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タグ:三上康雄監督 ( 2 ) タグの人気記事

蠢動 -しゅんどう- -2-
BUSHIDOU

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©2013三上康雄事務所

映画といえばチャンバラだった時代、いつも週末には近くの東映の映画館へ連れていかれました。
記憶に残っているのは金糸銀糸の美しい衣装をまとい、
目張りをいれてきりっとした東千代之介さま、大川橋蔵さまたち大スターの豪華絢爛なお姿。
ああ、懐かしい。
ラストシーンの定番。富士山を望む田んぼ道を三度傘を振りながら遠ざかる中村錦之介。
そうそう、錦ちゃんなどと呼んでましたわ。
これぞ、日本人の原風景であります。

あ、いけない。勝手に昔を偲んでしまいました。

本作「蠢動 -しゅんどう-」は目張りを入れた大スターも絢爛豪華な衣装も登場しません。
しかし、その昔、ちゃんばらに興じた少年少女たちのあの想いが本作には息づいています。

そうです、そうです。
土門拳のこの写真にみなぎる少年たちの裂帛の気魄です。
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さて、三上康雄監督。
かつて橋本忍脚本による「切腹」(‘62)「仇討」(‘64)「上意討ち 拝領妻始末」(‘67)
などの時代劇に感銘したそうです。
ですが、それ以降、自分の観たい時代劇には出会えず「ならば自分で創ろう」と決意。

その監督が観たい時代劇とは、
それぞれの登場人物が自らの意志を貫こうとし、
武士道と人間としての生き方の間を揺れ動く群像劇であります。

その思いの通り、
走り、斬り、闘う――
まさにちゃんばらの原点を観ることができました。
観客も息が弾み、肩に力が入ります。

さらに、作品の根底に流れる
武士道とはなにか?
人として生きるとは?
お家のためにはいかなる理不尽をも受け入れるしかないのか?
という問い。

そのリアルで躍動感溢れる映像にはきっと息を呑み、のめりこんでしまうはず。
さあ、いったいどんなお話でしょうか。


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ストーリー
享保二十年。
享保の大飢饉から三年が過ぎた。
因幡藩は落ち着きを取り戻したように見えた。
しかし、江戸幕府から遣わされた剣術指南役・松宮十三が城内を探っている様子。
それを知った城代家老・荒木源義は用人の舟瀬太悟に松宮を調べさせるのだった。

因幡藩には剣術師範の原田大八郎がいた。
幼時に父を亡くした藩士の香川とその姉・由紀は原田に信頼を寄せている。
原田は剣術の弟子でもある香川の望みである剣術修行実現のために奔走していた。

ある日、城代家老・荒木のもとに松宮を探っていた用人の舟瀬から報告が。
それは、松宮が幕府へ送る密書を入手したというのだ。
そこにあったのは因幡藩の内情を全て調べたという一文――
さらに、江戸表より西崎隆峰が使者として因幡藩に向っているという報告も。
松宮と西崎が顔を合わせれば因幡藩が改易、お取りつぶしになるのは必定。

荒木は決断する。
そして、このことが原田と香川姉弟の人生を大きく変えることになるのだった……

雪の中を走る討手たち。悔しさを胸に抱え、ひたすら逃げる若侍。
激しい息遣い、雪を蹴り走る侍たちの足音、閃く切っ先、倒れる討手、噴き出す血しぶき――

ノンストップ躍動感!
追い打ちをかけるように興奮をあおり、あるいはタメをもたせ、追いつめる和太鼓の響きと唸り。
ミュージカル以外で音楽がこれほど主役をはたす映画を初めて観ました。

ちゃんばら好きには絶対たまらない映画です。





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☆10月17日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

蠢動 -しゅんどう-
監督、脚本/三上康雄、プロデューサー/三上康雄、原案/三上康雄・近藤誠二(「蠢動」1982年より)、殺陣/久世浩、照明/宮西孝明、音響効果/伊藤進一、演奏/倭太鼓飛龍
出演
平岳大/原田大八郎、若林豪/荒木源義、目黒祐樹/松宮十三、中原丈雄/舟瀬太悟、さとう珠緒/香川由紀、栗塚旭/西崎隆峰、脇崎智史/香川廣樹
10月19日(土)東京・有楽町スバル座、大阪・TOHOシネマズなんば他全国ロードショー
2013年、日本、カラー、102分、製作/株式会社 三上康雄事務所、配給/太秦株式会社
http://www.shundou.jp/

by Mtonosama | 2013-10-17 06:57 | 映画 | Comments(9)
蠢動 -しゅんどう- -1-
BUSHIDOU

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©2013三上康雄事務所

久々のチャンバラです。
蠢動。〈しゅんどう〉と読みます。
なにゆえ、このようなタイトルなのかよくわかりません。
英語タイトルはBUSHIDOUであり、こっちの方が納得しやすいですねぇ。
(ちょっと英語圏の人間になった気分)

