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殿様の試写室

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必死剣鳥刺し -1-

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                 (C)2010「必死剣鳥刺し」製作委員会

なんかものすごくバラバラなラインナップの当試写室です。

前回のアルゼンチンタンゴから、今回は江戸時代へ飛び、
舞台は東北・海阪藩。
海阪藩(うなさかはん)と言ったら―――
そうです。ご存知、藤沢周平です。

これまでに
藤沢作品は「たそがれ清兵衛」(‘02)、「隠し剣 鬼の爪」(‘04)、「蝉しぐれ」(‘05)、
「武士の一分」(‘06)、「山桜」(‘08)、「花のあと」(‘10)
6本が映画化されています。

そのうち4本が山田洋次監督作品。
藤沢周平「隠し剣シリーズ」イコール山田洋次という公式を勝手に
作っていましたが、今回は違いました。
「レディ・ジョーカー」(‘05)、「しゃべれどもしゃべれども」(‘07)などを
監督した平山秀幸さん。
東映作品です。

そして、
東映といえばチャンバラ。
幼いころ、毎週土曜日には家族で東映映画をかけている映画館へ
チャンバラ映画を観にいきました。
今回、久々に、岩にぶつかるあの波がしらと三角形の東映ロゴの
オープニングシーンを観たとき、子どもの頃の興奮を思い出しました。

     あのシーンには「荒磯に波」という名前がついており、
     犬吠埼灯台の近くで撮影されたんですって。

映画といえば東映、東映といえばチャンバラでしたものねぇ。
(と、同意を求められて困りますよね。すいません)

最近のチャンバラ映画といえば藤沢周平「隠し剣シリーズ」。
今までのどの「隠し剣シリーズ」を観ても(「蝉しぐれ」「花のあと」は観ていませんが)、
ラストの剣戟が圧巻!
真田広之、永瀬正敏、木村拓哉、東山紀之など
最高の俳優陣が渾身の闘いぶりを見せてくれました。

でも、藤沢周平自身は
「名もない普通の人をえらいと思う」と言っていたように、
その作品の主人公は下級武士です。
現代にあてはめれば、日がな一日机に向かう人の良い公務員って感じですか。

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江戸時代、父の仕事はその息子が継ぎ、息子の仕事はそのまた息子が継いで、
ひたすら代々コツコツと机に向かって筆を走らせる下級武士たち。
忠義と人情の板挟みになりながらも愚直なまでにまじめに生きる彼らが
その人生でただ一回爆発するのがラストの剣戟というわけです。

「隠し剣シリーズ」の場合、あまり知られてはいないけれど、
どの主人公も最強の剣の遣い手である、というところが味噌です。
同僚たちは誰一人彼らの剣の腕を知りません。
〈隠し剣〉という言葉には秘技とか秘剣の意味もあるのでしょうが、
本当は、その腕を人の目から隠し、普通の人間を装う、という意味なのかも。

最後の最後にその技をさらし、丁々発止と斬り結ぶ―――
花はあるけれど、そこはかとない悲しさが漂います。
そうなんですねぇ。「葉隠」です。
「武士道と云ふは死ぬことと見つけたり」です。
「葉隠」(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に出された肥前国鍋島藩藩士、山本常朝の武士としての心得について見解を「武士道」という用語で説明した言葉を田代陣基が筆録した記録である。全11巻。葉可久礼とも書く。(Wikipediaより)

さあ、今回の剣の使い手は豊川悦司です。
長身から繰り出す剣の技はさすがであります。
以前、「丹下左膳」ではがっかりさせられましたが、今度は魅せてくれましたよ。

というわけで、続きは次回までのお楽しみ。

続く

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♪5月22日に更新しました。3年目に入った当試写室、今後ともご贔屓のほどお願い申し上げます♪

必死剣鳥刺し
監督/平山秀幸、脚本/伊東秀裕、江良至、原作/藤沢周平「必死剣鳥刺し」(文春文庫「隠し剣孤影抄」所収)
出演
豊川悦司/兼見三佐エ門、池脇千鶴/里尾、吉川晃司/帯屋隼人正、岸部一徳/津田民部、小日向文世/保科十内、戸田菜穂/兼見睦江、村上淳/右京大夫、関めぐみ/連子
7月10日(土)全国ロードショー
2010年、114分、公式HP http://www.torisashi.com/

by mtonosama | 2010-05-22 06:12 | Comments(6)