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タグ:森田芳光 ( 3 ) タグの人気記事

僕達急行 A列車で行こう -1-

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© 2012『僕達急行』製作委員会

「僕達急行 A列車で行こう」。
本作は昨年12月20日、急性肝不全で亡くなった森田芳光監督の遺作になってしまいました。
まだ61歳。これからももっといろいろな映画で楽しませていただけると思っていたのに残念です。

でも、こういった楽しい作品が最期の作品になるって素敵ですね。
とのも最期のときは深刻になるより、楽しくいきたいと思います。



森田芳光監督
1950年1月25日~2011年12月20日。
81年「のようなもの」で映画監督デビュー。「家族ゲーム」(‘83)で数々の映画賞を受賞。「それから」(‘85)はキネマ旬報ベストワンをはじめ、各賞を受賞。
「ハル」(‘96)で第6回日本映画批評家大賞監督賞、第20回日本アカデミー賞優秀脚本賞ほか受賞。
渡辺淳一のベストセラー「失楽園」(‘97)を映画化。
それ以後も「模倣犯」(‘02)、「阿修羅のごとく」(‘03)、「間宮兄弟」(‘06)、「椿三十郎」(‘07)、「サウスバウンド」(‘07)、「わたし出すわ」(‘09)http://mtonosama.exblog.jp/12090180/
「武士の家計簿」(‘10)http://mtonosama.exblog.jp/15037094/、http://mtonosama.exblog.jp/15054991/
と様々なジャンルの作品を発表した監督でした。
合掌

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子どもの頃から、踏切で電車を眺めるのが好きだったという一人っ子の監督。
いわゆる鉄っちゃんについての作品はもう何十年前から構想していたということです。



鉄っちゃんや鉄子と一口で言っても、
車両好き、駅弁好き、旅好き、鉄道写真好き、鉄道模型好き、列車の走行音、
車内放送などの音好きとか、きわめて幅広く、奥深いようです。
本作に登場する電車の数も合計20路線80モデルに及び、鉄道模型もすごいのが出てきますよ。
そして、登場人物名が特急の名前になっているのも「ようやるなぁ!」です。
主人公を演じた松山ケンイチと瑛太の「こまち」と「こだま」はともかく、
伊武雅刀演じる早登野庄一なんて、鉄子ならぬとのにとってはまったく判じ物。
この「はやとの」は「はやとの風」という鹿児島中央から隼人を経て吉松を運行する観光列車でした。


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でも、鉄道ファンならずとも山の中をゴトゴト走る1両編成の電車とか、田園風景の中を疾走するスタイリッシュな特急列車など旅ごころを目いっぱい刺激してくれる映画でした。
鉄っちゃん、鉄子さんなら、なおさらでしょうね。



鉄道おたくコメディとしてもロードムービーとしても楽しめるウォーム@ハート系の映画ですよ。

さあ、どんなお話でしょうね。乞うご期待でございます。




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【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!

僕達急行 A列車で行こう

脚本・監督/森田芳光、撮影/沖村志宏、美術/和田洋、音楽/大島みちる
出演
松山ケンイチ/小町圭、瑛太/児玉健太、松坂慶子/北斗めぐみ、貫地谷しほり/相馬あずさ、村上絵梨/日向みどり、星野知子/日向いなほ、笹野高史/児玉哲夫、伊武雅刀/早登野庄一、ピエール瀧/筑後雅也
3月24日(土)より全国ロードショー、2011年、日本、1時間57分、配給/東映
http://boku9.jp/index.html

by Mtonosama | 2012-03-16 07:12 | 映画 | Comments(6)
           武士の家計簿 -2-

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                 (C)2010「武士の家計簿」製作委員会

NHK大河ドラマ「新撰組」「篤姫」ですっかりズラ姿が定着した堺雅人。
「新撰組」の山南敬助役は最高でした。
いまだに、切腹前、笑みを浮かべながらも寂しげな横顔を見せた山南さんを
忘れられないとのです。
微笑み王子・堺雅人、今回もそろばん一途な猪山直之を好演しましたよ。

監督は昨秋13年ぶりのオリジナル脚本となる「わたし出すわ」が公開された森田芳光監督。
http://mtonosama.exblog.jp/12090180
「時代劇に今までまったくなかった視点で武士の物語を描く意義を感じています」
と語る森田監督ですが、「時代劇といえば、まずチャンバラよ」と思っていたとのにも
彼のいう新しい視点はよくわかりました。

ストーリー
幕末期。御算用者として、加賀藩の財政に関わってきた猪山家。
八代目直之は父・信之、母・常、祖母と平凡ですが穏やかな日々を送っていました。
天才的な数学感覚もあり、職場でも頭角を現し始めていましたが、
ただ毎日そろばんを弾き、数字の帳尻を合わせることに集中するだけ。
そろばんバカと呼ばれる直之でした。
そんな直之にも、町同心を父に、商家の娘を母に持つお駒との縁談がまとまりました。

さて、御蔵米(おくらまい)の勘定役に任命された直之。
ある日、飢饉に苦しむ農民たちへのお救い米の量と供出量との数字が合わないことに
気付き、独自に調査を始めました。
すると役人たちがお救い米を着服し、私腹を肥やしていたことが判明。
実態を知った直之は左遷を言い渡されてしまいます。
しかし、役人たちの悪事が明らかになり、人事が一新。
直之は左遷の取り止めに加え、昇進までもが決まったのでした。

