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タグ:ロマン・ポランスキー ( 2 ) タグの人気記事

            ゴーストライター -2-
                   THE GHOST WRITER

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           (C)2010 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

             まるでハリウッド映画のようにサスペンスフルなエンタテインメント。
                でありながら、「ああ、興奮した!」で終わらないのは、
                やはり、印象的な映像のもたらすものなのでしょうか。
                さすが、映像名人、ロマン・ポランスキーであります。

              陰鬱な雲が垂れこめ、絶え間なく打ち寄せる暗青色の波と白い波頭。
                      どこまでも続く荒涼とした海岸線。
              ストーリーはテンポ良く展開しますが、通底するのはこの荒涼感です。
               《英国人にとって一番大切なものはユーモア》といわれますが、
           こういう薄ら寒さを背景にしていたら、ユーモアがなければやっちゃいられません。
         そのあたりをどこか気のいいおにいさんって感じのユアン・マクレガーが好演してます。
                          さて、ストーリーですが―――

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ストーリー
降りしきる雨の中、フェリーが港に接岸。
闇の中にフェリーの船内だけがぽっかりと明るい。係員の指示に従って1台ずつ車が下船していく。
最後まで動かない1台の車。
そして、冷たい風の吹く砂浜では男の死体が波に洗われている。

ある日、代理人のリックが仕事を持ってきた。
元英国首相アダム・ラングの自叙伝をゴーストライティングする仕事だ。
ロンドンの出版社が提示した条件は、アメリカで講演中のアダム・ラングが滞在する島に
今夜中に発ち、1ヶ月以内に原稿を仕上げるというもの。厳しい条件だ。
僕は政治には興味がないし、条件が厳しすぎる。
このきつい仕事の代償は25万ドルという破格なもの。でも、気乗りがしない。
だって、前任者はフェリーから転落死し、僕はその後任だというのだ。

だが、リックに説得され、仕方なく出版社へと面接にでかけた。
そこには出版社NY支社の人間とアダム・ラングの弁護士がいた。
やる気などないから、言いたい放題しゃべってやった。
ところが、それが気に入られたのか、ゴーストライターの仕事を受けることに。

渡米準備のため、急いで家に帰る途中、強盗に襲われた。抑えていた不安がよみがえる。
ヒースロー空港の待合室では、アダム・ラングがテロ容疑者に対する拷問に加担した疑いがあるというニュース速報が流れている―――

飛行機を降り、アダム・ラングが滞在する島に向かうフェリーに乗り継ぐ。
そのフェリーは、僕の前任者マカラが転落死した船だった。
フェリーターミナルからアダム・ラングの邸宅へ。
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ラングが戻るまでの時間、前任者マカラの原稿に目を通す。
ひどい代物だ。ため息をついて、目を上げると、ラングの妻ルースが立っていた。
ルースと散歩にでかけ、僕をマカラの後任に推したのは彼女だと知る。
邸宅に戻ると、秘書のアメリアがラングを迎えに出るところだった。

ラングの乗った専用機が到着し、彼は手を振りながらタラップを降りてくる。
僕は、ラングに「あなたのゴーストです」と自己紹介した。
翌日から、早速ラングのインタビューだ。
彼の政界入りのきっかけは、選挙活動を手伝っていたルースに一目惚れしたからだという。

そこへ、ニュースが入った。
元英国外相リチャード・ライカートが、ハーグ国際刑事裁判所に、
ラングが加担したとされる拷問事件の調査を依頼したというのだ。
ラングは声明を出す。書いたのは僕・ゴーストだ。
出版社はこのスキャンダルを最大限利用するため、あと2週間で原稿を仕上げろ、と言ってくる。

翌朝、僕が滞在するホテルは報道陣で溢れかえっていた。
僕はラング邸に移動することに。用意された部屋は前任者マカラの部屋。
そこにはマカラが集めた資料や写真がそのまま遺されていた。

そして、マカラが1枚の写真の裏に書きつけた電話番号に気付いた。
その番号の主はラングの拷問事件への関与を疑う元外相リチャード・ライカートのものだった。
なぜ、マカラがランカートに?
湧きあがる謎と疑問。僕は行動を開始した……


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                  ストーリーは小気味良いテンポで繰り広げられます。
             気の良い僕・ゴーストが疑問を解決するにつれて、危険な思いを積み重ね、
               どんどん国家のダークサイドに首をつっこまざるを得なくなる状況。

                ありそうでありえない、ありえないけどもしかしたら―――
            という怖さに、追い詰められつつ迎える真相の究明。そして、暗転のラスト。

                   う~ん、ポランスキー監督、魅せてくれますねぇ。

  

                                 

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ゴーストライター
監督/ロマン・ポランスキー、製作/ロマン・ポランスキー、ロベール・ベンムッサ、アラン・サルド、脚本/ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー、原作/ロバート・ハリス「ゴーストライター」(講談社文庫刊)、撮影監督/パヴェル・エデルマン、音楽/アレクサンドラ・デスプラ
出演
ユアン・マクレガー/ゴースト、ピアース・ブロスナン/アダム・ラング、キム・キャトラル/アメリア・ブライ、オリヴィア・ウィリアムズ/ルース・ラング、トム・ウィルキンソン/ポール・エメット、ティモシー・ハットン/シドニー・クロール、ジョン・バーンサル/リック、ティム・プリース/ロイ、ロバート・パフ/リチャード・ライカート、ジェームス・ベルーシ/ジョン・マドックス、デヴィッド・リントゥール/ストレンジャー、イーライ・ウォラック/老人
8月27日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国ロードショー
2010年、仏・独・英、128分、配給/日活 
http://ghost-writer.jp/

by mtonosama | 2011-08-10 06:03 | 映画 | Comments(8)
            ゴーストライター -1-
                 THE GHOST WRITER

