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                ワンヴォイス -2-
                  ハワイの心を歌にのせて
                        ONE VOICE


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                      ©2009 Juniroa Productions Inc.

               ハワイ、オアフ島で創立120年を迎えるカメハメハ・スクール。
         (カメハメハと聞いて“かめはめ波~~~!”を連想した方、それ、違いますから)
        カメハメハ・スクールはハワイ原住民の血をひく子どもたちが通学する名門校です。
  このハイスクールで毎年1回3月に“ハワイアン・スクール・コンテスト”という合唱コンクールが開催されます。
これは9~12年生の2,000人もの生徒たちが学年ごとに、すべてハワイ語によるハーモニーを競うコンテストです。

カメハメハ・スクール
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カメハメハ大王直系の子孫プリンセス・バーニス・バウアヒ・ビショップの遺産から寄付を受けて1887年に創立されたハワイ州全体にわたる学校。入学対象は、ネイティヴを祖先に持つネイティヴ・ハワイアンの子どもたちです。
734,000坪の敷地に幼稚園、小学部、中等部、高等部があり、マウイ島(22,000坪)、ハワイ島(367,000坪)にもそれぞれ幼稚園、小学部、中等部、高等部があります。州内5島には32の幼稚園も。生徒数6,500人の同校は全米最大を誇る私立校です。
1888年、同校はハワイ語の使用を禁じられます。
その後1896年にはハワイの公立校でもハワイ語を禁止。
ハワイ語が州の公用語と認められるのは約100年を経た1987年のことでした。

                      “ハワイアン・スクール・コンテスト”は
         いまやハワイ全土でTV、インターネットで生中継されるほどの大イベントになっています。
             ハワイでは今ハワイ語の復活をめざす研究や試みが進められていますが、
            このコンテストもネイティヴ・ハワイアンの文化やアイデンティティを根付かせ、
                 復権するための重要なイベントとして回を重ねているんですねぇ。
 

          このコンテスト、9年生から12年生までの生徒は全員参加が義務付けられています。
             学校や生徒はもちろんのこと、家族もまた準備とリハーサルに追われ、
             指揮者に選ばれたリーダーは苦労してクラスをまとめあげていきます。

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         映画の最初は、いかにもアメリカナイズされたしぐさで自信たっぷりにリーダーたちが
                        コンテストに臨む気概を語ります。
                裕福な子もいるし、不幸な家庭環境を背負った子もいる。
         初めは自信に満ち溢れていたリーダーたちも思い通りにならない練習に悩んだり、
                      愚痴が出てきたり、挙句、先生に怒られたり。
              そうこうしてる内に、歌を通じてハワイ語が上手になっていくんですよね。
          観ている内に、どうしてもひいきしたくなってしまう子やクラスが出てきちゃうんです。
                      ただの映画観客に過ぎないのですけど。

                 もうコンテストの日になると、出場する生徒たちと同様緊張し、
                彼らの家族と同じく両手をしっかり組み合わせて観てしまいます。
        生徒たちが真剣に何かに突き進む様子って、なんでこんなに感動しちゃうんでしょうね。
                  それにハワイ語のコーラスってなんて優しいんでしょう。
     練習を通じて、男子はより男らしく、女子はより女らしく、なっていくし、この変化がまたすばらしい。
             「フェミニズムなんてスットコドッコイだい!」って気分になってしまいます。

                でもね、明るくて、きれいで、癒しのリゾートであるハワイも、
              言葉を禁止され、伝来の文化もつぶされてきた過去があったんですね。
         それをしゃかりきにならず、自然体で復活させていこうとしているハワイアンたちって
                          なんてすばらしいんでしょう。

    あ、大事なこと言い忘れてました。生徒達が選んだ課題曲の中にBEGINの「涙そうそう」をカバーし、
              全米で大ヒットしたケアリイ・レイシェルの「カ・ノホナ・ピリ・カイ」も。
              ラストに流れるこのメロディに、どんどん心がゆるんでいきますよ。

            観光地としてのハワイ以外の一面を知ることができて、ホント良かった! 
                     やっぱりもう一回行きたいです。ハワイ。


  



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☆7月11日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ワンヴォイス
監督/リゼット・マリー・フラナリー、プロデューサー/ヘザー・ハウナニ・ギウニ&ルース・ボラン、エディター/ゼルダ・グリーンステイン、撮影監督/ブライアン・ウィルコックス
出演
ジョシュア“ババ”タバレス、カハラ・ロウ、トルーマン・レイ・チャン、ブローリン・デューク・カヴェヒ、ナディア・レイ、シェナ・アチョン、ザカリー・ラム、マカフィー・トルコ、マックスウェル・ムカイ、イザヤ・パマティガン
8月6日(土)よりシネクイント他全国ロードショー
2009年、アメリカ、カラー、89分、配給/グラッシー、提供/レイドバックコーポレーション、グラッシー、キングレコード、後援/ハワイ州観光局、協力/フラハワイ
http://www.onevoicemovie.jp/

by mtonosama | 2011-07-11 06:22 | 映画 | Comments(10)
                  ワンヴォイス -1-
                    ハワイの心を歌にのせて                           
                           ONE VOICE

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                      ©2009 Juniroa Productions Inc.

