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殿様の試写室

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タグ:多動性障害(ADHD) ( 1 ) タグの人気記事


マミー
-2-
Mommy

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Photo credit : Shayne Laverdiere
(C)2014 une filiale de Metafilms inc.



『トム・アット・ザ・ファーム』でグザヴィエの美しさに呆然とした皆さまにとっては
残念なことかもしれませんが、今回、彼は監督のみ。

しかし、それはそれで
「映画には未来がある」ことを確実に教えてくれる一作になっていると思います。

若くして天才といわれる人の作品は
周囲からの過度な期待と本人の大き過ぎる自信から
「はだかの王様」的な展開に陥ることになりがちです。
その結果、「もう30年遅く現れていればよかったね」などということを言われたりします。

先のことは誰にもわからないけれど、
『Mommy/マミー』で見せてくれたグザヴィエの老成には息をのみました。

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ストーリー

カナダ(という仮想の国)。
2015年の連邦議会で新政権が成立。
2ヶ月後、内閣は公共医療制度の改正を目的としたS18法案を可決。
その中でも議論を呼んだのがS-14法案だった。
それは、発達障がい児の親が身体的、精神的危機に陥ったり、経済的に困窮した場合、
法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を有した法律である。

母ダイアン・デュプレの運命はこの法律により大きく左右されることになった。

ダイアンは掃除婦をして生計を立てるシングルマザー。
夫は3年前に亡くなった。
気が強く、おしゃべりで、ティーンエイジャーのようなファッションに身を包み、
15歳の息子スティーヴと2人で暮らしている。
スティーヴはADHD(多動性障害)。
情緒不安定で他人を罵ったり、喧嘩をふっかけたりする。
また女性とみれば親密にタッチする幼児性が抜けきらないまま、
青年期を迎えようとしている。他人との距離をうまく測ることができないのだ。
しかし、平静な時は知的で素直で純朴な少年である。

スティーヴは矯正施設から退所してきたばかり。
自宅で彼の面倒を見るにあたり、喜びもあるが不安もある。
彼はコントロールが効かなくなると相当厄介だから。

そんな母子の前に、奇跡的ともいえる出会いが訪れた。
お向かいに住むカイラという女性と母子ともに親しくなったのだ。
カイラは神経衰弱気味の休職中の高校教師。
家に引きこもり、夫とも娘ともきちんとした関係が結べていない。
精神的なストレスから吃音もある。

彼女は次第にスティーヴとも意気投合し、彼の家庭教師をすることに。
純粋な心を持ったスティーヴに勉強を教え、ダイアン母子と友情を育み、
カイラ自身も快方に向かっていくよう見えた。

だが……

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光が降り注ぎ、青空はまぶしい。
スティーヴの金髪も、その容姿も明るく美しい好青年。
ダイアンも若干ヤンキーっぽいとはいえ、陽気で息子を愛する母親。
カイラだって最初こそ吃音で暗い印象だけど、
母子とつき合う中でとても楽しい素顔を見せてくれます。

なのに、なぜなの?
観終わった後も、え?え?え?と疑問符が連なります。

あの~、この人はこんなに明るいから、何を言っても応えないだろうと思って
大失敗したことってありません?
いえ、そんな印象の作品なんです。
人間って奥深いんです・・・

すいません。単純で。

観終わった後の複雑な感動とこの監督の底知れなさを改めて知りました。
恐るべし。グザヴィエ・ドラン。





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☆4月22日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

マミー
監督/グザヴィエ・ドラン
出演
アンヌ・ドルヴァル/ダイアン、スザンヌ・クレマン/カイラ、アントワン=オリヴィエ・ピロン/スティーヴ
4月25日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
2014年、138分、カナダ、フランス語、配給/ピクチャーズデプト、提供/鈍牛倶楽部、巖本金属、後援/カナダ大使館、特別協力/ケベック州政府在日事務所 
http://mommy-xdolan.jp/

by Mtonosama | 2015-04-22 05:21 | 映画 | Comments(8)