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              ソラニン -2-

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        (C)2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会 写真:太田好治

「ソラニン」ってなんだったっけ?
と、思いませんでした?すぐに分かった人は「理科」好きのひと(笑)。

「ソラニンはジャガイモ・トマトの芽に多く含まれるアルカロイド。
多く摂取すれば嘔吐・腹痛・頭痛などの中毒症状を起こす」
と広辞苑にはあります。

ソラニンは毒ですが、その植物の成長のためには必要不可欠な成分なんですって。
これ、ポイントです。カツカツ(と、チョークで黒板をたたく)。

ストーリー

OL2年目の芽衣子(宮崎あおい)。
多摩川に近い小さなアパートで種田(高良健吾)と一緒に住んでいます。
芽衣子、今の職場を気に入ってはいません。
種田、バンド活動をしています。フリーターです。
大学時代、軽音楽サークルで知り合ったふたりはつきあい始めてもう6年。

やりがいのない仕事とかったるい人間関係。
「会社、辞めちゃおっかな」とつぶやく芽衣子に
「辞めちゃいなよ。ほんとにそうしたいなら。
行きつく先が世界の果ての果てだとしても、芽衣子と俺はずっと一緒なんだから」
そして、芽衣子は辞表を出します。

仕事を辞めた芽衣子は種田がギターとヴォーカルを担当するバンド「ロッチ」の
練習を見にいきます。
メンバーは大学時代のサークルの仲間。
実家の薬屋を継いでいるドラムのビリー(桐谷健太)。
ベースの加藤(近藤洋一)は大学6年生。
加藤のカノジョのアイ(伊藤歩)は芽衣子の親友。
5人で集まれば、すぐに楽しかった大学時代にタイムトリップできます。

でも、その帰り道、酔っ払った種田は生活への不安を口にします
勢いで仕事を辞めた芽衣子だって、焦りや不安は同じ。

自分の不安には蓋をして
「才能ないから、本気じゃないから、いつも逃げてばっかり。
種田は好きな音楽のことで誰かから批判されるのが怖いんでしょ」
と責める芽衣子。
気まずい空気の中、仕事に向かった種田でしたが
芽衣子の言葉をきっかけにして、真剣にギターを弾きたい本当の自分に気づきます。

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種田はバイトを辞め「今度チャンスを掴めなかったら、バンドは解散」と宣言。
スタジオで演奏にうちこむ種田たち。
完成したデモCDをレコード会社やライブハウスに送付したあと
5人は川辺で花火に興じるのでした。
新しい一歩への出発。

数日後、大手レコード会社から連絡が入ります。
ですが、担当者・冴木(ARATA)の提案は「グラビア・アイドルのバックバンドをしないか――」
現実は甘くない。

ある日、種田の口に出した言葉は「芽衣子さん、俺たち別れよう」。
「ウソつき!ずっと一緒だからって言ったじゃん」
でも、その日、種田は家を出ていってしまいました…

よくある青春恋愛映画ではあります。
ネタばらしすると、この後、種田は交通事故で死んでしまいます。

若木をへし折るような突然の死。
泣いているだけの芽衣子、そして、仲間たち。
立ち直れそうもありません。

でも、それだけだったら
「ソラニン食べ過ぎて嘔吐してしまいました。頭も痛くなりました。はい、おしまい」
で終わってしまいます。

覚えていますか?
ソラニンはその植物の成長のためには必要不可欠な成分なんです。

          芽衣子たちは成長します。

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人は生まれてきた以上、なにかを残していかなくてはなりません。
生き残った人は、かつて生きていた人の存在証明をしなくちゃなりません。

          種田くんの存在証明は感動的なラストシーンの中にありました。

今、24歳の人、かつて24歳だった人、漫画を好きな人、嫌いな人。
この感動のラストには泣きます。

ソラニン
監督/三木孝浩、原作/浅野いにお(「ソラニン」小学館ヤングサンデーコミックス刊)、
脚本/高橋泉
出演
宮崎あおい/井上芽衣子、高良健吾/種田成男、桐谷健太/ビリー、近藤洋一(サンボマスター)/加藤賢一、伊藤歩/小谷アイ、ARATA/冴木隆太郎、永山絢斗/大橋、岩田さゆり/鮎川律子、美保純/芽衣子の母、財津和夫/種田の父
4月3日(土)新宿ピカデリー、渋谷シネクイント他全国ロードショー
配給/アスミック・エース、2010年、日本/126分、http://solanin-movie.jp/


