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タグ:ヴィム・ヴェンダース ( 2 ) タグの人気記事

Pina
ピナ・バウシュ踊り続けるいのち -2-
Pina

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©2010 NEUE ROAD MOVIES GMBH,EUROWIDE FILM PRODUKTION

先日ローザンヌ国際バレエ2012で高校2年生の菅井円加さんが優勝しました。
クラシック部門でも、コンテンポラリー部門でも圧倒的な1位だったといいますから、
なんとも誇らしいことです。

ピナ・バウシュのダンス、そして、その振付はローザンヌ国際バレエ風に言えばコンテンポラリーなものです。
すいません。ザツで。

次の動きが予測できないダンス、
あ、危ない!と息を呑むダンス、
泥にまみれ、
水を浴び、
一列縦隊になって、鉱山の廃墟を歩く。

肉体が躍動し、感情が動きになり、心が踊りになる。
身体と頭と心がひとつになって表現されるダンス。なんとも圧倒されます。

でも、ダンスとの一体感を味わうためには
やっぱりダンサーの呼吸や汗や筋肉の動きが間近に見られることが必須だと思うんです。

実は、「リトルダンサー」(‘01日本公開)に刺激されて、
アダム・クーパーが出演する「白鳥の湖」をオーチャード・ホールへ観にいったとの。
もちろん舞い上がる気分でしたが、やはり座席からステージまでって遠いんですね。

ああ、近くで観たい!

そんな欲張りでわがままな気分を満たしてくれたのが、本作。
おお、筋肉が見える!うわ、挑発するようなダンサーの表情が迫ってくる。
ステージ前列から後までの奥行感がスゴ過ぎる。
これぞ3Dの威力であります。

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舞台よりも激しい臨場感。まるで私たちがステージに立っているようです。
それを可能にしたのが3Dクレーンカメラ。
伸縮自在のクレーンの上に大型スタジオカメラを装着し、
そのクレーンを客席に設置するという手法です。

ヴィム・ヴェンダース監督は何度もテスト撮影を重ね、
さらには「アバター」(‘09 ジェームズ・キャメロン監督)を観て研究。

2009年10月に撮影を開始し、ピナ自身が映画化のために選んでいた作品
「カフェ・ミュラー」「春の祭典」「フルムーン」の3作が
ヴッパタールのオペラハウスに観客を入れたライブとして、ノーカットで収録されました。

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3Dの進化は日進月歩です。
翌年4月に撮影された「コンタクトホーフ」の時には
小型軽量カメラを取り付けたステディカムを使用することが可能になっており、
ダンサーは空間全てを使って踊ることができ、3D効果で観客が知覚的に感じられる空間もさらに広くなりました。

ステージ上でのライブはもちろん、
森の中で、海辺で、モノレールや車が行き交うヴッパタールの市街地で繰り広げられるダンス。
なかでも、圧倒されたのは鉱山の跡地にできた山の稜線を盛装したダンサーたちが
Fruehling,Sommer,Herbst,Winter(春、夏、秋、冬)と口ずさみながら歩いていくシーンです。

映像としての美しさと
ヴッパタールが位置するルール工業地帯の廃墟とダンサー集団が
なんともいえない不思議な感覚をよびさましてくれます。
まさにピナとヴェンダースのコラボレーション、ここに極まれりというところです。

もう、こればっかりは観ていただかないと始まりません。
ダンスばかりはステージ直近でないと満喫できないとお考えの皆さま、
是非3Dの真価を実感なさってください。





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Pina  ピナ・バウシュ踊り続けるいのち
監督・脚本・製作/ヴィム・ヴェンダース、振付/ピナ・バウシュ、プロデューサー/ジャン=ピエロ・リンゲル、アート・ディレクター/ペーター・パブスト、芸術コンサルタント/ドミニク・メルシー、ロベルト・シュトルム、衣装/マリオン・スィトー、舞台・衣裳デザイナー/ロルフ・ボルツィク、撮影/エレーヌ・ルヴァール、編集/トニ・フロッシュハマー、音楽/トム・ハンレイシュ
出演
ピナ・バウシュ、ヴッパタール舞踊団のダンサーたち
2月25日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9、横浜ブルク13など全国順次3D公開
2010年、104分、ドイツ・フランス・イギリス映画、字幕翻訳/吉川美奈子、提供・配給/ギャガ、後援/ドイツ連邦共和国大使館
http://pina.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2012-02-18 07:26 | 映画 | Comments(8)
Pina
ピナ・バウシュ踊り続けるいのち -1-
Pina