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           (C)2010 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

                  巨匠ロマン・ポランスキー監督の最新作です。
             ポランスキー監督、1933年生まれですから、今年78歳ですね。
                  「水の中のナイフ」(‘62)が監督デビュー。
               半世紀にわたって映画を撮り続けている監督です。
 
                            だから、
              皆さまもそれぞれお気に入りの作品があることと思います。
                      
                      「戦場のピアニスト」(‘02) 
                        感動的でしたねぇ。

                      「チャイナタウン」(‘74) 
       ジャック・ニコルソン演じる私立探偵ジェイクが鼻をそがれるところしか覚えていませんが、
     ジェイクがフェンスの金網に指をかけ、あの大きな眼をひんむいているところは鮮明に浮かびます。

                    「ローズマリーの赤ちゃん」(‘68) 
              どうしても陰惨なシャロン・テート事件と結びついてしまう上に、
 ミア・ファーローのいつも肩をすくめたような緊張した細い身体が不気味さと恐怖をそそった映画でした。
                     ええ、不気味な映画、好きなんです。
                        
                       「吸血鬼」(‘67) 
 とののポランスキー初体験はこの作品です。「吸血鬼は鏡に映らない」、「吸血鬼は流れる水に弱い」等々、
                 吸血鬼の常識満載で、怖くて面白かった記憶があります。
         しかし、なによりショッキングだったのは、”The End”と出て、エンドロールも流れ、
          気の早い人はもう席を立ち始める頃、ジャジャーンとラストシーンが現れたこと。
            この斬新な構成に仰天して以来、何が起ころうともエンドロールが終わり、
                  周囲が明るくなるまで座席にしがみついているとのです。

            というわけで、ポランスキーの映画って、あらすじは覚えていなくても、
                      どの作品にも印象的なシーンが必ずあり、
              視覚的な印象ということでは無声映画に通じる映画の醍醐味があります。

               「ゴーストライター」もその系譜はしっかり継承しています。
                    試写を観てから1ヶ月以上経った今もまだ
                アメリカ東海岸の晩秋の荒れた海を進むフェリーボートや、
               荒涼とした海辺に打ち上げられた死体が脳裏から離れません。
              おっと、いけない。最初っから、ネタばれモード全開ではないですか。

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             いや、しかし、ロマン・ポランスキー監督は大変な人生を送っています。
ユダヤ教徒のポーランド人の父親とカトリック教徒でロシア生まれのポーランド人の母親の間に、
パリで生まれる。ロマンが3歳のとき一家はポーランドのクラクフに引越し、そこで幼少期を過ごした。
第二次世界大戦時はナチス・ドイツがクラクフに作ったユダヤ人ゲットーに押し込められた。ゲットーのユダヤ人が一斉に逮捕される直前、父親はゲットーの有刺鉄線を切って穴を作り、そこからロマンを逃がした。父母は別々に連行され、母親はアウシュビッツで虐殺された。
父親は採石場で強制労働をさせられ、終戦まで生き残った。
また自身も、ドイツに占領されたフランスのヴィシー政権下における「ユダヤ人狩り」から逃れるため転々と逃亡した。この体験がポランスキーの作品に深く影響を与えることとなった。
第2次世界大戦終了後はポーランドに帰国し、生き延びた父と再会を果たす。
その後は映画に興味を持ち、50年代には冷戦下のポーランドで俳優となったが、自由な活動を求めてフランスに移った。(Wikipediaより)

                        出ました、ヴィシー政権!
                          そうなんですね。
  まさにポランスキー監督は「黄色い星の子供たち」http://mtonosama.exblog.jp/16213471/ だったわけです。

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                とはいえ、最新作「ゴーストライター」は戦争映画ではありません。
             有名な政治家(英国首相ですけどね)の自伝を書くことになったばかりに、
          名誉欲も、金銭欲もない、平凡な英国人ライターが知らなくてもいい国家の秘密を
               知ることになってしまうという巻き込まれ型サスペンスです。

          ユアン・マクレガーがいちいち余計なひと言を言わずには気がすまないという
             英国人気質のゴーストライター役で実に良い味を出しています。

                   さて、さて、いったいどんなお話なのでしょう。
                          乞うご期待であります。

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ゴーストライター
監督/ロマン・ポランスキー、製作/ロマン・ポランスキー、ロベール・ベンムッサ、アラン・サルド、脚本/ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー、原作/ロバート・ハリス「ゴーストライター」(講談社文庫刊)、撮影監督/パヴェル・エデルマン、音楽/アレクサンドラ・デスプラ
出演
ユアン・マクレガー/ゴースト、ピアース・ブロスナン/アダム・ラング、キム・キャトラル/アメリア・ブライ、オリヴィア・ウィリアムズ/ルース・ラング、トム・ウィルキンソン/ポール・エメット、ティモシー・ハットン/シドニー・クロール、ジョン・バーンサル/リック、ティム・プリース/ロイ、ロバート・パフ/リチャード・ライカート、ジェームス・ベルーシ/ジョン・マドックス、デヴィッド・リントゥール/ストレンジャー、イーライ・ウォラック/老人
8月27日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国ロードショー
2010年、仏・独・英、128分、配給/日活 
http://ghost-writer.jp/

by mtonosama | 2011-08-07 07:05 | 映画 | Comments(10)