田香苗、ダニエル・オロスコ、提供・配給/シンカ、ミモザフィルムズ、後援/駐日バチカン市国ローマ法王庁、アルゼンチン大使館、イタリア大使館、イタリア文化会館、セルバンテス文化センター東京、
推薦/カトリック中央協議会広報、http://roma-houou.jp/

by Mtonosama | 2017-05-19 07:13 | 映画 | Comments(2)