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©2010 NEUE ROAD MOVIES GMBH,EUROWIDE FILM PRODUKTION

来ました!
ダンスです。
ピナ・バウシュです。
そして、ヴィム・ヴェンダースです。
「ブエナ・ヴィスタ・ソシアルクラブ」(‘98)で最高の音楽ドキュメンタリー映画
を見せてくれたヴィム・ヴェンダース。
彼の今回の監督作品は2009年6月30日68歳で急死したピナ・バウシュとそのダンスを描いたもの。
それもなんとアート系作品としては世界初の最新3D映像で描いた映画です。

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3D映像は苦手なとのですが、この映画ばかりはそんなこと言ってはいられません。
ヴィム・ヴェンダースが3Dでなければ
ピナの世界を映像化できないと言っているのです。
そんなときに、メガネの上に3Dメガネをかけるのはイヤだ、なんてわがままは通りませんもの。

巨匠ヴィム・ヴェンダースをして、3Dという新しい分野に足を踏み入れさせた
ピナ・バウシュとはいかなる人物なのでしょう。
と、またまたウィキってみますと・・・


f0165567_557250.jpgピナ・バウシュ(Pina Bausch 本名Philippine Bausch,1940年7月27日 - 2009年6月30日)はドイツのバレエダンサー、バレエとコンテンポラリー・ダンスの振付家。1940年ドイツのゾーリンゲン生まれ。実家はカフェレストラン。
14歳からエッセンのフォルクヴァンク芸術大学でクルト・ヨースに師事。18歳で首席卒業後、国費交換留学生としてニューヨーク、ジュリアード音楽院舞踊科に入学。アントニー・チューダーの勧めによりメトロポリタン・オペラ・パレエ団やニュー・アメリカン・パレエ団などで活動。
1962年に帰国し、フォルクヴァンク舞踊団でソリストとして活躍。振付を開始し、1969年には芸術監督に就任。この年フォルクヴァンク芸術大学の教授にもなっている。同年の作品 『時の風の中で』 がケルンの国際振付家コンクールで1位を獲得した。
1973年、ヴッパタール舞踊団の芸術監督に就任する。
ドイツ表現主義舞踊の権威であるヨースの影響を色濃く受け継ぎながら演劇的手法を取り入れたピナ独自の舞踊芸術は演劇とダンスの融合とも言われ、彼女自身は「タンツ・テアター」と呼ぶ。
1983年フェデリコ・フェリーニ監督の映画 『そして船は行く』 に出演。 1999年坂本龍一オペラ 『LIFE』 に出演。 2002年にはペドロ・アルモドバル監督作品 『トーク・トゥ・ハー』 の冒頭で代表作である「カフェ・ミュラー」を彼女自身が踊っている。
2009年6月30日、ガンの告知を受けた5日後に68歳で死去した。日本では前年(2008年)4月2日の滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールで、『フルムーン』を踊ったのが最後の公演であった。
作品
春の祭典』(1975年)
七つの大罪』(1976年)
カフェ・ミュラー』(1978年)
カーネーション』(1982年)
ヴィクトール』(1986年)
パレルモ パレルモ』(1989年)
(Wikipediaより)

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すいません。引用が長くなってしまいました。
ヴィム・ヴェンダースが初めてピナと出会ったのは1985年のこと。
ちょうど「東京画」を制作した頃です。
ピナの作品を見て強い感銘を受けた監督はその後20年以上にわたる親交を深め、
共同で映画を作ろうという計画が持ち上がりました。

しかし、2009年6月30日。
半年に及ぶ準備を終え、3Dのリハーサル撮影を2日後に控えた日、ピナは突然この世を去ってしまったのです。悲嘆にくれた監督、一時は撮影中止を決意。
ところが、ピナと踊り続けてきたヴッパタールのダンサーや世界中から届く映画化を望む声に後押しされて、
「Pina  ピナ・バウシュ踊り続けるいのち」は完成したのでした。

さて、一体どんな映画なのでしょう。
とはいえ、この躍動感を言葉で伝えるのは非常に難しいと思うのですが。



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Pina  ピナ・バウシュ踊り続けるいのち
監督・脚本・製作/ヴィム・ヴェンダース、振付/ピナ・バウシュ、プロデューサー/ジャン=ピエロ・リンゲル、アート・ディレクター/ペーター・パブスト、芸術コンサルタント/ドミニク・メルシー、ロベルト・シュトルム、衣装/マリオン・スィトー、舞台・衣裳デザイナー/ロルフ・ボルツィク、撮影/エレーヌ・ルヴァール、編集/トニ・フロッシュハマー、音楽/トム・ハンレイシュ
出演
ピナ・バウシュ、ヴッパタール舞踊団のダンサーたち
2月25日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9、横浜ブルク13など全国順次3D公開
2010年、104分、ドイツ・フランス・イギリス映画、字幕翻訳/吉川美奈子、提供・配給/ギャガ、後援/ドイツ連邦共和国大使館
http://pina.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2012-02-15 06:09 | 映画 | Comments(8)