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殿様の試写室

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タグ:君を想って海をゆく ( 3 ) タグの人気記事

        2010 BEST 10 OF
          殿様の試写室 
                        -5-

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                イタリアンレストラン“アマルフィ”の半円形の窓に映った光る海

                     ♪パンパカパ~ン♪
                   いよいよ1位と2位の発表です。
              しかし、この段階にきて、まだ迷っているとのです。
                   え~い、男は愛嬌、女は度胸だい!
                         いきます。


                     2位 冬の小鳥  
                        겨울새(旅人)
                        Une Vie Toute Neuve

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                 http://mtonosama.exblog.jp/14398672
                 http://mtonosama.exblog.jp/14418151/

ああ、このキム・セロンちゃんの演技には感動しました。
わずか9歳で悲しみと怒りと諦めをこれほど完璧に表現できるとは、まさに天才です。
父に棄てられ児童養護施設で暮らし、海外へ養子としてもらわれていく少女の物語でした。
監督の実体験を描いたこの作品。
そう、ウニー・ルコント監督は養子として、韓国からフランスへ渡った人です。
お涙ちょうだい映画ではありません。キムの熱演に心が震えるほど感動しました。

                    1位 君を想って海をゆく
                        WELCOME

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                 http://mtonosama.exblog.jp/15073145/
                 http://mtonosama.exblog.jp/15091252/

つい最近ご紹介したばかりの作品です。
あ、もしかしたら、まだ公開中ですね。記憶に新しすぎるからフェアじゃないよな、
とも思いましたが、やっぱり1位に選んでしまいました。
水泳、愛、別離、社会問題―――
映画にとっての必須テーマが、これでもか、とつまっています。
(もちろん、多くの方にとって水泳は必須というわけではないでしょうが^_^;)
みなさん、冬のドーヴァー海峡を渡ることは並大抵のことではありません。
感動の水泳シーンをぜひご自身の目でご確認ください。
水泳は移動手段であると同時に自由へ導く大きな翼でもあるのです。

感動した!

2010年とのの独断で決まったシネマBest10いかがでしたでしょうか?
2010年公開作はこれでおしまいです。
次回からは2011年の公開作をご紹介しますね。

しかし、時の過ぎ去るのは早いものです。

                           

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by mtonosama | 2010-12-22 06:43 | 映画 | Comments(8)
      君を想って海をゆく -2-
                     WELCOME

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     (C)2009 Nord-Ouest Films-Studio37-France 3 Cinema-Mars Films-Fin Aout Productions.

     とののスポーツクラブにはドーバー海峡を複数回横断したつわものがいます。
     60歳を超えたスポーツマンで日常的に日に10kmは平気で泳ぎます。
     その人でさえ、最初にドーバーを渡る時は駅伝方式で数km泳いでは交替しながら
     泳いだといいます。
     しかし、最後に一人で挑戦したとき、波やうねり、水の冷たさと闘いながら、
     15時間50分かけて完泳。わがクラブのヒーローであります。

さて、本題に戻ります。
17歳のクルド人少年ピラル。
彼はイラクから陸路を3ヶ月もかけて、フランス北部のカレに到達したとき、
目の前に黒々と広がる海峡を目にして、どんな思いを抱いたでしょう。
少なくとも、いきなり泳いで渡るという気にはならなかったと思います。
だって、今までにちゃんと泳ぎを学んだこともなかったのですから。
いえ、例え、泳げたとしても真冬のドーヴァー海峡をイギリスまで泳ぐ気にはなれなかったでしょう。

カレ
ベルギーと国境を接するフランス最北端の都市。ドーバー海峡をはさんでイギリスに臨んでいます。英仏海峡トンネルのフランス側の玄関口。東部には広大な難民キャンプがありましたが、2009年に仏政府により解体されました。


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ストーリー
2008年2月、イラク国籍のクルド人難民ピラルはカレにやっとの思いで辿りつきました。
彼が目指すのは英国・ロンドン。そこに恋人のミナが住んでいるのです。
カレでは英国渡航をめざす多くの難民が生活していました。
ピラルはそこで同郷の友人ゾランに再会。
ゾランと一緒に、仲介人に500ユーロを支払い、海峡を渡るフェリーに乗船するトラックの荷台に忍び込み、密航を試みました。
しかし、失敗。トラックに忍び込んだ密航者全員が逮捕されてしまいます。
なんとか送還を免れたピラルは、ドーバー海峡を泳いで英国へ渡ることを決意するのでした。