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by mtonosama | 2010-03-16 05:47 | 映画 | Comments(5)
               ソラニン -1-

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       (C)2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会 写真:太田好治

自分のことで恐縮ですが、殿はすばらしい子ども時代を過ごしました。
それは漫画読み放題という時代です。
はい、小学1年のとき、近所のお友達のおうちが貸本屋さんを開業しまして。

もしかして、貸本屋をご存知ない方もいらっしゃいますよね。
貸本屋には貸本用につくられた漫画本がお店の棚いっぱいに並べてあるんです。
子どもにとっては、まさに漫画の森ともいうべき天国のような空間。

読みたい本を選んだら、小さな机に向かって座っているおばちゃんに
1冊につき10円を支払い、家へ持ち帰り、読み終わったら返すというシステム。
そうです、そうです。図書館みたいなものです。

抑えのきかない1年生は毎日おばちゃんのところへ通い
5冊も6冊も借り出して、読み狂っていました。
それも月末ツケ払いという、子どもなのに大人読みの日々。
遠い昔のことですが、「影」という貸本シリーズが記憶に残っています。

大昔の漫画の話を持ち出して、あいすみません。
これほど漫画好きだった殿なのに
映画となると「え、漫画が原作なの?」とひいてしまいます。
漫画の人気にのっかった映画づくりって「ちょっと安直じゃあ、ありませんか」
という漠とした反感がありまして。

でも、昨年、当試写室で上映した是枝裕和監督の「空気人形」も漫画出身でした。
良い漫画=良い映画という公式は存在しませんが、良い映画はやっぱり良いですねぇ。

「ソラニン」も2005年から2006年まで週刊ヤングサンデーに掲載された
浅野いにおさん作の人気漫画です。

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大学を出て2年目の男女5人(ひとりは留年中ですが)。
まだ24、5歳という若い年代だから、身体的には元気いっぱい。
でも、「オレ、これでいいんだろうか」とか
「人生、そんなに思い通りにいかないな」とか
「あ~、つまんない」とか
現実からの手痛いパンチに顔や心をしかめることが多くなってきます。

そんなとき、戻っていくのが「あの頃は楽しかったよね」という
共通のへその緒でつながった大学時代の友だちのところ。

原作者の浅野いにおさんは
「言葉にできない不安を感じつつ、必死に希望をみつけようとする。
なのに、どこか心地よい、そんな20代前半という時期は
春のようにあっという間に過ぎ去ってしまうのかもしれません」
と表現しました。

漫画のコマの中から立ち上がって肉体を得た芽衣子さんや種田くんたちが見せてくれる人生の春。
ほんとの春も人生の春も、思わぬ突風が吹いたり、強い雨が降ったり
ほのぼの、ぬくぬくとばかりはいきません。

芽衣子さん、種田くん、ビリー、加藤くん、アイちゃん
5人はどんな人生の春を過ごすのでしょうか。

To be continued.

ソラニン
監督/三木孝浩、原作/浅野いにお(「ソラニン」小学館ヤングサンデーコミックス刊)、
脚本/高橋泉
出演
宮崎あおい/井上芽衣子、高良健吾/種田成男、桐谷健太/ビリー、近藤洋一(サンボマスター)/加藤賢一、伊藤歩/小谷アイ、ARATA/冴木隆太郎、永山絢斗/大橋、岩田さゆり/鮎川律子、美保純/芽衣子の母、財津和夫/種田の父
4月3日(土)新宿ピカデリー、渋谷シネクイント他全国ロードショー
配給/アスミック・エース、2010年、日本/126分、http://solanin-movie.jp/


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by mtonosama | 2010-03-13 05:57 | Comments(10)