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タグ:女と銃と荒野の麺屋 ( 2 ) タグの人気記事

       女と銃と荒野の麺屋 -2-
             A Woman, A Gun and A Noodle Shop

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       (C) 2009, FILM PARTNER(2009)INTERNATIONAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

                    同じ地球上の土地とは思えない光景です。
      赤い山々と大地がどこまでも続き、火の球のような太陽から身をさえぎるものもありません。
                  三蔵法師と孫悟空たちの苦労がしのばれます。
              この容赦ない自然、見ている分にはかなりそそられるのですが、
           そこに行ってみろと言われたら、例え、ツアー旅行でもつらいものがあります。
                    やはり映画館で観るに限りますね。

                     さて、どんなお話かというと―――

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ストーリー
万里の長城の西の果てにある荒野の町、嘉峪関(かよくかん)。
そこに一軒の中華麺屋がありました。

店は、店主のワン、その妻、住み込みの従業員のリーとジャオと女性従業員チェン
の5人で営まれています。
お客はラクダに乗ったペルシャの隊商たち。
繁盛しているのでしょう。店構えはなかなか立派ですし、
ピザのように麺生地を回してつくる麺はもっちりとしてなかなかな味のようです。

店主のワンはごうつくばりで卑劣で凶暴。
何か月も従業員の給料を払わず、金庫に貯め込んでいます。
10年前、そのワンに金で買われ、毎夜虐げられている妻ですが、
実は従業員のリーと密通していました。

ある日、妻はペルシャの商人から銃を手に入れます。
銃を手にして喜ぶ彼女を見ながら、臆病なリーは、
ただでさえ不倫がばれないかとビクビクしているというのに、
彼女が銃を買った真意もわからず、心配で、心配で、たまりません。

そんなリーの心配が的中しました。
もうひとりの従業員ジャオが、彼女の買った銃のことを、
そして、嘉峪関の巡回警察官チャンが、不倫のことをワンに密告したのです。

妻とリーの裏切りを知らされ、怒り心頭に発したワンはチャンに2人の殺害を依頼。
警官の安月給に不満なチャンは、ワンの示した高額な報酬にひかれ、
殺害計画に乗ることにしました。

翌日、ワンが店を留守にすると、妻とリーは馬車に乗って近くの丘へ。
2人がのんびり昼寝をしているところに現れたのは剣を構えたチャン。
馬車に忍び寄ったチャンは、座席に隠されていた銃に目を留めます。

その夜、ワンの許へ、血のついた妻とリーの衣服の切れ端を持ったチャンが現れました。
2人の死を信じたワンが報酬を渡そうと金庫から金を出したところへ銃口を向けるチャン。
そして、表情も変えず、引き金をひいたのでした。

動かなくなったワンを確認したチャンは、金庫の金を全部持ち出そうとしますが、
金庫の鍵はびくともしません。
そこへやってきたのは従業員のジャオとチェン。未払いの給料を取り戻そうと、
ワンのいない隙を狙っていたのでした…


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                           荒野に暮らす5人の男女。
               岩山ばかりの土地でかろうじてバランスを保っていた5人の社会が
                欲に目がくらんだ警察官と1丁の銃によって潰え去っていきます。

                           な~んて言うと大仰ですが、
   でも、実のところ、コメディのように見せながら、次第に、スリラー劇に変質していく流れには息を呑みます。

                   「初恋の来た道」で見せてくれたまじめな先生像を覆し、
                 冷血で悪い警察官に姿を変えたスン・ホンレイ、良かったです。

                        菊川怜に似たヤン・ニーもなかなかでした。

                      ですが、なんといっても、圧倒されたのは赤い大地。
               この映画の主役は中国西域の大地かもしれないと思ってしまうとのです。

            

                                   

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女と銃と荒野の麺屋
監督/チャン・イーモウ、脚本/シュウ・チェンチャオ、シー・チェンチュアン、
プロデューサー/ビル・コン、チャン・ウェイピン、グウ・ハオ、撮影監督/チャオ・シャオティン、美術監督/ハン・ヂョン、音響監督/タオ・チン、音楽/チャオ・リン
出演
ヤン・ニー/ワンの妻、ニー・ダーホン/ワン、スン・ホンレイ/チャン、シャオ・シェンヤン/リー、チェン・イェ/チャオ、マオ・マオ/チェン
9月17日(土)より、シネマライズほかにて公開
2009年、中国映画、90分、配給/ロングライド 、www.kouya-menya.jp

by mtonosama | 2011-09-04 06:07 | 映画 | Comments(6)
       女と銃と荒野の麺屋 -1-
            A Woman, A Gun and A Noodle Shop

