ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

タグ:二重生活 ( 2 ) タグの人気記事

二重生活
-2-
Mystery

f0165567_5565256.jpg


今まで観てきた中国映画は良い意味でも悪い意味でもある種の泥臭さがありました。
本作はこれまでとはちょっと感じが違うなぁという印象を持ちました。
都会的とまではいえませんが、少なくとも中国的ではありません。
ロウ・イエ監督が上海という大都市出身者だからか、
それとも海外生活が長いからでしょうか。

中国も変わってきているのですね。

本作は中国の大手サイトに投稿された夫の浮気に悩む女性の話をヒントにしたものです。
『二重生活』というタイトルは文字通り
妻と愛人との間にそれぞれ家庭を築き、二重生活を営む夫が登場するという
現代中国のひずみを描いた作品です。
が、しかし、英語タイトルが”Mystery”とあるところがミソなんですわ。

どんなお話かというと――


ストーリー
湖北省の省都・武漢市。雨の降りしきる中、若者たちの運転する車が一人の女性をはねた。

可愛い娘と優しい夫を持ち、人も羨むような生活を送るルー・ジェ。
現在は子育て中だが、夫と共同で経営する会社も順調だ。
ある日ルー・ジェはカフェで娘の幼稚園のママ友サン・チーから相談を持ちかけられる。
「夫に愛人がいるみたいなの」――
返答に窮して窓の外に目をやるルー・ジェ。
と、そこには自分の夫ヨンチャオが若い女とキスする姿が。

調べてみると、ヨンチャオの携帯メールには出会い系サイトの履歴が。
さらにヨンチャオを追跡するルー・ジェ。
するとその行き先はなんとママ友サン・チーの家だった。

そんな折、車にはねられて死亡した女性の身元が判明。
スン・シャオミンという大学生だ。
検死の結果、彼女の頭には事故以前に受けたとみられる打撲痕がみつかる。
事故ではなく事件か。
担当刑事は調査を開始。
そして、死亡女性の携帯メールから死亡前に一緒だった人物が判明。
なんとその人物はルー・ジェの夫ヨンチャオだった。
しかし、事故を起こした若者が大物の息子だったため、事件は示談で解決されることに――

すべてを悟ったルー・ジェは復讐を開始する。
追いつめられたサン・チーはヨンチャオとの間の子どもは
ルー・ジェが二度目の流産で入院した日に授かった子であることを告白する。
さらには待望の男児だったため、彼の母も二人の関係を承認しているという……

まずは「まあまあ、なんてお盛んなの」とビックリ。
奥さんがいて、愛人がいて、さらに、女子大生ともおつきあい。
高麗人参効果?はたまた冬虫夏草の霊験?
ヨンチャオさん、凄過ぎでしょ。

f0165567_603764.jpg

先ほど中国的な印象は感じさせない映画だと申しましたが、
ふたりの女性と家庭を持つ男性というのは中国では結構多いのだそうです。
一人っ子政策というのもありますしね。
女子より男子に優位をつける傾向や、
弱きをくじき、強きをたすける警察とか、
描き方は別にしても内容やテーマはかなり中国的といえるかもしれません。

古い中国も現代の中国も描きどころは満載なんでしょう。

ヨンチャオさんの絶倫ぶりには驚きましたが、
湖北省特有の激しい雨の中で繰り広げられる人間模様に
中国映画の新しい表現を見た気がしました。





今日もポチッとしていただけたらうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆12月25日に更新しました。
皆さん、素敵なプレゼントが届いていましたか?うちにはサンタさん、来てくれませんでした☆

二重生活
監督・脚本・製作/ロウ・イエ、脚本/メイ・フォン(『天安門、恋人たち』、『スプリング・フィーバー』)、ユ・ファン、製作/チェン・シー、撮影/ツアン・チアン(『スプリング・フィーバー』)
出演
ハオ・レイ(『天安門、恋人たち』)/ルー・ジエ、チン・ハオ(『スプリング・フィーバー』)/ヨンチャオ、チー・シー/サン・チー、ズー・フォン/トン・ミンソン、ジョー・イエワン/チン・フェン、チャン・ファンユアン/シャオミン、チュー・イン/ハンホイ
2015年1月24日新宿k’s cinema、渋谷アップリンクほか全国順次公開
2012年、中国、フランス、98分、配給/アップリンク
http://www.uplink.co.jp/nijyuu/

by Mtonosama | 2014-12-25 06:09 | 映画 | Comments(8)
二重生活
-1-
Mystery

f0165567_5525371.jpg


久々の中国映画です。
当試写室では6月に『収容病棟』
http://mtonosama.exblog.jp/22312433/ http://mtonosama.exblog.jp/22337835/
という中国の精神病院内部を撮影したドキュメンタリー映画を上映していますから
実に半年ぶり。
あ、9月に『郊遊』
http://mtonosama.exblog.jp/22854876/ http://mtonosama.exblog.jp/22873727/
を上映しましたか。でも、これは台湾映画でした。