昇進して身分が上がれば、出費が増える―――
これはいつも変わらぬ世の習い。猪山家とて例外ではありません。
4歳になった息子・直吉の「着袴(きばかま)の祝」を目前に、
直之は家計が火の車であることを知ります。
父・信之が江戸詰めの折に重ねた借金を含め、総額銀6000匁。
今のお金にして2400万円です。
しかし、「着袴の祝」は息子を武士として内外に示す重要なお披露目。
やらないわけにはいきません。直之とお駒を知恵を絞りました。
宴会の後、直之は家財一式を処分、質素倹約につとめ、借金の返済にあてることを宣言。
世間体を気にする父や愛用の着物を手放したくない母の執着にも、
断固として借金返済を誓うのでした。

苦しい生活の中、直之は長男・直吉にも御算用者としての教育を始めます。
直之の英才教育の甲斐もあって、11歳にして算用場に入り、名も成之と改めました。
時は幕末。成之は時代に取り残されまいと自らの道を模索していました。
そして、明治維新。成之と猪山家はどうなっていくのでしょう……


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時代の波に翻弄された幕末期の下級武士と不景気の波にもまれる現代のわたしたち。
ちょんまげをつけていようが、スーツを着ていようが、中身は同じく生活に追われる人間です。
人生良いことばかりじゃありません。
そんな時、生活の要不要を仕分けし、我慢し、節約しなければならないし、
もっと痛い犠牲を払わなくちゃいけないときだってあります。
でも、目の前のやるべきことはきちんとしなくちゃいけません。
大きく立ちはだかる苦難の前でも日常のことはひとつづつこなしていかなきゃ―――

猪山家の皆さんはいろいろなことを現代のわたしたちに教えてくれました。
さあ、頑張らなきゃ。



武士の家計簿
監督/森田芳光、原作/磯田道史『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』新潮新書刊、脚本/柏田道夫
出演
堺雅人/猪山直之、仲間由紀恵/猪山駒、松坂慶子/猪山常、中村雅俊/猪山信之、草笛光子/おばばさま、西村雅彦/西永与三八、伊藤祐輝/猪山成之、藤井美菜/猪山政、大八木凱斗/猪山直吉(後の成之)
12月4日(土)全国ロードショー、11月27日(土)石川先行公開
2010年、2時間9分、配給/アスミック・エース、松竹
www.bushikake.jp


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by mtonosama | 2010-11-27 05:45 | 映画 | Comments(8)
          武士の家計簿 -1-

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               (C)2010「武士の家計簿」製作委員会

時代劇といえばチャンバラです。
あ、またとののチャンバラ好きが始まったと思っておいでですね。

そうなんですが、残念なことに、この映画には見るべきチャンバラシーンはありません。
時代は幕末から明治。
本当だったら、攘夷派と佐幕派との斬り合いがあってもいい時代なんですけどね。
この映画の主人公が手にするのは刀ではなくて、算盤(そろばん)です。

原作は歴史学者・磯田道史氏の『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』
(新潮社‘03)http://www.shinchosha.co.jp/book/610005/
300年続いた徳川の時代が終わり、新しい時代が始まろうとする混迷の時代に生きた
下級武士の日常生活を記した学術教養書です。

古本屋で偶然に発見された「金沢藩士猪山家文書」という古書の中に武士の家計簿が
完全な形で残っていたのだそうです。
そこには猪山直之という下級武士一家の冠婚葬祭費用、子どもの養育費、日々の買い物、
親戚づきあいの経費などがこと細かに記録されていました。
ベストセラーにもなったので、ご存知の方も多いでしょう。

下級武士―――
猪山直之は金沢・加賀藩の御算用者(ごさんようもの)。
御算用者とは会計専門の下級武士で身分としては、下から3番目の身分です。
「中間(ちゅうげん)・小者(こもの)」、「足軽」ときて、そのひとつ上の「御歩並(おかちなみ)」ですから、高い身分ではありません。

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彼らが勤務する「御算用場(ごさんようば)」という部署には約150人の御算用者が所属し、
この中の優秀な者は、藩主・家老・姫様の御用を聞き、
帳簿をつける「執筆」という書記官を務めました。
なかでも藩主の傍に仕える「御次執筆」に選ばれることは出世への近道。
しかし、一方で算術は損得勘定につながる賤しいものと考える風潮もあって、
なかなか悩ましいところではありました。

ところで、武士が受け取る俸禄、まあ、今でいう給料ですか。
広辞苑には、職務に対する報酬の米または銭、とあります。
この俸禄には2種類ありまして、
ひとつは主君から領地を分け与えられた「知行取り」、
いまひとつは、領地ではなく、米俵や金銀で支給される「切米取り」があります。
この「切米取り」から「知行取り」になることは当時では大変なステイタス。
映画の主人公・猪山直之の父、7代目・信之はその働きぶりが認められ、
知行取りになっています。

さて、刀ではなく、算盤で働いたそろばん侍一家のお話、
どんな名場面を見せてくれるのでしょうか。

続きは次回へ。
乞うご期待です。

続く

武士の家計簿
監督/森田芳光、原作/磯田道史『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』新潮新書刊、脚本/柏田道夫
出演
堺雅人/猪山直之、仲間由紀恵/猪山駒、松坂慶子/猪山常、中村雅俊/猪山信之、草笛光子/おばばさま、西村雅彦/西永与三八、伊藤祐輝/猪山成之、藤井美菜/猪山政、大八木凱斗/猪山直吉(後の成之)
12月4日(土)全国ロードショー、11月27日(土)石川先行公開
2010年、2時間9分、配給/アスミック・エース、松竹
www.bushikake.jp


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by mtonosama | 2010-11-24 06:12 | 映画 | Comments(6)