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殿様の試写室

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タグ:手紙は憶えている ( 3 ) タグの人気記事


2016 BEST10 OF
殿様の試写室

-5-

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え~っと、どこだったっけ・・・
杭州だったか?
蘇州だったか?
もう何年も前のことで、忘れてしまいました。
すいません。
これも映画とは関係ありません。

今日は2位へ行きます。


2位

手紙は憶えている
Remember

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いやはや、実に驚天動地なミステリーでありました。
鬼才アトム・エゴヤン監督作品です。
しかし、本作で脚本家デビューを果たした
ベンジャミン・オーガストの名も特記すべきでしょう。
1979年生まれの37歳。
よくこんな凄い話を考えたものです。

70年前、アウシュヴィッツで家族を殺された90歳の老人。
老人ホームに暮らす彼は、数日前に妻を亡くしてから、
認知症が更にひどくなり、
毎朝起きるたびに亡くなった妻の名を叫びます。
妻が死んだことすら忘れてしまいました。

そんなおじいさんが、家族を殺したナチスを探すため、老人ホームを脱出しました。
捜索の手掛かりは
同じ老人ホームに住み、
同じ過去を持つ老人が書いてくれた1通の手紙だけです。

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こんなにネタバレしたって絶対にラストは想像もつきませんからね。

クリストファー・プラマーの爺様ぶりにはびっくりしましたが、
決してそれだけではないハラハラな展開。
ひと眠りするとそれまでのことを忘れてしまう認知症の老人が
70年前の犯人捜索の旅に出るということだけでもドキドキ。

♪My Favorite Things♪
ではなく、
My Favorite Filmsのひとつ『サウンド・オブ・ミュージック』の
トラップ大佐ことクリストファー・プラマーが主演しました。

いやあ、ホントにすごい映画でした。

もしご覧になっていない方がいらしたら絶対観てほしい作品です。
まだDVDになっていないかもしれませんが。

本作は当試写室で10月に上映しました。
http://mtonosama.exblog.jp/26436172/ http://mtonosama.exblog.jp/26487596/

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☆12月29日に更新しました。今年も残すところあと僅かですね。ユッタリいきましょう(^^)/☆


by Mtonosama | 2016-12-29 06:36 | 映画 | Comments(2)
 

手紙は憶えている
-2-
Remember

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(C)2014, Remember Productions Inc.


主人公ゼヴの壊れかけた記憶と共に
観客もまたおそるおそる旅立ちます。

ゼヴ同様観客に与えられた手掛かりは
同じ老人ホームに暮らすマックスが書いた手紙のみ。
大丈夫なのか、ゼヴ―――

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ストーリー
眠りから目覚めると、ゼヴは妻の名を呼ぶ。
「ルース、ルース、ルース!」。
ベッドの隣に眠っているはずの彼女がいないからだ。
しかし、妻は1週間前に亡くなっていた。
ゼヴは妻の死すら忘れてしまう程、記憶が曖昧になっているのだ。

妻の葬儀の晩、ゼヴは同じ老人ホームに暮らす友人マックスから1通の手紙を受け取る。
「ルースが亡くなった後、君が誓ったことを覚えているか?
君がもし忘れていても、これを見ればわかるようにすべてを書いておいた。
誓いを果たしてほしい」

手紙には、ゼヴとマックスがアウシュヴィッツ強制収容所の生き残りであり、
家族をナチス兵士に殺されたこと、
その兵士は身分を偽って今も生き延びていることが書かれていた。
兵士の名はルディ・コランダー。

ルディ・コランダーは刑死した捕虜の身分を盗み、
アメリカへ移住しているらしい。
その名を持つ容疑者は4人まで絞り込まれていた。

手紙を読み、70年前の忌まわしい記憶が蘇ったゼヴは
身体の不自由なマックスに代わり、
たった一人で復讐を果たすことを決意する。

旅の手筈は全てマックスが整えてくれた。
ゼヴは小さな鞄に身の回りの物を詰め、ひそかに旅だっていくのだった……

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第二次世界大戦終結時、
その体験が記憶の襞にしっかり織り込まれている男が20歳だったとして
70年後には90歳。
ナチスとしてユダヤ人を虐殺した男が20代だとして
やはり、その歳は90代。
復讐する側も、される側も、ギリギリの年代です。

とはいえ、実際いまだに犯人を捜し続け、
ヴィーゼンタール・センターへ通報する人はいるんですね。
ゼヴとマックスもここでルディ・コランダーの情報を入手したことになっています。

ヴィーゼンタール・センター
LAに本部を置く非政府組織、サイモン・ヴィーゼンタール・センター。
ナチス戦犯を追求し続けたサイモン・ヴィーゼンタールの
名を冠して1977年に設立された。
ホロコーストの記録保存や反ユダヤ主義の監視を行い、国際的影響力を持つ。
現在も世界各地に潜むナチス戦犯を追い続けており、「ナチ・ハンター」の異名も持つ。

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いや、しかし、よくできたサスペンスです。

移動中の電車やバスの中で居眠りする度に
「わしはなぜここにいるんじゃ?ルースはどこじゃ?」
とばかりに毎回パニックを起こすゼヴ。

どうなってしまうの?とハラハラさせつつ、
思わぬ方法で情報を明かす手法といい、
予想だにさせなかったショッキングなラスト。

老名優たちの演技と存在感に仰天すること必至であります。

しかし、ナチス・ハンターの使命を終えた後も
このサイモン・ヴィーゼンタール・センターは存在し続けるのでしょうね。

被害者や加害者が死に絶えてしまったとしても
その歴史的事実は消えることはありませんから―――





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☆10月20日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