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      (C) 2009, FILM PARTNER(2009)INTERNATIONAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

                         久々の中国映画です。
       といっても、当試写室では6月にジェット・リー主演「海洋天堂」を上映していました。
                   http://mtonosama.exblog.jp/16155133/
        3ヶ月前はもうとんでもなく昔のことのような気がするのは歳をとった証拠でしょう。
                         150歳ですからね。

さて、デビュー作「紅いコーリャン」(‘87)以後、「菊豆(チュイトウ)」(‘90)、「秋菊の物語」(‘92)と作品を発表し、
           中国第5世代の監督として世界から注目されるチャン・イーモウ(張芸謀)。
   2008年には北京オリンピック開会式・閉会式、北京パラリンピック開会式の演出をつとめたことで
                  中国政府も彼を誇りに思っていることがわかります。

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       最近ではニューヨークのメトロポリタン・オペラでオリジナルオペラ「始皇帝」を世界初演。
      プラシナ・ドミンゴの演出を手がけるなど、今や世界のチャン・イーモウ監督なのであります。

        とのは「あの子を探して」「初恋の来た道」(‘99)でチャン・イーモウに夢中になり、
               「至福のとき」(‘02)で「あれっ?ちょっと違うかな」と思い、
        「HERO」(‘02)「LOVERS」(‘04)で「うーん、ずいぶん雰囲気が変わったなぁ」と
                       びっくりし、今に至っています。

  文化革命下放世代である監督も、いつまでも過去にとらわれていては生きていけないのでしょうが―――
               実は、下放当時の匂いを感じさせる作品の方が好きなとのです。

        ならば、観なくてもいいようなものですが、やはりチャン・イーモウ監督作品と聞くと
                       知らん顔はしていられません。

      それというのも「HERO」の舞台にもなった中国西域の砂漠の光景が気になるからです。
    砂漠といっても砂ではなく、三蔵法師と孫悟空が旅したような赤い岩ばかりの大地なんですが。
                あの光景に圧倒されて、ついつい観てしまうんですね。

             今回ご紹介する「女と銃と荒野の麺屋」もそんな赤い大地が舞台です。
         そして、この映画の下敷きになったのがコーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」。
  (1987年に日本公開。1999年にコーエン兄弟によるディレクターズカット版「ブラッド・シンプル/ザ・スリラー」が製作されています)

         

           チャン・イーモウとコーエン兄弟って接点がないような気がするんですけど。
                   出会いというのは本当に不思議なものです。
       解剖台の上でこうもり傘とミシンが出会うようなものですよね(ちょっとしつこいですかね)。

         監督が20年以上前に鑑賞し、ずっと気になってきた「ブラッド・シンプル」を
           中国に舞台を移し、リメークしたのが本作「女と銃と荒野の麺屋」です。
              登場人物、ストーリーの骨格などはオリジナルと同じですが、
          赤い大地を舞台にしたその時代背景は明朝(たぶん)。なんと時代劇なのです。
        そして、登場人物のひとりに「初恋が来た道」でチャン・ツィイーの初恋の相手を演じた
                スン・ホンレイが出ていますよ。彼の兜(?)姿、素敵です。

                     さあ、どんなお話でしょうか?
                    続きは次回までお待ちくださいね。

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女と銃と荒野の麺屋
監督/チャン・イーモウ、脚本/シュウ・チェンチャオ、シー・チェンチュアン、
プロデューサー/ビル・コン、チャン・ウェイピン、グウ・ハオ、撮影監督/チャオ・シャオティン、美術監督/ハン・ヂョン、音響監督/タオ・チン、音楽/チャオ・リン
出演
ヤン・ニー/ワンの妻、ニー・ダーホン/ワン、スン・ホンレイ/チャン、シャオ・シェンヤン/リー、チェン・イェ/チャオ、マオ・マオ/チェン
9月17日(土)より、シネマライズほかにて公開
2009年、中国映画、90分、配給/ロングライド 、www.kouya-menya.jp

by mtonosama | 2011-09-01 06:34 | 映画 | Comments(4)