平岳大の端然とした所作といい、抒情性を排した緊張感溢れる展開といい、
剣戟のバックに流れるお腹の底に響くような和太鼓といい、
これぞチャンバラ!と膝を打ちたくなくような映画でした。

製作・脚本・監督は三上康雄。
この方、とてもユニークな経歴の持ち主です。
そして、「蠢動 –しゅんどう-」も実は本作が第一作ではありません。


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三上康雄
1958年、大阪市東区(現中央区)生まれ。近畿大学商経学部経営学科卒業。中学から大学まで剣道をしていた。このことが後の作品に影響を与える。1974年高校時代に自主映画の製作グループ「BJcc」を結成。数本の短編を監督、近畿大学在学時には1年に1作品のペースで時代劇やアクション映画を4本監督する。当時の自主映画は青春や日常を描いた作品が多かったが、異色の活劇を作っていた為、新作完成の度、マスコミの話題を呼ぶ。大学卒業時の1979年6月にグループを解散。この解散式兼上映会の模様は毎日放送でニュースとして取り上げられた。

1982年に監督した「蠢動」はプロの役者や映画評論家の松田政男が出演。また、撮影、録音、編集、音楽もプロのスタッフが参加。雪の鳥取県の三朝等でロケし、ラストの殺陣は雪中の鳥取砂丘で行われた。「蠢動」はキネマ旬報の「世界映画作品・記録全集(1983年版)」と1983年2月決算号の日本映画一覧に掲載された。

1980年から、家業の建築資材メーカー「ミカミ工業」に入社し、2001年に代表取締役社長
に就任。製品やカタログ等の企画やデザインは自ら行う。2005年にIMAGICAで「蠢動」のリマスター版のDVDを自主制作、その後「蠢動」をセルフリメイクする為に、劇場版「蠢動 -しゅんどう-」の脚本を執筆。

2011年にミカミ工業の全株式をM&Aで売却し、2012年に株式会社三上康雄事務所を設立。
劇場版「蠢動 -しゅんどう-」の製作を開始。2013年1月より撮影。平岳大、若林豪、目黒祐樹、中原丈雄、さとう珠緒、栗塚旭、脇崎智史らが出演し、殺陣に久世浩、照明に宮西孝明、音響効果に伊藤進一らの時代劇のベテランスタッフを揃え、自らが監督。
(Wikipediaより)

主な監督作品「荒野の狼」(‘76)「乱流の果て」(‘77)「二天一流」(‘78)「闘争の宴」(‘79)「蠢動」(‘82)


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三上康雄監督、1974年16歳で自主映画製作グループを立ち上げたほどの映画好きで、
5年後に解散するまでに8mmで数本の短編や時代劇やアクション映画4本を監督しています。
「蠢動」第一作は1982年に16mmで製作・監督。
そして、今回の「蠢動 -しゅんどう-」。
経営していた会社を畳み、数千万円の製作費を全額負担。
自ら企画・脚本・監督をこなし、30年近く映画とは無縁の生活を送っていた身ながら、
一流の俳優、スタッフとも自らコンタクトし、陣容を固めていったというのですから、
その熱意たるや半端じゃありません。

そして、泣かせるではありませんか。
監督は常々奥様に「蠢動 -しゅんどう-」を創ると言い続けてきました。
本作はその愛妻に捧げたものであり、公開日である10月19日はまた彼女の誕生日であります。
2011年に亡くなった奥様もさぞ喜んでおられることでしょう。

さあ、いったいどんなお話なのでしょう。続きは次号までしばしお待ち下さいませ。



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☆10月14日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

蠢動
監督、脚本/三上康雄、プロデューサー/三上康雄、原案/三上康雄・近藤誠二(「蠢動」1982年より)、殺陣/久世浩、照明/宮西孝明、音響効果/伊藤進一、演奏/倭太鼓飛龍
出演
平岳大/原田大八郎、若林豪/荒木源義、目黒祐樹/松宮十三、中原丈雄/舟瀬太悟、さとう珠緒/香川由紀、栗塚旭/西崎隆峰、脇崎智史/香川廣樹
10月19日(土)東京・有楽町スバル座、大阪・TOHOシネマズなんば他全国ロードショー
2013年、日本、カラー、102分、製作/株式会社 三上康雄事務所、配給/太秦株式会社
http://www.shundou.jp/

by Mtonosama | 2013-10-14 07:03 | 映画 | Comments(13)