手紙は憶えている
監督/アトム・エゴヤン、脚本/ベンジャミン・オーガスト、撮影/ポール・サロシー、音楽/マイケル・ダナ、美術/マシュー・デイヴィス
出演
クリストファー・プラマー/ゼヴ・グットマン、マーティン・ランドー/マックス・ザッカー、ブルーノ・ガンツ/ルディ・コランダー、ユルゲン・プロホノフ/ルディ・コランダー、ハインツ・リーフェン/ルディ・コランダー、ディーン・ノリス/ジョン・コランダー、ヘンリー・ツェニー/チャールズ・グットマン
10月28日(金)TOHOシネマズシャンテほかロードショー
2015年、カナダ=ドイツ、95分、字幕翻訳/遠藤壽美子、配給/アスミック・エース
http://remember.asmik-ace.co.jp/

by Mtonosama | 2016-10-20 06:44 | 映画 | Comments(8)

手紙は憶えている
-1-
Remember

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(C)2014, Remember Productions Inc.


驚くべき映画です。

70年前、アウシュヴィッツで家族を殺された90歳の老人。
老人ホームに暮らす彼は、数日前に妻を亡くしてから、
認知症がさらにひどくなり、
毎朝起きるたびに亡くなった妻の名を叫びます。
妻が死んだことすら忘れてしまう老人。

そんな男が、家族を殺したナチスを探すため、老人ホームを脱出しました。
捜索の手掛かりは
同じ老人ホームに住み、同じ過去を持つ老人が
書いてくれた1通の手紙だけです。

おっと、最初にこんなにばらしちゃってはいけませんね。

いや、しかし、
「趣向を変えたナチスへの復讐劇ね」
などと軽々に判断を下すと絶対に損をします。

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監督はアトム・エゴヤン。

アトム・エゴヤン監督
1960年7月19日、亡命したアルメニア人の両親の元、エジプト・カイロで生まれる。
カナダの映画監督、脚本家、映画プロデューサー、俳優。3歳の時に一家でカナダに移住。
トロント大学で国際関係学を学んだ後、映画製作に興味を持つようになり、
1977年に最初の短編映画『Lust of a Eunuch』を製作。
1980年代に入り、『ピープショー』(‘81)や『オープン・ハウス』(’82)などを製作した後、
1984年に『Next of Kin』で長編映画監督としてデビューする。
1987年の『ファミリー・ビューイング』は翌年の第38回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に
出品され、インターフィルム賞を受賞。同年のジニー賞では作品賞など8部門にノミネートされた。
日本では長らく劇場未公開であったが、
2004年に開催されたアトム・エゴヤン映画祭2004で上映された。
その後製作した『Speaking Part』(’89)や『The Adjuster』(’91)は
カンヌ国際映画祭の監督週間部門に出品され、高い評価を得た。
1994年の『エキゾチカ』は第47回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、
国際映画批評家連盟賞を受賞。
1997年の『スウィート ヒアアフター』は第50回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。
これらの作品はジニー賞の作品賞・監督賞も受賞している。
2002年、自身のルーツでもあるアルメニアの歴史の中の
オスマン帝国によるアルメニア人虐殺について扱った『アララトの聖母』を発表。
その内容には賛否が分かれたが、ジニー賞では3度目の作品賞を受賞した。

そして、この素晴らしい脚本を書いたのは
1979年生まれの脚本家ベンジャミン・オーガスト。
本作で脚本家デビューとなりました。

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映画は70年前のアウシュヴィッツでの虐殺をきっかけとして展開し始めますが、
当時の画像も出てこなければ、
再現映像なども一切ありません。
現在の時間の流れの中で物語は進みます。

主人公の記憶は狂ったパソコンのように
一度眠りにつくと新しく蓄えた記憶は全部すっとんでしまいます。

それにしても、
時間ってなんてミステリアスな存在でしょう。
そして、
容赦のないものなのでしょう。

主人公ゼヴを演じるのはクリストファー・プラマー。
どこかで聞いたことのある名前でしょ?
そうです!
『サウンド・オブ・ミュージック』でトラップ大佐を演じたあのお方です。
もう、びっくりしちゃいました。
何度も何度も画像を見直しました。

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時の流れは本当に容赦がありません。
こんなサスペンスが実現できたのも今がギリギリのタイミングでしょう。
あと数年遅かったら復讐者も復讐される側も生きていません。

さあ、奇跡的なタイミングで生まれた本作。
いったいどんな映画なのでしょう。
続きは次回で。
乞うご期待でございます。



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☆10月17日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

手紙は憶えている
監督/アトム・エゴヤン、脚本/ベンジャミン・オーガスト、撮影/ポール・サロシー、音楽/マイケル・ダナ、美術/マシュー・デイヴィス
出演
クリストファー・プラマー/ゼヴ・グットマン、マーティン・ランドー/マックス・ザッカー、ブルーノ・ガンツ/ルディ・コランダー、ユルゲン・プロホノフ/ルディ・コランダー、ハインツ・リーフェン/ルディ・コランダー、ディーン・ノリス/ジョン・コランダー、ヘンリー・ツェニー/チャールズ・グットマン
10月28日(金)TOHOシネマズシャンテほかロードショー
2015年、カナダ=ドイツ、95分、字幕翻訳/遠藤壽美子、配給/アスミック・エース
http://remember.asmik-ace.co.jp/

by Mtonosama | 2016-10-17 06:07 | 映画 | Comments(11)