フランス人のシモンはかつては水泳選手として勇名をはせた人物。
今はカレ市民プールで子どもや老人に水泳を指導する日々を送っています。
英語教師の妻マリオンとは別居し、現在、離婚調停を進めています。

シモンと市民プールで会ったピラルはクロールの指導を受け始めます。
ピラルの目的に気付いたシモンは真冬の海峡を10時間以上泳ぐことはできないと忠告。
しかし、ピラルは断固として練習を続けました。

シモンがピラルに水泳を教えるのは、ボランティアで難民支援活動をする
離婚調停中の妻マリオンを自分に振り向かせるためでした。

ある晩、シモンは街を歩いていたピラルとゾランを家に招きます。
イギリスに渡ったら、サッカーをやってマンチェスター・ユナイテッドに入団するんだ、
と夢を語るピラル。

翌日、ピラルたちを家に泊めたことを隣人に通報され、警察に呼び出されるシモン。
不法入国者に手を貸すことは犯罪だと警告されます。

警察や隣人の難民への態度に反発を覚えながら、ピラルへの指導を続けるシモン。
またも隣人が通報し、警察が来たとき、
ピラルは既にイギリスへ向けて泳ぎ始めていました……


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冒頭の密航シーンはフィルム・ノワールを思わせる緊張感がみなぎり、
ここでガッツリとつかまってしまいます。
そして、
難民に対して関心を持っていなかったシモンが、ピラルに水泳を教えることを通して、
水泳教師とその生徒という以上の交流を構築していく心温まる展開にひきこまれました。
ピラルのめちゃくちゃだったフォームが確かなストロークに変わっていくのを観ながら、
次第にピラルへの親ごころのようなものが生まれてきます。

どんな状況にあっても、力いっぱい生きるピラルの若さが眩しい―――

シモンが「彼は息子なんだ」と叫ぶのを、うんうんと頷きながら
猛烈に感情移入してしまったとのです。

しかし、第二次世界大戦時レジスタンスとしてナチスドイツに抵抗したあのフランス市民が
今や立場を変え、密告者として難民と難民支援者を警察に売る姿には、
とてもわりきれないものを感じます。

原題の“WELCOME”はシモンやピラルを警察に密告した隣人の玄関マットに書かれた言葉です。「いらっしゃい!」この歓迎の言葉はあまりに皮肉です。

水泳がらみで出かけた映画でしたが、いろんなものを受け取ってきました。
お薦めです!



君を想って海をゆく
監督/フィリップ・リオレ、脚本/フィリップ・リオレ、エマニュエル・クールコル、オリヴィエ・アダム、製作代表/クリストフ・ロシニョン、撮影/ローラン・ダイヤン(A.F.C.)
出演
ヴァンサン・ランドン/シモン、フィラ・エヴェルディ/ピラル、オドレイ・ダナ/マリオン、デリヤ・エヴェルディ/ミナ、ティエリー・ゴダール/ブリュノ、セリム・アクジュル/ゾラン、フィラ・セリク/コバン、ミュラ・スバシ/ミルコ、オリヴィエ・ラブルダン/警察代理官、ヤニック・ルニエ/アラン、ムアファク・ロシュディ/ミナの父親、ベイ・ジャナティ・アタイ/ミナの母親、パトリック・リガルド/シモンの隣人、ジャン=ポル・ブリサール/裁判官、ブランディーヌ・ペリシエ/家事担当裁判官、エリック・エルソン=マカレル/収容所の警官、ジル・マッソン/拘置所役人、エマニュエル・クールコル/スーパー店長
12月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
2009年、フランス、1時間50分、フランス語・英語・クルド語、配給/ロングライド
http://www.welcome-movie.jp/


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by mtonosama | 2010-12-03 06:13 | 映画 | Comments(2)
    君を想って海をゆく  -1-
                     WELCOME

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     (C)2009 Nord-Ouest Films-Studio37-France 3 Cinema-Mars Films-Fin Aout Productions.