                         もう12年前になるでしょうか。
                       とのもハワイに行ったことがあります。
                  早朝、ホノルルに到着し、ホテルのチェックインの時間まで、
                 半分眠った頭と身体で大型バスであちこち連れ回されました。
                 記憶に残っているのは♪この~木、何の木、気になる木♪の
                        《日立の樹》モンキー・ポッドだけ。
             当時は今ほど早起きではなかったので、バスの中ではほとんど寝てました。

           映画に関するハワイ知識も「ジュラシック・パーク」がハワイで撮影されたってこと位。
                      ノースショアに向かうレンタカーから見えた山並に
          「ほんとだ!映画と同じだ」と喜びながらも、突然降りだしたシャワーのような大雨に、
                  ミーハー気分で借りたカブリオーレの幌を閉めることができず、
                       びしょぬれになってしまったというお粗末さ。

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                          そんな満たされないハワイ初体験、
                         火山も見たい、シダの洞窟も見たい―――
                       の夢も空しく、その後、ハワイには行けてません。

                               だからでしょうか。
         オアフ島で毎年3月に開催される“ハワイアン・スクール・ソング・コンテスト”に向け、
    練習に励む生徒達の素顔を追ったドキュメンタリー「ワンヴォイス」に食指を動かしてしまったのは。

                      「ワンヴォイス」は、生徒達が一生懸命練習して
                   年に一度のコンテストですばらしい歌声を披露するまでを
                          記録したドキュメント映画です。

    だったら「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」のマーチングの高校生も感動させてくれますけど?

                           ところが、ところが、です。
      ハワイには「ジュラシック・パーク」の撮影場所やら、「ブルーハワイ」の舞台であること以上の
       過去や歴史があり、この映画はただの学園熱血ドキュメントではなかったんです――ー

1810年代終わりになると、アメリカ海外伝導評議会がキリスト教を布教するため、ハワイに宣教師を派遣します。ちょうどそのころ、ハワイではカメハメハ2世が伝統的なタブーを否定し、神官の地位や伝統宗教そのものが崩壊しつつあったため(白人との接触で原住民の価値観が変わった)、いともたやすく布教に成功しました。

 また、文字のないハワイ語をアルファベットに置き換えた上で聖書も出版。1825年、やはりカメハメハ2世の時代に王族の1人カピオラニが女神ペレに対する信仰を破棄し、キリスト教に改宗したことから、これがハワイ王国の国教となりました。ところが、宣教師達の権力が増大し、彼らは原住民の伝統文化や儀式を邪教として排斥。歌謡の一種であるオリ・伝統芸能の一種フラなども禁止してしまいます。

 カメハメハ2世の後を継いだカメハメハ3世は議会制度を導入し、さらに憲法も発布し、さらに白人も政府に加え、一気に西洋化を進めました。また、砂糖キビのプランテーションも登場し、普及。土地改革が行われたこともあり、ここに土地の所有という概念がハワイ人達に起こります。また、1840年にカメハメハ3世は、公立学校の制度も整備しました。

 その後、イギリス・フランスの侵略がたびたび発生。それどころか一時的な占拠もされてしまいます。そして、このカメハメハ1世の家系は一生独身を通したカメハメハ5世で断絶し、次の王は議会から有力な首長のひとりであったルナリオ(1835~1874年)が選出されました。 しかし、在位2年で没し、彼と王位を争った。カラカウア王(1836~1891年)が第7代国王として即位しました。そして、彼の時代に、ようやく伝統文化・芸能は復権することになりましたが、もはや大部分が忘れ去られ、手遅れという状況でした。

「歴史研究所 The History Research Laboratory by U.R.L.」
 http://www.uraken.net/rekishi/reki-sekai003.html

               すいません。とのの悪い癖で引用が長くなってしまいました。

要はネイティヴ・ハワイアンの伝統文化や儀式、歌や舞踊などアメリカの宣教師たちによって排斥されてしまったということ。ハワイ語が州の公用語として認められるようになったのも、ようやく1987年になってからのことだというんですからねぇ。

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                 この映画は、高校生たちが歌を通してハワイ語を覚え、
          島の歴史や伝統を学びながらアイデンティティを意識し始めるまでを描いた作品です。

                    この夏ハワイに行く方にとってはまさに必見。
         ネイティヴ・ハワイアンのプライドを示す映画です。知ると知らないじゃ、大違い!
                12年前、無知なままハワイへ行ったとのゆえ、説得力あるでしょ?

                                

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☆7月8日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ワンヴォイス
監督/リゼット・マリー・フラナリー、プロデューサー/ヘザー・ハウナニ・ギウニ&ルース・ボラン、エディター/ゼルダ・グリーンステイン、撮影監督/ブライアン・ウィルコックス
出演ジョシュア“ババ”タバレス、カハラ・ロウ、トルーマン・レイ・チャン、ブローリン・デューク・カヴェヒ、ナディア・レイ、シェナ・アチョン、ザカリー・ラム、マカフィー・トルコ、マックスウェル・ムカイ、イザヤ・パマティガン
8月6日(土)よりシネクイント他全国ロードショー
2009年、アメリカ、カラー、89分、配給/グラッシー、提供/レイドバックコーポレーション、グラッシー、キングレコード、後援/ハワイ州観光局、協力/フラハワイ
http://www.onevoicemovie.jp/

by mtonosama | 2011-07-08 06:23 | 映画 | Comments(4)