今回、上映する『二重生活』はロウ・イエ監督作品です。
『天安門、恋人たち』(‘06)で5年間の映画製作・上映禁止処分となった監督です。

当試写室でも上映した『北京の自転車』(‘00)
http://mtonosama.exblog.jp/13949277/ http://mtonosama.exblog.jp/13972911/
の王小帥(ワン・シャオシュアイ)監督や
今年5月に上映した『罪の手ざわり』(‘13)
http://mtonosama.exblog.jp/22012938/ http://mtonosama.exblog.jp/22036947/
の賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)監督などと同じく
第6世代に属する新しい感性の監督です。

f0165567_5542829.jpg

ロウ・イエ監督
1965年、上海に生まれる。両親は劇団員。
1983年に上海華山美術学校アニメーション学科卒業後、上海アニメーションフィルムスタジオでアニメーターとして働く。
1985年北京電影学院映画学科監督科入学。80年代から90年代初期にかけての上海の満たされない若者たちを撮った卒業制作映画『デッド・エンド最後の恋人』(‘94)は
中国の伝統と典型的な中国文化を描くことの多かった陳凱歌(チェン・カイコウ)や張芸謀(チャン・イーモウ)監督らの第5世代の監督とは一線を画した作品。1996年マンハイム・ハイデルバーグ映画祭で監督賞を受賞した。
1998年、中国初のインディーズ映画製作会社となるドリーム・ファクトリーを設立。
上海の通りで密かに撮影した『ふたりの人魚』(‘00)は国内での上映が禁止されたが、
同年のロッテルダム国際映画祭と東京フィルメックスでグランプリ。
『パープル・バタフライ』ではチャン・ツィイー、仲村トオルを起用し、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品。
2006年、天安門事件にまつわる出来事を扱った『天安門、恋人たち』が第59回カンヌ国際映画祭で上映され、5年間の映画製作・上映禁止処分となる。
2008年、禁止処分中に中国ではタブー視されている同性愛を描いた『スプリング・フィーバー』が第62回カンヌ国際映画祭で脚本賞受賞。
2011年、禁止処分が解除され、中国国内で撮影されたのが本作『二重生活』。本作は第65回カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式招待。
ほか第7回アジア映画大賞で最優秀作品賞ほか3部門を受賞した。

f0165567_556327.jpg


当局による禁止処分もなんのその国際的に評価を高める監督であります。
『初恋の来た道』(張芸謀監督)、革命直後の古い中国を描いた作品も捨てがたいけれど、
現代中国をヴィヴィッドに切り取った本作にも「へえ~。今の中国ってそうなんだ」の感新た。
中国語が話されていなければこれはどこの国を描いたのか一瞬わからなくなるほどです。

さあ、いったいどんなお話でしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



今日もポチッとしていただけたらうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆12月22日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

二重生活
監督・脚本・製作/ロウ・イエ、脚本/メイ・フォン(『天安門、恋人たち』、『スプリング・フィーバー』)、ユ・ファン、製作/チェン・シー、撮影/ツアン・チアン(『スプリング・フィーバー』)
出演
ハオ・レイ(『天安門、恋人たち』)/ルー・ジエ、チン・ハオ(『スプリング・フィーバー』)/ヨンチャオ、チー・シー/サン・チー、ズー・フォン/トン・ミンソン、ジョー・イエワン/チン・フェン、チャン・ファンユアン/シャオミン、チュー・イン/ハンホイ
2015年1月24日新宿k’s cinema、渋谷アップリンクほか全国順次公開
2012年、中国、フランス、98分、配給/アップリンク
http://www.uplink.co.jp/nijyuu/

by Mtonosama | 2014-12-22 06:06 | 映画 | Comments(6)