前にもお話したかとも思いますが、とのはSwimmerです。
速くは泳げないけれど、長く泳げと言われるなら、いくらでも泳ぎます。
そんなとのも未だ試みていないこと(これからもやれないと思いますが)。
それはドーバー海峡横断です。

偉そうに言っても、江ノ島を一周しただけのとの。
その時も絶えず身体にぶつかってくる波に酔ってしまい、気持ち悪くなってしまいました。
波酔いというやつです。

しかし、この映画の主人公はドーバー海峡34kmを渡ろうというのです。
クロールも泳げなかった17歳のクルド人の少年が、です。

「荒唐無稽な話だなぁ」とお思いでしょうね。
とのもそう思いました。
それに「君を想って海をゆく」という邦題――
以前、対岸の島に住んでいる彼女に会うため、毎朝海を泳いでわたる犬が話題に
なりましたが、それを思い出してしまいました。

しかし、映画を観て、そんな牧歌的な妄想は一瞬にして拭い去られました。

ヨーロッパが、そして、日本が、抱える難民問題。
難民として祖国を離れなければならなくなった人の問題。その国の抱える問題。
相変わらず、世界は抱えきれない問題のなかであえいでいます。

で、ありながら、肩をいからせて「われわれはこの不条理な難民問題を告発しなければっ!」
と怒声を発する映画ではありません。
社会派の映画でありながら、しみじみと訴えかけてくる作品。
泣きました。

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クルド人の少年が良いです。
そして、
彼に水泳を教える元水泳選手の市民プールのフランス人コーチも良いです。

少年は英国に暮らす恋人に会うため、数千キロの隔たりをものともしないのに、
フランス人コーチは離れていこうとする目の前の妻を抱きしめることすらできない。
厳しい現実を軸に、成就させたい愛と消えそうな愛で
希望と切なさを点綴しながら描きあげた映画。

ああ、なんとしても観ていただきたいです。

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クルド人
クルド人とは、トルコとイラク、イラン、シリアの国境地帯に跨って住む中東の先住民族で、
人口は約3000万人。 現在、クルド人は世界最大の「独立した祖国を持たない民族」だと言われています。
クルド人の宗教は、かつてはペルシャから伝わったゾロアスター教(拝火教)でしたが、7世紀にアラブ人によって征服されてからはイスラム化が進み、現在では75%がスンニ派、15%がシーア派だと言われています。このほか、キリスト教やユダヤ教、アレヴィー教(シーア派とゾロアスター教、トルコのシャーマン信仰との融合宗教)やイェズディー教(シーア派とキリスト教、ゾロアスター教、ユダヤ教の融合宗教)のクルド人たちもいます。
19世紀からクルド人たちは自治や独立を求める闘争を続けてきました。現在でもトルコやイラク、イランでクルド人の様々な政治組織が独立や自治を求める戦いを続けています。
http://www.geocities.jp/kuludojp/index.html

難民
難民とは、対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって居住区域(自国)を強制的に追われた人々を指す。
その多くは自身の生命を守るため、陸路、海路、河路、空路のいずれかで国外に脱し、
他国の庇護と援助を求める。現在の国際法では、狭義の「政治難民(Political Refugee)」を
一般に難民と呼び、弾圧や迫害を受けて難民化した者に対する救済・支援が国際社会に義務付けられている。(Wikipediaより)

17歳のクルド人少年がどんな理由から難民となったかは映画では描かれていません。
しかし、とにかく彼はイラクから3ヶ月間も歩いてフランスのカレまでやってきました。
それはどうして?

続きは次号で。乞うご期待であります。



君を想って海をゆく
監督/フィリップ・リオレ、脚本/フィリップ・リオレ、エマニュエル・クールコル、オリヴィエ・アダム、製作代表/クリストフ・ロシニョン、撮影/ローラン・ダイヤン(A.F.C.)
出演
ヴァンサン・ランドン/シモン、フィラ・エヴェルディ/ピラル、オドレイ・ダナ/マリオン、デリヤ・エヴェルディ/ミナ、ティエリー・ゴダール/ブリュノ、セリム・アクジュル/ゾラン、フィラ・セリク/コバン、ミュラ・スバシ/ミルコ、オリヴィエ・ラブルダン/警察代理官、ヤニック・ルニエ/アラン、ムアファク・ロシュディ/ミナの父親、ベイ・ジャナティ・アタイ/ミナの母親、パトリック・リガルド/シモンの隣人、ジャン=ポル・ブリサール/裁判官、ブランディーヌ・ペリシエ/家事担当裁判官、エリック・エルソン=マカレル/収容所の警官、ジル・マッソン/拘置所役人、エマニュエル・クールコル/スーパー店長
12月18日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
2009年、フランス、1時間50分、フランス語・英語・クルド語、配給/ロングライド
http://www.welcome-movie.jp/


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by mtonosama | 2010-11-30 05:23 | 映画 | Comments(10)